二次創作小説(新・総合)

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スナフキン「過去改変の影響か……?」
日時: 2019/01/12 22:58
名前: 真秘フィーカ

こんにちは、ムーミンが大好きなバーチャルツイッタラー 真秘フィーカです!
絶大な人気を誇るpixi〇ではなく!!!!!あえて!!!!!あえて私は!!!小説カキコで!!!ムーミン二次創作小説を!!!書きます!!!
細かい設定なしで書けるので、バーチャルフォレストの番人=田舎者の私でも操作しやすいんですよねこのサイト。好き!!

さてこの物語は、『ムーミンは11月から春までしっかりきっちりたっぷり冬眠出来ないと死ぬ!という残酷な運命を無自覚に背負っていることを知ったスナフキンが、ムーミンを救うために、何度も同じ時間をループしなんとかしてムーミンを冬眠から起こさないように奮闘する』というものではなく、
ひょんなことから過去にタイムスリップしたスナフキンが、若き日のムーミンパパ(パパになっていない)と出会い、パパやその仲間たちと海のオーケストラ号で冒険するというストーリーです。
物語のベースは小説版『ムーミンパパの思い出』ですが、スナフキンはアニメ『楽しいムーミン一家』の設定でいこうと思います。

スナフキン視点で書いていきます!ちゃんとスナフキンのキャラを壊さずに書けるか心配(タイトルですでに壊れ済み)ですが頑張っていこうと思います!!

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Re: スナフキン「過去改変の影響か……?」 ( No.1 )
日時: 2019/01/12 19:36
名前: 真秘フィーカ

雪が溶け始めている、ムーミンが冬眠から覚める頃の少し前の日のことだった。僕はムーミン谷へ続く森の中を歩いていた。
地面にところどころ残る雪を踏みしめたとき、柔らかいシャーベットを踏んでいるような感触がする。春はもうすぐだ。
空を仰いでみると、どんよりとした曇り空だった。もうすぐ春といっても、まだまだ夜はとても寒い。もう遅い時間だからそろそろここらへんで野宿をしよう、そう思ったときだった。
ゆらりと、黒くて太い一本の腕が現れ、僕の右腕を掴もうと伸びてきた。
「わあっ!?」
僕は一目散にその場から逃げ出した。
その瞬間、森の中は濃い霧に包まれた。それでも僕は、目の前を走り続けた。
霧に包まれた周りのものが、みんな怪物のような姿になっていく。木々は僕を捕まえようと、枝を腕のように伸ばし、しげみや岩は、にたにたと笑いながらこちらを見ている。
「一体どうなっているんだ……!?」

無我夢中でしばらく走り続けていると、僕は何か大きなものにぶつかってしりもちをついた。
「……!」
僕がぶつかったのは、白くてまるい形をした何かだった。この姿には見覚えがある。それは……
「ムーミン!?」
まだ冬眠しているはずのムーミンが、目の前でうずくまっていたのだ。

Re: スナフキン「過去改変の影響か……?」 ( No.2 )
日時: 2019/01/12 20:00
名前: 真秘フィーカ

「ムーミン、どうしてここに……?また誰かに冬眠を邪魔されたのかい?と、とにかく、今はまずこの森を抜けよう!」
僕はムーミンの手をとり走り出そうとした。
「待ってよ、ぼく、怖くて腰が抜けちゃったんだ……」
「……仕方ないなあ。ほら、おぶってあげるから」
僕はムーミンに背中を向けて、少ししゃがんで腕を軽く後ろにした。ムーミンは申し訳なさそうな表情で僕の肩に乗った。
ムーミンの足はあまりにも短かったから、僕は彼の腰あたりを腕で抱えるようにした。
「じゃあ走るよ!」

夜が明けて怪物もいつの間にかいなくなり、あたたかな日の光が差した。クモの巣や、濡れた葉が光っている。消えていく霧の先に、まがりくねった道が見えてきた。
「その、どうもありがとう」
僕の背中からおりたムーミンが、恥ずかしそうにお礼を言った。
「そんな遠慮がちにならなくていいよ、ムーミン」
僕がリュックからハーモニカを取り出そうとしていると、ムーミンは持っていた一つの缶を差し出した。
「ぼく、マッシュかぼちゃの缶を持ってきたんだ。ねえ、一緒に食べよう!」

Re: スナフキン「過去改変の影響か……?」 ( No.3 )
日時: 2019/01/12 20:18
名前: 真秘フィーカ

ムーミンと僕はマッシュかぼちゃの缶を半分ずつ分けて食べることにした。
先にムーミンが半分たいらげ、缶を僕に渡した。
僕が食べているかぼちゃを飲み込もうとしたとき、ムーミンが言った。
「ねえ、君の名前をきいてなかったよね?」
「え!?」
僕は驚きのあまりかぼちゃを口に詰まらせかけた。
「どうしたんだいムーミン?まさか、僕のことを忘れたのかい?」
「ええっ、ぼく、君と前にあったことがあるのかい!?ごめん、ぼく、覚えてないや……ずっと、孤児院にいて、よその人と会った記憶なんて全然ないんだ」
「孤児院!?じゃあ君は、その孤児院から脱走したのか!?」
「うん、そうだよ?」
ムーミンはきょとんとした様子でこちらを見た。
そのとき、去年ムーミンパパが僕らに話したパパの昔話の最初のほうを思い出した。ムーミンパパは昔、孤児院を脱走したということ。そして、まさに昨日の夜のような恐ろしい体験をしたこと。
つまり、僕は今、過去にタイムスリップしているということなのか……?
「ねえ、君と出会ったとき、どうしてぼくの名前を知っているのだろうと疑問に思ったんだけどさ、ぼく、わかったよ。孤児院から脱走した勇敢なムーミンとしてもううわさになっているからでしょう?」
自意識過剰すぎる。ムーミンパパで間違いないようだ。

Re: スナフキン「過去改変の影響か……?」 ( No.4 )
日時: 2019/01/12 23:33
名前: 真秘フィーカ

「……僕はスナフキンっていうんだ、よろしく」
「スナフキンか!いい名前だね、よろしく」
「もう少しこの森を進んでみないかい?」
「そうだね」
森の中を歩きながら、少しずつ僕は、ムーミンパパが前に話してくれた思い出話の続きを思い出してきていた。たしか、次は小川あたりでフレドリクソンに出会うんだったっけ。
ふとムーミンパパのほうを見ると、彼はなんだか何か考え事をしている風な顔をしていた。
「どうかしたのかい?」
「……有名人になるべきか、冒険家になるべきか、迷っているんだ」
「君は有名になりたいのか?」
「なりたいというか、ぼくの人生は、他のものと比べて、ずばぬけて有名になるものなんだと思うんだ」
「ふうん……有名になるなんて、つまらないことだと思うけどなあ」
ムーミンパパは少しむっとした様子になったので、僕は彼から顔をそむけた。

僕たちが小川に着いたとき、誰かが小川の真ん中で立っていた。その人は、頭のてっぺんにふさふさとした耳があり、ジッパーが正面にある作業着を着ていた。
「すみません、何をしているんですか?」
ムーミンパパが興味津々で尋ねた。
「これからね、水車で回転数の実験をするんだよ」
水車、と聞いたとき、僕は思わずこう言ってしまった。
「あなたがフレドリクソンですね!?」

Re: スナフキン「過去改変の影響か……?」 ( No.5 )
日時: 2019/01/13 10:41
名前: 真秘フィーカ

「そうだけど……どうしてぼくの名前を知っているんだい?」
フレドリクソンが、目をぱちくりさせて僕にたずねた。
「えっと……あ、友達が言っていたんです。僕の友達でものすごく物知りな人がいて、この辺にフレドリクソンっていう発明好きな人がいるって」
僕がしどろもどろ答えると、フレドリクソンは少し怪訝そうな顔をして、ムーミンパパのほうを見た。ムーミンパパは納得した様子だったからか、フレドリクソンも、「ふむ」の「む」で口を閉じたみたいな言い方で、
「ふん」
と言い、話題を変えた。
「ところで君たち、冒険に興味はあるかい?」
すると、ムーミンパパが答えた。
「うん!ぼく、冒険家になりたいんだ!」
フレドリクソンは嬉しそうにうなずきながら、僕の返事を求めるようにこちらを見た。
「僕は……」
「スナフキンも一緒に行こうよ!君はとっても頼りになるもの」
「……僕も一緒に行きたいです」
「よし、じゃあ決まりだ!では船のところまで案内するよ」
「船!?君は、船を持っているのかい?」
ムーミンパパが目を輝かせて言った。
「ああ。名前は『海のオーケストラ号』。ぼくの死んだにいさんの詩集の名前からとったんだ」
「走り出すと、音楽でも鳴るの?」
と僕がたずねると、フレドリクソンは
「どんな船だって、走り出せば素晴らしい音楽を鳴らすものさ」
と答えた。


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