複雑・ファジー小説

Re: 右腕へ転生、背負うは大罪(4/11更新) ( No.11 )

日時: 2017/05/28 19:25
名前: うたかた ◆wr23E0BYk6
参照: 第1章 終了

クロナの話を要約するとこんな感じだった。

この森から少し離れた村に住んでいたクロナ達、妖狐族。
その村は主に、農業や狩りなどをしてほぼ自給自足のような暮らしをしており、平和なところであった。
しかしその平和は、何者かによって奪われた。
分かるのは、略奪者は十字架を背負っていたこと位。
そこから逃れてきたは良いが、さっきの二人組に捕まり、今に至るらしい。

そこまで言い切ったところで、クロナは耐えきれなくなったのか、声を上げながら泣き出した。

俺はその姿を見てが思わず、手を伸ばしてしまう。が、思い留まった。
こんなこと昔にも・・・いや、今更思い出したって意味無い。
俺は目の前こと、これからのことを考えるべきだ。

俺は意識を切り替え、「よく、頑張ったな」と呟く。
そしてクロナの背中を宥めるように優しく撫でることにした。

しかし十字って・・・。
さっきの二人組から拝借した胸当てにも描かれていたあるような。
似たような奴らが他にも数十かそれを越す人数がいるってことか。

なんか、面倒なことに巻き込まれた気がする。
まぁ、成るようになるだろう。

そこまで思考を回していたら、クロナが寝ていることに気付いた。

色々と疲れたんだろうな。

優しくゆっくりとクロナを下ろし、布を掛ける。
そして俺は、クロナが眠っている間、見張りを兼ねて魔法の練習をすることにした。

かなり物になってきたなと思っていたところに丁度いい的。スライムがやってきた。
個人的にスライムは、アメーバのような単細胞生物だと思っていたが、全くの別物であることが見ていて分かった。
言うなれば、魔法生命体である。
何となく仕組みが解ったから出来ないかなぁ。と試行錯誤してみたが案外出来るものであった。
楽しくなって身体をスライム化してみたり、戻したり、幾度かやっていると
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ホブ幸は、スキル〈形状変化〉を会得しました。
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なんてアナウンスが脳内に流れ、もう一度やってみた。すると、先程よりも簡単に出来た。

うーむ。<形状変化>が会得が出来て、魔法が出来ないのは熟練度でもあるからなのか。はたまた・・・。
別に熟練度があるなら時間が解決してくれるし、仮にそうでなくても練習すればいいかと思い、再び魔法の練習を始めた。

そう言えば、俺の異能の発動条件も変わっているようだ。
前は相手が異能を使ったときだけ見えたのだが、スライムのときは常に見えたんだ。

それでクロナが目を覚ましたのは、太陽が頂点にくる少し前であった。

クロナが起きてからは、適当に取ってきた果実を食べながら、これからどうするかと話した。
話によるとこの森の深部で亜人が村を作っており、そこに向かいたいんだと。
俺は、助けた責任というか途中で死なれては後味が悪くなるので付いていくことにした。
それにこの世界を知るために、知識ある人に会いたいと言う理由でもある。

そうと決めると、俺らは更に森の深くへ歩み始めた。

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