二次創作小説(新・総合)

混沌の宴! その名はオトーリ!! ( No.167 )
日時: 2017/04/30 20:41
名前: トクマ

 お待たせしました! さぁ、始めようかぁ!!(愉悦)


 乱闘フィールド――ハイラル城にて四人のファイターが戦っていた。

ルフレ「サンダー!」
当麻「よっと!」

 ルフレは魔導書の魔法を唱えて牽制しつつ、魔法を打ち消しながら近付く当麻を警戒して剣を構える。

トクマ「ハッ! セイ!!」
キリト「……ふっ……フッ……!」

 キリトは持ち前のスピードでトクマを撹乱しつつ、手数の多さでダメージを与えていく。トクマもキリトのスピードに対応しようにも若干遅れている。

 そして隙が出来たトクマにキリトは強スマッシュを打ち込もうとして――

『乱入者出現! 乱入者出現! New Challenger!!』

 突然の放送に動きを止めた。ルフレと当麻も何事かと周りを見渡す。

キリト「乱入者?」
???「汚レチマッタ悲シミニってな!!」

 キリトが首をかしげると空間に声が響き、その瞬間に身体が鉛のように重くなった。まるで上から巨大な何かに押さえ付けられるように四人は地面に倒れた。

当麻「……トクマ!」

 一人を除いて、上条当麻に宿る『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって自分達に襲いかかった能力を打ち消した当麻が三人の拘束を左手で触れて壊していく。

???「解かれた……チッ……太宰と同じ能力か」

 遠目で見てた人影は当麻の能力を見て、どこかイラつくような様子を見せた。すると一人の周りに風が集まり、風が弾けて姿形が変わった。

???「……なるほど……あれが例のハスターか」
トクマ「そこか! ハスタァァァ……」

 納得しているとトクマは呟く人影を見つけ、声とともに目が光輝いて――

トクマ「ウィィィンクゥゥゥ!!」
???「あっぶね!?」

 ――目からビームを放った。

 漫画のような技だがそのスピードは意外に速く、急いで避けた人影は自身の頬をかすった。ビームがかすった頬は焼けたようなヒリヒリする痛みを感じる。

???「話に聞いてた拡散と散弾の二つとは違う集束か……範囲は狭くなるがその分スピードと威力が強化され――」

 一人納得していると人影は気配を感じて蹴りを繰り出して防いだ。蹴りの先には変身を解除して素早く接近し、蹴りを繰り出したトクマがいた。

トクマ「足、強っ!」
???「奇遇だな。テメェと同じ、脚力には自信があるんだ」

 トクマが悪態をつけると人影――マフィアのような姿をした男性が押し返し、トクマはバックステップで男性から離れる。

トクマ「つか、アンタ誰だ!」
???「あー……黒猫を知ってるか?」
トクマ「黒猫……黒猫δさんのことか!」
中原「そうそう、俺は中原中也だ。ヨロシクな……ついでにお仲間は戦闘中だ」

 マフィアのような姿をした男性――中原中也の言葉に後ろを振り返る。そこには自分の仲間達が知らない人物と激闘していた。

影無「斬影剣『鋼一閃』」
キリト「スターバーストストリーム!」

 キリトは和風の服装を着た刀の青年と斬りあいを繰り広げ――

ルフレ「魔法を斬るなんざデタラメだろ……」
妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に、斬れぬものなど……あまり無い!!」
ルフレ「そこは嘘でも無いって言おうぜ」

 ルフレは魔法を斬った少女に苦笑しながらも警戒を緩めないで構え――

ジェローム「チマチマ攻撃してんじゃねぇ!」
当麻「武器に対してこっちは素手なんだよ! 上条さんには不利なんでせう!!」

 当麻は……当麻は……その……武器を持った青年にヒットアンドウェイを繰り返しながら地道にダメージを与えている。

中原「……本気で来い……じゃないと負けるぜ?」
トクマ「……振り切るぜ」

 中原の言葉にトクマは生半可な敵じゃないことを認識し、勝つ為に地面を駆けていった。






     ――\シャーンナロー!!/――







 場所は変わってスマブラ館内にある来客室。そこにはマリオの姿と他の作者様の姿が見える。

マリオ「此度の件、募集に応じてくれて心より深く感謝する」

 作者様に対してマリオはいつもとは違う空気を出しながら深々と頭をさげる。

ルキナ(ゆ)「いえいえ、そんな大層にしなくていいですよ。軽い方が話しやすいですし」
マリオ「それでも……言わせてもらいたい……」

 ゆめひめさんのルキナが言うもマリオは頑なに否定して頭をもう一度さげた。

マリオ「モケーレ・ムベンベ……」
ロラン「真剣な空気でおふざけするなよ」

 訂正、いつものマリオだった。どこの世界にネッシー似の未確認生物の名前で感謝するおバカがいるのだろうか……すまない……ここにいた。

マリオ「まぁ、せっかく来たからゆっくりしていくと良い……椛祢って言ったっけ? そんな固くならなくても肩の力を抜いて構わないぞ……てか、自分がやってきた事はオレよりすごい事だから自信持ってもいいが……」
椛祢「えと……私は刀剣男士たちを束ねる者であり、歴史を変えようとする不届き者に天誅を下す者……なんて、かっこいいこと言ってるけど、なーんにもできな いただの一般人ですよ」
マリオ「謙遜しなくていいぞ、それを束ねる器と弱さを自覚できる強さがないと刀剣男子ってヤツはお前は着いて来ないだろ……人望も力の一つだ」
加州「そうだよ! 主はすごいんだよ!!」

 マリオの言葉に大人しそうな女性――椛祢が自虐に近い事を言うとマリオは即座に否定し、椛祢の隣にいた黒い洋装に身を包んだ『かっこいい』より『かわいい』の言葉が似合う女子力が高い青年――加州清光がマリオに賛同する。

マリオ「ほう、それは楽しみだな……よし加州だっけ? どっちがすごいか古今東西で決めようじゃないか! お題は『ウチの主は○○な所が○○』だ!」
加州「見てて主! 絶対勝つから!!」
椛祢「やらなくて良いよ! 恥ずかしくなるから!!」

 ノリノリで参加しようとする加州に顔を少し赤くしながら椛祢は止めようとする。

大和守「あー、はいはい。清光落ち着いて、周りから温かい目で見られてるから」
No@h「ならば『そっちのドレディアさんとウチのヤミカラスの良いとこ好きなとこ』をお題に古今東西を――」
エゴ「No@hさんも乗らなくて良いから」

 その様子を見て浅葱あさぎ色のだんだら羽織りを着た女顔の男性――大和守安定は苦笑しながら加州清光を止め、刀剣男子三人を連れてきた女性――No@hさんも悪ノリしようとして黒猫δさんのエゴに止められた。

 すると、部屋にノックが響いた。

マリオ「入って構わないぞ」
シュネー「失礼します!」

 マリオの言葉とともに入室してきたのはランス状の槍とリンゴの形をした盾を携えた、黒髪ショートの若い女騎士だった。

ロラン「マリオさん……彼女は?」
マリオ「彼女はシュネーヴィッツェン……分かりやすく言うと童話の白雪姫だ」
レオナルド「白雪姫!?」
幽々子「あらあら、妖夢みたいに可愛い子ね」

 自分達が知る白雪姫のイメージが違ったことに驚く黒猫δさんのレオナルドと晴哉さんの幽々子。

シュネー「無事に全員が目的地であるスマッシュブラザーズ本部に到着致しました!」
マリオ「報告ありがとう。夜まで時間があるから疲れを癒してくれ」
シュネー「はい!」

 シュネーの報告を聞き、休むようにマリオが伝えると部屋にノックが響いて誰かが入室してきた。

サンドリヨン「失礼しますマリオさん。今夜、開催予定の件でおはな……し……が……」

 入室してきたのはサンドリヨンだが、彼女がシュネーの姿を見た瞬間に固まり、シュネーもサンドリヨンを凝視している。










サンドリヨン「……」
シュネー「……」















サンドリヨン「……」(冷や汗が流れる)
シュネー「……」(目を輝かせる)













サンドリヨン「……」(冷や汗が大量に流れる)
シュネー「……」(目を先程より強く輝かせる)



















 まるで蛇に睨まれた蛙のごとく動かない二人――この場合、蛙はサンドリヨンで蛇はシュネーヴィッツェンである――だが、しばらくしてサンドリヨンが行動を起こした。

サンドリヨン「し、失礼しました! ガラスの靴よ、私を運んで!!」
シュネー「私もこれで失礼しました! 待ってください、お姉様ー!!」

 速度上昇の魔法を使って廊下を疾風のごとく駆けるサンドリヨンとその後を追うシュネーの姿に来客室にいた全員が呆然とする。

マーク(女)「……嵐のように去っていきましたね」
エゴ「……クセが強いな」
マリオ「まぁ、今に始まった事じゃないから、ゆっくりしてくれ。もうすぐマスターハンドも帰ってくる」
No@h「そういや、マスターハンドはどこに行ったんですか?」

 エゴとゆめひめさんのマークの反応に苦笑で返すマリオ。No@hさんにマスターハンドの居場所を訪ねられ、マリオは少し考えるような素振りを見せてから答えた。

マリオ「……お説教?」


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混沌の宴! その名はオトーリ!! ( No.168 )
日時: 2017/05/07 10:49
名前: トクマ

 現在、大乱闘のステージに転送する部屋にて八人のファイター――トクマ達と中原達が正座で座っていた。彼らをニコニコと笑いながら――しかし目にハイライトが無くて笑っていない――視線をぶつけるマスターハンドがいた。

 普段怒らない人物の怒気と威圧に硬直する八人。しばらくしてマスターハンドが口を開く。

マスターハンド「……何か言いたい事はあるかい?」
全員「申し訳ありませんでした!!」

 謝らないと(精神的に)死ぬ。そう確信した八人は迅速にマスターハンドへ全力で謝罪した。しばらく沈黙が続き、マスターハンドがため息を吐いて威圧を解いた。

マスターハンド「……乱入はシステムに対しての負担が大きいから、今後はやらないと覚えといてね」
全員「はい!!」

 それだけ言ったマスターハンドはスタスタと歩いてトクマ達から去っていった。離れていく足音を聴いたトクマ達はいなくなった事を確認して脱力する。

中原「……悪いな。まさか怒られる事になるとは思わなかった」
ルフレ「いや、オレ達も初めて知ったから謝る必要はないと思う」
キリト「アンタ鋭い剣さばきだったな、誰かに教わったのか?」
影無「……お、俺の隣にいる妖夢が師事して、くれたんだ」
妖夢「影無が努力したからですよ」

 マスターハンドで感じた恐怖を振り払う為か饒舌に話始める八人。しかし、お互いが違う世界から来たという共通点もあってなのか話が盛り上がった。

ジェローム「そういや、ここに来る時に思ったけど変わった姿のヤツが多かったな……人魚とか、海賊の船長とか、見た目がそのまま鬼とか……人の事言えねぇけど珍しかった」
影無「お、俺も見ました……幻想郷にも鬼はいるけど……あそこまで鬼の姿をしたのはいなかった」
トクマ「アイツらは童話の世界から来た本人だしね……人魚姫、ピーターパンの海賊、鬼ヶ島の鬼……他にも色々いるな」
影無「ご、ご本人だったの!?」
妖夢「え!? という事は桃太郎がいるんですか!?」
トクマ「ああ……今日は里帰りでいないけど桃太郎の吉備津彦、いつもトラブル起こす不思議の国のアリスのリトル・アリス、アリスと一緒に行動して悪戯するピーターパンのピーター・ザ・キッド、傭兵部隊に所属するシンデレラのサンドリヨンとか」

 不意にジェローム、影無と妖夢が見た人物について説明すると部屋の出入り口からサンドリヨンが入ってきた。

トクマ「噂をすれば……彼女がシンデレラのサンドリヨンだ」
中原「ガラスの靴じゃなくてガラスのブーツなんだな」
サンドリヨン「みなさん、申し訳ありませんが匿って下さい!!」

 何時もとは違う切羽詰まった様子のサンドリヨンに戸惑うトクマ達。中原達は初めて見るため首をかしげる。

当麻「お、おいサンドリヨン」
サンドリヨン「時間がありません……ここに来る頭にリボンを着けた彼女には私はいないと言ってください!!」
ルフレ「分かりやすく説明をし――」
サンドリヨン「……来ました! 後で言いますので、今だけはお願いします!!」

 当麻とルフレの言葉をスルーして近くのロッカーに入って身を隠すサンドリヨン。身を隠してから十数秒後に誰かが入ってきた。

シュネー「お姉さま! ここにいますか!!」

 サンドリヨンの言う通り頭にリボンを着けた女性――シュネーヴィッツェンがサンドリヨンを探していたが、初めて見る人物に八人は戸惑った。

ジェローム「……誰だ?」
ルフレ「オレ達も知らない……」
当麻「なんだろ……オレの知り合いにどこか似ているんだけど……」
トクマ「……ちょっと聞いてくるわ」
中原「おい」

 その中でトクマは好奇心からかシュネーヴィッツェンに声をかける。

トクマ「アンタは何しに――」




































シュネー「黙れ! ブタ野郎!!」
トクマ「!?」
全員「ブフォッ!?」

 まさかの罵倒である。

トクマ「……」(『オレ、何かした?』と言いそうな表情をしている)
中原「知るか」

 予想だにしない言葉にトクマは悲しそうな表情で後ろの七人に視線を向けるが対応しなかった。

ルフレ「あー……名前はなんだ?」
シュネー「失礼しました。傭兵部隊『灰かぶり(シンデレラ)』所属のシュネーヴィッツェンと言います! 今回、スマッシュブラザーズに参戦しに参りました! よろしくお願い致します!!」

 改めてルフレが聞くとさっきの罵倒がウソだったかのような対応で返され、全員は彼女の言葉に驚いた。

 “傭兵部隊『灰かぶり』”

 サンドリヨン達の世界――ワンダーランドウォーズにあるサンドリヨンが所属する傭兵部隊。対峙する【闇の軍勢】の脅威に対抗する為に王子が創設した部隊でその名の通り、汚れ仕事と呼ばれる過酷な任務を請け負う。

 そこに所属しているという事は、サンドリヨンの後輩だと言う事になる。

トクマ「『灰かぶり』って事はサンドリヨンの――」
シュネー「うるさいブタ!!」

 しかし、シュネーの塩対応ならぬ岩塩対応がトクマを襲う!!

トクマ「……」(『オレ、何か嫌われるような事をしたっけ?』と言いそうな目で見る)
影無「……げ、元気出してください」
妖夢「あの、何故彼を目の敵に……?」

 流石に二回目だと泣きたくなりそうになり、先程より悲しみを含んだ目で七人に視線を向ける。影無が慰めている間に妖夢がトクマに対する岩塩対応の理由を聞き出す。

シュネー「それはお姉さまがよく話してくれたからですわ」

 シュネーの言葉のナイフがトクマに襲いかかる!!

トクマ「」(『オレってサンドリヨンにも嫌われてるのか……』と思い始めて死にたくなってきた)
中原「おい、しっかりしろ。目が濁り始めてるぞ」
キリト「まるで陸に打ち上げられてから一、二時間たった魚だな……」
当麻「それ、遠回しに死んでないか?」

 シュネーの言葉に目が濁り始めるトクマに中原は引き気味でしっかりするように言う。その様子をキリトと当麻は実況するがシュネーは続けて言う。

シュネー「お姉さまがスマッシュブラザーズについて話すとき、この男の名前が出た時は嬉しそうに話すんです……なんでも、意地悪だった元お姉さまの一人と少しだけ和解できたのは彼のお陰だと言うんです……」
ジェローム「そんなことあったのか?」
ルフレ「そういや、あったな」
中原「レオナルドが言ってたな……」

 ジェロームに聞かれ、ルフレはドルピック島で起こった戦いの後にサンドリヨンを目の敵にしていた二人の内一人がサンドリヨンに何か言っていた事を思い出す。

シュネー「私達でさえ出来なかった事をした貴方に……私達でさえ見たことないあんな笑顔のお姉さまを見せた貴方に……私は負けないんだから!!」
当麻「要するに……『とあるクラスメイトの男子と急に仲良くなった姉に嫉妬する妹』ってことか」
六人「それだ!!」
シュネー「何がですか!!」

 当麻の一言に六人が口を揃えて賛同する。確かによく見れば姉が好きな妹に見えなくもない。

シュネー「とにかく! 私は貴方に負けないんだから!!」

 トクマに宣戦布告するような口調で指を指してからシュネーは部屋から離れていった。いない事を確認したルフレはサンドリヨンが隠れたロッカーに声をかける。

ルフレ「……行ったぞサンドリヨン」
サンドリヨン「ありがとうございます」
トクマ「さて……オレはドレディアさんを迎えに行ってくるな。風見さんが面倒見てくれてるけどヘソ曲げてないかな……」

 ロッカーから出てきたサンドリヨンを確認したトクマは早歩きで離れようとしたら、後ろから赤ジャージを掴まれて止められた。振り向くとサンドリヨンが申し訳なさそうな表情で口を開く。

サンドリヨン「私も……ご一緒して、いいでしょうか……?」
トクマ「来なくていいぞ」
ルフレ「おいバカ!」

 即答。もはやシンキングタイムなんて不要と言わんばかりの早い選択は彼がここの生活で身に付けた勘が反射的に答えた結果である。

 しかし、この時だけその選択は悪手である。

 断られた事を理解したサンドリヨンは涙目で左手にトクマの赤ジャージ、右手にトクマの右腕を掴んで駄々をこねる子供のように引っ張りながらお願いし始める。

サンドリヨン「お願いします! あの子は時折怖い瞬間があるので、一人だと心細くて……お願いします!!」
トクマ「おま、あの子がオレを敵視してるの隠れて見てたから知ってるだろ!? 一緒にいる所を見られたら殺意で攻撃してきそうなんだけど!?」
サンドリヨン「そこを……そこをなんとか……!!」
トクマ「ちょ、引っ張んな……力強っ!? 流石傭兵部隊出身だな!!」

 サンドリヨンの意外な力に驚きながらも主導権を渡さない為にも必死に抵抗するトクマ。

 数分後、両者のつばぜり合いを制したのはサンドリヨン。

 なお、決まり手は何時までも迎えに来なかった事に少しだけ怒ったドレディアが二人の争いに乱入し、トクマに対して放ったシャイニングウイザードである。


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混沌の宴! その名はオトーリ!! ( No.169 )
日時: 2017/04/30 21:41
名前: トクマ


二人「……はぁ……」

トクマ「聞いてねぇぞ……飲み会があるなんて……」
サンドリヨン「……」

 ドレディアを迎えに行った際に風見幽香に初めて飲み会がある事を知り、トクマは頭痛で頭を押さえる。

 サンドリヨンにいたっては気のせいか彼女には珍しく暗いオーラを流しながら歩いている。

ドレディア「……」
トクマ「……あ〜……一つ聞きたいんだが……何でシュネーはあんなになついてるんだ?」

 『なんか喋れや』という意味を含めたドレディアの眼光に耐えきれずサンドリヨンにシュネーヴィッツェンについて話しかけた。

サンドリヨン「……最初は私よりも強いことを示したくて勝負を仕掛けてきたんです……逃げていましたが覚悟を決め、戦って勝ったら彼女が慕ってくれたんです……時折、重い部分を見せますが……」
トクマ「……どうしてそうなったんだ……まぁ、強さを認めて心を開いた事はわかった……」

 サンドリヨンの説明から彼女の強さに惹かれてお姉さまと呼ぶようになったのかと呆れるトクマ。

 だが、シュネーの気持ちが少しだけ分かってしまった。

 自分が目指したものを持っている人物に会ったら、その人と同じ位置にいたいと思って行動する。

 自分を変えてくれた恩人である【あの人】に出会った自分もその恩人がサンドリヨンなら、おそらく彼女を慕うだろう。

 ……流石にストーカーはやらないだろう……何より犯罪だし……

トクマ「……オレは強さに自信がないから少し羨ましくなるな」
サンドリヨン「え? どうしてですか? トクマさんの事を話したら、私の妹達も結構騒いでました」
トクマ「え? マジか?」

 ……酔狂なヤツがいたもんだ。

 サンドリヨンの言葉にトクマは目を丸くする。彼女共々曇った眼鏡をかけているか、それとも傷つかないようにフォローしているのか。

サンドリヨン「はい。ルフレさんと一緒にいる姿を見て『知性あるルフレさんと肉体派のトクマさんが歩いているのって絵になるよね』って言ってましたよ?」
トクマ「……独特な感性の友達だなぁ。裏がありそうで怖いんだが……」
サンドリヨン「『やっぱりトクマさんが受けなのかな?』とも」
トクマ「感性が独特すぎるな。その友達と距離を置いたほうがいいと思う。サンドリヨンにはまだ早いな」

 ……そんなことだろうと思ったよ畜生。

 まさかの貴腐人(誤字ではない)に目頭を押さえる。気付けば目的地の部屋の扉前に二人はいた。

トクマ「……うし、覚悟は出来た! こうなったら当たって砕けろ精神で行くとするか!!」
サンドリヨン「清々しい程に後ろ向きでポジティブですね……ですが、進むしかないのは確かです」
ドレディア「ディア!!」

 トクマの玉砕覚悟に賛同してサンドリヨンとドレディアも身構える。扉の先にこれから先起こるであろう困難に立ち向かうべく、トクマは扉を勢いよく開けた。

トクマ「いざ逝かん! ノックしてもしもー――」













































シュネー「死ねぇぇぇぇ!!」

 すいません。開けたら武器を構えたシュネーが襲いかかってきたんですが……

ドレディア「ディッ!? レッディア"ァ"ァ"ァ"!!」

 彼女の攻撃にいち早く気付いたドレディアは気合いの雄叫びをあげながら、彼女の攻撃を横から殴って軌道を逸らした。彼女に逸らされた武器はトクマの髪を一房持っていき、そのまま扉に突き刺さった。

トクマ「〜〜〜ッ!? ぶねぇぇ!! サンキュードレディアさん! もう少しで文字通りになるとこだった!!」
ドレディア「ディッア!!」
サンドリヨン「シュネーヴィッツェン! 貴女は一体――本当に何があったんですか!?」

 扉に突き刺さった武器を見て心からドレディアに感謝するトクマ。彼女の奇行にサンドリヨンが怒ろうとして、驚く。

シュネー「ううぅうぅ…………!!」

 号泣してた。

 まるで自分の大好きな人を全く知らない人物に取られた所を見た人並に泣いていたのだ。

 彼女の目から『テメェ許さねぇぞゴルァ!!』と言わんばかりの怒気をはらんだ憎しみと『お姉さまが幸せなら私は幸せです!』と伝わる祝福のような慈愛が混ざっていた。

ドレディア「……アァ……」
トクマ「なんか……怒るに怒れないんだが……」
サンドリヨン「シュネーヴィッツェン……何故、泣いているのですか?」
シュネー「うぅ……ぐす……」

 あまりの事に頭が追い付かないトクマとドレディア、サンドリヨンは理由を聞こうにもシュネーは泣き止まない。

トクマ「……誰か説明できるか?」
???「それなら私がしまスゥ……」

 理由を知るために他の人物から理由を知ってる人を探そうとしたら身体中に茨が巻き付き、どんな原理か植物が運ぶベッドの上で寝転がりながら返事をする赤い服を着た女性――ドルミールが現れた。

トクマ「……アンタは?」
ドルミール「ドルミールと言います……シュネーさんが攻撃したりゆ……ムニャムニャ……ZZZ……」
トクマ「寝るなぁァァァァ!!」

 理由を言おうとした瞬間に眠ったドルミールを起こそうとするトクマ。まさか説明する最中に寝るとは思わなかった。

 起こそうとするトクマの右からリンクよりも白っぽい緑色の服を着た鮮やかな金髪の青年が現れた。彼の耳が尖ってる所を見てトクマはリンクとゼルダの同族かと思った。

???「仕方ありません……茨の姫君は『眠れる森の美女』が原典……眠りの呪いをかけられている為に眠ってしまうのです」
サンドリヨン「貴方は……?」
ロビン「申し遅れました……私の名はロビン・シャーウッドと申します。ガラスの姫君……貴女に覚えて欲しい事があります」
サンドリヨン「……なんでしょうか?」

 鮮やかな金髪の青年――ロビンがサンドリヨンを見て話があると言う。

ロビン「私はあ――」
???「氷のように冷たく! 鋭く!」

 言おうとした瞬間に横から拳大の厚さがある氷柱がロビンのこめかみに当たり、そのまま彼は糸の切れた人形のごとく地面に倒れた。

トクマ「ロビィィィィン!?」

 何か言おうとした彼の安否を気遣って声をかけるトクマ。頭から血は出ていなかったが、白目で気絶している。

トクマ「傷は浅いぞしっかりしろ! 誰だ! 氷をぶつけたヤツ!」
???「いや〜ごめんなさいね」

 シュネーから襲った理由を聴きたいだけなのに別の事件が始まった事に頭痛を感じながら犯人を探そうとするトクマ。そんな時に手を挙げながら近付いてきたのは水色の髪をした服装が着物を着崩したような大胆な格好をした女性とその女性の後ろから宙に浮いている大和撫子の言葉が似合う女性が出てきた。

深雪乃「私は深雪乃と申します。氷を使った宴会芸を見せようとしたら手が滑っちゃって……ごめんだけどお願いできる? かぐや?」
かぐや「受けたまりました」
深雪乃「感謝感謝! それで二人に聞きたいんだけど……」
トクマ「待て、さりげなくビッグネームがこなかった? かぐや姫本人が出てこなかった?」

 着崩した着物の女性――深雪乃が大和撫子の言葉が似合う女性――かぐやに頼んでロビンを治療する。

 ……因みにだが、深雪乃のかぐやに反応した幻想郷の人がいたとかいないとか……

 そんなことを知らずに深雪乃は真剣な表情でトクマとサンドリヨンに質問した。

深雪乃「……二人のなれそめってどんなの? 告白はどっちから? そこんとこ教えて!!」

 ブチィッ! という何かが切れる音が聞こえた。その音に深雪乃が首をかしげる瞬間にトクマが頭を掴んで握りしめる――アイアンクローを行った。

トクマ「いい加減説明しろやァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!」
深雪乃「痛い痛い痛い痛い痛い!! 暴力反対だって!!」
トクマ「こっちは早く説明して欲しいのに何時までたっても説明しないからダロウガァァァァァ!!」

 怒りのままにアイアンクローを行うトクマ。深雪乃の反論に正論で返しながらアイアンクローをさらに強くする。

 数分後、やっと説明できる緑色の服を着たミクサと同じ火の魔法を得意とする少女――リンからシュネーの自分を襲った理由を聞くことができた。

 なお、リンの説明が終わるまでトクマはアイアンクローを解かなかった。

トクマ「はぁ? オレとサンドリヨンが極秘で付き合ってるだぁ?」
リン「えぇ、そうですわ!!」
深雪乃「うぅ……頭痛い……」

 アイアンクローによる頭の痛みに悶える深雪乃を横目にトクマはリンの説明を聞き、呆れてため息を吐いた。

トクマ「……たく……どこの誰か知らないけどくだらないデマを流しやがって!!」
シュネー「え!? デマなの!!」

 トクマの一言に泣いていたシュネーが食いつく。

トクマ「当たり前だ! マリオさんもリンクさんも分かってたなら誤解を解いてくださいよ!!」
マリオ「それに関してはスマン!!」
リンク「ああなるとは予想外だったんだ」

 トクマの注意にマリオとリンクは申し訳なさそうに頭を下げて謝罪する。

マーク(女)「……お二人はウソだと分かっていたんですか……」
マリオ「当たり前田のクラッカー! トクマが本当に付き合ってたら、そん時ゃあ俺が館内放送で知らせて食堂のメニューを赤飯三昧にしてやるよ」
ルキナ(ゆ)「それwww新手の公開処刑ですよwww」
リンク「祝福には持って来いだろ?」
妖夢「嫌がらせ以外の何物でもないですよ!」
トクマ「第一、オレは――……」

 マリオの罰ゲームと言っても可笑しくない祝福にリンクの無駄に爽やかなサムアップにツッコミをいれる妖夢。しかし、トクマは何か言おうとして急に言葉を濁した。

No@h「?」
レオナルド「……?」
ヴィクレーゲン「おい、どうした」
トクマ「……何でもない……ともかく今日は厄日だな……飲んで忘れよ」

 首をかしげるメンバーに一言言い、何かを忘れるように遠い目になったトクマ。その肩をマリオが軽く叩いた。

マリオ「そうそう! 今日は楽しもうぜトクマ!」
リンク「今日は新参メンバーも含めた飲み会……オトーリもやるぞ!!」






ダッ!(トクマがダッシュで逃げる)








ガッ!(ルフレがトクマを捕まえる)








ゴッ!(勢いが止まらず、床に倒れる)

トクマ「離せぇぇぇぇ!!」
ルフレ「落ち着け、その前に報告があるらしいからそれを聴いてからでも遅くないだろ?」

 瞬時に扉に向かおうとしたトクマをルフレは地面に倒す形で止めた。逃げようとするトクマだが、ルフレの言葉にマリオの報告を黙って聞くことにした。

マリオ「さて、皆聞いてくれ……今回はドルピック島で出来なかったオトーリを予定していたんだが……」
リンク「あらかじめ予定していた店が【何故か臨時休業】になった為、断念する事になった」

オトーリ参加メンバー
「え"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ウソだろォォォォ!!」

 マリオとリンクの言葉に露骨なショックを見せるスマブラファイター。オトーリを知らないメンバーは首をかしげていた。

No@h「オトーリってなに?」
ルフル「簡単に言えば、エンドレスのイッキ飲みだそうです」
ルフレ「気になるが中止になって良かった」
トクマ「ホントホント、これでいつもの飲み会が始ま――」

 気になったNo@hさんが近くにいたルフルに聞き、トクマとルフレはいつもの飲み会が始まることに安堵する。

 しかし、二人は気付かない。自分達の何気無く言った言葉はフラグだということを……

マリオ「だが、折角新参ファイターと他の作者様方が来てくれたんだ









































 せめて、俺達なりのオトーリをやってみようじゃないか」

オトーリ参加メンバー
「うぉおおおおおおおお!!」

 瞬間、トクマとルフレは近くの窓に向かって走った。ドアに行けばいいが、他のファイター――オトーリ参加者は簡単に通してくれないと判断し、窓から飛び降りる選択を瞬時に選んだ。

 ただ、その選択を神は許してくれなかった。

 ルイージとファルコンの眼が二人をロックオンしたのかギュピン、という謎の擬音とともに光るとルイージは何処からかサンオイルを取り出してトクマとルフレの進路上に撒き散らした。

 二人はサンオイルに足を取られ、いつの間にか二人の前にいたファルコンが二人の首に腕を回して動きを拘束した。

マリオ「おいおい」
リンク「そうはしゃぐなよ二人とも」

 動けなくなったトクマとルフレの目の前にはマリオよりも大きなかめが置かれており、マリオは両腕を大きく広げて言った。

マリオ「さぁ、始めようか」


 混沌のオトーリ、開幕!


 おまけアリの為、もう少し待ってて!