複雑・ファジー小説

銃機使い
日時: 2015/09/13 16:49
名前: トトとん ◆R1oKcdqdZ6 (ID: 8uCE87u6)

初めまして!トトとんと申します。
ス○ロボとかゴッ○イーターもろもろの影響を受けてスレを立てた次第です
侵略者とそれに立ち向かう人間の物語(SF?)です
どでかい機械の銃とか超能力とか宇宙とか色々ごった返した話になりますw
よろしくお願いします


序章>>001
一章>>

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序章 ( No.1 )
日時: 2015/10/01 14:58
名前: トトとん ◆R1oKcdqdZ6 (ID: UQ9rgOft)

「はい、例のポイントの”歪み”が大きくなっています。近々、何か起こる事は間違いないでしょう」

 そこでは、白衣を纏った研究者らが忙しなく行きかっていた。
 ある者は資料の束を抱えて走り、ある者はキーボードを打ち続け、ある者は手元のガラスの向こうにある『機械の塊』を眺めながら技術者と話し込んでいる――その最深部。日本とグラフが映し出されている巨大モニターを前に、彼女は淡々と口を開いた。

「まさか、確認されているポイントの内、日本(ここ)の”歪み”にいち早く変化が現れるとは思いもよりませんでした。計画はまだそちらの足元にも及んでいないというのに」

 黒縁の眼鏡をかけ直し、彼女はバツが悪そうに表情を歪めた。
 その双眸が睨むは巨大なモニター。彼女が話し終えると、グラフだの数式だのが映し出されていたモニターが切り替わり、画面には茶色のスーツを纏った金髪の大柄な男性が映し出された。モニター越しにスカイブルーの瞳を細めつつ、彼もまた難しそうな表情を浮かべる。
『その様子だと、日本支部(そちら)へ『送ったもの』の試運転も間に合っていないのか。となれば、適合者もまだ見つかっていないのだろう』
「返す言葉もありません」
『そうか。現在確認されているポイントの中で、発生が一番遅かったのは日本だ。にも拘わらず、”歪み”の成長が著しい。しかしだ』
 彼は一度言葉を区切ると、伏せられていた瞳を持ち上げた。鋭く尖らせた視線を彼女に向ける。
『少なくとも『アレ』を扱える人材がいなくては、君たちに国を守る力は無い。……何をしているのだね、君の言う「何か」が起こった後では遅いのではないか?』
「……」
『この地球に大きな危機が迫っている、それもすぐそこまでな。君たちが目の前の危機に備えを怠るほど、愚かでない事を願いたい』
 彼はそう言うと、背もたれにゆっくりと体を預けた。
 そして、さっきの威圧的な雰囲気を改め、ため息一つ。
『近々、数人技術者を手配しよう。別の国とは言え君たちは同じ脅威に立ち向かう仲間だからな。……それでは、今日の会議でまた会おう。その時に詳しく話をするとしよう』
「了解しました。それではまた後ほど」
 そして、彼女が頭を下げると同時にモニターの通信が切れた。
 彼女はそのままの姿勢で固まっている、微かに肩が震えていた。
「上郁(うえぶみ)支部長」
 すると、そんな彼女の傍に心配そうな表情を浮かべた男が近寄ってくる。
 上郁と呼ばれた彼女はそこでようやく頭を上げた。

「あンの、クソ金髪野郎がッ!!」

 上郁は大声を上げた。それも、腸が煮えくり返っている、といった様子で。
「なぁーにが”君たちが目の前の危機に備えを怠るほど、愚かでない事を願いたい”ってぇ? んな事言われなくても分かってるっつーの! しっかし、何だァ?アタシ等にゃデータを送れだの口うるさく指図するクセに、そっちは『ぶっ壊れた機械の塊』送りつけてあとは全部丸投げだってェ? それでいて?必死こいて解析して改造して、ようやくアタシ達が作り上げた『試作品』の最終段階に取り掛かったとたんに、向こうの人間をよこすだの……下心見え見えなんだよクソッタレが!!」

 そうして自分の欝憤をすべて吐き出した上郁は、息を整えた後に心底ウンザリしたような表情を浮かべた。
 ようやく落ち着いた彼女は機嫌が悪そうにため息をついた後、傍に駆けよってきた男を睨んだ。
「モニター変えて」
「え?」
「”歪み”のここ半年のデータ、あとここ二週間のデータも全部出して頂戴!」
「は、はいっ!」
 彼女に指示され、男は慌てて傍のコンピューターの前に座った。
 男がキーボードを操作し始めて数秒後、モニターに日本とグラフがいくつも映し出される。
 その間、彼女は手元にあったノートパソコンを操作し、ある資料を表示させた。
 それには複数人の名前と顔写真、細かいデータが事細かに記されている。

 彼女は、ノートパソコンとモニターを交互に眺めながら呟いた。
「……急がないとね。現状、形振り構ってられない状況になりつつある」
 つい最近まで低数値だったグラフ。その値が10倍以上に上昇し始めたここ数日中の資料を眺め、上郁は強気に、それでいて皮肉に笑った。



序章 ――完。

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