複雑・ファジー小説

芸能界浄化睦軍
日時: 2015/12/29 01:57
名前: 梶原明生  

芸能界浄化の宣言
一つ、芸能界は芸能人搾取があってはならない。

一つ、芸能界は情報提供に速やかに応じなければならない。

一つ、芸能界は悪質な秘密を抱えてはならない。

一つ、芸能界は正当な浄化行動に逆らってはならない。

一つ、芸能界は清浄、且つ国民の模範とならねばならない。

芸能界が不浄且つ不純な行動行為表現を行った場合、芸能界浄化陸軍は武装武力をもって浄化執行する権利を有する。
以上

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Re: 芸能界浄化睦軍 ( No.61 )
日時: 2017/08/19 00:46
名前: 梶原明生  

…「そ、そんなことを言われましても、じ、自分には、心に決めた子が…」「知ってる。神原美紀でしょ。ここに連れ込んでたでしょ。いけない一等兵だ。」「え…」佐藤の口振りに驚く長谷川。「でもね。神原美紀と健全にやれるまで何年かける気。相手は未成年よ、児童福祉法違反は免れないわね。」「や、やれるって何ですか。」「あら、とぼけないでいいのよ。今から私とあなたが、す・る・こ・と。たまってるでしょ性欲が。いいわ、私が処理係りになってあげる。」佐藤は大胆にも長谷川に抱きついた。「くぅーーーっ、い、いけませんこんなの、お、俺は…」「あら、言うわりにアソコは元気みたいよ。」「くぅーーーっ…」歯を食いしばるものの、男の性には勝てない長谷川。固唾を飲み干したところでその甘い誘惑の時間は終わった。「ここで何してる。」何と、氷川曹長だった。「いえ、これはその、あの、誤解です。」「キャーッいきなり長谷川君が無理やり私を」「えーっ」佐藤の態度が豹変。長谷川の顎は外れる寸前だ。「嘘をつくな佐藤上等兵。私が今来たばかりと思うのか。話は聞いてたよ。このことは追って上に報告する。服を着ろ。…長谷川、宿舎に戻れ。」銀縁の最新デザインの眼鏡を上げながら命令する氷川曹長。「は、はい。」敬礼して立ち去る長谷川。帰り際に佐藤は毒を吐く。「別に首にされても構いません。ですが私の魅力にアノコが落ちませんかね。フフン、楽しみですわ氷川曹長。」振り返らずに事務部を後にした氷川。翌日。芸能界に震撼が走った。おかげで神原は家からも出られない有り様。スマホに河田亮介から電話がかかる。「美紀ちゃん、大変だね。僕だけは君の味方だよ。そうだ、総選挙で言ってたあの交際動画。僕の番組モニターズ1で流せば。ついでにレギュラー化すればいい。どう。」「ありがとうございます。河田さんだけです、私を助けてくれるのは。…」「何言ってんの。僕と君の仲じゃないか。」河田は笑いながら、全く別の目的を目論んでいた。一方藤高曹長の元にあの氷川曹長が見舞いにきていた。「そうか。その佐藤怪しいな。」「ああ、小脇大尉の目算通りなら、あの日手引きしたのは佐藤の可能性が高い。長谷川に近づいてるのも、神原美紀との仲を裂く狙いがある。」「引き続き俺の代わりに班の連中を頼んだぞ。」「お前には借りがあるからな。…それはそうと辛島との仲はどうなんだ。」「どうって言われてもな…」はぐらかす藤高だったが、噂の麻里が…続く。

Re: 芸能界浄化睦軍 ( No.62 )
日時: 2017/08/26 01:59
名前: 梶原明生  

…病室のドアを開けてきた。「あ、氷川曹長。お見舞いですか。」氷川は藤高に目配せしながら答える。「勿論そうだ。君はたしか辛島上等兵だったな。何の関係もないはずの事務部の君が、また何で藤高曹長のお世話を買って出たのかね。」「そ、それは、その、私は…」言ったところで藤高が助け船を出す。「おい、氷川。いい加減にしろよ。」「これはこれは失礼。少々部屋が熱くてのぼせそうだ。それでは藤高曹長。くれぐれもお大事に。あ〜熱い熱い。」当て付けるかのようにその場を去る氷川曹長。「気にするな。それよりいつもありがとう。」「いえ、当たり前のことをしているだけです。洗濯物です。それでは今日はこれで。」「待ってくれ。」藤高は初めて麻里の腕を掴んだ。「え、…」「ああ、すまない。つい。その、何だ。せっかく来てくれたんだし、少し話していかないか。紅茶奢るよ。」「は、はい。喜んで。」麻里はこの上ない喜びを感じていた。その頃神原はスマホで長谷川に電話しているところだった。「んもう、早く出て。メールの返信もないし電話しかない。早く早く。」呟くように言う神原。しかし出るわけもなく、氷川スペシャルが災いしていた。「美紀。」いきなり部屋に入ってきた女性に彼女は平手打ちを食らった。「鹿児島から帰ってきたらこれよ。どうしてくれるの。あなたの夢は、芸能界は、…アイドルまっしぐらだから東京に来たんでしょ。それなのにお母さん達裏切って。」神原の母親だった。「ごめんなさいお母さん。でもわかって。私達真剣なの。遊び心なんかじゃない。」「何甘ったるいこと言ってんの。あなたまだ13才よ。あなたなんかに愛だとかわかるわけが…」「わかるもん。輝は私が結婚すべき人だと。」「あんたって子はあんたって子は…」平手打ちで二人は叫びながら揉み合いとなる。「お母さん、止めてください。僕です、河田亮介です。」「あらやだ、あのモニターズ1の…」まさかの乱入者に驚きを隠せない母親。「そうです。さっき家の方に許しを得てここへ。美紀ちゃん、大丈夫…。」涙に濡れる神原の顎をそっと上げた。「河田さん…」長谷川は来てくれないのに、河田はすぐ来てくれた。その優しさに神原の心は揺れ動く。「お母さん…ですね。実は折り入ってお話が。」巧みな話術で計画を話しはじめた。…続く。

Re: 芸能界浄化睦軍 ( No.63 )
日時: 2017/09/01 07:48
名前: 梶原明生  

…「もう仕方ないと思います。まずはお母さんやお父さん方が一度その芸浄隊員と会われたほうがいい。その上でうちのモニターズ1に出演させればいいんです。ファンは半減しますが、また新たなファンが付くようになります。うちの視聴率はご存知ですよね。純粋な交際を演出する。そうすれば低迷なテレビ業界に新風が巻き起こりますよ。」「まぁ、河田さん何てお礼を言えばいいか。いっそ河田さんが結婚してくださればよろしいのに。」母の言葉に憤る神原。「もう、お母さんやめてよ。」「いや、これは何とも。ハハハッ。」和やかに事は進みはじめた。その頃、長谷川は石神大佐のオフィスに呼ばれていた。彼にとってあの時以来であり、滅多に呼ばれないはずのオフィス。緊張に緊張が走る。「やっぱりお叱りかな。ハァ…」落胆しつつもノックした。「入りたまえ。」「は、はい。は、長谷川一等兵入ります。」「うむ御苦労。君に来てもらったのは他でもない。今日付けで君を、芸能浄化陸軍、広報宣伝大使付、専任伍長に任命する。」「はっ、…はぁ伍長…ご、伍長っ。」驚く長谷川をよそに藤岡少佐から辞令書が手渡しされる。「確か先月で19だったな。異例の出世だ長谷川、喜べ。よって新しく入った新人隊員を二人部下に付ける。先輩としてしっかり面倒を見ろよ。もうお前は新人ではないんだからな。」「は、はい。」頑なに敬礼する長谷川。「そこでだ長谷川伍長。もう名前からして何が目的かわかるはずだ。芸浄隊員を代表して、神原美紀とタレント活動しろという意味だよ。」「ほ、本当ですか。やった…」「こら。喜ぶのは早い。広報だからって訓練や芸浄活動を免除するわけではないぞ。あくまでその傍らとしての活動だ。勘違いしては困る。」「げっ、そうなのか…」「こら、石神大佐の前で何だその言い草は。」武骨な藤岡少佐に喝を入れられビビる長谷川。「し、失礼いたしました。」「まぁいいだろう。それでは新人の紹介だ。幕張蒼太二等兵と橘勇気二等兵だ。「ふん、よろしくお願いします先輩。」「じ、自分は、橘二等兵であります。」長谷川は幕張二等兵に小生意気な匂いを感じた。「よし、それでは早速だが今週末、17:30よりデート撮影を河田亮介主催のモニターズ1撮影班が行う。」「か、河田っ」長谷川は眉間にしわ寄せ、今後の展開に暗雲立ち込める気分だった。「分かっている。長谷川、河田亮介にいい感情がないんだろ。」「どうしてそれを。では何故。」石神大佐は語りは始める。…続く。

Re: 芸能界浄化睦軍 ( No.64 )
日時: 2017/09/02 23:59
名前: 梶原明生  

…「藤岡少佐、二人を外へ。」「わかりました。幕張、橘、来い。」「了解。」二人きりになったオフィス内。「実はな、長谷川。君にはもう一つの裏任務がある。河田亮介とGKの繋がりを探ってもらいたい。」「繋がり…ですか。」「うむ。諜報部の調べでわかったんだが、桜まなとも接点があるようだ。それに…奴は神原美紀にも気がある。恐らくは佐藤上等兵が近づいたのもそのためだろう。」青ざめた長谷川は叫んだ。「ではまさか…彼女は。」「残念だがGKのスパイだ。」「そんな、まさか…では逮捕を。」「いや、それはダメだ。今は泳がせておきたい。時期が来たら処置を考える。したがってここで話したことは極秘事項だ。わかるな長谷川伍長。君のこれからの活躍次第で事は動く。忘れるな、常に君達は諜報部の監視下にあることを。」「は、はい。了解しました。」「それから…」石神大佐はかつての自分を見るかのように彼を見つめた。「神原美紀を愛しているか。」「は、はい。それはもう。」「わかった。どんな事があっても守り抜けよ。」「それは…藤高曹長も同じことを。」「そうか、やつもか。」「はい。やはり…上原実優元帥のことが。」「んん、うむ。そうかもな。」石神大佐は傍らにあったフォトフレームに手をかけ見つめた。「全ての始まり。原点だからな。」こうして、作戦は着々と実行に移された。緊張する長谷川をよそに、カメラ慣れした神原ははしゃいだ。ナビゲーターとして河田も同行する。「母ちゃん見てる…かな。」ふと大津市に残してきた母を思い出していた。膳所駅で別れたのを最後に、まだ会いに行ってない。父を知らずに育った長谷川は、昔から母に父のことを聞くと決して話してはくれなかった。「働き者だったからな。今でもほんま無理してなきゃええんやけど。」ついお国言葉が口を突く長谷川。「あれ、関西弁。そっか、輝さん大津市出身だよね。」「ああ、皇子中学卒の大津北高卒だよ。帰宅部でさ、な〜んにもない青春だったよ。好きなアイドルの追っかけ以外は…」「あ、気になるな。高校時代誰追っかけてたの。白状白状。」「お〜い…」二人のレストランでのやりとりににやつく河田。「いいねその感じ。もっとやってよ。」長谷川は少しムスりとする。…続く。

Re: 芸能界浄化睦軍 ( No.65 )
日時: 2017/09/05 17:00
名前: 梶原明生  

…一通り撮影が終わると、オフレコで誰かと会わせたいと神原から申し出た。「誰なんだよ。」手を引かれながら長谷川は神原と共に別のレストランに入る。「ほら、あそこ…紹介するね輝さん。私の母と、そして父です。」「え、えーっ。」突然のサプライズに絶句する。「君、先ずは挨拶からじゃないか。」父親の第一声に背筋がシャンとする長谷川。「こ、これは失礼いたしました。美紀ちゃ、いや、神原美紀さんのお父さんお母さん。自分は、芸能界浄化陸軍一等…いえ伍長の長谷川輝と申します。こ、この度は、はじ、初めてお目にか、かかれて光栄で、です。」噛み噛みになりながらも緊張感解けない長谷川。「突っ立ってないで座ったら。」母親が着席を促す。「お、お言葉に甘えまして、し、失礼します。」神原と共に着席する長谷川。「何か私達に言うことがあるだろ。それに、君にお父さんと言われる筋合いはないぞ。」神原は援護する。「ちょっとお父さんやめてよ。」「いいんだ。この度は娘さん並びにお二方に多大なご迷惑をおかけしたことは申し訳ありません。もう少し落ち着いてからお会いしようと思っておりましたが、ご挨拶と謝罪が遅れまして、それも兼ねてお詫びします。ですが…」先ほどの長谷川とは違い、覚悟の座った凛とした態度で話し始めた。「娘さんはご両親の思われている以上に、聡明でしっかりしたお嬢さんです。決して軽はずみな思いで決めたことではありませんし、それは僕も同じです。交際を反対されるのを理解しないわけではありません。ですがどうか娘さんを…」言いかけたところを父親が止めた。「誰が付き合うなと言った。」「は…」「確かに形としてはムカついたよ。しかし、君という人物を見て交際を絶対反対するとまではまだ言っとらんよ。」「では…」「君の熱意は伝わった。思えば君達芸浄隊がいたからこそ、娘が変な事務所に騙されることもなく安心して上京できたんだ。その中に君という一生の伴侶をえた。娘を絶対幸せにすると約束するなら長谷川君。娘をよろしく頼むよ。」「お父さ…いえ、美紀さんのお父さん。ありがとうございます。必ず幸せにします。」長谷川は立ち上がって一礼した。母親もまた同じ意向であると二人に話した。「今度は私が挨拶しなきゃ。」唐突に神原は言い出した。「え、誰に。」「輝さんのお母さん。お姑さんになるんだもの。長谷川家の嫁としての勤めでしょ。」「長谷川家って、美紀ちゃん…」苦笑いになる長谷川。そこへ佐藤梓上等兵が…続く

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