社会問題小説・評論板

初音ミクの悲しみ
日時: 2020/07/21 21:00
名前: さくら ねこ (ID: /6p31nq7)

初音ミクがもしも学校に通っていたらというお話


私は初音ミク。音符学園に通う中学1年生、2組。この2組には、秘密がある。その秘密は、1週間に1度1人誰かをいじめる…「いじめごっこ」をしないといけない。ターゲットを決めるのは、このクラスのボス、「鏡音リン」だ。リンは私の幼馴染。リンは、人助けが大好きだが、時には弱いものいじめをする。リンは怒ると不良を突き飛ばせるほど怖い。私は、リンの取り巻き。リンを目立たせ、ターゲットに悪口を言う。本当は絶対にしたく無い。でも言いたくない。リンは私が病気の時看病してくれて、不良を退治してくれた、命の恩人だ。私はリンが大好きだ。だけどターゲットを見るのも辛い。どうすれば良いの?

休み時間
「じゃあ、ターゲット決めます!」リンが大きな声を出す。取り巻きの私以外はみんな震えている。「今週のターゲットは…重音テトちゃん!」「っ…」テトが恐怖に塗れた顔をする。普段笑顔で、優しいテトがこんな顔をしたのは初めてかも知れない。「絶対、負けない」テトは歯を食いしばってリンを見た。遅かった。リンがテトにトイレのバケツをかける。テトはびしょ濡れになる。「あっはっはっ。面白いわね、ミク」「そ、そうだね、あははは」作り笑いももう疲れた。でもリンを裏切りたくは無い。いじめは、いじめるか、いじめられるかのどちらかしか無い。そして、どちらについても誰かを傷つける。止める事はできない。こんな私に、何が出来るの?見ているだけ。笑ってるだけ。でもテトから見たらどんな風に見えるのだろう?

キーンコーンカーンコーン

帰りのチャイムが鳴った同時に、大きな音を立ててリンがテトを蹴った。「あんた目障りなのよ。あんたと同じ息を吸いたく無い。つまり…はい、ミク説明して」「え、えと…」リンがニコニコ笑っている。「死んでってこと…かな?リン」私は嫌々ながらも言った。「そうよっ、あっはっははは」リンが恐怖の笑いを浮かべる。テトをまた蹴る。その反動で落ちたテトの鞄を私は拾う。近くにあった油性ペンを取って溜息をついた。「ま、まさか…ミク、鞄に…」テトの顔が凍り付く。ごめんね、テト。私は油性ペンで「バカ アホ ブス」と書いた。「さっすがミク〜!私のやること分かってる〜!」リンが抱きついて来た。嬉しい。でもそれと同時に後悔もしていた…。

「ミク、タピオカ飲みに行こ!」リンが昔のように無邪気に笑う。まるでさっきの様子は思い浮かばれない。「そうだね」私は心から笑おうとした。…が、後ろには怒ったテトがいた。
「初音さん、ひどい」テトは私を睨んだ。「何よ。あんたがウザいからミクはやったの、しょうがないのよ。あんたは『下』の人間だから。『上』のミクに文句を言う権利はないの!」
リンがハサミを出す。「そのウザい口を切ってやろうか?」「何言ってるのよ、ブス!」テトが言い返した。「はぁっ?」ぐちゃぐちゃ。嫌な音だった。前を見ると、テトの口が真っ紅になっていた。ポタポタと垂れる紅。リンの白い制服につく紅。私は思った。
「あぁ、やっちゃった」
捕まるかもしれない、親に嫌われるかもしれない、私は焦る。
「えい」リンはハサミをテトの心臓に刺した。
人生が終わった。殺人の共犯者だ。嫌われるどころでは無い。逃げなきゃ、逃げなきゃ…
急いで校庭から走る。急いで家に帰った。その夜は、ずっと寝れなかった。焦りと後悔が脳に広がる。あの紅を思い出すだけでふらふらする。焦っていると、前から誰か現れた。そこに居たのは、黄色い髪の天使のような人。「今、天使って思ったでしょ」「何で、分かるの」
「私は心が読める天使。貴方を助けに来た」「えっと…」「貴方、やっちゃったでしょ。テトって女の子を。だから…」「はい…」その天使は、言った。

「時、戻してみない?」

「へ…?」「だから、貴方がいじめごっこを止めるの。私が時を戻してあげるから」「そんな事、出来るんですか…」「ただし!条件付きよ。1つ目の条件は、時を超えている事を誰にも言わないこと。2つ目は、鏡音リン…悪魔の小娘を殺すことよ」「リンを…殺す?」
「鏡音リンは、私達天使を殺めようとする悪魔よ。人を食べたりもするわ。でも貴方対しては、食べようとする感情は無かったみたいだけどね」「そうだったのか…良かった」
でもリンが悪魔って…どういう事…?

つづく

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。