複雑・ファジー小説

HL project
日時: 2016/05/11 08:46
名前: ピコ

入学して早々校長秘書の橘に呼び出され校長と対面することになった月下十夜と日向双樹。そこにいたのは入試でも見かけた巨大ハムスターだった!?校長(ハムスター)から直々にお願いされたことはなんと悪魔退治!悪魔に呪われた学園を救うため男子高校生たちが悪魔と戦うファンタジーアクション!

遠い昔に友人達と作ったお話です。誤字脱字があったらすみません。

ちまちま更新していきます。

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HL project2 ( No.9 )
日時: 2016/05/13 09:11
名前: ピコ

入学式から数日たち新しい生活に慣れようとしていたところに不吉な噂が学園内で囁かれる
「生徒会長消えたんだって」
「何日も帰ってこないんだってさ」
「神隠しか?こえー」
普通科のクラスメイトが話す内容に耳を傾け聞いている三島
(神隠し…?)
窓の外から見える小物の悪魔を見つめながらふと悪魔のせいじゃないだろうかと考える
(うーん…ないとは言えないな…)


「一体どうしたらいいんだ…」
茂みに隠れているウサギ姿の生徒会長
「人が通るたびに話しかけてもただのウサギとして見られるし…」
縮こまりどうしたものかと悩んでると遠くの茂みにいる黒猫と目が合う
「…猫?」
とことこ近づきニャーと鳴くとウサギの首根っこに噛み付き持ち上げて運び始める
「いった!な、なんだ!食べる気か!美味くないぞ!!はなせー!」
バタバタ暴れたためか離してしまいウサギは地面に着地して走って逃げる
「た、助けてくれー!」
慌てて追いかける黒猫
休憩時間終わりに次の体育の授業のため校庭に出る十夜
茂みからウサギが飛び出して走ってくるのに気がつき目で追う
「ウサちゃんだ可愛い…」
茂みからかりんとうも続いて出てくる
「にゃー」
「ん?かりんとう…?」
自分の守護動物のかりんとうがウサギを追いかけてることに疑問を持ちウサギを追いかけて捕まえて抱き上げる
「うわあー!離せー!」
バタバタ暴れて喋るウサギに目を輝かせる十夜
「わ!喋った!」
かりんとうが十夜の足元に座りにゃーと小さく鳴く
「お前、私の声が聞こえるのか!」
「うん、わかるよー。喋れるなんてすごいね。ひょっとしてこのウサちゃん悪魔?でも黒くないしなぁ…」
見た目真っ白なウサギに悪魔とは感じられず首を傾げる
「助けてくれ!急にこの姿になって困っているんだ!…うぅ叫んだら眩暈が…腹も減った…」
話せる人物と出会って安心したのか空腹でぐったりとしてしまう
「大丈夫?ウサちゃん」
十夜がウサギと話していると合同体育できていた違うクラスの友達の恭介が十夜を呼ぶ
「十夜何やってんだー?授業始まるぞー?」
授業のことを思い出しウサギを抱っこしたまま恭介に向けて叫ぶ
「ごめん!僕サボる!ウサちゃんが大変なんだ!」
「は?ウサギ?」
「先生に言っておいてー!」
タタタッっと走って逃げるように学校内に入っていく

HL project2 ( No.10 )
日時: 2016/05/13 09:12
名前: ピコ

「ハムちゃんハムちゃーん!!大変だよー!」
廊下をパタパタ走り校長室に向かい勢いよく入る十夜
「やぁ月下くん、授業中だけどどうしたんだい?」
書類整理をしていた校長が慌てて入ってきた十夜に近づく
「ハムちゃん大変なんだよ!これ見て!」
ずいっと顔のまん前にウサギ見せるとささっと秘書の後ろに隠れる校長
「まぁまぁ可愛い…」
橘が笑顔でウサギを抱き上げると校長が窓際のカーテンに隠れる
「……?」
その様子をみた十夜が首を傾げる
「もう何日もこの姿なんだ…助けてくれ…」
橘に抱かれながらぐったりしているウサギをみて橘が思い出したように校長をみる
「校長先生、このウサギもしかして今噂になっている生徒会長の…」
「そうなのかい?だとしたら数日何も食べてないんじゃないかい?」
恐る恐る校長が近づきぐったりしているウサギを覗き込む
「どうやら欠片に触ってしまったみたいですね」
「ほえ?悪魔じゃないの?」
「そのウサギは人間だよ。普通の人間が欠片に触れてしまうと動物になってしまうんだ。ルプスメンバーは触れても平気だが」
「そうなんだ…どうしたら戻るの?ウサちゃん元気になる?」
「大丈夫ですよ。数日なら欠片を取り出せます」
「桜先生に頼むといい。よし、私も一緒に行こう」
橘が弱ったウサギを十夜に渡す
「橘くん少し出てくるよ」
「はい、お気をつけて」
二人を見送り小さくため息をつく橘

HL project2 ( No.11 )
日時: 2016/05/13 09:13
名前: ピコ

西側一階にある保健室。ここはルプスのたまり場になっているが具合の悪い生徒や怪我をした生徒もたまにやってくる
保健室にあるテーブルに教科書やノートを広げて近々ある定期テストの勉強をする棗と宙也
「絶望的だ…何この範囲の広さ…ありえない!」
「俺もうムリ…諦める」
絶望的な顔をして教科書をパラパラめくりげんなりする棗
宙也は開始早々諦めたのか机に突っ伏す
「諦めるの早いですね。開始からまだ5分ですよ」
タクトはベッドに座り暢気に紅茶を飲んで持ってきたファッション雑誌を見ている
「お前よくのんきに紅茶飲んでいられるな。テストだぞ!定期テスト!」
「僕は先輩達と違って勉強してますから…」
「タクトそんなにグサっとくること言うなよ…」
タクトにずばっと毒を吐かれ宙也が胸を押さえる
そんな楽しそうな様子を呆れつつ眉をしかめて眺めてる桜
「お前ら保健室に入り浸るなよ…授業を受けろ怒られるの俺なんだからな」
「どうせ自習だよ。俺は英語がメインだし話す内容決めておかないとなぁ」
英語科の棗が教科書とにらめっこしてる
「そうそう。もう範囲終わってるしね。どうせ自習だよ」
宙也は指でペンを回してやる気がないのか全く進まない
紅茶の入ったカップをテーブルに置くと桜をチラッとみてタクトがにやっと笑う
「いいんですか?僕らがいなくなっても…くるかもしれないですよ」
「誰が…?」
「三島先輩」
ハッするっとして脳内でシュミレーションをし始める

「桜先生!アイツらサボってないですか?」
三島が息を切らして勢いよく保健室にはいってくる
「もう戻ったぞ…」
「なんだ…」
ホッとしたように呟くと近づいてきた桜を見上げる三島
「わざわざ見に来たのか?」
「だって…先生にも会いたかったから…」
もじもじと頬を赤く染め照れながら言うと上目遣いで桜を見つめる
「三島…」
「先生…好きです」
抱き合う二人

HL project2 ( No.12 )
日時: 2016/05/13 09:14
名前: ピコ

「三島!好きだ!」
思わず近くにいたタクトに抱きつく桜
「やめてください変態」
心底嫌そうな顔で武器の扇子を出してべしっと殴る
保健室の扉がノックされてからガラッと扉が開く
三島だと思い素早く扉の前まで走って抱きつこうとしたが校長だったので襟首の肉を掴む桜
「おおぅ…どうしたんだい桜先生…」
「いえ…何でもありません…」
「先生…」
後ろから十夜が顔を覗かせる桜のそばに行き見上げる
校長はささっと離れて宙也の後ろに隠れる
「どうした十夜…」
「このウサちゃん…治してあげて。何にも食べてないみたいで弱ってるんだ」
腕の中にはぐったりした白いウサギ
「ん?欠片に触ったのか…」
ウサギを抱き上げほんのり光る指先をじっと見つめる
「桜先生、元に戻してやってくれないかい?恐らく、最近失踪したと言われる生徒会長の彼なんだ」
「…わかりました」
机に置いてある鈴を鳴らすと窓から一匹の黒く大きなライオンが入ってくる
「わぁ!!」
十夜が驚いてタクトの後ろに隠れてしがみつきライオンをみる
「心配しなくても俺が預かっている守護動物だ。襲ったりはしない」
隠れた十夜ににこっと笑うと桜の体に頭をすりつけてくるライオンの頭を撫でる桜
「ナナ…よろしく頼むぞ。前足当たりに欠片がある」
ウサギの首根っこを掴むとライオンが大きな口を開け一口でウサギを食べる
「わあぁああっ!!ウサちゃん!!食べちゃダメー!」
「大丈夫だよ十夜」
「守護動物は人間に入り込んだ欠片を分離できるんだ。あんまり時間たっているのはダメみたいだけど」
ぐすぐす泣いてる十夜に宙也が説明している間もライオンの口はもごもごと動いている
しばらくすると欠片とウサギを吐き出しボムっとウサギが人間に戻る
戻った姿はやはり行方不明になっていた生徒会長で戻った衝撃なのか気絶している
「ご苦労さんナナ」
桜がライオンを撫でるとまた窓から去っていってしまう
「桜先生どうだい?彼の様子は」
生徒会長の側に座り脈や怪我がないかを調べる
「怪我はないようです。脈も正常ですし点滴うって様子を見ましょう。お前らベッドに寝かせるの手伝え」
「はいはい…」
棗と宙也が席を立って桜と一緒に生徒会長をベッドに寝かせる
十夜が床に落ちている欠片を手に取りじっと見つめるが特に何も起こらず動物化もしない
「ルプスは本当に平気なんだ…」
窓からひょっこり現れた黒猫のかりんとうが十夜の肩に乗り顔にすりつく
「心配だったの?」
よしよしとかりんとうのしなやかな体を撫でる十夜
「それじゃ桜先生彼のことよろしく頼んだよ。私は部屋に戻るよー」
「わかりました。お前らうるさくすんなよ」
のしのしと歩き校長室に戻っていくのを見送ると桜が棗たちを睨むと三人とも顔を背ける
腕に点滴をすると生徒会長が目を覚まして手当てをしている桜の方に顔を向ける
「ここは…」
「保健室だ。気分は?」
「…えっと…だるいけど平気です」
「あとで飯買ってくるから少し待ってろ」
冷蔵庫から水を取り出すと枕元の棚に置く
「起き上がれるようなら飲んだほうがいい」
「はい…有難うございます」
十夜がかりんとうを肩に乗せたまま生徒会長を覗き込み心配そうに声を掛ける
「大丈夫?」
「…君は……そうか君が助けてくれたのか…有難う感謝するよ」
「僕はここに連れてきただけだから…良かったねウサちゃん」
十夜がにっこり笑って生徒会長の頭を撫でる
「助けてくれたのは有難いが学園内は動物連れ歩き禁止だ」
「え?」
一般生徒には見えないはずの猫のことを指摘されて目を丸くする十夜
棗と宙也とタクトも驚き黙って座っていたがベッドの方に顔を向け十夜が何を言うのか緊張しながら見守る
「ごめんね。ウサちゃんが心配で見にきちゃったんだ」
「そうか…あの時の猫か…今日は見逃してやるが明日からは連れてくるなよ」
「うん、わかった」
「すまない…凄く疲れて眠いんだ……少し休ませて…く…れ」
話しているとウトウトして眠ってしまう生徒会長
「欠片が体に入ってた影響だ。すぐに見えなくなってウサギだった記憶も薄れる」
仕切りのカーテンを引きながら心配そうに見つめている十夜に説明すると少しほっとしたのか笑顔をもらす
「そっか…」

HL project2 ( No.13 )
日時: 2016/05/13 09:14
名前: ピコ

それから数日後いつものように生徒会長が校門前で生徒と挨拶を交わしていく
そこへ十夜と双樹が登校してきて生徒会長を見つけると駆け出す
「ウサちゃんおはよう!」
「おはよう月下くん」
「もう元気になったみたいだね」
「あぁ、おかげさまで今日も元気だ」
ニコニコと満面の笑みを向ける十夜に微笑む生徒会長
「十夜、いくよ」
「それじゃあね!ウサちゃん」
「あぁ」
少し先に行っていた双樹の元に駆け寄る姿を笑顔で見送るとまた挨拶活動を再開する
「会長…ウサちゃんてなんですか?」
隣で一緒に生徒たちに挨拶をしていた副会長が眉をしかめて問いかける
「…さぁ?わからない」
「え?どうゆうことですか?」
「あんまり覚えてないんだが…あの子に助けられた気がするんだ」
自分で言って馬鹿馬鹿しく思えてきたのか噴出してしまう
「いや、すまない変なことを言って…彼に言われるのは悪い気がしないだけだ」
「…はぁ…」
言ってることがさっぱりわからず生返事を返す副会長だが生徒会長は再び挨拶活動を再開する

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