複雑・ファジー小説

H・T・S・Sに生きる
日時: 2018/02/22 19:40
名前: 梶原明生  

H・T・S・Sとは何か。紐解くとこれは小説と言うよりも私、梶原明生の赤裸々な自史と、平成29年、2017年11月5日に神からの啓示を受けた(と言うより単なる閃きですが。汗)このシステムの構築を描いた物語です。この題名は「Held Taktiken Spirituell System 」であり、読みはヘルド タクティケン スピリチュアル システムです。英訳だとわかりやすいのは、「ヒーロータクティカルスピリチュアルシステム」和訳すると「英雄的戦術信心体系」になります。これだと「何のこっちゃ」になるので、英訳の方がまだわかりやすい(言いやすい)かも知れません。要は「(メタル)ヒーロー活動を中心にその補助となるマイルドな特殊部隊トレーニングや空手拳法の鍛錬を取り入れ、その上にスピリチュアル(自分が信心してきた神仏思想等)な精神を加えていくみたいな体系(システム)。」なことです。決して怪しい宗教ではありません。現に、超神精仮面戦士キャバンとして、青い金属スーツで街の自警活動を約8年に渡って行ってきました。(00レンタル掲示板に掲示中)また、このシステムは、スピリチュアル部分をどけて行っても構いません。(ある程度の倫理観あるなら)さぁ、小説として自史としての梶原明生ワールドへようこそ。

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Re: H・T・S・Sに生きる ( No.8 )
日時: 2018/05/15 19:32
名前: 梶原明生

…彼女は前に出ていた。「ちょっと加賀美さん。」正義感が強いのはいいが、あまりに血の気がありすぎる。相手は先生3人含めて10人はいる。無謀すぎだ。「○○先生、これはどういうことです。会議は嘘だったんですか。この子達は誰なんです。」不良のリーダーが抑える。「まぁまぁ生徒会長さん、別に何もありませんって。皆学校の生徒ですよ。」「なら、学年、クラス、名前を教えて。見かけない顔なのに、うちの生徒かしら。」こいつ、うぜーという態度で頭をかき始めた不良リーダー。見かねたサブリーダーらしき男子が食いつく。「あーっ、何だテメー。生徒会かなんか知らねーが調子乗るな。」と突つっかかるも、リーダーが抑える。「よせ、お前は黙ってろ。…とにかく、ここは穏便にいきましょうや。違法行為はしてないっすよ。」これには押し黙る加賀美さん。しかし矛先は先生に向かった。「○○先生、○先生、教師としてこんな不純なことして恥ずかしくないんですか。月曜日には教育委員会に報告します。私の叔父様が市議会議員なので、覚悟してください。」「そんな、待ってくれ。そんなことされたら…」「問答無用」立ち去る加賀美さんにとりすがるものの、俺達は無視して生徒会専用部屋へと帰っていった。勿論、その後は俺達4人で熱く先生方の批判討論に没頭した。時刻は午前1時を回っている。この頃には討論より、互いの生い立ちや好きな芸能人、バンドなど、とりとめのない話題で盛り上がった。三人に向かって「ボディガード宣言」したり、ブルーハーツ、ジュンスカ、ジギー、B'z、ピンクサファイアなどなど、聞き入りながらまだ話は尽きない。「喉乾いたろ。何か買ってくるよ。」そう自分が言い出し、自販機まで出た。すると、買い終わってから廊下を振り向いた。徐に先ほどのサブリーダーが二人ほど取り巻きを連れて歩いてくる。「何の用だ。」「あっ、何の用だと、決まってんだろ。あの生意気女にヤキ入れるためよ。文句あんのか。」「ある。今何時だと思ってんだ。ここから先は生徒会関係者以外立ち入り禁止だ。第一消灯は過ぎてる。部屋に戻れ。」平然を装っても、慣れない実戦。心臓はバクバクしていたが、ふと、三戦呼吸法を思い出していた。師範に言われていた教えを。「事(非常事態)に臨んでは先ずこの三戦呼吸法を思い出せ。勇気は呼吸と共にやってくる。」これを実践した後、段々と腹が据わってきた。「あーっ、邪魔すんじゃねーっ。」胸倉を掴んできた彼を…続く。

Re: H・T・S・Sに生きる ( No.9 )
日時: 2018/05/16 17:21
名前: 梶原明生  

…思いっきり両手で抑えこみ、右側へ全体重をかけて引き込んだ。勿論抵抗するだろうから、反対側へと彼の力を利用して反転し、投げ飛ばす。腕を背中にとり、抑えながら他二人に睨みを利かせた。守りたい一心だった。部屋には加賀美さんだけじゃない。真美もいる。愛する人を守らなければ。それだけが浮かんでいた。次に浮かんだのは師範が言っていた「一人を投げ固め技するのはいいが、複数いる場合はやるな。」だった。しかしなるべく傷つけたくなかったからセオリーに若干反した。戦意喪失なのか、襲ってはこない二人。「もう暴れないか。大人しく帰るか。約束するなら自由にしていいぞ。」心臓のバクバク感はなかなか収まらないものの、何とか対処できていた。「わかった。だから離してくれ苦しいっ。」残心を残しながらもその言葉を信じて解放した。「なわけあるかっ。」サブリーダーは腕を揉んで痛みを取るや否や結局殴りかかった。つい怒り心頭になり、縦拳で殴り返し、鈎拳(フック)で脇腹にお見舞いした。そしてつい飛び後ろ回し蹴りを放っていた。当時ジャンクロードバンダムがマイブームで、彼のスピンキックに憧れてつい熱心に練習していた癖が出てしまったのだ。度肝を抜かれたサブリーダー達はそそくさと逃げていった。荒い息遣いだけが廊下中に響く。部屋に戻った俺は飲み物を抱えて三人に渡した。「どうしたの、息切れして…」加賀美さんが心配するものの、ごまかした。「何でもないよ。少し廊下でスクワットしただけさ。…それより明日なんだが、いや、今日か。早めにここ出た方がいいよ。」「あ、偶然ね。私たちも今そう話してたとこよ。どうせもう先生達と行動するつもりないし、ボイコットしようって思ってるから。」俺は内心良かったと胸をなで下ろした。かくして、生徒会関係者の起床義務がある06:30より30分早くに荷物まとめて4人でホテルを抜け出した。草原広がる島の道路を、トボトボと歩く。「ねぇアッキー(明生)、いいもんだねこの光景と私たち。青春してるみたいで。」「ああ、まぁな。」「真美タン、でもごめんね巻き込んで。このあとのハイキング楽しみにしてたでしょ。」「ううん、加賀美さん達とこうしてハイキングできて、アッキーと居られれば幸せ。」俺は彼女の荷物を持ちながら手を握って引き寄せた。「俺も君と居られて幸せだ。」いつものようにキスしたかったが抑えた。やがてフェリー乗り場に着き、名残惜しい修学旅行の島を後にした。…続く。

Re: H・T・S・Sに生きる ( No.10 )
日時: 2018/05/21 12:51
名前: 梶原明生

…その後はほぼダブルデート状態でフェリーから本土に着いた時はあちこち行楽して回った。夜はゲーセンに寄ったりカラオケしたりして、修学旅行二日目の夜を迎え、ルートインホテルでダブルの部屋二つで泊まった。「お泊まりなんて、初めてだね。」「そうだね…」真美がベッドに座ってそのまま仰向けになりながら呟いたから俺は隣で同じく呟いた。自然と目と目が合う。互いに誘うわけでもなく、唇を重ねた。本気になりそうな時、ドアのベルが鳴る。「真美タンっ、遊ぼー。」加賀美さん達だ。拍子抜けしたが、結局この日も何事もなくゲームとお喋りで一夜を明かしたわけで…帰りの特急では皆で爆睡してた。こうして真美と加賀美さん達との夢の一時は終わった。だが、問題はその後だった。先生方は結局先生方の見方であり、事を荒立てたくない校長先生方も、証拠を突きつけても「知り合いの女性だった。」と白をきるばかり。やがて加賀美さんが言ってた市議会議員の叔父様も登場し、二学期の秋は論争の秋へと突入した。しかし、相手が18歳以上であったことや、先生方が罪を認めて正式に謝罪を入れたことや、不良達が逮捕されたことにより、戦いに幕が降りて行った。そして冬のクリスマス。山下達郎の歌が街に賑わってた頃、その歌詞のように、「君はきっと来ない 一人きりのクリスマスツリー♪」になってしまった。「24日の19:00にデパート前のクリスマスツリーで待ち合わせよう。 」と約束したのに。これには加賀美さんも激怒して、二人の部屋に呼んでくれてありがたかったが、真美は終始彼女に電話越しに怒られていた。「あんたまさかあの男と寄りを戻したんじゃないよね。」その言葉にはギクリときた。後で加賀美さんから聞かされたんだが、彼女がうちの高校に転入したのも、失恋のせいだった。当時告白した相手の先輩には彼女がいたらしく、ショックで全日制の高校を退学。そして生徒会で美化委員に抜擢され、その後、俺と出会った。失恋されて優しい彼に出会うと恋に落ちやすいと聞いたが、まさか自分がそれだとは露ほども知らないことだった。正月が明け、加賀美さんの尽力によりようやく学校に来た真美。二人の思い出のホールで話し合いたいと言われて加賀美さん達と向かった。ロビーで座り、話し合いを始める俺。終始泣かれながら「ごめんなさい。先輩が私を必要としてくれたの。酷い浮気をされて別れて、私しかいないって言われたの。だから…」離れて聞いてた加賀美さんが…続く。

Re: H・T・S・Sに生きる ( No.11 )
日時: 2018/05/21 13:48
名前: 梶原明生

…真美に突っかかる。「あんたいい加減にしなよ勝手だろ。今更私たちを裏切る気。彼の身にもなってみなよ。可哀想だよ。」今にも殴らんとする彼女を制した。「待った。やめてくれ加賀美さん…真美、どうしても別れたいのか。後悔はないんだな。」「うん…」「わかった。ただしこれが最後だ。戻ってくるんなら今のうちだぞ。俺と再び付き合う気があるなら。ただし、ここから別れを宣言したら後戻りはないからな。いいんだな。」しばらく沈黙する真美。それは30分とも一時間とも感じられた。実際は5分かも。…そして出た決断は「ごめんなさい…」だった。「あんたね、見損なったよ。」「加賀美さんっもういいんです。」俺は強く彼女を制した。「 真美。なら後戻りはないからな。最後に今まで夢を見させてくれたお礼に握手させてくれないか。」「…うん。 」力無く答えながら彼女の細く冷たくなった手を握った。思えば告白して彼女になってくれた時も、手を握ってくれたっけ。「もう 終わりだね 君が 小さく見える」という誰かの歌詞が聞こえてきた気がする。まさにそれだった。以来真美は学校に来なくなった。絶交した加賀美さん達も彼女のことは語らなくなった。その分、卒業式に向けて足利進君が励ましてくれた。そして待望の卒業式。空手拳法同好会も、学校への登校も、この日を境になくなると思うと、苦しかった学業と生徒会が妙に名残惜しかった。六年間の生活の一部が消えるわけだから無理もない。学校中庭中央台で、加賀美さんを進君と同時に手を差し伸べて、二人で引き上げたのは奇跡に思えた。そしてお高く映った卒業写真は、三人の最高の思い出となった。それからというもの、仕事と拳法に明け暮れながら、加賀美さんと進君が卒業後に開いた雑貨店に毎週遊びに言って、入り浸る日々が続いた。しかし、仕事の都合で転勤となり、しばらく台解市を離れなければならなくなった。それから数年後。再び台解市に戻ると、雑貨店は消えていた。二人は新天地を求めて自分と 入れ替わりでふるさとを旅立っていたと進君のお母さんに聞かされた。彼らの幸を祈らずにはいられなかった。諸行無常とはまさにこれだろう。その後、自分の中にふつふつと煮えたぎる中学生の頃から抱えていた、ある志に悩まされていた。先に書いたあの「ヒーローへの憧れ」である。そして元自衛官の父故にその遺伝子を受け継いだ「ミリタリーへの憧れ。」この相対する3つの物事に、翻弄されていたあの頃。…続く。

Re: H・T・S・Sに生きる ( No.12 )
日時: 2018/05/21 13:53
名前: 梶原明生

…ついに、それに向けて準備段階に走った。

次回「2005年」に続く。

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