二次創作小説(新・総合)

リアル動物ごっこ(笑) ( No.14 )
日時: 2016/05/06 07:45
名前: トクマ

 それは突然起きた……
 
 ある日の午後1時半。比較的平和な日常を楽しんでいたトクマと当麻はサンドリヨンと吉備津彦を自室に呼んで彼らの世界について詳しく聞いていた。

トクマ「へぇ……オレと当麻が知っている物語と実際の物語とは全然違うんだな」
サンドリヨン「はい。私は白いドレスとガラスのブーツ、ガラスの双剣を持ってお城の武闘会に行きました」
吉備津彦「俺は三匹のお供と共に鬼ヶ島で鬼退治へ行ったことになってるが、実際は三人の友と鬼ヶ島の鬼と共に敵と戦った」
当麻「まったくもって上条さんは驚きでせうよ。てかどれが本当の物語かわかんなくて少し混乱してるな……」
トクマ「そうか? オレは興味あるな……サンドリヨンの世界や吉備津彦の世界はきっと楽しいんだろうなぁ!」

 当麻がサンドリヨン達の説明の理解に疲弊し、トクマは目を輝かせながらノートにメモしていく。その様子にサンドリヨンと吉備津彦の二人は温かい目で微笑む。

スカーレット「失礼する。サンドリヨンはいるか?」

 すると部屋にノックが響き、入ってきたのは赤い頭巾と眼鏡をした妙齢の女性――スカーレットだった。

サンドリヨン「どうしましたかスカーレットさん?」
スカーレット「以前話していた美味しいジャムを売っている店を教えて欲しくてな……おばあ様にプレゼントしたいんだ」
サンドリヨン「わかりました。すみませんがスカーレットさんと一緒に私の世界へ行ってきます。夕方には帰って来ます」
トクマ「あいよ」
当麻「わかった」
吉備津彦「うむ」

 サンドリヨンはトクマ達に一言言ってからスカーレットと共に自分の世界へと出掛けていき、残った三人は自分達の世界について語り合った。

 暫くして、トクマがふと時計を見ると午後2時半になっている事に気付いた。

トクマ「もうこんな時間か……食堂で何か食べるか」

 当麻と吉備津彦もその意見を否定せずに自分達もついてくると言って三人は食堂を目指した。途中でマックとルフレを見かけ、声をかけた。

トクマ「お、マックとルフレ」
当麻「お前らも食堂に行くのか?」
ルフレ「いや、マスターハンドに頼まれてたこの資料を届けないといけないからな」

 当麻の質問にルフレは手に持っていた資料の束を見せて答えた。

トクマ「折角だしついて行ってもいいか?」
マック「構わねぇけど……当麻と吉備津彦さんはどうするんスか?」
当麻「構わねぇよ」
吉備津彦「同じく」

 トクマの突然の提案により、五人はマスターハンドがいる部屋まで移動することになった。

ルフレ「マスターハンド。頼まれてた資料を持ってき……いないな」

 ノックし、返事がなかった所でゆっくりと扉を開けると誰もいないことに気付いた。部屋には趣味で創られたであろう物体があちらこちらに置かれていた。

当麻「お、クッキーがあるぞ」
トクマ「『ご自由にお食べ下さい』……一つだけなら」

 そんな中で当麻が机の上にクッキーが置いてあるのを見つけた。元々おやつを食べるつもりであったトクマは書き置きを読み終えるとクッキーを1枚手に取る。

ルフレ「おい! 勝手に食べ――」

 ルフレは注意するが、自分のお腹からぐー、と腹の虫がタイミング悪く鳴いた。

全員『……』

 沈黙。

吉備津彦「ま、まぁご自由にと書いてあるから一つくらい食べても問題ないであろう」

 沈黙に耐えられなかった吉備津彦は置いてあるクッキーを4枚取って当麻、マック、ルフレへと1枚ずつ渡していってクッキーを全員同じタイミングで食べた。余談ではあるが味は可もなく不可もなくであった。

マスター「ただいアッ――!!」
全員『!?』

 クッキーを一口二口食べた時にマスターハンドが部屋に戻ってきたがトクマ達が手に持っていた食べかけのクッキーを見て絶叫する。

マスター「食ったのか! それっ!?」

 普段見ないような驚きようで声を張り上げたマスターハンドを合図にクッキーを食べた五人の体に異変が起こり始めた。

吉備津彦「ぐっ……!!」
当麻「体が……!!」

 さっきまで平然と立っていたが力が抜ける感覚とともに体勢が崩れる。

マック「ちょ、煙が出てるッスよ!?」
ルフレ「マックもだろ……なんだよこれは!」

 そして体から濃い白い煙が吹き出しはじめ、ただ事じゃないことに慌て始める。

トクマ「お前ら! これを見ろ!!」

 するとトクマが大声をあげ、その声に反応してマスターハンドと四人は一斉にトクマの方に顔を振り向く、そこには……――
























トクマ「ギア……2【セカンド】!!」

 ――肩幅まで足を開いて中腰で立った姿勢にて右手を握りしめたまま両足の間に置いて某ゴム人間のマネをしたトクマがいた。

ルフレ「誰が某海賊王を目指すゴム人間のマネをしろと言ったぁぁぁ!!」
当麻「マジメに考えろ!!」
トクマ「あべしっ!」

 ルフレと当麻のツッコミによるパンチとキックをトクマにくらわせる。そして煙がさらに濃くなって部屋全体に噴出されて周りが見えなくなった。

ルフレ「ゲホゲホ……マスター! あのクッキーは一体なん……の……」

 やがて煙が収まり、ルフレがマスターハンドにクッキーの事を聞こうとするがある光景を目にして言葉を失う。何故なら――




























トクマ「あれ? 妙に背が高くなっ――」(姿がシロクマ)

当麻「なんか全員おおき――」(姿が黒猫)

マック「気のせいか縮ん――」(姿が黒い豆柴犬)

吉備津彦「こ、これは――」(姿が狸)

ルフレ「な、な、な――」(姿が兎)

全員『――なんじゃこりゃあぁああぁああぁあああぁぁああぁあああああ!!』

 ――全員が動物の姿になっていたからである。

 続きます。感想はまだです。

リアル動物ごっこ(笑) ( No.15 )
日時: 2016/05/28 21:45
名前: トクマ

  〜前回のあらすじ〜
 ビスケットを食べたらトクマ達は動物になってしまった!! なお、混乱しない為に動物になったメンバーだけ表記になってしまった動物を書いておきます。ただし、地の文では普通になります。

 トクマ→ト熊
 当麻→当麻猫
 ルフレ→ルフレ兎
 マック→マック犬
 吉備津彦→吉備津狸

 こんな感じでございます。ご協力とご理解の方をよろしくお願い致します。


ト熊「動物になれる……ビスケット?」
マスター「そうだ……」

 十数分後、落ち着いたトクマ達五人はマスターハンドに自分達が動物になった原因となったビスケットについて話を聴いていた。

吉備津狸「なぜそのようなモノを?」
マスター「購買の新商品を考えてな……要望に『動物をモフりたい』や『肉球をプニプニしたい』等の癒しを求めるのがあって息抜きに作ってみたんだが……その結果がそれだ」

 吉備津彦の質問にマスターハンドは要望に答えて作ったと伝える……だが、トクマと当麻にはその要望に対してイヤな予感がひしひしと感じていた。

マスター「ちなみに名前は『ABC』――

 【Animal(アニマル)】

 【Biscuit(ビスケット)】

 【Change(チェンジ)】で『ABC』だ」

当麻猫「……この際名前には触れないけどスゴいな!! 俺の右手に反応しないなんて……」
マスター「本物の神の力をナメるなよ? 打ち消すだけなら覆すことなんて朝飯前だ」

 当麻の驚きを含んだ感想にマスターハンドは心なしか嬉しそうに自慢し、その様子を四人は苦笑していた。

ルフレ兎「それより……元の姿には何時戻れるんだ?」
ト熊「ルフレ達は小さくて身軽だがオレはシロクマだから体が少し重い……当麻にいたってはリアル不吉な黒猫だぞ」
当麻猫「どうせ上条さんは不吉な黒猫でせうよ」

 ルフレの質問にトクマも便乗すると当麻は不貞腐れた。シロクマに対して不貞腐れる黒猫という普段では見られないシュールな光景に苦笑せざる得なかった。

マスター「ハハハハ……試作品だったから二三時間で戻るハズだ」
マック犬「アレ食べたのが大体3時くらいだったから大体6時で戻るのか……よかった……これで一日なんて言われたらどうしようかと思ったぜ……」
吉備津狸「うむ……」
ルフレ兎「……」

 マスターハンドの解答に一先ずホッとするマックと吉備津彦。しかし、ルフレはどこか納得がいかない顔で思案し始める。

吉備津狸「……るふれ殿、どうした?」
ルフレ兎「いや……あの書き置きはなんだったんだろうな……」
マスター「書き置き?」

 ルフレの言葉にマスターハンドが怪訝な表情で反応する。

マック犬「マスターハンドさんじゃないんスか? 『ご自由にお食べ下さい』って……」
マスター「知らないな。クッキーが完成して少し席を外していたんだが、すぐに戻るから書き置きは書いてないのだが……」
吉備津狸「しかし、実際に書き置きが机の上に置いて――」

 マックの質問にマスターハンドは書き置きを書いてないと主張して五人は首を傾げる。机の上に置いてある書き置きを教えようと吉備津彦が後ろを向く。

ネス「……あ」

 いつの間にか机の上にネスがいた。証拠である書き置きを手に持っている。

全員『……』

 その光景を見たマスターハンドと五人は固まる。暫く見つめあったネスと五人だったがネスが震え始めて大声で叫んだ。

ネス「ほ、本当に動物になってるぅぅぅ!!」
全員『確保ォォォォォ!!』

 動くのに時間は必要なかった。動物になった五人の迫力に恐れたのか瞬時に瞬間移動でネスは逃げた。

マック犬「クソ! 逃がした!!」
ルフレ兎「おそらく超能力でマスターハンドが動物になれるクッキーを作ってる事を知ったんか! アイツ何を企んで――」

 マックとルフレがネスに対して悪態を吐いていると館内のスピーカーからピンポンパンポン、と軽快なリズムが流れる。

ネス『館内にいるみんなに緊急放送! 緊急放送!! マスターが作ったクッキーでトクマがシロクマ、当麻が黒猫、マックが黒い豆柴、吉備津彦が狸、ルフレが兎になってるよ! 三時間だけ動物の姿になってるからあそゲフンゲフン、見るなら早く行動した方が良いよ!! 繰り返し伝え――』

全員『あのイタズラヤロォォォォォ!!』

 動物化した五人がネスの放送に対して怒りの雄叫びを放ったのは自明の理であった。

 とりあえずここまで。話は続くけど感想はOKです。