BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

掃き溜め
日時: 2019/04/14 23:13
名前: 帰ってきてウェンディ

書いたものたちの掃き溜め。
保存用とも言う。
知り切れトンボのSSや、支部に載せるのはちょっと……というものたちの集合体。
ジャンルはバラバラで、その時気に入ったものを書きます。
基本はBL
女の子同士はどうだろう?気が向いたら書くかもしれない。

>>1 ランパシ【GBF】
>>2 イオパシ♀【GBF】※女体化注意

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【GBF】いちごというにはあまりにも【ランパシ】 ( No.1 )
日時: 2019/04/14 23:03
名前: 帰ってきてウェンディ

「なんだその戦い方は」
「昨日の方がまだましだ。話にならん」
「お前は周りも見えんのか」
これは、ここ数ヶ月の間に同じ人物から言われた小言の、ほんの一部だ。
ランスロットが騎士団に入ってからというもの、何かにつけて小言を言ってくる同僚がいる。
燃える様な赤い髪に、ガーネットの瞳。隣国から来たという名門貴族のおぼっちゃま。
名をパーシヴァルといったそいつは、ランスロットと同い年でありながら、いつも上から目線でチクチクと小言を投げてくるのだ。
そう、現に今も。
「お前はいつになれば、その悪癖を改めるつもりだ。お前の独断専行で隊が危険を曝される事もあるという事がわからんのか。」
ランスロットの横を歩きながら、険しい顔でパーシヴァルは小言を続けていた。
今日の小言の発端はといえば、ランスロット達新人ばかりを連れた遠征先で行った模擬訓練だった。敵に囲まれたという想定の元で行った訓練で、開始直後にランスロットが一人、敵に向かい飛び出して行ったのだ。
ランスロットとしては、あれは敵の不意を付き、そこから一点突破を狙えると確信した上で行ったのだが、どうにもパーシヴァルの癪に触ったらしい。
訓練が終わり、帰路についてからというもの、トレードマークの逆立てた髪を、わかりやすく怒らせながら、いつもの様にランスロットへ小言を言ってきたのだ。
随分と長い間彼は小言を続けているが、心なしか火の粉が舞っているようにも思える様子から、まだまだランスロットへの不満は収まらないらしい。
「おい、聞いているのかランスロット」
「聞いてるって。というか、そろそろ聞き飽きた。お前は何度も言うが、あそこではあれが最善だと思ったからやったんだ。結果としてうまく行ったし、それでもういいだろう。」
黙って聞いていたランスロットだったが、流石に耐えかねて口を開く。
これまでの経験から、パーシヴァルの小言に反論すれば、それだけ長く続き、更には喧嘩にまで発展するとわかっているので、最近は黙って聞いていた。
しかし、いつにも増して尽きない小言に、だんだんとランスロットも苛立ってきたのだった。
(なんなんだこいつは、俺のことばっかりグチグチ言いやがって。)
そこで、日々の仕返しに、パーシヴァルを困らせてやろうと思いついたことが、運の付きだった。
「全く、ことあるごとに突っかかってきややがって。もしかしてお前、俺のこと好きなのか?」
「なっ……!」
ニヤリとして言い放った言葉にパーシヴァルが固まる。
してやったり、と思ったのは、その数秒だけだった。
「も、もういい!」
ふいっと顔を背けて、ランスロットの前へと行ってしまったパーシヴァルに、ランスロットはただ呆然としていた。
「おいおい、まじかよ……」
さり際にランスロットの目に写ったのは、髪と同じくらいに赤く染まった、まるで図星ですと言わんばかりのパーシヴァルの顔。
いつもはすまし顔をしたいけ好かない同僚の、まさかの反応にランスロットまで面食らってしまった。
「もしかして、今までのって心配してくれてたのか……?」
よくよく思い返してみれば、パーシヴァルの小言はランスロットが危なっかしい事をしたときによく飛んできていた。
無理な体制から腕を振り抜いたり、体調が万全でもないのに無理に訓練を積んだり。そんなときには決まってパーシヴァルが小言を言うのだ。
さっきのだって、前に出すぎたランスロットの身を案じてのことならば……。
「〜!!」
急に顔に熱が集まるのを感じる。きっと今、ランスロットはさっきのパーシヴァルと同様に真っ赤に顔を染めているのだろう。
だって仕方がないじゃないか。
ずっといけ好かなくと思いつつも、実力を認めていた相手から、知らず柔らかいものを貰っていただなんて。
急に顔を手で覆ったランスロットの態度を不審に思った同輩達や先輩騎士達がチラチラと視線を送る気配がするが、それどころではなかった。
あぁ、これからどうやってパーシヴァルと接して行けばいいのだろう。
後々知ることになる、同僚の大の好物であるいちごに例えるには、あまりにも酸味の強い好意。
いや、これが好機と捉えるべきか。
これから互いに少しずつ知っていけばいい。
彼が随分も素直ではない気質であると、ランスロットが今日知ったように、パーシヴァルにもまた、ランスロットの事を知ってほしかった。
きっとパーシヴァルとは仲良くなれる。今のランスロットには、そんな気がしていた。

【GBF】イオちゃんとお腹痛いパー様♀の話【イオパシ♀】 ( No.2 )
日時: 2019/04/14 23:01
名前: 帰ってきてウェンディ

女性には、月に一度、月の巡りがあるらしい。
 らしい、というのは、イオがまだそれを経験したことがないからだ。イオの所属する騎空団には、多くの『レディ』が在席している。イオはロゼッタを始めとした彼女らから、様々なことを教わり、吸収して日々、立派な『レディ』になることを目指しているのだが、その月の巡りについても、この過程で教わったものだった。
 バルツにいたときは、専らイオの保護者はザカ大公であったが、男性である大公からは言いにくいことであったのだろう。
 その、月の巡りが来ることは、女性が新たな命を授かることができるようになった証であるとも教わった時は、イオはその体の神秘に胸を高鳴らせたのだった。
 しかし、暫くしてその月の巡りが神秘的なものだけではなく、多くの女性にとって煩わしいものでもあるということも学んだ。
 この時期は眠いし、イライラするし、お肌も荒れるし嫌になるとは、誰の言葉だったか。そして、更にその後、痛みを伴うこともあるということも学んだのだった。

 グランサイファーの女性団員達の中には、その例の月の巡りが重く、体調不良を訴える者も少なくはない。
 その中でも殊更に重く、その時期は満足に動くのもままならないという者がいた。
「パーシヴァル、大丈夫……?」
 イオは薬師であるシャオから預かった薬を片手に、彼女、パーシヴァルの部屋へと訪れていた。いつもは凛としている彼女が、毛布に包まりベッドの上で蹲っている様子はなんとも痛々しい。
「イオ、か……。……すまない。世話を、かける……。」
 普段の半分もない弱々しい声で返事をするパーシヴァルは、本当に辛そうだった。
 パーシヴァルは、イオが憧れている『レディ』の一人である。同じ女騎士として、最もイオと親しいカタリナとは、相反する炎を操る彼女。ぴんと伸びた背筋と、堂々とした態度。男性陣と比べてもまさるとも劣らない剣技は見事で、戦闘では仲間を鼓舞しながら戦陣を駆ける。よく厳しい態度が目につくが、それ以上に優しいのだということを知った時には、もうだめだった。
 この淡い恋心にも似た憧れを自覚してからというもの、イオは積極的にパーシヴァルに話かけに行き、今では気軽に互いの部屋を行き来するような間柄となっていた。
そんな彼女のこの時期を知ったのは、ほんの3ヶ月前のことだった。
 あの日はちょうど、特殊な依頼で団の男性陣達が揃って出払ってしまっており、艇に残っていたのは女性陣ばかりだった。そんな彼女等も、当直に当っている者たち以外は、街へと繰り出しており、艇にはほとんど人がいなかったのだった。
 その日のイオは、当直に当たってはいなかったのだが、魔法の勉強をしようと艇に残っていた。艇の図書室で借りた新たな魔法書を手に、廊下を歩いているときだった。不意に前方から誰かの焦った声が聞こえてきた。何かあったのだろうかと、イオは急いで声のした方向へと向かう。するとそこにいたのは、焦った様子のシャルロッテと、床に倒れ伏すパーシヴァルの姿だった。驚き駆け寄ったイオに、シャルロッテは急いで誰か大人を呼んでくるようにと頼んだ。いきなりの出来事に混乱しつつも、艇の中を走り、イオと同じく街へと出なかったロゼッタと、ちょうど帰ってきたジークフリートを見つけて、パーシヴァルのところへと戻り、彼女を抱えて部屋のベッドへと寝かすことができたのだった。最初こそ何か怪我をしたのか、それとも病気になったのかと心配していたイオだったが、ジークフリートから月の巡りのせいであると聞かされ、キョトンとした。曰く、他の者よりも月の物が重いため、騎士団時代も何度か同じようなことになったのだという。これは怪我でも病気でもなく、体の正常な機能であるから、どうしようもないのだとも。もし、それでも心配であるのなら、一度薬師に相談してみてもいいかもしれない。怪我や病気ではないと分かり安堵したものの、直せるものでもないと知り、不安そうな顔をしたイオに、ロゼッタはそう言った。なんでも噂では、最近月の巡りの痛みを和らげる薬草が見つかったのだとか。それを聞いたイオは、戻って来たこの艇の薬師であるシャオに薬を煎じてもらい、痛みで動くことのできないパーシヴァルのもとへと通う様になったのだった。

「お薬持ってきたんだけど、どう?飲めそう?」
 ベッドの近くへと椅子をもってきて、そこに座る。近くでみたパーシヴァルの顔は、血の気が引き、青白い色をしていた。
「ああ、……いただこう。」
 ゆっくりと起き上がろうとするが、それでさえも響くのだろう。普段とは違い、降ろされた前髪の隙間から、眉がしかめられるのが見えた。イオは、クッションをパーシヴァルの背中に充ててやる。そのクッションにもたれるようにしてベッドに座ったパーシヴァルは、イオから受け取った薬を飲んだ。
「どう?痛いのましになった?」
 今日は時期に入ってから3日目だった。同じく重いランスロットは、3日目あたりから元気になるのだが、様子を見る限りまだ調子は回復しない様だった。
それでも、
「薬のおかげで、幾分痛みが和らいだ。ありがとう。」
青白い、血の足りていないだけではない顔色で、微笑みながら彼女はそう言うのだった。
 月の物は温めることも効果があるという。本当は、イオが温めてあげられることができればいいのだが、あいにく火の魔法はまだうまく扱えない。それが今は酷くもどかしい。
その気持ちを察したのか、パーシヴァルが、イオの手をとる。いつもより少し冷たい手だ。
「……お前が、いてくれるだけで、気が紛れるんだ……。ありがとう、イオ。」
「うん……うん……。」
 イオはぎゅっとパーシヴァルの手を握りしめる。女性にしては大きい、剣を握る手だ。高潔な彼女が自分の弱い部分をさらけ出してくれていること、それに報いたかった。
 願わくば、彼女の力になれますように。
 イオは冷えた手を温める様に、しっかりと握ったのだった。



 イオが火の魔法を扱える様になるのは、もう少し後のお話。

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