二次創作小説(新・総合)
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- すばらしきスマブラの日常(笑)
- 日時: 2018/12/17 20:53
- 名前: トクマ
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=64
開設日:2016/03/26 11:09
画面の前のみなさま初めましておはこんばんちは。トクマと言います。
このスレでは、トクマの分身とも言えるオリキャラを中心にクロスオーバーで扱うあらゆるキャラ達との日常でもあり非日常の文を思い付くまま気の向くままに書いていきます。小説カキコ初心者ゆえに未熟で満足出来ない所もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します。
〈注意事項〉
・トクマには文才がないので所々文章がおかしかったり訳がわからなかったりするかもしれません。予めご了承ください。
・完全な俺得オリジナル設定が盛り沢山です。キャラ設定や世界観設定は随時アップしていきます。
・キャラ崩壊やメタネタ、パロディやクロスオーバーなどが普通に出てきます。その為『このキャラダレだ?』や『こんなキャラじゃないのに!』と思われます。
・時折カプ要素出てきます。基本的にNLが多いですが、時としてBLネタが出てくるかもしれません。
・キャラは初代から最新作までほぼ全てのキャラがいる前提で話を進めています。また、キャラによっては出番が多かったり少なかったりします。ご容赦下さい。
・小説の感想やコラボ、キャラの貸し出し申請やキャラや世界観の質問はいつでも大歓迎でございますが、誹謗中傷や他の閲覧者の迷惑になるような書き込みはやめてください。
※目次や注意事項やキャラ設定は随時更新及び修正していきます。
【もくじ】
【世界観等々の設定資料】 >>1
『〜スマブラ長編〜』
【これが日常ですけどなにか?】
本編 >>2-3 >>4-5 >>6-7 >>8-12
オマケ >>13
【リアル動物ごっこ(笑)】
本編 >>14-15 >>16-17 >>18-20
オマケ >>21-22
【マスターハンドのワクワク☆発明品】
本編 >>137-139 >>145-148 >>156-158
オマケ >>140 >>159
【混沌の宴! その名はオトーリ!!】
本編 >>167-169 >>177-179 >>189-192
オマケ >>170
【ワタボーハザード】
本編 >>300-302 >>310-313 >>325-327
【真っ赤なXマス】
本編 >>349-351 >>354-357 >>365-368
【未知なるニューステージ!】
本編 >>374-377 >>385-389
オマケ~変隊とは?~ >>390
『〜スマブラ大長編〜』
【覚醒・ドルピック島編】
予告編 >>23
準備 >>29-30
一日目 >>39-41 >>47-50
二日目 >>56-58 >>65-68
三日目(前編) >>75-77 >>83-85
三日目(後編) >>94-99 >>106-109
オマケ >>86
あとがき >>110
【激闘!アナザーキャスト編】
序章 >>193
黒いシンデレラと金色猿と闇乳首 >>196-198
別の自分とゆるキャラと衝撃発言 >>206-208
ラーメンと恋罵女と思い出 >>215-217
アラジンとガチ泣きと弱音 >>222-224
逃走と闘争と回想 >>231-233
復帰と侍と母の言葉 >>238-240
死闘と切り札と悪童と姫騎士 >>254-257
変隊創設者と心と拳 >>280-282
私と俺とシンデレラ >>288-290
オマケ >>225
あとがき >>291
エピローグ・A >>297
『〜スマブラ短編〜』
作者とスマブラメンバーで銀魂パロ >>24
2017年バレンタイン短編小説集 >>123-124
スマテスト >>249
スイカは割るより切る方が美味い >>260-262
世にも奇妙な怪談☆話 >>265-268
トクマ版改変コピペネタ集 >>272
2017年のハロウィン事情 >>334-335
グダグダな日常小話 >>339-340
【スマブラの日常(笑)〜エピソード0〜】
彼らとのファーストコンタクト >>117-118
彼らとの親交会(という飲み会) >>130-131
彼らとの共通点 >>243-244
彼らとの分岐点 >>320-322
《タグ》
スマブラ とある魔術の禁書目録 ストリートファイター ワンダーランドウォーズ クロスオーバー NL キャラ崩壊 裸族 変隊創立本部 変隊
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- 真っ赤なXマス ( No.355 )
- 日時: 2017/12/18 19:21
- 名前: トクマ
トクマ達が十字胸毛おじさんと遭遇した同時刻、同じ町の別のエリアでサンドリヨン達が集まって聞き込みの成果を出していた。
サンドリヨン「そうですか……そちらも……」
ルフル「はい。目撃者も少なく、有力な情報がありませんでした」
ルキナ「この様子だと犯人はサンタの袋に何らかのマジックアイテムを願って身に付けてる可能性がありますね」
とはいえ、探している人物の情報を得られないまま時間だけが過ぎていた。思考でマジックアイテムを願った所を予測するルキナだが、その予測が現実になってる事を知るよしもなかった。
ドレディア「ディーアー」
ピーター「どうしたんだよドレディア?」
ドレディアがとある物を見つける。視線の先にピーターが見るとミクサがいた。
ミクサ「……マッチ……いりませんか……」
どうやらミクサはマッチを売っていたようだ。
ピーター「ミクサ、マッチ売りしてるのかよ」
ミクサ「……ピーター……マッチ……いる……?」
ピーター「一つ買う」
ミクサ「……あり……がとう……」
リン「ミクサさん。少し休憩……あら? 皆様も来ていらしたのですか?」
気まぐれにミクサからマッチを買ったピーターの前に両手に温かい飲み物を持ったリンが現れた。リンの声を聞き、サンドリヨン達もミクサに気付いた。
サンドリヨン「リンさんもミクサさんと一緒だったのですか?」
リン「そうですわ。ミクサさんと一緒にマッチを売っていたのですわ!」
ミクサ「……うん……」
そう言って温かい飲み物を近くに置いてからミクサに抱きつくリン。ミクサは恥ずかしがっているが満更ではない様子。
ルフル「お二人にお聞きしたいのですが……怪しい人を見かけませんでしたか?」
ミクサ「……怪しい……人……」
リン「それなら、私は見ましたわ」
ルキナ「本当ですか!」
ルフルがリンに怪しい人を見なかったか訪ねると見たと答え、思わず大きな声をあげてしまった。
リン「えぇ、あまりに変態な格好だったので覚えていますわ! シルクハットに裸ネクタイの海パン姿でしょう? 目に毒だったのでミクサさんの目を隠しちゃいましたわ!」
間違いなく変態でした。流石に純粋組のミクサには目に毒だと判断してリンがファインプレーで目隠しをしたようだ。他の純粋組であるサンドリヨンは首を傾げるが、他は遠い目になって察した。
リン「その男ならあちらの方に――」
ドレディア「ディア!?」
リンが場所を伝えようとした瞬間、ドサ、とマッチ箱がたくさん入ったかごをミクサが落した。
サンドリヨン「み、ミクサさん?」
ドレディア「ド、ディア?」
ミクサ「……この……感じ……」
どこか遠い場所を見つめるミクサに恐る恐る声をかけるサンドリヨンとドレディア。
ミクサ「……リンちゃん……町の……避難を……お願い……」
リン「……まさか……」
ピーター「お、おいミクサ!」
リンに一言言ってからミクサはフラフラと何処かに導かれるように歩き始めた。いきなりの様子に戸惑いながらも後を追うピーター達……向かっている場所はなんの偶然か……トクマ達がいる場所である。
おじさん「君達、怪我はなかったかい?」
シュネー「心の怪我なら現在進行形で出来ています」
そして今に至る。心配する十字胸毛おじさんに対して塩対応どころか岩塩を投げつけるかのように養豚場の豚を見る目付きでシュネーが罵倒していた。
おじさん「ハハハハ、そんな冗談を言えるなら心配無用だ!」
ルフレ「冗談じゃねぇよ。心からの本音だよ」
トクマ「……ここにサンドリヨン達が居なくて良かったな……」
無駄にポジティブなおじさんにトクマはここに純粋組がいないことにホッとする。
トレ子「ク、十字胸毛おじさんだ! 近々私達と提携しようと話し合いを考えていた十字胸毛おじさんだ!!」
マック「何を考えてるんですかトレ子さん!?」
アスナ「キリトくん見て見て! 本物の十字胸毛おじさんだよ!!」
キリト「なんでヒーローショーで憧れのヒーローに出会えた少年のようなリアクションをとっているんだ! わからないよ!!」
そして変隊の二人はまるでテレビの中のヒーローが出てきた事に喜ぶ子供のようなリアクションを取っていた。その様子を見て当麻が恐る恐る手をあげた。
当麻「……あの……一つ聞きたい事があるのでせうけど……」
おじさん「なんだい?」
当麻「いつから、十字胸毛おじさんと呼ばれたのでしょうか……?」
当麻の質問に十字胸毛おじさんは照れ臭そうな表情を見せてから答えた。
おじさん「……なんだ……その……恥ずかしながら、元々私は裸族だったんだ」
変隊二人除く「」
衝 撃 宣 言 !!
まさかの言葉に言葉を失った。
おじさん「この町が好きだった私は裸族で町おこしをしようと考えた……しかし、世間の目は冷たく、次第に私の心は弱まって……現実から逃げようと迷惑をかける裸族になろうとしていた……」
続けて話すおじさんだが、先程の言葉の衝撃が抜けきっていないトクマ達は固まったままだ。
おじさん「そんな時に……トレ子さんに出会ったんです……」
変隊二人除く全員「トレ子ォォォォ!!」
身内が犯人だった事に叫ぶトクマ達。トレ子はテヘペロしていた……いや、可愛くないからね!?
おじさん「彼女は全裸で現れた私にデンプシーロールを繰り出し、倒れた私にこう言いました……『貴方の町を愛する心は本物です……そんな貴方が迷惑をかける裸族に陥ったら私が悲しみます……この町の“哀”に負けて生きるんじゃない……“愛”を抱いてこの町を変えるのです』……今でも忘れませんよ」
ルフレ「お前なんて事したんだ」
トレ子「それ程までに彼の精神は疲弊していたんです……まるで初めて会ったアスナさんのように……」
アスナ「わかる」
トクマ「同意するな!!」
二人のツッコミしかない言い分に思わず頭を抱えそうになった。
おじさん「そこから私は変隊として心機一転し、この町を変えようと奮闘して……今に至ります」
予想外なサクセスストーリーに頭を抱えるトクマ達。トレ子とアスナは誇らしそうな表情をしている。するとおじさんは自分が殴って気絶させた変態に視線を向けた。
おじさん「しかし、この方が犯人とは……」
ルフレ「知り合いなのか?」
おじさん「はい。私が牧師をやっている時によく相談されました」
当麻「ちょっと待て。え、お前牧師? 牧師なのか? それって過去であって今も牧師じゃないよな?」
キリト「落ち着け当麻」
まさかの証言に驚くルフレ。牧師宣言に動揺する当麻だが、話が長くなりそうなのでキリトが落ち着かせる。
アスナ「その人がいつ頃から変わったか覚えてますか?」
おじさん「えぇ……確か……そうだ。奇妙な格好をしたピエロのような男から、何やら怪しい本を受け取った時からですね」
トクマ「……奇妙な格好をしたピエロ……」
おじさんの言葉にトクマは眉を潜めた。
おじさん「それでは、私は他に被害がないか確認しますのでこれで……」
当麻「お、おう……気を付けろよ……」
他に盗難被害がないか調べに行こうとするおじさんに苦笑いしながら別れを言う当麻。
おじさん「……」
トクマ「な、なにか用かよ……」
いきなりトクマを見つめるおじさんにびびりながらトクマは話しかけた。
おじさん「これは余計なお世話かもしれませんが、私から貴方に一言だけ……貴方はなんの為に手を伸ばすのですか?」
そう言うとおじさんは黙ってトクマ達から離れていった。
トクマ「……意味わかんねぇ……」
アリス「…………」
突然の言葉に行き場のない苛立ちを覚えるトクマ。そのトクマをアリスは心配そうに見つめる。
ルフレ「トクマ、それよりもあのおっさんが言っていた言葉……」
トクマ「わかってる。奇妙な格好の道化師なんざ一人しかいねぇ……近くにいるんだろ! マグスクラウン!!」
辺りに響くようにトクマは大声で叫んだ。
マグス「ご名答!!」
トクマ達の目の前に鎌のような形をした笛を持った道化師――マグス・クラウンがまるでそこにいたかのように突如現れた。
ここからシリアスが加速する……コメントはまだ!!
- 真っ赤なXマス ( No.356 )
- 日時: 2017/12/18 19:28
- 名前: トクマ
ルフレ「御託はいい……何が目的で騒動を起こした!」
マグス「怖い怖い……それでは語るとしよう……」
怒りがこもったルフレの威圧にマグスはわざとらしく怖がり、今回の計画について話始めた。
マグス「今回の狙いはサンタの袋……数多くの願いの概念で作られたその袋はあらゆる物質が混ざっている……それは良い願いもあれば、悪い願いもある」
マグスの言葉にトクマは否定できなかった……誰かの為に尽くす願いもあれば、自分の事しか考えていない願いもあることを知っているのだ。
マグス「私はそこに着目した……その願いを……欲望を……!!」
フロスティ「■■■■■ーッ!!」
マグスの言葉と共に手足の生えた人型の巨人のような大きな雪だるまが現れた。
当麻「アレって……!?」
ルフレ「なるほど。でかい人型ってのはコイツの事か!!」
アリス「気をつけて! フロスティはクロノダイルと同じぐらい強い敵だよ!!」
フロスティから放たれる肌を冷たく刺さる威圧に負けじとトクマ達も武器を、拳を構える。
マグス「戦闘はまだだよ……」
しかし、マグスが待ったをかけた。
変態「う……うぅ……」
気絶してた変態が目を覚まし、自分が知らない内に進んでいた状況に首をかしげた。
マグス「起きたかい?」
変態「あれ、アイツらは……」
マグス「アイツらは君から袋を奪うつもりだ! それもそんじょそこらの強さじゃない! 簡単に君に貸したフロスティを倒してしまうだろう!!」
変態「そ、そんな! こんなお宝を奪うだなんて……!」
当麻「元はと言えばお前がサンタから奪ったものだろ!!」
変態「黙れ黙れ!!」
強欲に、傲慢に当麻の言葉を否定する変態。その様子にマグスは笑みを浮かべる。
マグス「私もそれは困る……だから、フロスティを強化してあげよう」
それは、悪魔のような甘言だった。
変態「た、頼む! このお宝は手離したくないんだ!!」
その言葉にマグスは笑った。その時の彼の表情をトクマ達は忘れないだろう……彼の右半分は憂えるように、左半分は悪魔のような歪んだ笑みを見せていた。
マグス「喜んで手を貸そう!!」
変態「そ、それでどうやってパワーアップを……」
変態が詳細を聞こうとした瞬間、フロスティが閉じていた口を開いて変態を頭から丸呑みした。
アリス「ひっ!?」
ルフレ「なっ……!?」
シュネー「そ、そんな……!?」
まさかの光景に恐怖で顔を歪めるアリス、言葉を失うルフレとシュネー。
フロスティ「■■■■■ッ!!」
変態を丸呑みしたフロスティの身体が白から黒く塗りつぶされるかのように染まり、全身が黒く染まって目が青白く輝いて辺りを響かすように吠えた。
シュネー「フロスティの身体が黒く……!!」
マグス「そう! 人を取り込むことにより強くなりたいと願い、数多くの願いの概念を凝縮して作られた一品であるサンタの袋を利用し、心からの欲望によりパワーアップした存在!」
まるで大道芸や手品をするかのように大袈裟に動くマグス……不適な笑みを浮かべながらトクマ達を見た。
マグス「名付けるなら……ブラック・フロスティ。安直だけどこれほど似合う名前はない」
その言葉と同時にブラック・フロスティが腕を振りかぶってトクマ達の方へ叩きつけようとしていた。
ここに、闇の軍勢の一体であるフロスティとの第一戦が始まった。
ルフレ「散会!!」
その言葉と同時にトクマ達は四方八方にバラけ、避けると同時にフロスティを撹乱した。
アスナ「どうしよ! アレって攻撃しても大丈夫なのかな?」
ルフレ「バラける瞬間に攻撃を与えてみたが痛がってる様子はない。恐らくだが燃料タンクのような扱いになってるんだろう」
ルフレの言葉にマグスは感心した様子を見せた。
……その通り、あの男には媒体としてフロスティのパワーアップを補ってる……簡単に言えばフロスティの体力を全て削るもしくは男をフロスティから抜き出せばフロスティは消える。
シュネー「だったら、遠慮なく行きます!」
トクマ「ちゃっちゃと片付けるぞ! アリス! ルフレ!」
アリス「りょーかい!」
ルフレ「指示しなくてもいい!!」
痛覚を感じないとわかり、槍を構えるシュネー、斧を大砲に構えてエネルギーを溜めるトクマ、威力の大きな呪文を唱え始めるアリスとルフレ。
シュネー「突き通せ! 勝利の刃!」
アリス「ビックリさせちゃえ!」
トクマ「ハウル・オブ・ゼロ!」
ルフレ「エルサンダー!」
一斉に放たれた攻撃はフロスティを倒れさせ、その隙に攻撃を仕掛けるスマブラメンバー……フロスティも負けじと鼻に付いてる大きな人参を機関銃のように連射する。
トクマ「アブね!? ニンジン飛ばして来やがった!」
ルフレ「当麻!」
当麻「おう!!」
近くにいたトクマはスレスレで避け、ルフレは当麻に幻想殺しで防いで無効化するように指示を出した。
トクマ「これで決めるぜ! ハスター!!」
決着を着ける為にハストゥールの鍵の能力でパワーアップしたトクマがエネルギーを溜める。
トクマ「ハスター・ウィンク!!」
放たれた熱線はフロスティに当たり、フロスティは後ろから仰向けに倒れた。
ルキナ「ルフレさん!!」
ルフレ「ルキナ!」
ルフレ達の後ろからミクサとミクサの後を追ったルキナ達がルフレ達と合流した。
ルキナ「ミクサの後を追ったらこんな事になっていたなんて……」
ルフレ「こっちも色々あるが、説明は後だ」
トクマ「とはいえ、もう終わった……後は回収するだけだな」
倒れているフロスティを見て片付いたと確信するトクマ……袋を回収しようと動こうとした瞬間にルフレに服の端を掴まれる。
ミクサ「……まだ……」
その言葉と同時に倒れたフロスティの指が動き、起き上がった。
トクマ「まだ倒れないのか……予想以上にタフだな……」
ルフレ「待て、様子がおかしい……」
フロスティ「……■■■■……」
起き上がったフロスティは低い声を出し、まるで何かをマネするかのように力を溜めていた。
フロスティ「■■■■■■■!!」
青白い目が強く発光した瞬間、フロスティの周りを球状のガラスが包んだ。
全員「なっ!?」
その現象を全員が驚き、特にワンダーランドウォーズのメンバーは大きく動揺した。何故なら、フロスティがやったのは自分達の切札ともいれるワンダースキルだったのだ。
サンドリヨン「ワンダースキル……!?」
アリス「ウソでしょ!?」
ピーター「なんで使えるんだよ!!」
突然の事態に動揺するメンバー。そんな様子を見向きもせずにマグスは光悦の表情でフロスティを見ていた。
マグス「これは予想外……!!」
予想以上の結果に笑うマグス……自身がいる組織にこれを報告すれば自身の目的に近づけることにさらに笑みを深めた。
そしてパワーアップが終え、フロスティが球状のガラスを破って現れた。
マグス「さぁ……第二幕の始まりだ!」
パワーアップしたフロスティが無数の雪玉を射出し、ルフレ達とルキナ達に襲いかかった。
コメントはまだ!
- 真っ赤なXマス ( No.357 )
- 日時: 2017/12/18 19:42
- 名前: トクマ
これが……私が書ける……シリアスだ!!
……ボケてしまいましたがシリアスなのでご注意ください。
黒いフロスティ――B(ブラック)フロスティの攻撃がルフレ達の所に着弾し、白い煙で様子がわからない動かずにルフレ達の方向を見るBフロスティ。
瞬間、白い煙から黄色い何かが飛び出し、Bフロスティの背後に素早く回った。
トクマ「ハスター・マキシマム・ウィイイイイイイインクゥ!!」
黄色い何か――トクマが最大出力の必殺技を放った。しかし、先程は倒れたBフロスティが今度は倒れなかった。
トクマ「効いてねぇ……パワーアップしたのは本当のようだな……」
アリス「クマちゃん!」
アリスの言葉に前を見るとBフロスティが先程やった人参を機関銃のように連射しようとしていた。
トクマ「ハスター・マキシマム・カァァァァテン!!」
パワーアップした状態なら普通に防いでも破ってしまうと考えたトクマは全力の防御壁を斜めにして攻撃を流すように展開する。
放たれたBフロスティの攻撃はトクマの防御壁を削って逸れていったが、数発で防御壁を破ってトクマに襲いかかった。
当麻「大丈夫か!?」
トクマ「なんとか大じょ……イ"ッ!?」
当たった衝撃で元の状態に戻ったトクマだが、左腕に鋭い痛みを感じた。
サンドリヨン「トクマさん!?」
マック「腕、見せてみろ!」
すぐさまマックが腕の様子を見る。トレーナーであるドックより経験はないが、それでもケガの状態の確認ならわかる。
マック「強く打ち付けたみたいだな……」
トクマ「利き手じゃないからまだいける!」
ルフレ「悪いが、軽くは言えない」
トクマの言葉をルフレが遮り、腕をまくった。ルフレの腕には青白い奇妙な紋様が描かれていた。
ピーター「なんだそれ?」
ルフレ「恐らくだが、全員に同じモノがかかれていると思う」
シュネー「本当だ!」
ルフレの言葉に確認すると全員に同じ紋様が描かれていた。心当たりがするなら、Bフロスティの攻撃を受けた時だろう。
ルフレ「解析した結果、俺はこれを呪術的な呪いだと思う……それも体温を下げる」
ルフレは自身の考えを言うが、その言葉に確信と同時にアリスの顔が青ざめた。
アリス「それ……ヤバイかも……フロスティは雪を降らせて周囲の温度を下げる敵だから、そんな事されたら……」
ルフレ「全員、体温が下がり続けて最期には全滅だ」
最悪の事態に沈黙するメンバー。長期戦になればなる程不利になる
トクマ「当麻、お前の能力で無効化できないか?」
当麻「やってるけどよ……消してもまた浮かび上がってきやがる」
ルフレ「あの雪だるまを倒さない限り消えないタイプだな……」
ミクサ「……私は……戦える……」
ルフレ「ミクサの炎でも限界はある……何より庇って戦うのは不利だ」
ああでもない、こうでもないと話し合うメンバー。幸いにもBフロスティはまるで観察するかのようにこちらを見つめている。
ルフレ「……一時退却するしかない。ピーターのワンダースキルで全員――」
アリス「……私が囮になる」
退却をしようとした直後にアリスが提案してきた。その言葉に空気が固まった。
トクマ「……アリス……何言って……」
アリス「フロスティには離れれば離れる程強力になる技や遠距離でも対応できる技を持ってるの……私なら時間を稼げる……全員を救えるのはこれしかない」
アリスの言葉にトクマは返す言葉がなかった。アリスの能力なら撹乱できる……それに切札であるワンダースキルは使いようによっては足止めができる……だが、それを承認すればアリス一人を残して逃げなければいけない……
ルフレ「……」
アリス「……」
張り詰める空気でルフレとアリスが睨み合う……いつもの彼女とは違う目にルフレは本気であると確信した。
ルフレ「……アリスを除く全員、退却用意だ。アリスはボムバルーンの準備」
キリト「ルフレ!!」
アリス「……ありがとう」
ルフレの決断に当麻が反応した。
当麻「ルフレ! お前は自分が何を言ってるのかわかっ……」
当麻がルフレに反論しようとした瞬間にルフルが当麻とルフレの間に割って出てきた。
当麻「ルフル、そこを――」
ルフル「飲み込んでください」
真剣な声色で言うルフル。顔は下を向いていて表情がわからない。
ルフル「一番辛いのは……お兄様なんです」
当麻「……」
ルフル「軍師というのは、自身の感情で指示をしてはいけないんです……一つでも誤った指示をすれば全滅だって間逃れない……時には非情な指示を自身の口から言わなければいけないんです……」
ルフルの言葉に戸惑う当麻。ふと、ルフレの方を向くと顔を背けていたが口の端から血が少し流れた跡があり、握っている手からは強く握りすぎたのか血がポタポタと地面を汚していた。
当麻「……でも……」
ルフル「……お願いしま、す……言わ、な、いで、ください……」
下を向いた状態で当麻を制止するルフル。彼女の足元に何かの雫がポツポツと落ちていっている。そこで当麻はこの軍師兄妹も辛い判断を下して後悔していた事に気付いた。誰もがアリスの考えを否定したかった……だからこそ、できないのだ……
“アリスの命”か“全員の命”か。
フロスティに呪いを付与された時点で、心優しいアリスには選択肢が一つしかないのだ。
アリス「ミサちゃん。お願いね」
ミクサ「……ん……」
唯一、炎の魔術を扱うミクサもあの紋様が描かれていた。それにアリスの目には覚悟が宿っており、それを否定する事はアリスの生き様を否定するのと同義なのだ。
サンドリヨン「……アリス……」
アリス「……も~サンドちゃんとシュシュちゃんは表情が硬いなぁ……お願いだから笑って」
今にも泣きそうな表情でアリスを見るサンドリヨンとシュネーに笑ってとお願いする。他のメンバーにも一言一言話すアリス……そして、トクマに言葉を交わす。
アリス「……クマちゃん……」
トクマ「……アリス、オレも残って戦う。ハスターの魔力制圧なら、アイツに有効かもしれない」
アリス「……クマちゃん……」
トクマ「……お前が残る必要はないだろ……お前は全員助かると言ったけど助かる訳ないだろ……誰かを犠牲にした時点で全員じゃないんだぞ……」
無駄だと思いつつも説得しようとするトクマ。アリスは微笑みながら首を横に振った。
ルフレ「……始めてくれ、ピーター」
ピーター「良いのかよ。ルフレ」
ルフレ「……これ以上待てば……俺は全員を道連れにするような指示をしちまう……!」
ピーター「……わかった……」
ルフレの言葉にピーターは感情を殺し、ワンダースキルの詠唱に入った。
アリス「クマちゃん……私ね。ここに来るまでは一人ぼっちだった」
大量のボムバルーンを作りながら、アリスはトクマに話始めた。
アリス「身体も弱くて、いつも家の窓から楽しそうな声を聞くだけだった……そんな私に色々な事を教えてくれたのはお姉ちゃんだった」
それは、彼女の原点にして不思議の国のアリスとなった起源。話始めるアリスをトクマは焦燥と不安を持った。
ピーター『みんなの夢は、俺が守るぜ!』
アリス「自分が知らない世界のことが掛かれた本や絵、不思議な道具がいっぱいな、一番近くて一番遠い冒険の世界がそこにあった……あの世界のコワーイ秘密が書かれた分厚い本。オシャレな服がいっぱい詰まったクローゼット。お姉ちゃんお得意の『変身魔法』のタネが詰まった化粧箱」
……ろ……
アリス「どれも私の知らないものばかりで、思い出すと今でも……その世界がすごく羨ましくて、すごく、眩しかった」
……めろ……
ピーター『夢見る自由を妨げる奴は、許さねぇ!』
アリス「そして、その世界で一番気になった本を開いて、私の世界が変わったの……怖かった事もあった……寂しかった事もあった……悲しかった事もあったけど……サンドちゃん、シュシュちゃん、ターちゃん、ミサちゃん、シレネん、色んな友達が出来たの……」
……やめろ……
アリス「……そして……スマッシュブラザーズに来て……たくさんの、人に出会って……たく、さんの、世界を知って……私は……幸せ……だった!」
……やめてくれ……
ピーター『進む場所! 帰るべき場所は! 俺たちが自分で決めるんだ!』
アリス「クマちゃん……貴方の世界を、教えてくれて……」
……これじゃあ……まるで……
アリス「ありがとう」
……遺言みたいじゃないか!!
トクマ「アリ――」
ピーター『永遠の夜への招待状……受け取ってもらうぜ!』
アリスまでもう少しという所でピーターのワンダースキルが発動し、同時に紫色の濃い煙が辺りを包んだ。
トクマ「アリス! アリスゥゥゥ!!」
ピーターに担がれ、運ばれるトクマが手を伸ばしながらアリスの名前を呼ぶが、アリスはその様子に優しく微笑んで手を振るだけだった。
マグス「おやおや、囮として君一人で立ち向かうのかい……無駄な足掻きだよ」
アリス「無駄なんかじゃないよ」
煙が晴れ、マグスがアリスしかいないことに気付いてバカにするかのように嗤うマグスを即答で否定するアリス。彼女の周りに大量の魔力が溢れ始める。
アリス「私ね。クマちゃんにドッキリしないといけないの……だから……倒れるわけにはいかない! あの場所へ! みんなが待ってる場所に帰るんだから!!」
決意と覚悟を胸に、気合いと勇気を詠唱にのせて、アリスはワンダースキルを発動させた。
アリス『楽しいお茶会、はじめましょ!』
その詠唱は彼女の夢であり、
アリス『一緒にどこまでも、不思議な旅へ出かけよう!』
その詠唱は彼女の希望であり、
アリス『夢の扉が開いたら、何が起きても不思議じゃないよ!』
その詠唱は彼女の楽しかった人生そのものだった。
アリス『夢と不思議のおもちゃ箱、ぜーんぶひっくり返しちゃう!』
強く光輝く彼女の物語が形となったワンダースキルがアリス自身に力を与える。ガラスの球状をぶち壊して現れたのは、Bフロスティに引けを取らない大きさに巨大化したアリスだった。
マグス「……これは驚いた……まさか巨大化とは……しかし、君が倒される事には変わらない……やれ! ブラック・フロスティ!!」
フロスティ「■■■■■■■ッ!!」
Bフロスティが雄叫びと共に走り出したと同時にアリスも走り出す。
自身の覚悟と引き換えにアリスは勇気を奮い立たせ、立ち向かって
行った。
これで終わり。感想やコメントOKです!!
- Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.358 )
- 日時: 2017/12/18 23:07
- 名前: mirura@
どうしよう、突っ込むタイミング失ったんですけど。
散々十字胸毛おじさんネタが続いたと思ったら、
突然のシリアス・・・・・・
悲しいじゃないですかああああああああああ!
ガチで泣いたんですけど・・・冗談抜きで。
頑張れアリス!
死んじゃったらガチでまた泣きますよ!?
ミラ「まず落ち着く事が先」
・・・・ゲフンゲフン、
更新、頑張ってください!
応援してます!
では!
- Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.359 )
- 日時: 2017/12/28 20:55
- 名前: トクマ
遅くなってすまない……コメント返しの時間だぁ!!
ルフル「本編は今週中には完成しますので、もうしばらくお待ちください」
>mirura@さん
コメントありがとうございます。
内容についてはコメディとシリアスの落差が激しいですが、どうなるかを最後までお楽しみくださいませ。
それでは!!
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