複雑・ファジー小説

封印の古時計
日時: 2017/05/02 18:31
名前: 暇を極めし自宅警備員 (ID: vyKJVQf5)

 この村には合わせて二十人の人間が住んでいます。村人達は、七月七日になると必ずお祭りを開催し、神様を奉ります。この風習がいつからあるのか、知る者はいないのです。

 「あー、早く明日にならないかなぁ」

 「一週間前には早く一週間経たないかなー、って言ってたよね。どんだけ楽しみなのよ」

 仲の良い二人組み、少年の名はラタン、少女の名はクロエといいました。二人は毎日の様に遊び、「大人になったら結婚する!」と恥らう様子も無く、それがもう既に約束された未来であるかの様に、周囲に言いふらしていました。

 お祭りが始まり、くじ引きによって決められたカップルが祭壇の上で口付けを交わし、お神酒を飲む・・・。ラタンとクロエはくじ引きでこの儀式を行うことになっていました。

 二人はゆっくりと、手を繋いで、祭壇の中心部へと向かっていきます。そして、口付けを交わしたその瞬間、クロエの体から禍々しい程の負のエネルギーが放たれたのです。

 「・・・ぇ?く、クロエ?クロエ!!」

 「・・・・・・」

 村人も村長もパニックに陥り、それをただ見つめることしか出来ませんでした。

 「ふ・・・ふふ、遂に、この時が来たか・・・。遥か彼方、一億年以上も前に掛けた呪いが・・・ようやく身を結び、我の封印を解き放ったのだな!!フフハハハハハハハッ!!」

 「お、お前は誰だ!!?」

 「我は、クロエ。お前の知る、クロエだ・・・。この名を継承させたのはやはり正解だったようだな。さて、お前は鍵だ。だから生かしておいてはやる。だが、村人は邪魔だ。必ずいつか我に害を成す。よってここで、死んでもらう」

 「やめろ!クロエ!どうしちゃったんだよぉ!!」

 「気安く触れるな!!」

 クロエが腕を払うと、ラタンは物凄い勢いで吹き飛ばされ、大木に全身を強打し、意識を失ってしまいました。

 その後、何が起きたのかは分かりません。しかし、目が覚めたとき、ラタンの目の前にあったのは、無数の死体でした。

 「うわああああああああああああっっ!!!!!!!!!!」

Page:1



Re: 封印の古時計 ( No.1 )
日時: 2017/05/02 19:24
名前: 暇を極めし自宅警備員 (ID: vyKJVQf5)

 それから幾年かの月日が流れ、ラタンは、というと・・・。

 「おい、新入り!俺はまだオメーを仲間って認めた訳じゃ無ぇからな!な!」

 「俺だってお前の事なんか仲間って思ってねーよーだっ!」

 「んだとっ!この野朗!」

 旅をしながら自身の目的を達成しよう、という名目の為に作られた旅人の団に入団し、失われた記憶を取り戻そうと日々奮闘していた。

 「記憶が無ぇってのも、本当か分からねぇしよ」

 「なんだとこのやろー!!」ムキー!

 彼がこの団に所属してからというものの、この二人の喧嘩が途絶えたことは全然ありませんでした。
 
 「アンタ達、喧嘩する為にここに来たのか?」

 団のお局的た存在である、アカネもウンザリしていた。アカネはというと、お金を貯めることが目的らしい。

 「だってコイツが!」

 二人とも一斉に同じ言葉を口にしたので、二人は少し恥ずかしくなって、また言い合いになりそうです。

 「ゴードン!ラタン!少しは周りの迷惑も考えろ!」
 
 ついに団の結成者であるロンドも怒ってしまいました。

 「ごめんなさい」

 これまた二人同時です。

 「真似すんな!」

 「そっちこそ!」ムキー

 この団に平穏は訪れるのでしょうか・・・?

 

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。