複雑・ファジー小説

Re: (仮)少女の英雄譚【題名&オリキャラ募集中】 ( No.2 )
日時: 2015/10/13 15:38
名前: 花林 糖子

第一話『そして少女と少年は出会った。』ルーファスside

ハーフエルフの少年、ルーファス=リグラは帰路を急いでいた。

妹と自分、二人家族なのだが、いかんせん妹のリェンが横暴なのだ。いや、別に嫌ってはいない。
しっかり家事もこなしているのだ。しかし、リェンは何かとお説教をし始めるのだ。お嫁さんがどうの、ハーフエルフの自覚がどうのと。
きっと、今は亡き母が取り憑いているんでもないかとたまに思う。

今日も、明日の夜御飯の買い物を頼まれたところクレモという果物を忘れていると言われ、夜にも関わらず家を閉め出されたのだ。

「はー、ほんっとついてねえ…」

深いため息を吐きながら、薄暗い夜道を歩いていく。時折ネズミが走る。

すると、目に何か黒いものがいた。
帰路の真っ正面にいるので無視することもできないのだ。

様子を見るため近付くと、黒いものは二人の人だったようだ。

片方は倒れ、もう一人は必死で治癒を試みていた。
そして両方ともなぜか黒尽くめの盗賊のような格好だ。

明らかな面倒ごとに頬をヒクつかせる。

「うわああぁん!ふぃああぁぁ!!」

治癒している方も倒れている方も少女のようで、治癒している方は涙と鼻水と涎ですざましい顔になっている。

すると、泣き叫んでいた少女はくるん、とこちらを振り返った。

そして、視線が合った。

泣き叫んでいた少女はぐちゃぐちゃの顔になっていたが、それなりに綺麗な顔ではあった。キュッ、と泣き叫んでいた少女は顔を引き締めた。

「…!助けて!お願いします!フィアを助けてください!何でもしますからあ!」

ばっ、と土下座をする少女に思わず後退る。そして、

「断る。」

断った。

ほへ?と間抜けな顔をする少女。つうかもう一人の方はいいのか。

「何でですか!こんな可愛い美少女二人が困ってて、何でもする!っていったらOKするのが男と言う名の狼でしょう!」

くわっ!と目を見開き詰め寄ってくる。自分で言うな。というか俺は狼でもない。

「明らかに面倒くさいだろ。断る。」
「お願いします!お金なら何でもあげます!」

その言葉に少しだけ戻ろうとしていた足を止めた。

ウチの家はどちらかというと貧しい方だ。そりゃ二人暮らしだし。妹の誕生日だってちゃんと祝ってやりたいけど、そんな金もない。金をくれるっていうなら、まあ、考えなくもない。

「はあ…たく、何手伝えりゃいーんだよ。」

呆れたような目で言うと、少女は顔を輝かせた。

「私はリリィ!この子はフィアン!事情は後で話すわ!とりあえずフィアを背負って付いてきて!」

+ + +

作者の呟き

「主人公出てきませんでしたねww((殴」