複雑・ファジー小説

unravel
日時: 2015/09/14 12:49
名前: 御劔

 これは、恐怖に引き裂かれる友情の物語。
 少年よ、全てを曝け。



 こんにちは、御劔です。
 今回はSFを書こうと思います。
 のちのち、オリキャラ募集もかけようと思いますので、そのときはよろしくおねがいします。

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Re: unravel ( No.1 )
日時: 2015/09/14 15:50
名前: 御劔

【設定】

 クラック…
 地球に突如襲来した危険生命体。15年前の人類大絶滅を引き起こした元凶。いまもなお襲来を続けているが、キメラらの働きにより徐々に減少してきている。
 異常な再生能力を持ち、血液感染するクラックウィルスで増殖する。


 フェンス…
 クラックの侵攻を阻むためのもの。高圧電流が流れており、クラックがふれると数分間痙攣する。しかし、強力なクラックには効果がない。
フェンスの内側に人類の可住領域がある。


 キメラ…
 クラックと戦う者たちの総称。クラックウィルスを人為的に体に少量組み込み、凄まじい再生能力と身体能力を持つ。存在をひた隠しにされており、それぞれの地域で組織を作りフェンスの防護を行っている。
 もとは、15年前の人類大絶滅の重傷者。
  

 ロスト…
 キメラと同じくクラックと戦う。新勢力。キメラとは折り合いが悪く、協力することはまずない。体の欠損部分を馬力の強い機械にすげ替えている。
 もとは、15年前の人類大絶滅の重傷者。
 

Re: unravel ( No.2 )
日時: 2015/10/01 17:21
名前: 御劔

 慰霊祭。
 都内全ての明かりが落とされ、様々なものの姿が闇に沈む。
 そして次の瞬間、闇は暖かなオレンジ色の光に押しつぶされた。

 人々の手には、小さな紙提灯が揺れていた。失った家族や友人の名前が書かれた小さなそれが、ゆらゆらゆらゆらと揺れて世界を照らしている。

 

 人類大絶滅の惨禍から15年。今、初めての慰霊祭が行われた。
 ようやく人々は喪失を認め始めたのだ。
 遺体のない、愛する人の死を。
 奴らに喰われて、もうどこにもいない人の死を。





「りっくん……」

 赤く照らし出された夜空を見上げ、青年は呟いた。
 澤里祐太。彼はまだ、友人――いや、家族の死を認められないでいた。






 15年前、彼は孤児院にいた。親に捨てられた子供だった。
 小さな孤児院だったが、とても幸せに充ち満ちていたように思う。
 先生は、女手ひとつで5人もの子供を育てていた。それなのに楽しそうだったし、優しかった。そして、先生に迷惑をかけるまいと子供たちで工夫したり、先生を喜ばせようと必死で頑張ったりするのも楽しかった。

 祐太は2番目に大きな子供だった。りっくん――鳴~陸は祐太よりひとつ年上で、先生が忙しいときは先生の代わりに年下の世話をしたりと、とても頼もしかった。
 祐太は彼によくなついていた。厳しいけれど、結局は甘い陸を引っ張り回すのが好きなのだった。

 幸せだった。普通の子供たちと同じくらい――いや、もしかしたらそれ以上に。

 しかしあの日、それは簡単に崩れ去ってしまった。
 祐太が小学5年生の秋、季節外れの台風で学校は休校だった。外で遊ぼうにも風が強く、みんなで室内にこもって遊んでいた。
 その時、すさまじい衝撃が孤児院を襲った。
 風どころのものではなかった、屋根を突き破る音もして、みんなで一斉に身を寄せ合っておびえていたのだ。
 
 だんだん、と二階から足音がした。とても大きな獣のような足音。
 そして一階の天井が歪み、崩壊した。悲鳴が上がる。
 轟音と土煙の中、祐太は見た。
 
 大きな、赤い目がこちらを見ているのを。
 先生も気づいたようで、必死に子供たちを窓から逃がそうとカーテンを開け、硬直した。
 窓の外にも、その赤い目が大量にあった。
 半狂乱になった1人の子供が窓辺から離れようとまたさっきの場所に戻り、そして喰われた。

 孤児院は阿鼻叫喚の箱になっていた。
 陸が、体の小さい子供たちをクローゼットに押し込めた。

「り、りっくん……りっくん……」
「うるさい、落ち着け!」

 繋いでくれた手が冷たく震えていた。
 


 気づけば、みんな喰われてしまったり、大怪我をしたりしていた。先生も、クローゼットの中の子供たちも。
 残るのは、祐太と陸だけだった。
 でも、陸はもうほとんど駄目だろう。右肩を全部持っていかれて、血がぼたぼたとあふれている。
 
 獣が骨を食む音の中、先生が握りしめていた包丁を持って立ち上がる。

「だめだ祐太……逃げろ……」

 逃げれるわけがなかった。
 だから、祐太は戦い。
 そして、死んだ。

Re: unravel ( No.3 )
日時: 2015/10/01 17:01
名前: 風死  ◆Z1iQc90X/A

始めまして 御劔様、風死と申します。
SF大好きです。特にこういう化物相手に絶望的ながら、熱い戦いを繰り広げる感じの奴大好き♪
始まりが切なくて、だからこそ憤りや喪失感が自分にも伝わってきます。
今後の展開に期待です。
更新、お体や生活に支障がない程度に頑張ってください^^

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