複雑・ファジー小説

フライトドクターストーリーズ
日時: 2017/09/19 15:49
名前: Rain

☆attention
この物語を書いている作者は、駆け出しの初心者作家です。
また、医療のことをかいていますが、医者でも看護師でも医学生でもありません。自分の調べた知識だけで書いています。
そのため、なにかおかしいところがある場合がございます。
もし、これを読んでくださっている方の中で医者、看護師、医学生などの医療関係の職についている方がいらっしゃるなら、間違い等ガンガン指摘してください。

プロローグ

救命救急センター。
それは、命を救う最後の砦。
そして、救命救急の攻めの切り札、ドクターヘリ。
出動要請から離陸まで3分。
時速280kmの機動力。
この物語は、命を救うために戦い続ける人々を描いたものである。

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Re: フライトドクターストーリーズ ( No.79 )
日時: 2017/09/18 18:49
名前: Rain

Rainのよくわかるドクターヘリ講座9
〇白車
救急車のこと。

Re: フライトドクターストーリーズ ( No.80 )
日時: 2017/09/19 21:09
名前: Rain

俺の叫びに、まわりがざわめいた。
「あんた、医者なのか?」
「こんなところにお医者さん?」
さすがに、信じられないか。
「北海救命救急センター医師、赤川宏明です!応急処置だけ、させていただきます!」
よその医者が、そんなにでしゃばる訳にはいかない。応急処置だけして、ここを去ろう。
そう考えていた。
「どなたか、救急車は呼びましたか!?」
俺の問いに、若い女性が答えた。
「はい、呼びました!」
「わかりました、患者は何人いるかわかります?」
患者が何人いるか、それだけで処置の仕方は変わる。
「一人だけです!運転手が一人で、相手側の運転手は無傷だったみたいです!」
相手側は無傷か・・・。エアバッグが上手いこと作動したのかな?
「通してください!患者、接触します!」
患者のもとに駆け寄る。
一瞬、ひるんだ。
頭部外傷か・・・。
頭から血が流れ出ている。
こーれは、ちょっときついかな。

Re: フライトドクターストーリーズ ( No.81 )
日時: 2017/09/20 17:36
名前: Rain

頭部外傷か・・・。
いや、それよりもだ。
自発呼吸は、心拍は!?
患者の腕をとり、脈を調べる。
・・・・・・。
うわぁ。止まってる。
ちょっと、誰か呼ぶか。
「若松!こっち、手伝ってくれるか?」
「はいはい!」
人混みをかき分けて、若松が走ってきた。
「心拍停止してる。蘇生は俺がやるから、頭の止血頼む。」
「オッケー、任せて。」
若松の専門は脳外科だ。救命に来る前は、何人ものオペをこなしてきたらしい。
ちなみに、俺の専門は胸部外科。心臓そのものの専門ではないが、バイパス手術ぐらいは何度もした。
両手を重ねて、患者の胸に当てる。
そのまま、押す!
何度も、何度も。
俺がこれを止めたら、この患者は助からないかもしれない。
救急隊が到着するまで、続ければいい。
そしたら、あとはプロに任せればいい!
いや、俺たちもプロだけど。
心配蘇生なんて、いつもやっていることだ。
それでも、腕が疲れてくる。
あと少し、あと少し・・・!
汗が頬をつたう。
まだか、まだ救急隊は来ないのか!
その俺の叫びが届いたかのように、遠くからサイレンが聞こえてきた。
あ、AED使ってねえや!
まあ、その後のことは救急隊に任せましょう!
救急車の赤いランプが、視界の端でちらちらうつる。
バタン!と音がして、救急隊が降りてきた。
「ありがとうございます!脈がなかったので、心臓マッサージをしました!」
救急隊が押してきたストレッチャーに、患者が移される。
と、救急隊員の会話が耳に入った。
「ランデブーポイント、ここから近かったよな。」
ランデブーポイント?
もしかして・・・。
頭上から、聞き覚えのあるプロペラ音が聞こえてきた。
この音は・・・!?
思わず空を見上げた。
やっぱり!
頭上には、ヘリコプターが飛んでいた。
機体の下には「Dr.」の文字。
ドクターヘリだ・・・。
下から見上げるなんて、何年ぶりだろうか。
新人時代を思い出す。
救急車は去っていった。
サイレンを鳴らしながら。
そんなサイレンの音を、懐かしみながら、俺は宿へと戻った。

Re: フライトドクターストーリーズ ( No.82 )
日時: 2017/09/21 15:48
名前: Rain

夜。月明かりが町を優しく照らす。
俺達は、宴会をしていた。
「かんぱーい!」
カンッという、グラスの涼しげな音。
「まさかこんなところでも医療活動するとはね。」
「たまには休ませて欲しいですよ。」
今日の事故のことで愚痴るみんな。
「まあまあ、愚痴ってても仕方ないですよ。今日は飲んで、話して、楽しみましょう!」
「イエーイ!」
町の灯りが消えはじめても、俺達の部屋は明るかった。
楽しい宴の声とともに、夜は更けていく。

                fin.

Re: フライトドクターストーリーズ ( No.83 )
日時: 2017/09/23 08:44
名前: Rain

7.現場手術

「工藤先生っ!あれ、ここにいらっしゃったんですか?」
フライトスーツを身にまとった工藤がいたのは、運航管理室。テレビを食い入るように見つめている。
「うわぁ・・・。ああ、痛い痛い痛い!」
工藤の叫びに、CSの倉橋と近くにいた杉野が振り向く。
「なに叫んで・・・うわっ。」
テレビをのぞきこんだ杉野も、すぐに目を背けた。
「二人ともどうしたんですか・・・あああああ!」
倉橋に至っては、叫びながら頭を抱える始末。
一体、何がテレビに映っていたのか。
「こ、このドラマ、結構キツいですね。実際の現場でもこういうことってレアケースですけど。」
「このドラマ、オペシーンの音が異様にリアルなんだよな。だから余計にキツくなる。」
「ドクターヘリが飛ぶシーンは好きなんですけどね。」
さて、この話で勘の良い方は分かったであろう。工藤が見ていたドラマの正体が。
結構ネットでも話題になった、痛々しいシーンだ。
「さ、流石に麻酔無しはかなりキッツいな・・・。」
杉野が精神的に死にかけている。
※作者も目を向けられませんでした。
「また患者の悲痛な叫びが辛いですよね。」
工藤も精神的に死にかけている。
「・・・・・・。」
倉橋に関しては、いろんな意味で死にかけている。
「いいか、こういうことがあるかもしれないから、痛み止めとか持ってけよ。」
「はい・・・。」
無理矢理指導に繋げる杉野。
「というか、倉橋さん。大丈夫ですか?仕事、出来ます?」
「大丈夫です・・・。仕事は出来ます・・・。」
と、倉橋が答えた瞬間。
プルルルルッ!
どこかで誰かがホットラインをとったらしく、呼び出し音が止まる。
スピーカーをオンにすると、救急隊の声が聞こえてきた。
『患者、三十代、男性・・・!』
天気良好!ドクターヘリ、出動!
「ドクターヘリ、エンジンスタート!」
倉橋はホットラインの音で仕事モードに戻ったようだ。
ヘリのローターが高周波音をたて、回転する。
ドクターとナースを乗せて、ドクターヘリが空に舞い上がった。

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