二次創作小説(旧・映像)

提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.22 )
日時: 2018/08/12 20:44
名前: エボルト

【夜食】

提督「熱っ」ズルズル
大淀「提督、夜分に失礼します。報告書に関して幾つか……って」
提督「おう大淀、食うか」
大淀「不健康ですよ、こんな夜中にカップ麺だなんて」
提督「いいじゃないか、夜は腹が減るんだ」
大淀「全く……言って下されば作るのですよ?」
提督「え、大淀って料理できたの?」
大淀「まあ、それなりには」
提督「じゃあ適当でいい、何か作ってきてくれ」
大淀「分かりました……!」ガチャ

――――

大淀「失礼します提督。夜食、お持ちしましたよ」ガチャ
提督「おお、こりゃ旨そうだ……ん? 後ろにいるのは瑞鳳か」
瑞鳳「えへへ、ばれちゃった」
瑞鳳「あのね、玉子焼きも持ってきたんだけど……食べりゅ?」
提督「ああ、じゃあ大淀のと一緒に頂くよ」

――――

提督「……大淀、本当に料理できたんだな」
大淀「もう、私を何だと思ってらっしゃるんですか?」
瑞鳳「鳳翔さんにも教えてもらってるしねー」
大淀「ちょっ、それは……!」
提督「鳳翔なら安心だ。今後もお願いするよ、大淀」
大淀「は、はい……」

――――

大淀「瑞鳳さん!」ボソボソ
瑞鳳「?」
大淀「いきなり人の秘密をカミングアウトするのはやめてください!」
瑞鳳「でも、鼻歌混じりで夜食作ってたよね?」
大淀「うっ……」
瑞鳳「……玉子焼き、教える?」
大淀「お願いします……」

――――

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.23 )
日時: 2018/08/13 18:58
名前: エボルト

【秋月にたらふく食わせたい】

提督「秋月、いるか? 出撃の予定を……」コンコン
秋月「はい」ガチャ
提督「おっと、飯だったか。すまないな」
秋月「いえ……出撃ですか?」
提督「ああ。次の出撃が……って、お前それが飯か?」
秋月「そうですが、何か?」
提督「白飯に牛缶……だけか。少なすぎるだろ、いくらなんでも」
秋月「ええっと……奮発したんですが……」
提督「まじかよ……食堂は使わないのか?」
秋月「お金が……」
提督「艦娘って給料良いはずなんだけどな……まあ、他人の懐事情を詮索するもんでもない」
提督「明日の晩飯は執務室に来てくれ」
秋月「え? でも、その、提督に申し訳が……」
提督「俺がやりたいだけだ。旨いものを食わせてやる」

――――

秋月「えっと、その……これは何ですか?」
提督「ステーキだな」
秋月「何のお肉ですか……?」
提督「牛だな」
秋月「うっ、うう……」ポロポロ
提督「ちょっ、何で泣くんだ!? そんなに食いたくないのか!?」
秋月「いえ……こんなに良いものを食べたら、私……」
提督「……」
秋月「解体されちゃうのかなって……」
提督「深刻だな……とりあえず食え。良い肉を見繕ってきたから、旨いはずだ」
秋月「は、はい……いただきます」カチャ
秋月「もぐ……」
提督「……」
秋月「……提督」
提督「……何だ」
秋月「秋月は幸せでした」
提督「何で過去形なんだよ。生きろ、そなたは美しい」
赤城「ステーキと聞いて」ガチャ
提督「お前のはねえよ」
秋月「こんな……この世に牛缶より美味しいものがあるなんて……」
提督「食事が貧困になると価値観まで貧困になるんだな……」

――――

提督「秋月が寝込んだ」
提督「今まで粗食だった所にいきなり旨いものを食わせたのがまずかったらしい」
提督「徐々に普通の食事に慣らしていくしかないか」
提督「……瑞鳳」
瑞鳳「はーい」ガチャ
提督「秋月用に調整した玉子焼きは作れるか」
瑞鳳「ふふーん、玉子焼きなら鎮守府一よ? そのくらい朝飯前よ」
提督「じゃあ頼んだ」
瑞鳳「ついでに私の玉子焼き、食べりゅ?」
提督「食べりゅ」

――――

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.24 )
日時: 2018/08/14 20:24
名前: エボルト

【続・秋月にたらふく食わせたい】

瑞鳳「秋月ちゃん、いる?」コンコン
秋月「はい……あれっ? 瑞鳳さんですか」ガチャ
瑞鳳「あぁ、普段あんまり来ないからね」
秋月「それで、何かご用ですか?」
瑞鳳「えっと……秋月ちゃんに玉子焼き焼いたんだけど、食べりゅ?」
秋月「玉子焼き……ですか!? ありがとうございます!!」パァァ
瑞鳳「凄く嬉しそう……」

――――

瑞鳳「秋月ちゃん、凄く美味しそうに食べてたよ」
提督「そうか……流石の調整だな」
瑞鳳「それはそうと、単に美味しいものを食べさせるんじゃなくて、まずは沢山食べさせる所から始めたら?」
提督「む、そうだな……確かにあいつは食べる量が少なすぎる」
瑞鳳「玉子焼きは上手いこといったから、二人で和食でも作ろ?」
提督「そうするか。あまり刺激が強すぎても困るからな」

――――

提督「秋月、いるか?」コンコン
秋月「提督ですか? はい、何でしょう?」ガチャ
瑞鳳「ご飯持ってきたよ。提督と二人で作ったんだ」
秋月「瑞鳳さんも……そんな、申し訳無いです……」
提督「秋月でも食べやすく作ったつもりだから、是非食べてくれ」
秋月「はい、それでは、お言葉に甘えて……」

――――

秋月「美味しい……です……」
秋月「しかも……こんなに沢山……」
提督「よしっ」グッ
瑞鳳「やったね提督!」
秋月「このどこか懐かしい味……ずっと、こんなものが食べたいと思っていました……」
提督「何だったら毎日でも作ってやるが」
秋月「いえ、それはダメです……その……慣れてしまいそうなので……」
提督「それか……なら、これをやろう」ピラッ
秋月「これは……?」
瑞鳳「あ、間宮券!」
提督「間宮で使えるチケットだ。腹が減ったら使うといい」
秋月「そんな……こんなに沢山」
提督「お前に対する日頃の報酬だと思ってくれ。これからも宜しく頼むぞ」
秋月「……っ、はい、提督!」

――――

瑞鳳「……提督?」
提督「何だ」
瑞鳳「提督の玉子焼きも、食べたいな?」
提督「作りゅ」

――――

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.25 )
日時: 2018/08/15 21:08
名前: エボルト

【怒ってなんか】

提督「よう弥生。秘書艦よろしくな」
弥生「はい……」
提督「席は用意してあるぞ」
弥生「ありがとうございま……」
ブーーッ
提督「……」
弥生「……」
提督「……」チラ
卯月「あはははは! 弥生は相変わらず警戒心が薄いぴょん!」
提督「卯月……ブーブークッションなんて古典的な物を……」
弥生「……」スック
卯月「や、弥生? 顔が怖いぴょん……」ビクビク
弥生「……怒って、なんか……ない」
卯月「怒ってるぴょんっ!?」

――――

弥生「……」ズルズル
卯月「や、やめるぴょん! 襟を掴んで引きずり回すのやめるぴょん!」
提督「いや、全面的に卯月が悪いから」
卯月「ぴょん!?」

――――

弥生「卯月は……そうやって毎回……」ガミガミ
卯月「うー……うーちゃん疲れるぴょん……」
弥生「……聞いてる?」ズイ
卯月「ぴょん! 聞いてるぴょん!」
弥生「……ならいいんだけど」
卯月「……怒ってるぴょん?」
弥生「表情が固いだけ……って言ってるでしょ……」
卯月「あれ? でも司令官と一緒にご飯食べてる時にちょっと笑ってたのをうーちゃん見たぴょ……」
弥生「……」カチャ
卯月「うーちゃんが何したぴょん!? 無言で単装砲を突き付けるのやめるぴょん!」

――――

提督「……」
提督「もう少し積極的に接してあげた方がいいのかな」ボソッ

――――

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.26 )
日時: 2018/08/16 19:24
名前: エボルト

【運命】

翔鶴「瑞鶴、瑞鶴」トントン
瑞鶴「んぁ……何、翔鶴姉?」ムクリ
翔鶴「先輩方、出撃よ。お見送りに行きましょう?」
瑞鶴「あれ、そうなの?」
翔鶴「そうよ。きっとこの作戦が決め手になるわ」
瑞鶴「そんなに大事なんだ……ふーん、じゃあ行こう、翔鶴姉?」
翔鶴「ええ、身支度を整えてね」

――――

赤城「……加賀さん」
加賀「……ええ」
飛龍「……あの二人、あれだけで会話完結してるんだけど……」
蒼龍「気を抜かないの。私達も出るんだから」
翔鶴「先輩方」
赤城「あら、見送りですか? 嬉しいですね」
瑞鶴「大事な作戦だって言うからさ」
加賀「……誰かと思えば七面鳥もいるじゃない」
瑞鶴「っ、誰が七面……」
翔鶴「まあまあ、やめなさい瑞鶴。出撃前よ」
飛龍「喧嘩できるだけ、幸せだよねー」
蒼龍「帰ってきてからこのやり取りを見ると、何だか安心するしね」
加賀「鎮守府の守りの為にも、五航戦は留守番してることね」
瑞鶴「ふん! あんたが行くより私が行った方が戦果挙げられるんじゃない?」
加賀「今こういう状況になってるのはつまりあなたの力不足ということよ」
瑞鶴「うぐ……」
加賀「さて、私達はもう行くわよ。何か言いたいことはあるかしら?」
瑞鶴「……無事に」
瑞鶴「無事に還ってきなさいよ」
加賀「……ええ。必ず還ってくるわ」

――――

提督「飛龍! 状況を報告しろ! 飛龍っ!!」
飛龍『機動……全……敵機……襲……』
提督「飛龍? 応答しろ飛龍! 飛龍!!」

――――

瑞鶴「……どういうこと」
提督「全滅だ」
瑞鶴「全滅ってどういうこと!? あの部隊が!」
提督「……」
瑞鶴「負けるわけ無いでしょ!? 一航戦だって揃ってたのに!」
瑞鶴「それに……」
瑞鶴「『還ってくる』って……」

――――

瑞鶴「……」パチッ
翔鶴「……起きた、瑞鶴? 随分とうなされていたようだけど」
瑞鶴「うん……すっごく……」
瑞鶴「そうだ、加賀さんは!?」
翔鶴「加賀さん? さっき赤城さんと食堂に行ってたけれど」
瑞鶴「……? じゃあ、あれって……」
翔鶴「……どうしたの? 瑞鶴」
瑞鶴「……」

――――

瑞鶴「……ねえ、提督さん」
提督「何だ?」
瑞鶴「運命って、あるのかな」
提督「そりゃまた随分と抽象的な質問だな」
瑞鶴「ちょっと気になって」
提督「……運命の相手、とかなら俺は全然あると思うが、いわゆる時空の強制力的な運命なら、俺は無いと思う」
提督「お前達艦娘なんかがそうだと思う。今まで史実と同じ結末を辿った奴はいなかった」
瑞鶴「でも、いつかはそうなるかも……」
提督「……不安なのか」
瑞鶴「……うん」
提督「……なら、そうならないようにすればいい」
提督「運命ってのは多分、変えられるものだからな」
瑞鶴「……そっか」

――――

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