二次創作小説(旧・映像)

ポケモンストーリー ハートゴールド編
日時: 2016/10/23 17:00
名前: たくと七星

 また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。


<今作の概要>


・初の男の子主人公に挑戦
 前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。


・憎めないキャラにして行きたいと思います
 主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。


・ジムリーダーが旅のお供に
 今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。



・今作でのポケモンの新能力
 今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。


・後半からオリジナル要素を展開
 前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。


 以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。


<主要人物紹介>


・ヒビキ
 本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。


・ツクシ
 ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。


・レイ
 ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。


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Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.204 )
日時: 2019/07/30 21:33
名前: たくと七星

第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート5

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ(戦闘中)、ホウオウ、アクジキング


 クリムガンを前にルージュラはファイティングポーズを取った。クリムガンは咆哮を上げて突進して来た。ルージュラ目掛けて切り裂きに出た。クリムガンの爪がルージュラの顔に当たった。
「ふん、さっきのお返しよ」
「どうかな?」
「何?」
 見るとルージュラはクリムガンの腕を掴んで防いでいた。振り払ってクリムガンの腹部に目掛けてれいとうパンチで攻撃した。そのパンチの勢いでクリムガンが勢いよく地面に引き摺られて転げ落ちた。すかさずクリムガンの首を担いで背負い投げで攻撃した。起き上がり様にクリムガンが尻尾を振るって攻撃に出るとルージュラは尻尾を掴んでクリムガンを引き摺り回した。
「ジュラ!」
 勢いよく振り回してジャイアントスイングをしてクリムガンを吹っ飛ばした。
「クルル、リガーン!」
 クリムガンが火炎弾を飛ばして来た。ルージュラはチョップで真っ二つにした。割られた火炎弾が地面にぶつかって背後で爆発を起こした。
「ガガン!」
 クリムガンが火炎弾を連射しながら突進して来た。ルージュラはチョップしながら叩き割っていく。しかし目の前に出た所でクリムガンが顔面目掛けてパンチを振るった。
「あちゃあ、痛そうや」
「いや、待って!」
 ツクシが見ると確かにクリムガンの拳はルージュラの顔面を捉えていた。しかしルージュラは微動だにしていない。不安になるクリムガン、ルージュラが拳を掴んで来た、振り払うと顔面を殴られながらも掠り傷も付いていなかった。
「ジュラーっ!」
 ルージュラが勢いよくれいとうパンチを振るってクリムガンを転倒させた。尻尾を掴んで投げ回し、ジャンプして両手でアームハンマーを作って叩き落とした。起き上がった所へ回し蹴りを振るいバランスを崩させた所でドロップキックで吹っ飛ばした。
 更に掴んで背負い投げ、投げ飛ばし、ジャイアントスイングを使ってクリムガンを追い詰めていく。
「あのポケモン、一体何なの?」
 終始優勢を崩さないルージュラの戦いにイブキは動揺していた。あの魔の抜けた面をしているだけあって苦も無く倒せるだろうと思っていた相手が想定外にも強くダメージを受けずに戦いを進めているからだ。
「ジュラーっ!」
 ルージュラがサイコキネシスでクリムガンを地面に叩き付けると足に冷気を溜め始めた。
「いっけえ!」
 ヒビキの声に反応してクリムガンに氷のドロップキックを放ってクリムガンを吹っ飛ばした。
「クリムガンが・・・」
 倒されたクリムガンをボールに戻した。
「こうなったら、キングドラ!」
 次にキングドラを繰り出した。宙に浮遊するキングドラが口から息を吸って水しぶきを上げた。
「キングドラ、みずとドラゴンタイプのポケモンだ、ヒビキくん、簡単に弱点は付けない相手だ、注意した方がいいよ!」
「おう、ならどいつで行くか、よし!」
 ルージュラをボールに戻すと、コンパンを出した。クルンと回ってコンパンが着地した。
「く、舐めた真似をしてくれるじゃない、ジムリーダーの私相手にまた進化もしていないポケモンで・・・!」
 苛立っているのかイブキが歯ぎしりをしてコンパンを睨んでいた。
「舐めるなんてとんでもねえ、俺はいつだってフェアだぜ」
「ふん、どこにその自信が出て来るのかしら、そんな小さなむしポケモンでこのキングドラに勝てるとでも?」
「弱い奴には弱い奴の戦い方ってえのがある、なあ?」
 ヒビキが言うとコンパンは片手を上げてジャンプした。
「せいぜい抗ってみなさい、キングドラ!」
 イブキがコンパンに指を差すとキングドラはれいとうビームを飛ばして来た。コンパンは軽快に動いてキングドラのれいとうビームをかわしていった。
「避けているだけ、それで勝てるつもりかしら!」
「何、こっからさ、コンパン、あれを出せ!」
 ヒビキが指示を出すとコンパンが頭から下敷きを取り出して頭を擦り始めた。すると頭が燃えだしてコンパンがあたふたした。
「バカね、頭を冷やしてあげる!」
 間抜けだなと思ったイブキがキングドラにれいとうビームを放たせた。ビームは燃えているコンパンの頭に命中、だが凍ったのは燃えている炎だけだった。
「ジャンプだ!」
「コンパン!」
 ジャンプしたコンパンは頭に付いた氷でキングドラを殴打して攻撃した。氷は砕けてキングドラが地面に叩き付けられた・・・。

続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.205 )
日時: 2019/08/06 21:21
名前: たくと七星

第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート6

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン(戦闘中)、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング



 転倒したキングドラが体勢を整えて浮遊した。
「小癪な真似をしてくれるものね、キングドラ!」
「キーン!」
 イブキの指示でキングドラがれいとうビームを放った。だがコンパンにではなくステージの床に放って凍らせて来た。
「地面を凍らせた?!」
 コンパンがツルツル滑る氷にあたふたしている。
「これではまともに動けないでしょう?」
 キングドラがタックルしてコンパンにたいあたりをした。更にターンしてコンパンにたいあたりをかました。
「あかん、このままじゃやられてまう!」
「慌てないで、ヒビキくんのコンパンの事だ、きっと何か策があるはず・・・」
 キングドラが優勢になっている状況でもヒビキは落ち着いていた。
「コンパン?」
 コンパンが頭を掻き分けてアイテムを取り出した。スケートシューズを取り出して足に装着した。
「何をするつもり?」
 いぶかしがりながらもイブキがれいとうビームを放つ様キングドラに指示を出した。スケートシューズを履いたコンパンは軽快に氷を滑ってかわしていく。キングドラは続けて氷のビームを飛ばしていくが、コンパンは回転したり滑りながら体を反らしてかわしていった。
「ぬう・・・!」
 遊んでいるのか真面目に戦っているのかすら解らないヒビキ達の戦い方にイブキは歯ぎしりしていた。
「コンパン、飛べ!」
「コンパン!」
 コンパンが回転しながらジャンプした。回転した体がトルネードになってキングドラを巻き込み地面に叩き付ける。コンパンはシューズを脱いで火炎放射器を取り出して、氷を溶かした。起き上がったキングドラに飛びかかると頭に乗って鞭を振るった。
「あら、可愛い・・・」
 アカネが見ると頭にはカウボーイのハットを被ってベルトを巻いていて手には馬に打つ鞭を持っている。ジャンプして暴れるキングドラに鞭を回している、まるでロデオをしている様だった。
「キングーっ!」
 怒り狂ったキングドラに振りほどかれるが、今度は手に赤い旗を持って来た。口から蒸気を吐くとキングドラはコンパン目掛けて突進して来たがひらりとかわしてこれを凌いだ、再び突進して来ると、ひらりと旗を翻してかわしていった。
「コンパン、そろそろだ!」
「コンパン!」
 ヒビキの指示で旗を投げ捨てると、サイケこうせんをキングドラに放った。命中したかと思われたが、
「何?」
 見るとキングドラは腹部にある穴から光線を吸収していたのだ。そしてそれを穴から飛ばしてコンパンに返した。
「腹から飲み込みやがった?!」
「キングドラの様なポケモンは子供を腹で育てる、それを使った作戦よ!」
 イブキの指示でキングドラは片方ずつの角かられいとうビームとりゅうのはどうを飛ばして来た。コンパンは素早く動いてこれをかわしていった。再びサイケこうせんを飛ばしたが腹部に吸収されてしまう。
「器用なお腹やな・・・」
「ヒビキくん、あの腹を何とかしないと」
「解ってらあ、けどどうやる?」
 様々な考えが浮かぶ、そして吸収するシーンが頭に浮かんで来た。
「コンパン、光線を飛ばせ!」
 何かを閃いたのかヒビキはコンパンに指示を出した。コンパンは三度目のサイケこうせんを飛ばした。
「何度やっても無駄よ!」
 イブキの指示でキングドラは腹の穴から光線を吸収した。コンパンは再び光線を飛ばした。キングドラはまた吸収する、そして光線をまた飛ばして、それが吸収される、それが続いて、
「懲りないわね、何度来ようと・・・は!」
 イブキは驚いていた。キングドラの腹が膨れ上がっていて苦しそうにしていた。吸収のし過ぎで満杯になってしまっていたのだ。
「よし、これで動きが鈍るはずだ」
「くう、でも溜めた分を吐き出してしまえばいいだけの事よ!」
「どうかな、コンパン!」
 コンパンが栓を飛ばして穴を塞いだ。
「何?!」
「一気に決めるぜ!」
 コンパンが下敷きを取り出して頭を擦って電気を溜めた。下敷きを投げ捨てて触角から電気を放ってキングドラを攻撃した。追撃としてダイナマイトを投げてヘルメットを被った。爆風が飛んで視界が晴れるとキングドラは倒れていた。
「よっし、やったぜ!」
 勝利してコンパンは嬉しそうに飛び上がった。
「随分とふざけた戦いをしてくれるじゃない、ここまで虚仮にされたのは始めてだわ・・・!」
 キングドラが破れた事にイブキが歯を剥き出しにして怒りを露わにしていた。
「ジムリーダーとしてこれ以上の負けは許されない、今度こそ私の本気を見せてあげるわ、行け!」
 ボールを高らかに投げると、大柄の体躯をしたポケモンが地面に振動を出して着地した。頭や体中に無数の鱗を生やした灰色のボディ、尻尾の先の鱗がガチガチと金属音を立てて鳴っている。
「私の切り札、ジャラランガよ、これで完全に勝利して見せるわ!」
「それだったら俺はこいつで!」
 コンパンを戻すと、ヒビキはホウオウを出した・・・。

続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.206 )
日時: 2019/08/20 21:07
名前: たくと七星

第32話「尖った性格のジムリーダー、VSフスベジム」パート7

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、アクジキング、ホウオウ(戦闘中)


 周囲を虹色のオーロラが漂い始める、その中を降下しながら羽ばたき、ホウオウが降り立った。
「伝説のポケモン?」
 エンジュの塔に伝わるポケモンだとすぐに察した。
「伝説のポケモンが相手であろうと勝利する、それがジムリーダーよ。貴方に思い知らせてあげる、格の違いと言うものを、ジャラランガ!」
「ジャーン!」
 ジャラランガが咆哮を上げる。頭や背中に生えている鱗が光り出した。エネルギーを溜めるとそれを一斉に発射してホウオウに放って来た。
「ギャシヤーオオ!」
 ホウオウは虹色のバリヤーを張ってこれを防いだ。
「ヒビキ君、あのジャラランガは鱗を連射して来る、うかつには近寄れないよ!」
「確かにな、けど、かわしちまえば問題ないぜ、なあ!」
 ヒビキが言うとホウオウが頷いて羽ばたいた。
「かわせるものですか、ジャラランガ撃墜なさい!」
「ジャラーン!」
 イブキの指示でジャラランガは無数の鱗をミサイルの様に連射して発射して来た。羽ばたいているホウオウ目掛けて向かって来る。
「ヒョロロロ!」
 これにホウオウは素早く動いてかわしていった。鱗が当たったかと思えば残像で中々当たらない程の素早さでジャラランガの鱗をかわしていく、ジャラランガはそのまま連射し続けたがホウオウは忍者の様な目にも止まらぬ速さでかわしながら火炎弾をジャラランガに放って攻撃していく。
 中々命中しない事に苛立って来たジャラランガが体内放射でりゅうのはどうを放ち、更に両手の爪を鋭利な刃に伸ばして来た。伸ばした爪を地面に突き刺して岩を飛ばすがホウオウはこれをかわしていく。
「ギャシャオオオオ!」
 ホウオウが光を纏って一直線に急降下してジャラランガに体当たりをした。その衝撃でジャラランガが崩れ落ちる、刃の様に伸びた爪が割れてしまっていた。
 旋回して空中に舞い戻るホウオウ。ジャラランガが起き上がって炎を纏った尻尾を振るって叩き付けに出ようとしたがホウオウはこれをかわして尻尾を掴み、空中に上げて落下させる、ジャラランガがりゅうのはどうを飛ばしたがこれを急降下で打ち消してドリルくちばしで地面に叩き付けた。
「く、おかしいわ、何故、何故私が押されているの、こんなのないわ!」
 劣勢に立たされている状況にイブキは否定する、ジャラランガがグロッキーになりながらも何とか起き上がって戦いに出ようとする。
「ホウオウ、せいなるほのおだ!」
 ヒビキの指示でホウオウがせいなるほのおをジャラランガに放った。すさまじい炎の力に遂にジャラランガが力尽きた。
「いやったーっ!」
 イブキに勝利してヒビキがツクシ達の元へ戻って行く。
「やったぜツクシ君、これで全ジム制覇だ!」
「良かったよ、後はポケモンリーグだけだね」
 勝った事でようやくリーグに挑む事が出来るとこの時は思っていた。
「この私が、あり得ない、何かの間違いだわ、おかしいわよ・・・」
 敗けたイブキが不満そうに納得していない顔をしていた。
「何?」
 ヒビキが手を差し伸べる、握手をしようと言うのだ。
「バトルが終わればノーサイドだろ?いい勝負だったぜ」
「く、認めないわ、こんな勝負、こんなのまぐれよ、私が勝つはずなのに・・・」
「え、敗けは敗けだろ、潔く認めた方がいいぜ」
「ふざけないで、子供の遊びみたいな戦い方をして、伝説のポケモンを使う何て正々堂々としていないわ、これでポケモンリーグに行けると思ってる頭が恐ろしいわ」
「あ、あんだってえ・・・!」
 ヒビキの顔に青筋が立って来た、勝ったはずなのに認められず馬鹿にされた様な気持ちだった。
「けど、結果と実力だろう!」
「あれで実力ですって、あんな真似しておいて、何と言おうと私は決して認めないわ」
「イブキさん!」
 見かねたツクシがヒビキのフォローに出た。
「ヒビキ君は僕を始めとしたジムリーダーに勝利しました、それは全てヒビキ君の独力によるものです、ビーストもヒビキ君の力で勝って来た、ヒビキ君の強さが本物です!」
「だから何?言いたい事はそれだけなの、勝ったとは言うけれど、それは貴方がジムリーダーとして弱かったからじゃないの?」
「・・・・・」
「無理もないわね、むしポケモンなんて弱点の多いタイプじゃ大して強くもない相手に敗けるのも当然ね。いっそのこと科学者にでもなればよかったんじゃないの?」
 イブキの言葉に全否定されたツクシ、彼の瞳から涙が溢れて来た。
「取り消せよ・・・今の言葉、取り消せよ!」
 親友を馬鹿にされた事にヒビキが怒りを爆発させた。
「ツクシ君だって充分強いんだぞ、一緒に旅してかなりの腕を上げたんだ、それを弱いって何だ、もうバッジはどうでもいい!謝れ、ツクシ君に謝れ!」
 激しい怒りの表情でイブキに詰め寄る。明らかに相手の言葉に怒りを露わにしていた。
「あらあらムキに怒って、まだまだ子供ね。こんな子供のために旅のお供をするなんて物好きなジムリーダーがいたものだわ」
「手前、べらぼうが!」
「待ってヒビキくん、これ以上は・・・!」
 今にも殴りかかろうとするヒビキを止める。
「ツクシ君、悔しくねえのか!」
「悔しいよ、けどここで事を荒立てても何もならないよ・・・」
「ぐぐ・・・」
 ツクシの言葉にヒビキは握り拳を降ろした。
「仕方ないわね、そこまで認めて欲しいのなら条件を出すわ」
「条件だ?」
「この街の奥にりゅうのあながある、そこにいるちょうろうに強さを認められたのなら、渡すのを考えてあげるわ・・・」
 りゅうのあなにいるちょうろう、そこでの試練に合格すればバッジを渡すとイブキは言った。
「ヒビキ君、ここはイブキさんの言う事に従おう、それが最善だよ、悔しいけれど・・・」
「ああ、べらぼうに腹は立つけど、そうした方がいいな。取り敢えず、味噌汁で顔を洗いやがれ!」
 イブキの言う事に癪を覚えつつもヒビキ達はジムを出てりゅうのあなへと向かうのだった・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.207 )
日時: 2019/08/27 20:56
名前: たくと七星

第33話「りゅうのあな、ちょうろうの試練」パート1

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


・今回の注目ポイント

・ちょうろうのしれんにヒビキは・・・。





「べらんめえ、本当に素直じゃねえ野郎だ!」
 外に出てヒビキが空に向かって鬱憤を飛ばしていた。
「ヒビキさん、怒ってるなあ」
「まあ、勝ったのに認められなかったからね・・・」
 アカネとツクシが叫んでいるヒビキを心配して見ていた。けれど気持ちの切り替わりが早い子である事を二人は知っていた。
「で、りゅうのあなに行けばいいんだよな?」
 向きを変えてはにかんだ顔で二人に言う。
「そうだね、ジムの裏側にある穴がそのりゅうのあなみたいだよ」
「おし、じゃあ行くか」
 堂々と歩いて行くヒビキ。彼のプラス思考と明るさにツクシとアカネは胸につかえていたものが無くなった様な気になれた。
「ここだな」
「どなたですか?」
 穴の前では見張りの老人が立っていた。
「イブキからこの穴に入って長老の試練を受けて来いって言われたんだ」
「イブキ様が言われたなら・・・通ってよろしい」
 ヒビキに続いて二人も入ろうとしたが足止めされた。
「ここから先はちょうろう様及びイブキ様、ワタル様に認められた者だけが入れる場所です」
「僕達はここまでだね」
「ヒビキさん、頑張って」
「おう、行って来るぜ」
 二人に告げてヒビキは穴へと入って行った。下の階へと続く長い梯子を伝って降りていく。
「ふう、ここか・・・」
 洞窟内が広い地下の一階に到着した、洞窟の水辺の先にちょうろうがいると思われるほこらがあった。
「あのほこらにいるんだな、ようし」
 ポケモンを使って波に乗ろうとしたその時、
「おわ!」
 突然、何かの光線が飛んで来た。咄嗟にかわすヒビキ、目の前にはドラゴンポケモンのハクリューが立ちはだかっていた。
「何者だ貴様!」
 ハクリューのトレーナーと思われる男が仁王立ちして立っていた。
「この神聖なりゅうのあなに勝手に入って来るな!」
「誰だよあんた」
「俺はエリートトレーナーのリュウ!ドラゴンタイプを使えば最強のトレーナーだ、ここは貴様の様な余所者が土足で上がり込んでいい場所ではない、大人しく立ち去れ!」
 プライドが高く高圧的な主張でヒビキに言う。
「そう言う訳にはいかねえよ、ちょうろうに会って試練を受けないといけねえんだ」
「ちょうろう様が、バカが!ちょうろう様とあろう方が貴様の様などこのポニータの骨とも知れない様な輩など相手になどするものか!身分違いも甚だしい!」
「そうは言ってもイブキからも許可は得てるんだ」
「イブキ様に?ではイブキ様に勝ったのか?」
「勝ったぜ、バッジはもらえなかったけど・・・」
「バッジを、ふふん、イブキ様に認められなかったと言いたいのだろう、それでは尚更ちょうろう様の元へ行かせる訳にはいかんな!忠告だ、イブキ様に認められない様な弱者の貴様がここにいる意味は無い、さっさとここを出て行くがいい、それでも出て行かぬなら、実力を持って思い知らせるまでだ!」
「俺だってここを黙って退く訳にはいかねえんだ。ここは力づくでも行くぜ!」
 ヒビキはボールを投げてオーダイルを出した。バトルに挑む準備は出来ている様だ。
「ほう、この俺にバトルを挑もうと言うのか、愚か者め!自分の力を過信しての事だな、身の程知らずな奴だ、今に各の違いを知らしめてくれる、行けえハクリュー!」
 リュウの指示でハクリューが突進して来た。オーダイルも走り出して頭を抑えた。れいとうパンチを振るってのけ反らせるがハクリューが巻き付いて来た。
「でんじはだ!」
 でんじはを流してオーダイルを苦しめる。素早く動いてオーダイルに尻尾による叩き付けで攻撃する。
「れいとうビームだ!」
 ヒビキの指示でれいとうビームを飛ばすがかわされてしまう。角によるつつき攻撃とドラゴンダイブを直撃してしまう。後退するオーダイルにハクリューはジャンプしてからのドラゴンダイブで連続攻撃を繰り返していく。
「どうだ、解っただろう、これが貴様と俺の各の違いだ。最後のチャンスを上げてやってもいいぞ、ここで大人しく降参して立ち去るか、それとも・・・」
「俺はよお、諦めが悪い奴だからよ、ここは絶対に負けないぜ!」
「そうかならば己の愚かさを悔やみながら果てるがいい!」
 ハクリューが角を突きだして急降下して来た。突き刺さるかと思われたが、
「何?!」
 オーダイルはすんでの所でハクリューの角を受け止めていた。腕かられいとうビームを放ってハクリューを吹っ飛ばした。尻尾を掴んでジャイアントスイングをして投げ飛ばした。起き上がった所でヒビキがアクZを発動、両腕に力を込めて黒い稲光を発行させると腕をクロスさせてブラックホールイクリプスを放った。黒い波動を光線を食らったハクリューは力尽きた。
「バ、バカな、この俺がこんなポニータの骨の様な奴に、嘘だ、嘘だ、何かの間違いだ、あり得ない、あり得ない!」
「悪いな、先を急いでいるんだ」
 リュウを倒すとヒビキはオーダイルに乗って水辺を進んでいった・・・。

続く・・・。
 

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.208 )
日時: 2019/09/10 20:40
名前: たくと七星

第33話「りゅうのあな、ちょうろうの試練」パート2

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング



「着いたぜ・・・」
 目の前にそびえ立つ厳かな祠をヒビキは見上げていた。中は一体どうなっているのか。
「たのもーっ!」
 扉を開けて中に入る。
「何者だ貴様!」
「聖なる祠に土足で上がり込んで来るとは!」
 ちょうろうを守っているだろうトレーナー達がボールを構えて群がって来る。
「これこれ、そう身構えるでない、折角来た客人なのじゃから」
 いきり立つトレーナー達を宥める老人の声が聞こえて来た。
「お、あんたは?」
 トレーナーの中をかいくぐり見てみるとジジーロンが現れた時に登場したあの老人が髭を撫でて立っていた。
「あの時の爺さんじゃねえか!」
「じ、爺さん?!」
「無礼者!」
 遠慮ない台詞にトレーナー達が一斉にヒビキを睨んだ。
「ほう、お主はジジーロンに助けてもらったあのトレーナーか。ほっほ、まさかここに来るとは・・・イブキに何か言われたのであろう」
「ああ、そうなんだよ、俺が勝ったって言うのに負けを認めねえんだからさ」
「やれやれ、あ奴にも困ったものじゃ、まあ、ここに来たと言うからには、わしの試練を受けに来たのであろう?」
 座布団から起き上がってヒビキの前に歩み寄る。
「お、おう、そうだった、爺さん、俺はあんたの試練を受けに来たんだ」
「ほっほ、そう身構える出ない、何も勝負をしようと言うのではない、わしの試練は、わしが今から言う質問にお主の正直な気持ちを伝えてくれればいい、さあさ、こちらに」
 ちょうろうに薦められて座布団に座る。
「では、始めるぞ、まずは一つ、お主にとってポケモンとはどんな存在か?」
 トレーナーにとってのポケモンとは何か、ヒビキは正直に答えた。
「決まってるだろ、ポケモンは大事な仲間だ、俺のオーダオイルなんかタマゴにかえった時からの付き合いだぜ、色んな奴等と出会って来て皆、俺に懐いてくれてる、俺にとっては皆は大事な仲間だ」
「ふむふむ、では二つ、バトルに当たっては何が大事だと思う?」
「そりゃあ、作戦だろ、相手の動きや技を見てどう出るのかが大事だもんな」
「ふむふむ、ではポケモンを育てるにあたっては何が必要だと思う?」
「そいつは簡単、愛情に決まってるだろ、ポケモン皆に俺は愛情を注いでいる、捨てたりなんかは絶対しないぜ!」
「ほうほう、ではお主は強いトレーナーと弱いトレーナー、どちらと戦いたい?」
「どっちもだ、来るものは拒まずって言うだろ、俺はどんな奴でも大歓迎さ!」
「ふむ、では最後に、お主は強いポケモンがいいか、それとも弱いポケモンがいいか?」
「どっちもさ、街で出会った姉さんが強いポケモンも弱いポケモンも人の勝手だって言ってたから、それに俺はどんなポケモンだって大歓迎さ!」
「ふんふん・・・」
 質問が終わりしばしの沈黙が流れる。互いの目を見つめ合う、ちょうろうの顔が険しくなったり沈んだ顔になったりする。ヒビキは緊張して唾を飲んだ。
「ふむ、お主は・・・・合格じゃな、ほっほっほ!」
「合格?」
「ふむ、実に小気味よい、実に清々しい若者じゃ、そうじゃ、その気持ちが大事なのじゃ、お主はトレーナーとポケモンの何たるかをよく解っておる、それを認めてこれを渡そう」
 ちょうろうの指図でトレーナーがある物を運んで渡した。それをヒビキに手渡す。
「これは?」
「フスベシティに伝わる秘法、ドラゴンZじゃ、幸いお主はZリングを持っておる。これを使えばいかなるZ技も強化出来るであろう」
「いいのか、こんな大事な物?」
「ふむ、お主は正しい心を持ったトレーナー、必ずや使いこなせるであろう、ふむ・・・」
「どうした、爺さん?」
「そろそろイブキが来る頃じゃな・・・」
 扉が開き、イブキがやって来た。
「どうだったかしら?」
「おう、今終わった所だぜ」
 口を尖らせて口笛を吹いた。
「無理だったでしょう、貴方なんかがちょうろうに認められる訳が無いもの、解ったでしょう、実力の違いと言うものが・・・」
「こりゃ、イブキ!己の基準で判断するでない!」
「え、え?」
 ちょうろうの喝にイブキは戸惑ってしまう。
「この者は見事にわしの試練を合格したぞ!」
「そんな、まさかそんなはずが!」
「ほーら、ちゃんとその証もらったぜ」
 そう言ってリングに装着しているドラゴンZをイブキに見せた。
「ド、ドラゴンZ!そんな、私はまだ認めてもらえてないのに?!」
「え、おいおい、ちょうろうさんに認めてもらえてないだって?!それでよく俺に・・・」
「お前は自分の才に慢心してこの者を過小評価しておったな。だがこの者はわしの言う質問に完璧に答えた、さあ、観念してバッジを渡さぬか!さもなくばこの事をワタルに申し渡すぞ!」
「ワタルさんの事知ってるのか、じいさん?」
 イブキは拳を振るわせて歯ぎしりをしている、歯を食いしばらせながらヒビキに歩み寄る。
「これがライジングバッジよ、さっさと受け取りなさいよ!」
「お、おう、たく素直に渡せばいいのによお、全く根性ねじ曲がってるよなあ、あんた」
「うるさい!余計なお世話よ、そんなにバッジをもらえて嬉しい訳、調子に乗っていきがって!何よ何よ、何でなのよ!こんな奴なんかに!」
 わめき散らしながら祠を去って行った。
「何なんだ、あいつ?」
「はあ、まだ本当の強さの意味が掴めぬとは・・・」
 ちょうろうは溜息を吐いて頭の汗をぬぐった。
「どうした爺さん?」
「ヒビキとやら、ポケモンリーグに行くのに時間があるのなら、どうかイブキの事を見て頂けぬであろうか?」
「ええ、あいつを?」
「ふむ、あの者は確かに腕はある、トレーナーとしての強さはある、じゃが、何かに欠けている様な所があるのじゃ。どうか、イブキを正しく導いてくれぬか・・・」
「う〜ん・・・」

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