複雑・ファジー小説

名も無き世界【Nobody knows the stor】
日時: 2016/05/08 22:15
名前: siyaruden

ある日、世界は無くなった。ある者によって…
ある日、宇宙は無くなった。ある者によって…
ある日、全てが無くなった。ある者によって…
「世界は1つじゃない。別の世界に行って、無くしてしまえば良いが自分で創造するのも、悪くないな」

ある日、世界が誕生した。
その世界の名前は、ネームレス
その世界は、地球と同じ様な形をしている。
しかし違うのはアンドロイド、オカルト、超能力、未確認生命体等が確認されている世界。

そんな世界に生きる者達の誰も知らない名も無き物語......。




こんにちはsiyaruden です

この小説は翌檜さんが連載している名も無き物語に登場する私のオリキャラ達にスポットを当てたスピンオフ小説となっています。

私のオリキャラ達にスポットを当てた小説がメインとなっている為、原作には登場しないキャラクターが登場するかと思いますがご了承くださいませ。

そして今回、この小説を連載するにあたり作者である翌檜さんとオリキャラ投稿者の皆様に多大な敬意を示します。

それでは時間を許す限りこの小説をご覧になってください。

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Re: 名も無き世界【Nobody knows the stor】 ( No.8 )
日時: 2016/05/23 13:42
名前: 翌檜

siyarudenさんへ。

とても、楽しく読ませて頂きました。ルルディが姉妹を見て、フリューレとの関係に気付くシーンや、キノピオの絵本のシーン、霊犀結香が出て来たシーン等、全て素晴らしかったです。

最後のシーンも、とても素敵でした。アドルフも、何処かで泣いて喜んでいると思います。彼が望んだ、兵器では無く人間として生きて欲しいと言う願いや、五十嵐光成、陸田利久、七里嘉等、アルベルトとは違い、感情を持つアンドロイドとして接してくれている優しさがルルディを変えたんだと思います。

これからも、応援しますので今後も宜しくお願いします。次も楽しみに待っています。



Re: 名も無き世界【Nobody knows the stor】 ( No.9 )
日時: 2016/05/24 20:23
名前: siyaruden

第二話 追憶の思い出


私の名前は花霞 叶多。
とある高校に通うどこにでもいるごく普通の女子高生だ。
朝起きて制服に袖を通し私と同じ年頃の人達と一緒に学校に行って授業を受ける。
気の会う友達と過ごす何気のない学校生活を私は日々過ごしている。
だけど私は人には決して言えない秘密がある。
もしこの秘密を知られたらこの日常が全て壊れてしまう......。


私は【花霞 叶多】。
だけど私は【花霞 叶多】ではない。
私は【花霞 叶多】であり【花霞 叶多】ではない存在。
私は【花霞 叶多】の姿をした何かであり【花霞 叶多】の紛い物でもある。
そう私は何者でもない幻(亡霊)だ。


私は【花霞 叶多】の記憶を受け継いでいる。
彼女しか知らない記憶を私は全て知っている。
私が【花霞 叶多】になった日から徐々に頭の中に彼女の記憶が流れていく。
溢れていく記憶の中で一番最初に思い出したのはある一人の青年の名前だった。


白樺 和人。

私が病院で目覚めた時にベットの側にいた青年の顔を見て真っ先にこの名前が頭の中で浮かんだのだ。

Re: 名も無き世界【Nobody knows the stor】 ( No.10 )
日時: 2016/05/24 20:21
名前: siyaruden

彼は私の目覚めに歓喜していたが私は彼の事は名前以外何も知らない。
仕切りに彼は私に「叶多」「叶多」と呼び掛けていたが私はなんの事だと困惑していた。
どうも私の名前を呼んでいたが私はそんな名字でもないしそもそも私は何故ここにいるのか混乱していた。
私は何も覚えていないただ分かるのは私は一度死んでいた事と私は【花霞 叶多】本人ではないという事だ。
勿論、この事実を言おうとした。
だけど出来なかった。
私が助かった事に喜ぶ人達を見て口が噤んでしまった。
私は心の中の痼と腹部の痛みを抱えたまま数ヵ月の入院生活をおくった。


入院中、私は【花霞 叶多】の記憶を段々と受け継ぎ退院して高校に通う頃には私が【花霞 叶多】を演じれる位に記憶は受け継がれていた。
だがそれにより私はより深い罪悪感に苛まれる事になったのだ。


少し花霞 叶多と白樺 和人との思い出を語ろうと思う。
もっとも私自身の思い出とは違うのだけれども......。
彼女と和人の付き合いは幼稚園の頃から始まっていた。
元々和人と彼女は近所に住んでいた為、家族絡みの付き合いもあったと思う。
いつも二人で遊んでいて片時も離れず常に一緒だった。
ある時、公園で彼女がいじめっ子達に絡まれてた時も和人は勇気を振り絞っていじめっ子達に立ち向かっていた。
そして歯向かった事でボロボロになった和人を彼女は泣きじゃくりながら「ごめんね」と繰り返し謝っていた。
だけど和人は傷だらけになりながらも「大丈夫だよ」と優しく微笑んで慰めてくれた。


幼稚園を卒業して小学校、中学校に上がっても二人は一緒になり共に学園生活を送っていった。
高校の進路も和人に合わせて進学しそこで朽葉 蓮と三國 涼太という男子生徒と出会い彼女達は意気投合し気の合う親友同士となった。
彼女は和人の事をただの友達として一緒に過ごしていたが徐々に彼女は和人に恋心を抱くようになっていた。
それが何時なのは分からないけど高校の進路を決める時に和人と同じ高校に決めた時から既に好意を抱いていたかも知れない。
でも彼女はそれを和人には伝えなかった。
何故、伝えなかったのかそれもあまり分からない。
彼女は幼馴染みの関係のまま高校生活を送っていったと思う。


受け継がれる記憶の中で特に私が苦しんでいる思い出がある。
いや.....これは思い出と言うべきなのだろうか.......この記憶が私の罪悪感をますます強くする要因になっているのだ。


それは【花霞 叶多】が事故にあった日.......そう【花霞 叶多】が死んだあの日だ。

Re: 名も無き世界【Nobody knows the stor】 ( No.11 )
日時: 2016/05/24 22:45
名前: siyaruden

その日は雨が降っていた。
朝から雨が降っていたのでげんなりした気分になっていたと思う。
放課後、自宅に帰ろうと教科書を鞄に閉まって教室を出た。
途中の廊下で彼女は和人と出会った。
和人達、運動部は雨天の為、室内で練習する事になっていた
彼女は和人と少し話を談笑をすると学校の玄関まで階段で下りようとした時に急に和人に呼び止められた。
直ぐ様彼女は何の事だろうとその場で振り向いた。
和人は何か言いたそうな素振りを見せていたので彼女は「どうしたの?」と聞くと和人は「別に......何でもないよ」と返すと和人はその場から駆け出して行った。
彼女は和人の行動に変だなと思いつつ玄関まで行き傘を刺して雨の中、下校をした。
まさかこれから惨劇に巻き込まれるなんて彼女は知るよしもなかったよね.......。



あの惨劇は今でも鮮明に覚えている。
それまでの記憶の中で彼女が何を思い何を感じたのか不透明な所も多かった。
だけどこれはしっかりと脳に刻み込まれている。
あの時の事故は何度も悪夢として甦ってくる。



彼女はバスに乗っていた。
毎日このバスを使って学校に登校する。
この日もいつも通りにバスに乗って家路に着こうとする。
さっきあった和人の不可解な行動について考えながら外の街並みを眺めていた。
明日、和人に改めて聞こうと思った時にそれは突如起こった。
バスが交差点に差し掛かった瞬間に横から信号無視をした車が突っ込んできた。
車が追突した事で運転は不安定なりバスは大きく揺れた。
車内は多くの上客の悲鳴に包まれコントロールを失ったバスはそのまま大型トラックに衝突。
バスは横転し中央分離帯に突っ込んだ。
彼女は割れたガラスから車外に放り出された。



雨が降りしきる道路に彼女は倒れこんでいた。
周りは惨事を目撃した野次馬に溢れかえっていていた。
バスの中にはまだ息がある者や既に死んでいる者が車内に取り残されている。
彼女は立ち上がろうとしたが脚の骨が折れているのか上手く立ち上がれない。
それだけではない彼女の腹部には金属片が深々と刺さっていた。



カッターシャツはみるみる赤く染まり吐血した血は濡れた地面に吐き出される。
血を吐きながら彼女は道路を腕の力だけで這いずっていた。
腹部からくる激痛の中で彼女は和人の事を考えていた。

(和人.......助けて........私......まだ死にたくないよ........嫌だ.......和人ともっと一緒にいたい.........)

そして彼女の意識は闇の中に沈んでいった........。



彼女が最期に感じた和人に二度と会えなくなる恐怖と悲しみは今でも私の中で刻み込まれている。
彼女は生きたかった.......和人ともっと一緒に居たかった.......。
なのに私は無断で彼女の体でのうのうと、この世界で生きている。
あの時に感じた痛みは彼女の物ではないのに今の私を苦しめている、まるで幻肢痛のように。



私は彼女の想いを踏みにじりながら和人達を騙して生きている。
既に死んでいる亡霊の分際で私は和人に好意を抱いている。
だから罰が下ったのだ今までの日常が全て壊れてしまった。
これも全て私のせいだ私がこの世界に生きている限り.......私がこの世界に存在している限り.........。
これ以上、和人を不幸な目に合わせない.......だから私は自ら命を絶った.......筈だった.......。



私は今、【姿なき虎】に身を寄せている。
蓮も誰も和人の事を覚えていない........これも私が生きているせいだ.......。
なのに私は私は生きている........何で生かされているのだろうか.........運命は酷く残酷だ.......。
例え再び和人に再会出来たとしても私は和人と会う資格はない........。


そう私は【花霞 叶多】でもない名も無き似非(亡霊)なのだから........。





第二話 追憶の思い出 END







感想、意見等のお待ちしていますのでどうぞ遠慮なく投稿してください

Re: 名も無き世界【Nobody knows the stor】 ( No.12 )
日時: 2016/05/25 14:11
名前: 翌檜

どうも、翌檜です。

第一話と同じく、素晴らしかったです。花霞が生きている事で、想い人である、白樺に迷惑になると考えて、自害の道を選んだんですね。

しかし、花霞があの時、一命を取り留めたのも、白樺がいたからです。迷惑をかけてでも、白樺といたいと言う好意が彼女の決断を鈍らせたと考えています。


結果的に、白樺の存在は、死神により消去されてしまっています。さらに、現在、白樺がいるのは、ノヴァの所です。


現在の花霞は自分を守ってくれた白樺の存在を取り戻そうと、朽葉と考えています。朽葉は、白樺の事を覚えていませんが、花霞の言葉や、神代の写真を信じています。


第二話も、印象的なシーンが多く、本編で執筆した時の悲しい思いが蘇りました。

今後も、応援していますので宜しくお願いします。


次の第三話も楽しみに待っています。



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