二次創作小説(旧・映像)

提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】
日時: 2018/05/01 17:10
名前: エボルト

提督「何だってこんな時期に……大本営は何を考えてるんだ」
手には大本営から送付されてきた書類。
書いてあることは支離滅裂でよく分からないが、
艦娘との繋がりを深めるためにドッキリ企画を、ということらしい。
……逆に傷つけやしないだろうか。
ああでも、しまった興味が湧いてきた。
確かに、いつも凛々しくしている娘や陽気に遊び回っている娘が涙を流す姿……見てみたい気もする。
提督「……やるなら本格的にやらないとな」
どんな手を使おうか。自殺でもいいし、時間はかかりやすいが病死でもいい。他殺は……ちょっと難しいか。
……とりあえず、明石に協力させとくか。あいつならノリそうだし。

――――

明石「ドッキリですか!? もちろんやりますよ!」
提督「おぉ、随分乗り気だな」
明石「楽しそうですからね。妖精さんも乗ってくれると思うので、何か必要でしたら言って下さい」
提督「助かるよ」
明石「でも、急に何の前触れも無く死んだら不自然じゃないですか?」
提督「自殺ならな。少し前、少し大きな作戦に失敗したろ? それを引きずってることにでもすればいい」
明石「なるほど」

さて、誰から行こうか。

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Re: 提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】 ( No.16 )
日時: 2018/05/16 19:52
名前: エボルト

【陽炎】

提督「不知火に仕掛けたことだし、ここは陽炎型の長女陽炎をターゲットにするか」
提督「一応ネームシップだし、ちょっとお姉さんっぽいとこ見せて欲しいんだが……ま、無理かな」
ああいうのが実際内面が弱く、大概は不知火の方がしっかりしている。
そんな陽炎と不知火で反応がどう違うのか、見物だな。

――――

提督「まさか明石のワイヤーにまたお世話になるとはな」プラーン
提督「これ俺も結構疲れるからな……首吊りはできれば避けたいんだけど」
コンコン
お、来た来た。
陽炎「司令、入っていい?」
提督「……」
陽炎「ん? ねえ司令、返事くらいしてよ」コンコン
陽炎「ねえー、司令ったら」
陽炎「もう、開けるよ?」ガチャ
提督「」クビツリ
陽炎「ぅあっ」ペタン
陽炎「……っし、司令……?」
陽炎「な、何で首吊って……そ、そうだ、まだ、生きてる、かも」
陽炎「降ろさないと、動かなきゃ、動かなきゃ……」
陽炎「ふっ、震えが、止まらなっ、お願い、動いてよ……」
陽炎「あぁぁ……しらぬいぃぃ……助けてぇぇ……」ポロポロ
首吊りは第六駆逐隊の時にもやったが、やはりこういう場合降ろすにも降ろせないみたいだな。
大抵は腰を抜かしてしまう。挙げ句に足が震える。
海上だと頼もしい限りだが……やはり女の子だと痛感させられる瞬間だ。
提督「陽炎、その場にいない誰かに頼るのは悪い癖だな。まあ、こんなことしといて何だって話だよな」スルスル
陽炎「し、司令……?」
提督「言い遅れたが、ドッキリだ。悪趣味な事をした、悪かったな」
陽炎「も、もう……心配、したんだからね……」グスッ
提督「不知火は不知火、陽炎は陽炎だ。お前の力は頼りにしてるぞ」
陽炎「うんっ」

――――

提督「そういえば、ふと思い出した話なんだが」
陽炎「何?」
提督「どこかの鎮守府で、ある駆逐隊が伸びてるみたいだ。嚮導は陽炎型らしい」
陽炎「あ、聞いたことある! 南方棲戦鬼も相手にしたとか」
提督「駆逐隊にあの艦が相手にできるとは思えんが……本当なら凄い話だ」
陽炎「私ももっと頑張らなくちゃね!」

――――

Re: 提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】 ( No.17 )
日時: 2018/05/17 19:51
名前: エボルト

【翔鶴・瑞鶴】

提督「久しぶりに、空母組にドッキリを仕掛けてみたい」
提督「前に仕掛けた空母は赤城と加賀だったな。なら今度は五航戦、翔鶴と瑞鶴にするか」
大方、翔鶴がより大人な対応をすると思うのだが……瑞鶴は未知数だな。

――――

翔鶴「……」キリキリ
翔鶴「……ふっ」パシュッ
ストーン
瑞鶴「わぁー、翔鶴姉ぶれないね。私そろそろ疲れちゃったよ」
翔鶴「ええ、でも私もちょっと……休憩を入れたいわね」
赤城「あら、お二方」
瑞鶴「あっ、赤城さんっ!」ピシッ
赤城「いいんですよ、畏まらなくても。それより」
翔鶴「何でしょう?」
赤城「提督がお呼びでしたよ。先の作戦の見解を聞きたいとかで」
翔鶴「分かりました。わざわざありがとうございます」ペコリ
瑞鶴「ありがとうございます! 行こ、翔鶴姉!」

――――

提督「赤城は上手くやってるだろうな。と言っても、グルな訳では無いが」
提督「そろそろ、呼ばれた二人が来る頃か」
コンコン
翔鶴「提督、五航戦参りました」
提督「入っていいぞ」
翔鶴「失礼します」ガチャ
瑞鶴「失礼しまーす」
提督「さて、来てもらったのは他でもない。先の作戦についてだ」
提督「ここに、各艦隊から上がってきた詳報をまとめた資料がある。まずはじっくり読んで、見解を聞かせてほしい」
翔鶴「分かりました」
提督「すまないな、本来は俺がやるべきなんだろうが」
瑞鶴「いいよ、私たちがやるし。しかも、提督さん凄く疲れた顔してるよ」
提督「疲れてる……か。そうなのかな……」

――――

翔鶴「この艦隊で夜戦は些か厳しかったですね。夕立が頑張ってくれたので、敵艦隊は殲滅出来ましたが」
瑞鶴「ここは旗艦に攻撃が集中しちゃったね。先手を取られる前に、先制雷撃できる艦を入れた方が良かったかも」
提督「ああ……その辺りでいい」
瑞鶴「……?」
提督「自分のどこが悪かったのか、分かっていたつもりだったが……面と向かって言われると、やはり堪えるな」
翔鶴「提督……?」
提督「ああ……すまないな。お前達を苦しめた挙げ句、作戦は失敗してしまった。俺の責任だ」カチャ
翔鶴「提督、何を……!」
瑞鶴「てっ、提督さん!」
提督「身勝手な俺を、許してくれ」
パァンッ
提督「」ドサッ
翔鶴「ひっ……ぁ、て、提督、提督! しっかりしてください!」
翔鶴「提督! 提督! しっかり!」
翔鶴「瑞鶴! 誰か呼んできて……」クルッ
瑞鶴「あ、あぁ、あっ、て、提、督」ガタガタ
瑞鶴「やだ、やだよ、嘘だ、こんなの嘘だ」
翔鶴「瑞鶴! しっかりして!」ガシッ
瑞鶴「翔鶴……姉……」
翔鶴「今ここにいるのは私達だけなの! 私達がしっかりしなきゃいけないの!」
瑞鶴「翔鶴姉……うぇぇぇぇん……」ポロポロ
翔鶴「……提督……どうして、逝ってしまわれたんですか……」ボソッ
瑞鶴は放心してから号泣か。何気にこのパターンは見たことが無かった。
そしてそんな瑞鶴を優しく抱き止める翔鶴。さすがは姉と言った所か。
提督「安心しろ、瑞鶴。俺は生きてるぞ」ムクリ
瑞鶴「……ふぇ」
提督「翔鶴もな。心配をかけた、すまないな。ドッキリなんだ」
翔鶴「あぁ、提督……生きてるんですね、良かった……」
瑞鶴「もう、心配したんだからね……」グスッ

――――

提督「さて、お前達も空母だ。詫びと言っては何だが、これを受け取ってくれ」ピラッ
瑞鶴「あっ、それって!」
翔鶴「間宮券ですね」
提督「ああ。仲良く好きなものを食ってくれ」
翔鶴「ありがとうございます。それじゃあ瑞鶴、行きましょう?」
瑞鶴「うん、翔鶴姉!」

――――

Re: 提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】 ( No.18 )
日時: 2018/05/18 20:11
名前: エボルト

【山風】

提督「たまには気弱な子にやってみたいな」
提督「パッと思い付くのは山風だな。一応あれはなついてくれてる認識でいいのか?」
ただし、ああいう子はやり過ぎるとトラウマになる。
今回は特に匙加減を注意すべきだろう。

――――

コンコン
山風「提督……」
提督「山風か。入っていいぞ」
山風「失礼……します……」ガチャ
山風「いいの……? あたしが、秘書艦で……」
提督「ああ、シフトに手違いがあってな。急で悪いな」
山風「別に……大丈夫……」
提督「よし、じゃあとりあえず……こいつを頼んだ」

――――

提督「……」カキカキ
山風「……」カキカキ
提督「ごほっ、ごほっ」
山風「……提督、大丈夫……? さっきから、咳が酷い……」
提督「ちょっと、前々から体調が優れなくてな……何、心配することはない」
山風「……でも……」
提督「まあ、今日は早めに終わらせて休むさ」
山風「そうした方が、いい……」
提督「ああ、ありがとうな……うっ、ごほっごほっ!」
山風「提督……!」
提督「大丈……ごほっ! ごほっごほっ!」ビチャッ
山風「提督……それ……血、なの……?」
提督「……バレちまったら、しょうがないか」
山風「……?」
提督「山風、よく聞いてくれ。お前達には言ってなかったが、俺は持病を抱えてる。昔から、いつ死ぬかも分からない体だった」
山風「何で……隠してたの……?」ウルウル
提督「お前達に、心配かけたくなかったからな……ごほっ」
山風「提督、無理しないで……! 病院行こう……?」
提督「いや、どうやら……限界みたいだ。分かってたことだ」
山風「提督……! やだよ……! いなくならないで……!」
提督「……山風」
山風「提、督……」
提督「俺は、お前達の中で生き続ける……どこにも、いなくなったりはしないさ」
山風「提督ぅ……やだよぉぉ……」ポロポロ
提督「……」フッ
山風「提督……」
山風「何で、どうして、いなくなっちゃうの……」
山風「あたしの前から、消えないでよ……!」
うん、やっぱりなつかれてた。
山風は引っ込み思案だが、こういう時はストレートに好意をぶつけてくるのか。
まあ、ここらにしておこう。トラウマにしてしまったら困る。
提督「……ドッキリ!」パチッ
山風「……ぇ?」
提督「大成功!」パチパチパチ
山風「え、提督……何、で」
提督「すまなかったな山風、これはドッキリなんだ」
山風「じ、じゃあ……提督は、元気……なの?」
提督「ああ、この通りだ。騙して悪かった」
山風「……提督!」ダキッ
山風「良かった、ほんとに良かった……うわぁぁぁぁ……」

――――

山風「スー…スー…」
提督「泣き疲れたか……これでも負担が強すぎたかな」
提督「毛布でも掛けてやるか」
提督「お疲れ、山風」
山風「スー…スー…」

――――

Re: 提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】 ( No.19 )
日時: 2018/05/19 20:29
名前: エボルト

【望月】

提督「睦月型に仕掛けるのは……初めてかな」
提督「まずは望月だ。あいつ自身、滅多に部屋から出ない上に同室の娘は遠征で出払ってるときた。条件は揃ってる」

――――

望月「ふぁ〜あ……」ノビー
望月「んぁ……そっか、皆遠征だった」
望月「あ〜、マジめんどくせー……」
望月「寝よ……」

――――

提督「部屋の前に来たはいいが……何で二度寝してんだあいつ」
提督「まあいいや、気付かれない方がいいんだし」
提督「よし、行くぞ……」
コン……コン
提督「望……月」カスレゴエ
望月「んぅ……誰? 眠いの……」モゾモゾ
提督「た、助け……て……」ドサッ
望月「もぅ……何のイタズラ……?」ガチャ
提督「」チマミレ
望月「ぅわっ」ペタン
望月「え……しれい、かん……何で……」
望月「さっきの……司令官……だったの……?」
望月「あ、あたしが、もう少し、早く出てれば、助かった、かも」
望月「ね、ねぇ司令官、起きてよ」
望月「嘘だよね……嘘って言ってよ……ねぇ……」
望月「あぁ、あぁぁぁぁぁ……」ポロポロ
今回は望月の性格を利用したドッキリだが、かなり上手くハマった。
望月は部屋にいる時は誰が呼んでも一回では出てこない。
めんどくさがりな彼女の性格が、今回仇になるという場面設定だ。
望月「あぁぁ……しれいかん……しれいかん……」
提督「よしよし、俺はここにいるぞ」ナデナデ
望月「……うぇ」
提督「すまないな、これはドッキリなんだよ。心配させてごめんな」
望月「な、何だ、ドッキリかぁ……ほ、ほんと、めんどくさ……」
望月「寝る……」
提督「寝過ぎには気を付けろよー」

――――

望月「あー、もー……泣いたのなんて久しぶりだし……」
望月「……」サワサワ
望月「撫でられた……司令官に……」
望月「えへへ……」

――――

Re: 提督「死んだふりドッキリ」【艦これSS】 ( No.20 )
日時: 2018/05/20 21:15
名前: エボルト

【朝潮】

提督「駆逐艦が連続してるが、俺は気にしない」
提督「今回は朝潮だ。普段真面目だが、どのように反応するかな」
朝潮は子供というよりは大人びた子供だ。やや反応が読めない。

――――

提督「明石ー」
明石「お久し振りです。今回は何ですか?」
提督「また艤装の遠隔操作をしてほしいんだが、頼めるか」
明石「お安いご用です。で、誰のですか? また戦艦とか言わないでしょうね」
提督「安心しろ、朝潮だ」
明石「はー、朝潮ちゃんですか……もしかして提督、ロリコンですか?」
提督「断じてそのようなことはない」
明石「そうですかー。分かりました、ご武運を」

――――

コンコン
朝潮「司令官、遠征の報告に参りました」
提督「朝潮か、開いてるぞ」
朝潮「失礼します」ガチャ
提督「じゃあ、報告を聞こうかな」
朝潮「はい。全員目立った損害も無く、順調な資源回収ができました」ピシッ
提督「そうか、良かった。よくやったな」ナデナデ
朝潮「し、司令官……その、あまり撫でられると、朝潮、困ってしまいます……」
提督「まあいいじゃないか、たまには」ナデナデ
朝潮「はぃ……司令官……」ガコンッ
よし、ナイスタイミング明石。
提督「え、朝し……」
朝潮「ふぇ?」
パァンッ
提督「……お」ドクドク
朝潮「え、しれい、かん……」
朝潮「しっ、しっかりしてください! 司令官! 司令官!」
朝潮「司令官! 大丈夫ですか!? 司令官!」
朝潮「司令官! ……あ、ぁあ、私が、司令官を」
朝潮「やだ、こんなこと、有り得ない、だって、だって」
朝潮「……」
お、黙ったぞ。何をするつもりなんだ?
朝潮「……司令官、申し訳ありません」
朝潮「この不肖朝潮、あちらまでお供させていただきます」ガコンッ
ええええええええ!?
朝潮「司令官……あちらでもどうか、ご一緒に」
提督「待てえええええ朝潮!!」ガシッ
朝潮「司令、官……え?」
提督「朝潮、落ち着け、これはドッキリだ。そう、全て俺の演技だ、だから早まるな」
提督「あと万が一俺が死んでも決して後を追うな。それは他の奴も同じだ。分かったか?」
朝潮「……」
提督「……朝潮?」
朝潮「……うぅ」ブワッ
提督「!?」

――――

提督「大変だったよ、ある意味一番の泣きっぷりだったな、朝潮は」
明石「ああ、執務室から朝潮ちゃんが泣きながら出てきたのはそういうことなんですね」
提督「そういうことだ。しかし、いきなり自決しようとするんだからたまげたぞ」
明石「刺激が強すぎたんですよ。金剛さんならともかく、朝潮ちゃんは幼いんですから」
提督「そこは反省してるよ、悪ノリが過ぎた。だが、その精神は見上げたものだな」
明石「武人ですねぇ朝潮ちゃん」

――――

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