二次創作小説(新・総合)

世にも奇妙な怪談☆話 ( No.265 )
日時: 2017/08/24 20:32
名前: トクマ

 お待たせしましたァァァァァ!!

 怪談大会(笑)を投稿致しまぁすぅ!! まぁ、内容はまたもや銀魂パロですが……あの話はおもしろくて……自分もオリジナルを書いてみたいけど……後半からオリジナルを出しますけど、やはり本家の銀魂の方がおもしろいですね……こほん。少し脱線しましたが始めるとしましょう……

 それでは、どうぞ!!










ルフレ&ルフル「怪談大会?」

 まだ残暑には遠そうな暑さを感じる日にシュネーがトクマの部屋にいたルフレとルフル、サンドリヨンとトクマに怪談大会の話をしていた。

シュネー「はい! 毎年、夏の終わり頃に緩んだ姿勢を締め直す名目で『灰かぶり』では各自で用意した怪談を語る行事があるんです」
サンドリヨン「私もやりました……入隊から浅い頃は怖くて大姉さまとちぃ姉さま、他のお姉さまに『眠れないから一緒に寝てほしい』と恥ずかしながら甘えていました」
シュネー「練習として私達も怪談をやって気を引き締めようと思うのですがどうでしょうか?」

 シュネーの言葉に一理あるルフレとルフルは誘いにのったが、トクマは乗り気ではない様子を見せる。

トクマ「か、怪談話だぁ……? オレはそういう根も葉もない噂話が一番嫌いなんだ」
シュネー「苦手なんでしょ? だからこそ、何が怖いかわかってるんでしょ」

 どこか落ち着かない様子を見せるトクマをシュネーは煽った。

トクマ「こ、怖くなんかネェよ。別に……」
シュネー「それじゃ、今日の夜に怪談大会をやるので参加してくださいね」
トクマ「イ"ッ!?」

 否定の意思を見せた瞬間に大会の強制参加が決まってしまった。

サンドリヨン「それはいいですね。是非、参加してください!」
トクマ「いや、オレは……」
ルフレ「安心しろ。ビビった姿を拡散してやる」
トクマ「安心できるかクソ野郎!!」
シュネー「では、私はメンバーを集めてくるので今夜来てくださいね!」
トクマ「あ、おい待て!」

 トントン拍子で進んでいく様子に異議を唱えようにもシュネーは素早くトクマの部屋に退出し、誰もいない廊下を進んでいく。

 ……計画通り。

 某新世界の神を自称する青年のような笑顔を見せながら、自分が建てた企みを確認していく。

 ……事前にあの男がホラー全般は苦手だと調査済み……これによってあの男の情けない姿を見たお姉さまは幻滅し、私に振り向いてハートを燃やしてくれるに違いない……!!

 腹の中が真っ黒――というより地獄の釜の中身並に黒すぎる計画にシュネーは人知れずに表情がどんどん不気味な笑みになっていく。

 ……楽しみだなぁ……さて、早速集めないと……!!

 そう考えながらスキップして移動するシュネー。しかし、彼女は忘れていた……ここが奇人変人超人集団スマッシュブラザーズだということを……

 そして約束の時間となり、シュネーが集めたメンバーで怪談大会が始まろうとしていた。

ルフレ「参加者は俺達と霊夢、早苗、幽香、まどか、ほむらの10人か……思ったより人数が少ないな……」
シュネー「殆どが今日放送される『ほんとにあった怖い話』を見られるので集まりが悪かったんですよ」
ルフル「間が悪かったみたいですね」

 ルフレとルフルが周りにいる両の手で数えられる参加者の人数を確認している間、トクマがソワソワと落ち着かない様子を見せる。

サンドリヨン「トクマさん。落ち着きが無いようですがどうしました?」
トクマ「シュア!? いや、別に……」
サンドリヨン「あぁ、もしかして怪談が楽しみなんですね! 私も姉さま達や妹達以外の方と怪談をするなんて初めてで少しだけ楽しみなんです!」
トクマ「……そ……そうだな……」

 サンドリヨンの答えに引きつった笑みで返すトクマ。その様子を見てたシュネーは計画通りに進んでいる事に微笑する。

 ……良い感じ良い感じ……すぐにその顔を恐怖に染めてやりますよ……

シュネー「そろそろ始めますが、誰からいきます?」
早苗「じゃあ私からいきます!」
シュネー「とても怖い怪談をお願いしますね!」
早苗「もちろん!!」

 そして、怪談大会の幕が開いた。


 まだつづくよ! コメントはまだ!

世にも奇妙な怪談☆話 ( No.266 )
日時: 2017/08/24 20:48
名前: トクマ


 〜とある戦士〜

 あるところに女神を守る5人の少年がいました……

シュネー「うんうん」

 ……流石は早苗さん……信者を集める為に勧誘するだけあって話術が上手い……親代わりに神様がいるから神話関係の怖い話かしら……?

 でもあるとき、女神は敵の矢に胸を射ぬかれて少年たちは女神の命を救うため敵の本拠地に乗り込むことになりました



































BGM:ペガサス幻想

 それから少年たちはとても長い十二宮殿へ続く階段を延々と上り続け、夏休みも吹っ飛びました。


シュネー「それ階段☆話! っていうか『聖闘士星矢セイントセイヤ』!!」

 怪談かと思ったらまさかの『聖闘士星矢』だった件について。これには予想外なシュネーがツッコミを入れた。

早苗「カツーン、カツーン、カツーン、カツーン……昇っても昇っても宮殿はまだ見えない……あれ、おかしいな〜。宮殿まだかな〜。アナザーディメンションかなぁ〜……カツーン、カツーン……それでも宮殿は見えない」
シュネー「稲川淳二っぽく言っても『聖闘士星矢』ですよねそれ!? 私が聴きたいのは怪談! 怖い話! ほら最後に『それはお前だ!』みたいなびっくりオチの! しっかりしてよ!」
早苗「それはお前だァァァァ!!」
シュネー「ツッコミじゃなくて!!」

 始まりからエンジン全開どころかウイリー走行で暴走する早苗に呆れながらもシュネーは説明した。

早苗「ああ、そっちの怪談が聞きたかったのですか。私ったら勘違いしちゃいました」
シュネー「どこをどう勘違いしたら『聖闘士星矢』に!?」
霊夢「もういいわ、今度は私が語るわよ」

 早苗のリアクションに呆れた霊夢が怪談を語り始めた。


 〜兄弟〜

 あるところに親に捨てられた2人の兄弟がいたわ……二人は貧しいながらも協力して生活した……けれど、ある時弟が病気で倒れてしまってカネも身寄りもなかった兄は弟を神社に置いて逃げてしまった。

 『きっと誰かが助けてくれる』……そう思いながらも兄は怖くて、それからその神社に寄り付くことはなかった。

 五年後、仕事を見つけ生活も安定した兄は決心してあの神社に足を運んでみることにした。

 弟の姿は見当たらなかったが神社の前に泣きじゃくる子供が一人……なんとなく少年の姿が弟と重ねてしまった兄は子供に近付いて話しかけた。

『僕、迷子なのかい? お母さんはどこに行ったの?』

 ……何も答えない少年……

『お父さんは?』

 ……何も答えない少年……

『じゃあ兄弟は?』

『それは……』


















































 BGM:ペガサス幻想

『自分の胸に聞いてみなよ! 兄さ〜ん!!』

 泣いていた少年は目に涙を溢しながら隠し持っていた網を投擲して兄の動きを封じた。

『かかったね、アンドロメダの網からは誰も逃れられない。兄さんは僕と一緒にここで死ぬんだ!』
『フ……これしきの網でフェニックスの翼が奪えるとでも?』

 しかし、兄は余裕を見せる笑みを見せると同時に網に火が着き、拘束していた網が燃え、自由になった兄が飛び出した。

『兄さん……!?』

 弟が驚愕していると兄の拳に高熱の炎が渦巻き始める。

『ここで死ぬ……? それはお前だァァァァ!!』

 燃える鉄拳が少年へと迫り、触れる直前に神社に轟音が響いて真昼のような白い閃光が周囲を塗り潰した。


シュネー「どんな『それはお前だ』の使い方ァァァ!?」

 霊夢の怪談にシュネーは異議を唱えた。

シュネー「なんで肝心な所で星闘士星矢!?」
霊夢「世の中、斬新な切り口で行ったヤツが新たな道を切り開けるのよ」
シュネー「斬新すぎて誰もついて来れないわよ!! どこに兄貴がやり返して終わる怪談があるのよ!!」

 ……これじゃ、あの男はまったく怖がらな――

サンドリヨン「あれ? トクマさん何で耳に手を当ててるのです? 怖かったですか?」

 シュネーが目を向けるとトクマが耳に手を震えながら当てており、サンドリヨンがその様子を心配していた。

 ……今のが!? どこに怖い要素があったんですか!!

 まさかのリアクションに困惑するシュネー。トクマが小さく呟き、それが耳に入った。

トクマ「怖いよ……運営からの警告が怖いよ!」

 ……確かに怖い、ある意味で言うと幽霊より怖い。

 訴えられたら確実に負ける事実に少しばかり震えると幽香が静かに手を挙げた。

幽香「しょうがないわね……早苗と霊夢が怖くない怪談をしてしまったお詫びとして私が語るとするわ」
まどか「ゆうかりん!!」
幽香「誰がゆうかりんよ」

 ……いける! 幽香さんは話に聴いてた大妖怪……人の恐怖はもちろんのこと、恐ろしい怪談を知っているに違いない!!

 幻想郷で有名な花の大妖怪の怪談に期待を胸に膨らませながら、耳を傾けた。


  〜夫婦〜

 あるところに夫と妻その娘3人の家族がいました。しかし夫婦の仲は険悪で……

 夫は外に女を作り、いつしか妻の存在を邪魔に感じるようになっていました。

 ……その時は、来るべくして来たのかもしれません……

 いつもの夫婦ゲンカのさなか、夫は激情にかられ妻を殺害してしまったのです。

 夫は娘が起きる前に、妻の死体を担ぎ夜中の山中へ死体を埋めました。

 妻から解放されたという思いとは裏腹に夫の足取りは重くなるばかり。

 殺人を犯した罪悪感もありましたが、何より娘のことが気がかりでした。

 これから娘とはどう接すればいいのか、妻について聞かれたらどう説明すればいいのか、考えれば考える程足取りは重くなりました。

 そんな心中を知るはずもなく、朝起きてきた娘の顔は……

 笑顔でした。母がいないことにも触れず、笑顔を振りまいています。

 夫はその笑顔に安堵するよりも違和感を感じました。

 どうしてそんなに機嫌がいいのかと尋ねると……

『だってお父さんとお母さんいつもケンカばかりしてたのに仲直りしたみたいだから』
『お母さんなら実家に帰っていないよ』

 思わず父がついたウソに娘は返しました。

『何言ってるのお父さん。お母さんならお父さんの背中に抱きついてるよ』


 ……そう……






































早苗&霊夢『フェニックスは何度でも蘇るのだから』


シュネー「フェニックスどっから蘇ってきたァァァァ!?」

 まさかのフェニックス・リターン。
 早苗と霊夢の乱入で怖くなりそうだった怪談がただの怪談(笑)になってしまった事にシュネーは大声でツッコミを入れてしまった。

風見「早苗、霊夢、勝手にフェニックスねじ込まないでもらえるかしら?」
早苗「ベタすぎです。怪談は聞いたことある話にいかにオリジナルを挟むかが腕の見せどころです」
シュネー「オリジナルじゃないよね!!  思いっ切りパチモンよ!! 」
霊夢「そう、オリジナルを踏み台にして越えてこそ、進むべき道が見えるのよ」
シュネー「アナザーディメンションで永遠と道に迷ってろ!!」

 予想以上にフリーダムな巫女二人に頭を押さえていると幽香が申し訳そうな表情で話しかけてきた。

風見「ごめんなさいね。この怪談の本当のオチなんだけど……」
シュネー「いや、良いですよ。殺害した妻が自分に抱きついていたって言うオチなん――」













































『貧弱貧弱ゥ!!』


シュネー「何でだァァァァ!! 何でディオが抱きついているんですか!!」

 殺害した妻ではなく、時を止める事ができる吸血鬼が夫を後ろから抱きついていた。

風見「あら、夫が外で女を作ってたのよ? 妻が男を作ってもおかしくないわ」
シュネー「どんな経緯があって、ディオが出てきたんですか!!」
風見「『酒! 飲まずにはいられないッ!』と荒れていたディオを慰めていたら、一夜の過ちを犯してしまったのよ」
シュネー「生々しい!? え? ちょっと待って……話の中の娘さんはディオを見てお母さんって言ったんですよね……お母さんの顔ディオ似!? そりゃ夫婦の仲だって険悪になりますよ!!」

 巫女二人に負けないフリーダムな風見幽香にシュネーは翻弄されていた。

風見「その後、過ちでデキてしまった子供がとある国でギャングのボスを目指す物語が始ま――」
シュネー「それ完全無欠にジョジョですよね! ジョルノ・ジョバーナですよね!!」
風見「これが本当の世にも奇妙な物語……ジョジョだけにね」
シュネー「誰がウマイ事を言えと!?」

 ウインクしながら言う幽香の無駄にウマかった締めに少しだけ感心しながらも怪談になってない事に焦るシュネー……怪談大会はまだ始まったばかりである。


 まだまだ続くよ! コメントはまだ!

世にも奇妙な怪談☆話 ( No.267 )
日時: 2017/08/23 20:16
名前: トクマ


トクマ「さっきは星闘士星矢……今度はジョジョの奇妙な物語……やべぇよ……菓子折りいくつあっても足りねぇよ」
サンドリヨン「トクマさん。こっちの方が良いのでは?」
トクマ「いや、これの方が良いと思うんだけど」
シュネー「すいません。怪談大会の最中に携帯で菓子折りを探さないでください」

 携帯で二人仲良く菓子折りを探すトクマとサンドリヨンの姿を見て注意するシュネー。そして、怪談が再開された。

まどか「次は私だね! タイトルは『廃墟の屋敷』だよ」


 〜廃墟の屋敷〜

 ある日、一人の少年が心霊スポットへ行った。そこは数年前に誰も住み着かなくなった廃墟でボロボロの屋敷の中に入ってみる。

 中身も思った通りボロボロな廊下も歩く……ギシ、ギシ、歩く度に床が鳴る……正直怖くなり、一人で来たことを後悔する少年……しばらく進んだが、相変わらず廊下が続く。

 すると向こうから別の音が聞こえるギシギシ、ギシギシ、そのきしみは徐々に速くなり、近くなってくるにつれて胸が恐怖で締めつけられる気分になる。

 そして、向こうから金髪の男性が見えた途端、少年は動けなくなった。すると急に動けるようになり、気が付くとその男は消えていた。

 ……瞬間、後ろになかったハズの気配がした! 振り向いたが遅く、自身の背後にはあの金髪の男性がいた。






















































『UREEYYY!!』


シュネー「なんでジョジョ!? いや、なんでまたディオがでてくるの!? 確かに吸血鬼はホラーに分類されるけど!!」
まどか「結構驚いたでしょ?」
ルフル「別の意味で驚きましたよ……何でそこでそんな奴がでてくるのですか……」

 フェニックスの次はディオが出てきた事に別の意味で驚くシュネーと呆れるルフル、それを見たまどかがハッとした表情になった。

まどか「あ、ごめんなさい。私ったら間違えちゃった!」
シュネー「……ですよね。流石にそれが怪談のオチになるわけ――」


『WREEYYY!!』


シュネー「――いや、間違えたってUをWに直しただけ!? こんなオチで良かったの!!」
ほむら「次は私の番ね。お題は『夜道の足音』よ」

 シュネーのツッコミを気にせずほむらが怪談を語り始めた。


 〜夜道の足音〜

 それはまだ蒸し暑い夏の夜のこと……ある1人の女性が残業が終わって夜道を歩いていた。歩いてると後ろからヒタヒタと足音が聞こえてくる。

 女性はそれに気付き後ろを振り返るが誰もいない。足音も止んだ。

 再び歩き出すとヒタヒタヒタヒタと足音が、また振り向くも足音も止んで誰もいない。女性は怖くなり走るとその足音もヒタヒタヒタヒタヒタヒタと速くなる……そして急ブレーキし後ろを振り返ると……














































『恐れる事はないんだよ、友達に成ろう』


シュネー「何でだァァァァ!! もうディオは出てこなくていいわよ!!」
ほむら「甘いわねシュネーヴィッツェン。ディオではなくDIOよ」
シュネー「どっちでもいいわ!!」

 自重しないメンバーの怪談に少しだけ頭痛を覚えるシュネー。

トクマ「……もういい……これ以上はもういい」

 すると薄暗くて表情がわからないが、トクマが痺れを切らしたのか何かしらの感情を込めながら呟いた。

 ……まずい! ヤツが退場したら計画が水の泡になってしまう……なんとか止めないと!!

 マトモな怪談が出てきてなかった事によって危惧していた事が起きてしまった事実にシュネーが内心焦りながらトクマを煽って止めようとする。

シュネー「そんなこと言って……怖いから逃げるんですよね」
トクマ「誰が逃げると言った」
シュネー「……え?」

 まさかの否定に言葉をなくすシュネー。トクマは近くにあった懐中電灯を手に取って喋った。

トクマ「オレが怪談を語るんだ」
シュネー「なっ!?」

 まさかの怪談を語ることに固まるシュネー。予想にもしていなかった事に戸惑っているとサンドリヨンが話しかけてきた。

サンドリヨン「トクマさん、怪談ができるんですか!」
トクマ「これ以上、黙って聞いていたら収集がつかない上にヤバい……そうなる前にここらでマジメに語って正しい怪談大会に修正した方が『ウンエイ』というスタンドにラッシュされたり、『カンリニン』という名の黄金星闘士ゴールドセイントに抹殺されるより百倍マシだ」

 懐中電灯のオンオフを繰り返しながら怪談を語る理由を話すトクマ。理由はどうあれ、トクマの怪談が始まった。

トクマ「さぁ、語りましょう……あなたの為の怪談を!!」
ルフレ「それは四ツ谷先輩の怪談! お前も怒られるぞ!!」


 まだ続くよ! コメントはまだ!

世にも奇妙な怪談☆話 ( No.268 )
日時: 2017/08/23 20:22
名前: トクマ



 〜???〜

 ある所にたいそう裕福なお嬢様がいました。

 ある日、お嬢様は新しいペガサスの星矢(セイヤ)というぬいぐるみを買ってもらった代わりに、ユニコーンの邪武(ジャブ)というぬいぐるみを捨てました。

シュネー「いきなり聖闘士セイント要素満載なんだけど! これ、沙織お嬢様だよね!?」

 そんなある日、お嬢様が一人で留守番中……屋敷に電話の音が鳴り響きました。受話器を取ると向こうから不気味な声が……

『もしもし僕、邪武。なんで僕を捨てたの? 絶対に許さないから……今からそっちに行くよ』

 お嬢様は、最初はイタズラ電話だろうと、とり合いませんでした……でも……

『もしもし、僕、邪武。今、三丁目の交差点にいるよ……もうすぐ会えるね……』

 近付いてくる恐怖、震える手足、頭では否定しても身体が理解している事にお嬢様は焦ります。

『……う……嘘よ。邪武が……マンガでは3巻で早々に退場したかませが今さら……そんな……』
シュネー「何の話ですか!!」

 焦るお嬢様をよそに、電話は鳴り続けます……

『もしもし僕、邪武。今、信号が青になったよ』
シュネー「なるほど。じわじわ近づいてきて、最後に『お前の後ろだァ』ですね」

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今、交差点を右に曲がったよ』

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今、交差点だよ』

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今、交差点を左に曲がったよ』
シュネー「報告細かすぎませんか? 邪武多すぎません?」

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。交差点に戻って来たよ』
シュネー「戻って来たってなに!? さっきから交差点ウロウロしてるだけじゃないですか!」

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今、交番所にいるよ』
シュネー「迷ってるよね邪武。完全に迷ってるよねこれ! 大丈夫よね邪武! たどりつけれるのよね邪武!」

 なかなかお嬢様の所へ来ない邪武。すると電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今空港に付いたよ』
シュネー「飛行機でくるの!? そんなに遠くに捨てられてたの!? どんだけ時間がかかるのよ!! 全然近付いて来てないわよ!!」

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし僕、邪武。今所持品検査で角が引っかかったよ』
シュネー「どうでも良いから早く来なさいよぉ!!」

 電話が鳴り響き、受話器を取る。

『もしもし、夜分遅くに恐れ入ります。邪武ですけれどもォ。いや、ユニコーンでなく馬の方の。申し訳ありません、何度も電話かけて〜〜』
シュネー「つの折られたァ!! かどが取れて丸くなったァ!!」

『今夜、約束していた件なんですけれども……ちょっと私用でモロッコに来てましてぇ……今日中は難しいかと……』
シュネー「モロッコ!? モロッコで角落としたの!?」

『っていうかお嬢様、マジどこいるのよォ? 引っ越すなら引っ越すって教えてくれてもいいじゃないの〜〜ホントォ水臭いわね〜〜! もう、どんだけぇ〜〜!!』
シュネー「何コレ!? なんでオネエになってんの!? 角落とすってそういう事なの!?」

『え、何? お嬢様もモロッコにいるの?』
シュネー「なんでお嬢様も邪武に協力してんの!?」

『今どこにいるか写メで送れって? 待って待って、今送るから』
シュネー「友達? あなた達は友達?」

 しばらくして、お嬢様の携帯に写メが送られてきた。その写メに添付された画像を開くとそこにあったのは――

『私がいるのは……』




























































 ――お嬢様が住む屋敷をバックに自撮りした邪武がいた写真だった。

『お前の後ろだァァアア!!』


シュネー「そこでェェェェェェェェェエエ!? 邪武じゃなくてお嬢様がお前の後ろだ言うの!?」
トクマ「邪武が言ったら怖いだろうが」
シュネー「怖いのが怪談!!」

 まさかの結末に別の意味で驚いたシュネーをトクマは冷静に返した。

トクマ「邪武もお嬢様に会えたし、ハートウォーミングな怪談になったし、一件落着だろうが」
シュネー「全然ハートウォーミングでも怪談でもないわよ! 普通はね、邪武がだんだん近づいてきて部屋の前まで来るの! で、お嬢様が最後の手段で電話線を切る! ああ助かった、と思わせといて……」


『お嬢様。僕、邪武。いま"、『それはお前だァァァアア!!』』

 邪武の胸元を後ろからフェニックスが貫いた。


シュネー「それはお前だいらない!!  それはさっきの怪談のオチだから!! 


『WREEYYY!!』

 邪武を貫いたフェニックスの胸元を後ろから奇声をあげるDIOが貫いた。


シュネー「DIOでもないわよ!! 今は『お前の後ろだァ!!』だから!!」


『お前の後ろだァァアア!!』

 邪武を貫いたフェニックスを貫いた奇声をあげるDIOの胸元をフェニックスが貫いた。


シュネー「DIOの後ろじゃない!! フェニックス何人いるのよ!!」
早苗「フッ、言ったはずです。フェニックスは何度でも蘇ると」
シュネー「ドヤ顔で言うな! そうじゃなくて! お嬢様の後ろに!!」


霊夢『フェニックスが抱きついているよ!!』
シュネー「もうなんなの!? しつこいんだけど!!」

幽香『恐れる事はないんだよ、友達に成ろう』
シュネー「それはさっきのオチだって言ってるでしょ!!」

まどか『それはお前だァァァア!!』
ほむら『貧弱貧弱ゥ!!』
トクマ『お前の後ろだァァアア!!』
早苗『WREEYYY!!』

 ……ん?

霊夢『フェニックスが抱きついているよ!!』
幽香『恐れる事はないんだよ、友達に成ろう』
まどか『それはお前だァァァア!!』
ほむら『貧弱貧弱ゥ!!』
トクマ『お前の後ろだァァアア!!』
早苗『WREEYYY!!』
霊夢『フェニックスが抱きついているよ!!』
幽香『恐れる事はないんだよ、友達に成ろう』
まどか『それはお前だァァァア!!』
ほむら『貧弱貧弱ゥ!!』
トクマ『お前の後ろだァァアア!!』
早苗『WREEYYY!!』
霊夢『フェニックスが抱きついているよ!!』
幽香『恐れる事はないんだよ、友達に成ろう』
まどか『それはお前だァァァァア!!』
ほむら『貧弱貧弱ゥ!!』
トクマ『お前の後ろだァァァアア!!』
早苗『WREEYYY!!』

 そこには、何かしらの宮殿へ続くとても長い階段を埋め尽くすかのように交互に後ろから抱き締めたフェニックスとDIOが続いており、最初にフェニックスに後ろから抱き締められた沙織お嬢様が怪訝な表情をしていた。


シュネー「これどんな階段の怪談!? マジメにやりなさいよ!!」

 あまりの結果に怪談らしい怪談がなかった事に怒るシュネー。

シュネー「もういいわよ! こうなったら私が語って――」

 ジリリリ、部屋に備え付けの電話が突然鳴り響いた。

 しかし、その電話から妙な威圧感を感じた。いつもなら普通の電話のハズなのにまるで『取るな』と言わんばかりのオーラである。

 それに今は夜だ。大抵の店は閉まっており、スマブラメンバーも全員が館の中にいる。電話を使わなくても怪談をやっている場所はシュネーが伝えたハズだから会いに行けばいいハズだ。

トクマ「……ま……まさか……」

 嫌な事が頭に過る。トクマは唾を飲み込み、恐る恐る受話器を手に取る。

トクマ「……も……もしもし……」

 心臓が早鐘のように鳴り響く、そして受話器から声が聞こえた。

 聞こえて、しまった。
































































『あの、夜分遅くすいません。トクマさんですか? 私、著作権管理団体のものですけど━━━━』

 絹を裂くような大勢の悲鳴が、館に響き渡った。

 翌日、マスターハンドのイタズラだと判明してホッとするメンバーだったが数日は眠れない夜が続いたそうだ。



 これにてお仕舞い。感想やコメントOKです!!