複雑・ファジー小説

触れられない花。
日時: 2016/11/18 22:27
名前: @メンタル

Character

〈神シン〉
限られた者。
炎・水・大地・雷・闇・無・愛
の7つに分けられた能力を操る。

〈鬼キ〉
神の使い魔。人外。
大抵は、1つ。多くても2つの能力しか使えない。
しかし1鬼だけ7種類の能力を操ることができる。

〈鄙ヒ〉
人類の敵。人外。
神と能力は、変わらない。見分けは、ほぼつかない。
破壊と絶望。そして憎悪を愛する。狂気殺人をする。

〈契チギリ〉
神が鬼と契約するときの事。
契を交わした神は、外れないピアスや体に紋様が刻まれる。
鬼には、自身の決められている名が体に刻まれる。

〈破ハ〉
鬼との契約をなくすこと。
鬼の体に刻まれた名を傷つけると契約は、無くなる。

〈神聖学院付属強化学園〉
神の能力があるもののみが通う学園。
初等部4年中等部3年高等部3年神聖学院3年
があり定期的に行われる実技テストのランクが
ABCDEの中でDとEになると普通科の学校に落とされる。
全寮制。中等部からは、週に一度だけ学園の外に行くことが許されている。







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Re: 触れられない花。 ( No.120 )
日時: 2017/10/22 19:23
名前: @メンタル 

目が覚めた時に最初に見たのは幼少期の自分と蘭だった。自分が夢を見ていると分かる、明晰夢と言うものだろう。
『かくれんぼしよー!』
遠くで聞こえる蘭の声。微かにある記憶の中から思い出として夢に出てきたのだろうか。それとも、走馬燈の様なものなのだろうか。どちらにせよ、はっきりと覚えている。蘭の提案通りかくれんぼを始める幼い2人。おそらく5歳になりたての検査も受けていない頃だっただろう。
雪が降り始めてもかくれんぼをするために蘭は数を数え、自分は隠れるために走った。しばらく走り続けると古く大きな廃墟が見えた。それを見た幼い自分は良い隠れ場所だと思いその中に入いった。中はどうやら図書館のようで古い本がたくさん並んでいた。
入口の近くで蘭を待つこと数時間。いつまでたっても探しに来ない蘭に自分が忘れ去られてしまったような
気持ちになり、声を出して泣いた。母親を呼びながら図書館の中へと歩くと一人の青年に会った。
青年は幼い自分を慰め、気を紛らわせてくれた。
幼い自分はお礼にと歌を教えた。未だに意味も分からない古い異国の歌。
『私はこの歌がよく分からないの。だから   がもしもわかったら教えてね。またここに遊びに来るから』
青年の名前を呼ぶ自分の声。名前の所だけうまく聞き取れなくて、それはきっと自分自身が覚えていない
事を示しているのだろう。
そこで夢はだんだんと黒くなり、意識がなくなった。

Re: 触れられない花。 ( No.121 )
日時: 2017/10/29 17:28
名前: @メンタル iPad君

またまたなんでテストってあるんでしょうね.
メンタルの娯楽を潰してくださる、地獄の評価テストと言う鄙が現れましたので臨ちゃんとリリック君と一緒に鎮圧してきます.
約二週間ちょっと程かかると予測されますのでしばらくお待ちください.

すみませんでしたm(_ _)m@メンタル

Re: 触れられない花。 ( No.122 )
日時: 2017/11/18 22:45
名前: @メンタル 


本編
臨が倒れてから一晩が過ぎた時に拓哉と宇塚がリリックのもとにやって来た。
「実はね、リリック君たちと同じように鬼が能力を使うとある種の障害が起きてしまう神鬼が居るんだ。」
その人物の名は、未築館淳≪ミツキダテ ジュン≫と言う男だった。拓哉達がリリックに彼を紹介したのは能力を使わずして鄙と闘うための戦闘スキルを身に着けさせるためにとのことだった。リリックは彼の障害の事には一切触れず、居場所だけを聞き彼の所へと向かった。

「…大きな家。」
未築館の家を訪れたリリックは素直に感想を零した。未築館の家は何かの道場の様な大きさが有りとても神器との二人暮らしだとは思えなかった。
リリックは大きな扉の横にある呼び鈴を一度だけ押し返答を待っていると扉が開き、小さな男の子がひょっこりと顔を出した。
「どなたですか?」
愛らしい声で聴かれ、思わずリリックは少年と目線を合わせるためにしゃがみ込んで、名前を説明しようとすると。
「僕を見た目で判断しないでもらいたいですね。」
そう言ってから白い煙のようなものが少年を包み込んだ。その光景に驚いてリリックは思わず立ち上がり後ろに後ずさった。煙のようなものが消えた時に見えた光景にリリックは声も出さずに唖然とした。
「余り無駄な変形はしたくないのです。これからは気を付けるようにお願いします。…でどなたですか」
そこに居た少年はリリックと同じくらいの体躯になっていて、声も随分と大人びていた。
「………あ、宇塚教授の紹介で来ました、太田臨の鬼のリリックです。」
慌てて返答をすると、青年となった彼は少々考えてから邸宅に招き入れた。


ただいま帰還しました!
皆さまおひさしぶりです。@メンタルです。
今回もズタボロにされてきました。
そんなことよりも、
ただいま気が付いたのですが本日で一年もたっていたようですね!
一年でこの進み具合…大丈夫ですかね…いつに成ったら完結できるんでしょう(笑)。
こんなメンタルの作品をどうか今後ともよろしくお願いします。
                                  @メンタル


Re: 触れられない花。 ( No.123 )
日時: 2017/11/26 16:33
名前: @メンタル 

青年に案内されて着いたのは学院ほどではないが大きな広場。道場の様な大きな家だとは言ったが、外装や内装は先日読んだ資料に載っていたきらびやかなダンスホールに似ていた。そんな場所の中央に揺り椅子が一脚。そこには一人の男が瞳を閉じて静かに呼吸をしていた。
「………………」
しばらく沈黙が続いた。かと思いきや男が瞳を閉じたまま口を開いた。
「……レアン。どうかしたのか。」
「主、お客様です。」
レアンと呼ばれた青年はどうやら男の鬼のようだった。男の方は瞳を開けて揺り椅子から立ち上がりこちらに近づいて来た。
「主、申し訳ございません。先ほど能力を使用してしまったので覚えていらっしゃらないと思いますが彼は先日宇塚様からご連絡を受けた、」
「大丈夫だ。そこまでは失っていない。」
レアンの言葉を男は遮り口を開いた。
「俺の名は、未築館淳だ。」
「僕はリリックです。…気になったんですが淳さん、貴方の鬼の能力発動時の障害は何なんですか?」
宇塚達には聞かなかったことを本人に尋ねると、表情は一切変わらずに説明をし始めた。
未築館の鬼であるレアンは鬼で唯一、己の形状を変化させることのできる鬼だという。先ほどの少年から青年へと変化したのが例で現在の姿がレアン本来の姿らしい。ただしその力を持つせいで神である未築館には、『鬼が能力を使用するたびに記憶が失われていく』と言う代償があるらしい。今も宇塚が連絡をしてきたという昨日のことまでしか覚えていないらしい。
「リリック。お前にはレアンから自身の身体だけを使う格闘を習得してほしい。だそうだがお前はそれでいいか?レアンは新参者に対してあたりがひどいがな」
未築館の言葉に対してレアンは少々不服そうな表情を見せてから頷いた。


「ねぇ翠雨。今回はどうしよっか。」
「幽翠の、したいことで良い」
「翠雨、貴方いつもそればかりよねぇ?自分の殺りたい神鬼とかいないわけ?」
「奈緒、お前には、関係ない。俺は幽翠のやりたいことを、バックアップする、だけ」
翠雨、幽翠、奈緒は巨像の前で会話をしていました。
バラの蔦に絡まれて血を流した女神の巨像の前で。

Re: 触れられない花。 ( No.124 )
日時: 2017/12/02 22:31
名前: @メンタル 

リリックがレアンから格闘技を教わっている時、大量の資料に囲まれた拓哉は、腹立たしそうに頭を掻きむしりながら悪態をついていた。
「あぁもう!これにも載ってない!なんで!?力の全解放なんだから普通大量に資料があったっていいでしょ!?なんで一つしか文献が無いんだよ!!」
見ていた資料を読み終わると近くに投げ置き新たな資料に目を移す。そんな風にしていたためにこの様な資料の壁できあがっていったようだ。
「ッ…るっせーな。もうちょっと静かに作業できねーのかよ。つかその文献ってのは何処にあったんだよ。近くにあるやつにも載ってんじゃねーの?」
煙草の煙を吐き出しながら、宇塚は腹立たしそうに拓哉の近くに出来上がっていた資料の壁を術で除けながら資料を探し始めた。二人とも腹が立つと人格が荒くなるようで大人しそうな研究マニアな生徒も仕事の出来る教授も、口の悪い研究員と気だるげな教授になり果てていた。
「なんかおかしくないですか?」
踏み台を椅子代わりにし、怪訝そうな表情で資料に目を通していた研究員の一人である蘭が言った。
「鄙が襲来する年かもしれないって時になんだかよく分からないすごく強い術解放があることが分かって、そもそも文献は一つしか無いのに皆信じているし。実際教授の術もあれ、ただの複合術にしか見えないし。なんだかとんとん拍子だと思いません?あまりにも出来すぎと言うか敷かれたレールをたどっているみたいじゃないですか?」
「そうかもね、でもとんとん拍子に言ってたのは術の有無まで。今は崖っぷちもいい処だよ。だから裏があるかもしれないーってのはないと思うよ」
聞く耳持たずという感じで返された蘭は読み終わった資料を棚に戻してグランから新しい資料を受け取り目を通し始める。資料と言うよりは日記の様なもので今までには見たこともないことが書かれていた。
「…!?ねぇグラン。これどっから持ってきたの?」
グランが持ってきたのは大量の日記帳の様なもの。様々な人が書いたと思われるその日記には目を見張る事実が記入してあった。
「千尋ちゃんの一族の形見なんだって。千尋ちゃんの家族は、菊谷一族ってのが始まった時から日記を毎日書いていたんだって。しかも菊谷一族は隠れていたけど強力な神がいっぱいいるの。家の家訓にもあるぐらいだから一日も書き忘れはないみたいだよ」

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