二次創作小説(新・総合)

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奇跡の星の日常物語~擬カビ小説~
日時: 2019/04/05 00:04
名前: 麻ふすさん

どうも、麻ふすさんと申します。
ここでは一般的に「擬カビ」と呼ばれるジャンルの小説を書いていきます。
苦手だなー、と思う人は、即座に閲覧を中止してください。
基本短編をちょくちょく書く形になると思いますが、たまに長編も書くかもしれません。
文章力は(笑)なので気をつけてください。
あと私独自の擬カビ設定などもございますので、そちらにもお気をつけください。

私事ですがツッタカターやってます
@fususan250pskt
擬カビの絵とか描いてたりするので下手くそですが興味がわきましたらどうぞ。

まだ始めたてなので機能の事で試行錯誤しています。
ぱっと見て変な所があったら「頑張ってるなぁ」と思っててください。

小説更新について
それぞれの世界観を順番に書くわけではなく、その時書きたいと思ったお話を書くので
いとデザが2回連続で更新されたり、いーデザを長らく更新しないなどの事態が起きます。
ご了承下さい。質問があればお気軽にどうぞ。
ちなみに長編でない限り(長編なら〇〇編その1みたいな書き方するので)どこから読み始めても
大丈夫です。

✴閲覧数500感謝です!
こんな文章読んでくれてる人がいると思うと励みになります……!


◉目次

擬カビ紹介>>1
大事な設定 更新1>>21
星を見守る女神様>>33

*.いーデザ
またいつもの毎日>>2
広い海>>6
もうひとつの魂達 その1>>10
もうひとつの魂達 その2>>12
もうひとつの魂達 その3>>13
もうひとつの魂達 その4>>15
もうひとつの魂達 その5>>16
もうひとつの魂達 その6>>17
嫌いなやつ>>20
ひとりめの奇跡物質>>23
喧嘩>>29
ハロウィン>>32
積み木>>34
お絵描き>>41

*.ふすデザ
雨の日>>3
鏡の中のお祭り>>14
家計>>19
ふたりめの奇跡物質>>25
>>30
クリスマスのお昼頃>>35
パーティの合間に>>36
バレンタインについて>>39
運命>>40

*.いとデザ
忘れてはいけない事>>4
異端の暗黒物質 その1>>8
異端の暗黒物質 その2>>9
異端の暗黒物質 その3>>11
さんにんめの奇跡物質>>26
星の戦士>>28
犬猿の道化師と魔術師>>37

*.かかデザ
運命の線路>>5
終着点D-1>>7
料理をしよう>>18
終着点D-2>>24
よにんめの奇跡物質>>27
皆の姐さん>>31
仮面と白いはね>>38

*.失われし世界
もしもの話>>22

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いとデザ・犬猿の道化師と魔術師 ( No.37 )
日時: 2019/04/05 00:04
名前: 麻ふすさん

※仲が悪過ぎるいとマルマホのお話。いとマルマホは二人とも女の子です。





「ヨォ腐れ道化師、道端でナニやってんダヨォ」
「んー?」

小道を外れた草むらの中でマルクがしゃがんでいると、そこを通りかかった
マホロアが喧嘩を売る、もとい話しかけて来た。

「お前には関係ないのサ。暇なの?」
「うるさい」
「じゃああっち行けよ」
「見られたらイヤなモンなのカイ?ナーニか悪いコト企んでるんじゃナイ?」
「お前だけには言われたくないね。別にほら、花を摘んでただけなのサ。
新しい魔法の研究に使う」

マルクの手の中には、白い小さな花や、赤、青、色とりどりの花があった。
それを見つめてマホロアは鼻で笑う。

「花ネェ。どうせオメデタイ魔法なんダロウ?」
「あはははは、おめでたいか。そうだね、おめでたいね」
「ウワ、何ソノ言い方。気持ち悪イ」
「花を使って物体の劣化を早める魔法の研究をするのサ」
「エェ……なんでソンナ魔法研究するんダイ?何か得があるノ?」

マホロアが渋い顔をすると、マルクは気味が良さそうににっこり微笑む。
それを見てマホロアが更に難儀な顔になっていく。

「まぁ、使う時が来るかは分からないのサ。例えば、戦いの最中に敵の武器に触れて、
その魔法を使えば武器を使えさせなくする事が出来るし、実践するには難しいけど、
人体に使えばそれなりの効果が」
「あーモウ、相変わらず戦闘狂だよネェ。ポップスターでもう戦う事なんてナイだろうニ」
「使うかどうかじゃなくて研究する事が大切なのサ。勉強して、知識を増やして、応用して…………」

説明していくうちに面倒臭くなったのか、マルクは摘んだ花を持ってきていた
手持ちの小さな鞄に入れると、しゃがんでいる時に服に付いたであろう草を払う。

「要するニ、ただ研究がシタイだけデショ」
「そうなっちゃうね」
「……お前でも魔法を研究するコトってあるんダ」
「何?僕がなんでもその場で魔法を創り出せる天才だとでも思ってたのサ?」
「そこまで褒めてねぇヨ」
「僕だって研究はするよ?とは言っても、魔導書とかに載ってる魔法は
あらかた覚えてるし、新しい魔法ってなかなかに創るのは面倒だし」

マルクはふぅ、と一息つくと、先程鞄に突っ込んだばかりの花を数輪取り出すと
マホロアに差し出す。差し出された花は青と黄色の花だった。
一輪だけ黒色も混ざっている。

「エ、ナニ」
「お前も花使って研究してみたら?出来たらの話だけどサ」
「舐めないでヨォ?キミには創れないようなトリッキーな魔術創ってやるヨ」
「あ、そう。楽しみに待ってるのサ」
「お前に楽しみニ待たれてモ嬉しくナイヨォ」
「お前を待ってても楽しくないなぁ」
「どっちなんだヨォ」

マルクが差し出している花を受け取ると、マホロアはそれを、
形が崩れないよう優しく上着のポケットに入れた。
それを見るとマルクは半笑いでからかい気味に言った。

「物騒な魔術創んなよ」
「お前の目玉を花にする魔術創ってあげるヨォ」
「じゃあ僕はお前の腕を薔薇の蔦に変えてあげるのサ。今やってあげようか?」
「蔦はキミの専門ダロ!?それじゃ冗談にならないヨォ!」

マホロアが腕を振り上げると、マルクはけたけたと笑う。
笑われて恥ずかしがったのか、マホロアは素早く腕をおろすと、咳払いをして言った。

「あー、そろそろ行けヨ。もう帰るんダロ?」
「そうだね。じゃ、また」
「ハァ、精々頑張れヨォ」

マルクが去ってからマホロアは花を取り出して見つめてみる。
青と黄色はフードの色、一輪だけの黒い花はおそらくマホロアの黒髪にちなんで渡したものだろう。

「こういう気の効かせ方は別に要らないヨォ……」

またポケットに花を入れると、マホロアは元来た道を戻っていった。




(仲悪いというよりからかいたいマホロアちゃんとそれを華麗に受け流しつつ地味に優しいマルクちゃんになった。何故)

かかデザ・仮面と白い羽根 ( No.38 )
日時: 2019/01/27 02:05
名前: 麻ふすさん

※毛糸リメイクがそろそろですね。買う予定はあります。
私はテレビゲームというものに縁がなかった為、毛糸やタチカビSRは未プレイです。
スタアラも未だアナヒロとかネタバレ見てないです。
あと鏡もやりたいな。知らんけど。
あ、ちなみに今回はシリアスでもなんでもないただの馬鹿回です。
強いていえばギャラさんの頭がおかしい。
語り文とメタさんの語りが入り混じっているので混乱しますがご了承ください。





ガタガタガタガタ、と道を走る音が聞こえる。
それは台車のようなものが発している音で、中に入っているであろう荷物が鳴り、
特に荒い道でも無いのに音だけが大きい。
その台車を押しているのは、青い髪を短くざんばら切りにした、仮面を付けた剣士。
メタナイトである。

「……」

少し不服そうな顔をした彼が台車を押し続けていると、道の先にそれは現れた。
メタナイトの方まで首が据わっていないかの様に不安定に揺らしながら、
こんな平和な星の道端だと言うのに、鋭い剣を鞘にも収めず歩いて来た。

「うわ」

思わず声が出るメタナイト。そう、彼はメタナイトにとって、今一番、
というか常に一番出会いたくない人物だったのだ。
黒くくすんだ桃色の髪に、背中から生えた白く大きい天使のような羽根。
メタナイトはため息をつきつつ、彼を呼び止める事にした。
逃げようとするともっと面倒な事になるからである。

「何の用だ……ギャラクティックナイト」

メタナイトは声を低くして言った。その声を聞くと、がっくりと落とされ
不安定に揺れていた首が、ぎこちなくゆっくりと上を向く。
顔を上げた事で見えた長い前髪から覗く真っ赤な左目がメタナイトを睨みつける。
声の正体がメタナイトだと分かると、ギャラクティックナイトはそのまま
速足で彼の目の前まで移動してきた。

「…………」

相変わらず不気味な奴だ。
ギャラクティックナイトはもっと近付こうとしたが、メタナイトの前にある障害物に
阻まれ1m程先は近付けなかった。その時初めて、彼は言葉を口にする。

「これ……」
「あ?」
「これ、なんだ?」
「あぁ、これはカービィに頼まれて、いや中身はどうでもいいものばっかなんだが、
何故かあいつ私に直接持ってこいと……お前、なんでそんな事聞くんだ」

隠すようにメタナイトは台車を横にずらす。と、ギャラクティックナイトは更に
接近してきた。
もういやだこいつ。

「分かったら、もういいだろう。私はさっさとこんな事終わらせて帰りたい。
おやつ……あ、いや、大事な会議が」
「……」
「なんだ」
「明日……天気になるには何すればいい?」
「は?」

なんだこいつ。急に脈絡のない事を。
明日天気に、だと?こいつに天気を気にする感情なんてあったんだな。
そう思いつつメタナイトはとりあえず適当な事を言う。

「靴でも蹴っておけばいいだろう。表になれば晴れるぞ。おそらくな」
「……」
「不服か。ならこの近くに接近している雨雲を全て消せばいいだろう。
お前にならそんな造作もない事だろうし、いや、大体何故明日を晴れにしたいのだ」
「……」

ギャラクティックナイトは首を横に傾げた。というよりかは、横に落とした。
やっぱり首が据わっていないのか、など思いつつメタナイトは気付いた。

「もしかしてお前、その表情は不服でもなんでもなく数十秒前に自分が言った事を
すでに忘れているだけなのか?」

それすらも良く分かっていないような顔でメタナイトをまじまじと見つめる。
こいつ、確か封印される前に強大な力を手に入れすぎて記憶力やらなんやらを
失ってしまったらしいな。誰かからそんな話を聞いた。
でもこいつ、私の事は覚えている。というかそもそも記憶力やらを失っても何故
明日晴れにしたいのかの説明がつかん。最低限の語力以外は知能も無くしたのか?
そこまでして……手に入れたかった力なのか。
まぁいい。どうでもいい。とりあえず適当にあしらってもうここを去りたい。

「……私に絡んでくるのは別にいいがな。もうお前は戦う必要はないんだろう?
勉強でもしたらどうだ」
「……いやだ」
「お前に拒否権はないぞ?」

メタナイトは台車の荷物を漁り、ひとつ取り出してギャラクティックナイトに
押し付ける。それは植木鉢だった。まだ蕾もない状態である。
カービィに持ってきてと頼まれたがこれは致し方ない。

「植物を育てれば知力が上がるか……?毎日水をあげるという習慣を付ければ記憶力も
上がる。水の量を考えて、とりあえず育ててみろ。大きく成長するまで私に近付くな。
魔法は使うな。枯らしたら二度と話さないからな」

一応きつめの言葉を使ってみると、ギャラクティックナイトはそれを理解したようで、
植木鉢を手に取る。枯らしたら二度と話さない、という言葉が特に効いたのか
とてつもなく丁寧に持つ。
なんなんだこいつ本当に。私と話した過ぎるだろう。暇なのか。

「じゃあな」
「……」

無言で手を振ってくる。とりあえず振り返しておく。
カービィへの荷物が減ってしまった。まぁ、私を苦労させた罰だとでも言っておこう。
これであいつが少しでも頭が良くなるといいのだが。年齢も身長も自分より
大きい相手に対してしたくなくても子供扱いのようになってしまうのは
そろそろ気が引けてくる。

「はぁ……」


「あれ?メタナイト。僕さ、君に植木鉢頼んだはずなんだけれど」
「私を苦労させたんだ。それくらい自分で用意しろ。そもそもこんなもの……一体
何に使うんだ?それに何故私に直接持ってこいなどと」
「え、んーと、まぁ……気にしないで」
「おい」
「まぁ!ありがとうね、うん。ありがと。うん!はい、お礼にこれ」
「なんだこれは」
「チョコレートだよ。皆で分けて食べなよ!」
「……」

結局何をするのかはぐらかされてしまった。


数週間後。
植木鉢の様子を見に行く事にした。ギャラクティックナイトの家など何処にあるか
知らないのでとりあえず辺りを散歩する。
すぐにそれらしき人影を見つけた。あんなに大きくて白い羽根を持つ奴は確実に。
ギャラクティックナイトを見付けた場所は彼から100m以上離れていたはずなのに、
ギャラクティックナイトはメタナイトに見られているのを察知してこちらを見た。

「……!」

ものすごいスピードでメタナイトに迫る。残り5m程で停止すると、
ばっと手に持っているものを見せつけた。植木鉢である。

「なんだ、ちゃんと育てられたのか。……」

植木鉢を見ると、確かに、小さいが花は咲いていた。水の量も適量だったらしく、
いきいきとしている。

「……」
「……」
「私と前に会ったのは何日前?」
「え」
「知力は上がらないか。まぁ、1回だけじゃ無理だろうな。よし、今度は3つ同時に
育ててみろ。もちろん違う種類のだ」

メタナイトは用意していた植木鉢を3つギャラクティックナイトに押し付けた。
ギャラクティックナイトは困惑しつつもそれを受け取る。

「頑張れよ」
「……」
「うむ、次は言語の勉強だ。図書館に行くぞ。ちゃんと返事を言えるように
ならなければいけない」
「あー……」

何故かやる気満々になったメタナイトに引きずられギャラクティックナイトは
長い長い勉強の日々を始める事になるのはまた別のお話。




(最近花に関する話多いね。
なんか途中で話の流れを見失うのはいつもの事なんですけど今回は特にでした。
カービィくん、一体何しようとしてたんでしょうか。
ギャラさんは物語中でも言った通り、力を手に入れた代償として最低限の語力や
理解力以外は全て無くしています。その上長い間封印されていたし、
色々な時空を移動した事で更に悪化してます。教育頑張れよメタさん。)

ふすデザ・バレンタインについて ( No.39 )
日時: 2019/02/12 01:55
名前: 麻ふすさん

※最近絵が描けないので文章に打ち込んでやろうというやつです。
何故か行事ものはカービィ出すのがやりやすい。





「バレンタインの存在意義が分からない?」
「うん」
「それは……お前、それは何故だ」

ゼロは自分より一回り身長が低いカービィを囲うようにのぞき込む。
ちなみに今は夕方、ゼロの家にカービィが押しかけてきた構図である。

「だって、チョコなんていつでも食べれるし、プレゼントするのだって
いつでもいいじゃん。なんでわざわざそういう日を作るの?」
「……はーん、なるほどな。カービィ、さてはお前、恋とかした事ないだろ」
「ん?鯉?食べた事あるよ」
「魚じゃない」
「魚じゃないなら……え?恋?恋ってあの恋愛とかの?」
「そうだ」

ゼロが頷くとカービィはふと考えて言った。

「ないよそんなの。え、ゼロあるの?うっそ、いがーい」
「変な言い方するな。私はお前より何百年も長く生きているんだ。
恋くらいした事はあるぞ」
「ふーん。で、バレンタインと恋ってなんの関係があるの?」
「……お前そもそもバレンタインをただ単にチョコ交換する日だと思ってないか?」
「そうじゃないんだ」
「……」

この状況に疲れてきたゼロがカービィを家の中に入れて椅子に座らせた。
珍しく気を利かせてくれたダークマターがお茶菓子を持ってきてくれたので、
ついでに聞いてみる。

「ダークマター、お前恋はした事あるか?」
「は?何言ってんですか。どうしました?頭でも打ちました?」
「うるさい。いいから答えろ」
「恋……はないですね。え、ゼロ様あるんですか?うわ」
「お前らいい加減にしろよ」
「まぁ、この時期ならバレンタインですよね。そんな事聞く理由なんて。
で、何をカービィに吹き込むつもりですか?」

ダークマターが煽りを展開させてきそうだったので早急に引っ込ませた。

「はぁ、バレンタインの存在意義ですか。まぁ、俺もそんなに必要性感じませんね。
好きな人に送るならまだしも、義理とか友達にあげる必要ないと思います。
同情するならチョコくれってか」

何故か急に言葉遣いが荒くなったのでゼロは困惑しながらも聞く。

「なにかバレンタインに嫌な思い出でもあるのかお前」
「ないですよ。でも気を利かされる男の方もやるせなくないですか」
「まぁな。本命だと思ってたのに義理だった……なんて手のひらで踊らされた気分だ」
「嫌な思い出あるのゼロ様の方ですよね」
「暗黒物質にバレンタインなんて習慣はないぞ」

ゼロはカービィとダークマターに言い聞かせるように言う。

「いいか、バレンタインっていうのはただチョコを送りあって馴れ合う行事
じゃなくて、大切な人に感謝を伝える日なんだぞ?……おい、その目をやめろ」

カービィとダークマターは何か物珍しいものを見る目でゼロを見つめている。

「あのな、だからな、まぁ……好きな人にチョコ送るのも、友達に送るのも、
家族とかに送るのもその人の自由であってだからその目をやめろと言ってるんだ」
「感激……ゼロって人の気持ちを代弁できたんだ!」
「はったおすぞ」
「ゼロ様に人の心があったとは」
「お前よりかは人の心を持ってる自信がある」
「じゃあつまり、バレンタインに貰えるチョコはいつもとは違う意味を持ってるって
事なんだね」

カービィがそう言うとゼロはため息をつきながら頷く。

「そういう事だ。普段は恥ずかしくて伝えられない気持ちもこういったイベントを
設ける事で伝えやすくしてるんだ」
「へぇ……」
「……なんだ。知りたかった事は知れただろう?茶菓子も出したしそろそろ帰れ」
「あ、そうか、つまりこの茶菓子は」
「いや違う、そもそもこれはダークマターが出したんだぞ」

なーんだ、とカービィが悪態をつく。そのまま立ち上がると、玄関まで歩きながら
こう言った。

「じゃ、バレンタインになったらゼロ達にもチョコあげるよ。僕料理は下手だから
多分手作りじゃないけど」
「なんでだ」
「え、だって僕ら友達でしょ?」
「……そうなのか?」
「そうだよ。え、違う?」
「……じゃあ、そういう事にしておく」
「ふふ、楽しみにしててね!手渡ししにまた来るから!」

そしてカービィは家を出て行った。

「……」
「にやけてますね」
「お前最後の最後まで本当にうるさい奴だな」
「俺からのチョコはないですよ?」
「どうせくれても中にタバスコ入ってるだろ」
「タバスコで済めばいいですけど」
「おい」





(ごめんな……ゼロ様出すとダークマターも出したくなる症候群なんだ……
私はちなみにチョコあげる予定も貰う予定もないです。)

ふすデザ・運命 ( No.40 )
日時: 2019/03/17 02:55
名前: 麻ふすさん

※ネタがない
ふすニルちゃんとふすノヴァさんのお話。微シリアス?





銀河の果ての、そのまたさらに果て。
そこにいる機械仕掛けの大彗星、ギャラクティック・ノヴァに話しかけているのは、
かつてとある種族に邪神として崇められていたエンデ・ニルだ。
ニルは、ふよふよ浮いているノヴァの隣でこう言った。

「今日は、教えてもらう為に来たの。いいかな?」
「いいデスヨ。ワタシも、ちょうど暇してマシタカラ」

ニルは生まれたばかりでまだ知識が乏しい為、こうやってよくノヴァや他の博識な人物に
会いに来ている。

「さて、教えて欲しいコトハ?」
「運命ってなに?」
「ホウ。興味深いコトデスネ。誰かカラ聞いたのデスカ?」
「ハイネスから。こうして出逢えたのは運命だって」

ノヴァはしばらく考えていた。昔の破損の名残で片目がぎこちなく動く。

「難しいデス。何を教えればよいノカ……コトバの意味を教えるナラ、
運命トハ人間の意志にかかわりなく身の上に巡ってくる吉凶禍福。
それをもたらす人間のチカラを超エタ……」
「うーん、そういうことじゃあないかなぁ」
「違いマスカ。デハどんなコトデショウ」
「ノヴァ自身の考えを教えて欲しいの。ノヴァは運命についてどう思う?」

ニルに問われてノヴァはまたしばらく考える。

「……ワタシ自身の考えというモノは、ナイのデスガ……運命は元から決まってイテ、
我々はそれに沿っているダケ、という考えは面白いと思いマス」
「へぇ……でも……僕、それはやだなぁ。誰が決めたの?運命なんて」
「サァ。ヒトの考えのヒトツですカラ」
「じゃあ、運命は自分で変えるものでもある?」
「そうかもしれませんガ、そんなコトなら最初カラ運命なんてコトバは要りマセン」

ノヴァがはっきり言ったので少ししょげ返り、そっぽを向いたニル。はっとその様子を見て
ノヴァはこう付け加えた。

「もし自分で変えられるのナラ、運命というコトバは自分で運命を変えもシナイ人々が
縋るタメに造ったコトバデショウ。つくづく他人を頼り他人のせいにするのが上手ナ生き物デス」
「結構言うんだね……」
「結局はワタシも人間の欲のタメに造られた存在。ニルさんも頼られるタメに存在してイマシタ」
「まぁ、そうだけれど……」

ニルは長く伸びた横髪を指でくるくる巻いた。
宇宙の無重力空間の中、ニルの紫色の髪の毛がふわふわ浮いている。

「運命を変える気がないなら誰かが決めた運命に沿って生きた方が楽ってことかな。
でも、決められた運命の中で僕は皆と出逢えたってことでもあるのかなぁ」
「運命なんて確実性のナイコトバ、難しく考える必要はありマセンヨ。
アナタがそう思エバ運命はその通りの意味にナリマス」
「……やっぱり分かんないなぁ。もっと他のこと勉強してから、また改めて考えてみよう」
「それがイイデス。知識は大切デスヨ。過去の経験、知識は今後役に立ちマス」
「うん。また色々教えてね。じゃあ!」

手を振りながら離れていくニルに手を振り返す。やがてニルの姿が見えなくなると、
ノヴァは静かに両目を閉じた。





(哲学的なこと書くの好きなんですけど書いてる途中で考え方がよく分からなくなるんですよね。
ちなみにふすニルちゃんは女性寄り無性別、ノヴァさんは男性寄り無性別です。
生まれたばかりのニルが色んな人に見守られながら成長していくのってなんだかいいなあ〜
って思って。)

いーデザ・お絵描き ( No.41 )
日時: 2019/04/05 00:02
名前: 麻ふすさん

※ついったらに上げた誕生日絵からちょっと。まぁ24日のやつです。
誕生日絵の構図だけ抜き取ってるからその他はあんまり関係ない。





「うーん……」
「あ、動いちゃ駄目よ。瞬きはいいけれど。痒いところがあれば掻いてもいいわ。
でも元の位置に戻してね」
「は、はぁ……」

そう指示しながらせっせと絵を描いているのはドロシア。絵の具が塗られる
キャンバスの奥に立っているのは、暗黒物質のひとりであるゼロツー。
ドロシアはゼロツーをモデルに絵を描いていて、もうかれこれ2時間
描き続けているのだが、一向に描き終わる気配がない。
つまりゼロツーは2時間立たされている。

「えぇと……ど、ドロシア、そろそろ……ちょっと座っても……いいかな」
「疲れちゃった?」
「うん……」
「んー……あ、じゃああと5分。あと5分お願い出来る?」
「え?あ、分かった……」

意思が弱いゼロツーはそのまま押され5分立ち続けた。

「…………よし、終わったわ!ゼロツー、立たせちゃってごめんなさいね。座って」
「あ、うん、えーっと……」
「そこの本の上でいいわよ。積み重なってるところ。床の上は嫌よね、
埃っぽいし、ここに椅子はないもの」
「いいの?これ、なんか高そう」
「いいの。それに貴方の部下さんももう座ってるし」

立っていた疲れで途中から忘れていたが、ゼロツーの後ろにあった本の上には
ミラクルマターが座っていた。

「あれ?あ、忘れてた……そうだ、ずっといたんだった」
「えぇ……?忘れてもらっちゃ困りますよ」
「ごめんごめん。あんまりにも静かだったし……」
「話しかけると余計疲れそうだったんでね」
「話してくれた方が気が紛れたのに」

そう言いながらゼロツーはぽすん、とミラクルマターの隣に座った。

「……あ、お茶淹れるわね」
「え?あ、いや、そんな気遣って貰わなくても」
「モデルになってくれたし、私欲で2時間近く立たせちゃったんだもの。
お茶……といわず、もっと他のことでもいいのよ」
「えぇ?え、いや大丈夫だってば」

そう?とドロシアは物足りなさそうに言うと、ぱたぱたと部屋を出て行った。
しばらくして隣の部屋からカチャカチャ食器の音が聞こえてくる。

「どーです、モデルやってみて」
「疲れた……っていうか、なんで僕を描こうと思ったのかなぁ」
「描きたかったからじゃないですか?」
「なんで?」
「あー……あのですね、ボクもたまに絵を……まぁかじってるくらいですけど、
だからちょっとだけ分かるんですけどね、絵ってあんまり頭で考えて
描くものじゃない時もあるんですよ」

ミラクルマターは意味の無さそうな手振りを加えながら話した。

「それってどういうこと?」
「だから、んーと、まぁ……こう、ちゃんと描きたいものを決めて、構図を決めて、
描き方も決めてよし!描くぞ!って時と、ぼんやーり、あー、なんか絵描きたいなー、
くらいの時があるんです。こう言っちゃあ失礼ですけど、ドロシアさん、
今日は後者の気分でー……その辺でたまたまゼロツー様を見かけたから
描こうと思ったんじゃないですかね」
「やっぱ僕ってたまたまくらいの価値?」
「でも画家の目に留まったんですから、凄いんじゃあないですか」
「適当だね」

そんな会話をしていると、部屋の外から声がした。直後、扉が少し空き、
その隙間からドロシアが顔を覗かせた。

「ふたりとも、お茶の用意出来たから場所移動しましょ。ここじゃ机もないもの。
ほら、こっちこっち」
「あ、ありがとう」

ドロシアが先に右へ向かったので、ふたりも立ち上がって部屋を出る。

「そういえば、噂によるとドロシアさんの淹れたお茶はすっごい美味しい
らしいですよ」
「そうなの?」
「良かったですね、モデルやったから飲み放題かも。ふふ」
「そんなに飲めないよ……」





(3月24日は64とタチカビの発売記念日で、その時自分で描いた絵からちょっとネタを
貰いました。もう4月入ったけど。だからドロシアさんとミラツーなんていう不
思議な組み合わせなんです。
24日に描いた絵のキャンバスに描かれてる絵は原型になってますけど小説の中では
普通にゼロツーが描かれてる。と思う。)


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