二次創作小説(新・総合)

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.374 )
日時: 2018/12/10 18:07
名前: トクマ


 みなさま、お久しぶりです!!

 サボっていたら、いつの間にか12月になっててビビってるトクマです!! 申し訳ありませんでしたァァァ!!
 ついに、スマブラSP発売しましたね! 多くのファイター達も登場する中でしずねさんやパックンフラワー、ペルソナ5のジョーカーが参戦する情報に驚きまくっております。
 これを期にスイッチ買うべきか……迷います……

 さて、本編はスマブラSPの事件から数ヵ月経った世界観でお送り致します。
 理由? それは今月中でわかるようにします!!

 それでは、どうぞ!!





 12月。

 冬なのに少し暖かいがニュースでは急激に寒くなると聞き、今の内に対策を施す人達を目にする。
 もうすぐ一年が終わろうとするが、彼らは何もしなかった訳ではない……むしろ事件に巻き込まれた側である。

 “灯火の星”事件

 今年の春にマスターハンド及びクレイジーハンドよりも格上の存在が出現、スマッシュブラザーズは全員で立ち向かい――数人を残して全滅した。
 格上の存在が隠していた切り札に全員が倒され、洗脳されて悪事に手を染めた。無事だった数人が洗脳を解いた事で再びスマッシュブラザーズは戦うことができ、無事に倒すことができた。
 そして、その無事だった数人の中には――

マリオ「えー、ここで全員に話すのは久しぶりだな。初めて話すヤツもいるから挨拶だけにするぞ」

 スマブラ邸のとある一室――食堂にて多くのファイター達が立食パーティーのようなモノを開いていた。

マリオ「世界を巻き込んだ大事件の主犯をなんとか年内に片付ける事ができてお疲れさん。えーそれでは皆様、そこら辺に転がっているグラスに飲み物を自分勝手に注いでお持ちください」
フォックス「なんて投げやりな司会!!」

 マリオの挨拶と指示にフォックスが突っ込む。今日は前述の事件による対処が終わり、新メンバーを迎える歓迎会を始めていた。欠けること無く集まったメンバー達に対して今日することは前夜祭、今年に入ってたくさんファイター達が増えたからどうせなら二日間使って歓迎会を含めて派手にやってしまおうという腹なわけだ。
 テーブルの上に並ぶのは和洋中華の料理の乗った大皿が複数枚、本格的な食材が届くのは明日になるので少し手抜きになってしまったが、そこは他のファイター達に許してほしい。なお、担当はメシウマ組なので手抜きでも充分豪華で美味しい。

マリオ「今日は今年に入って増えた新しいファイターと数名の変態の歓迎会だ。存分に飲み食いして明日にある本番を祝うために力をつけてくださーい」
デイジー「今とんでもないこと言わなかった!?」
マック「どうしてだ……明日を迎えることが少し怖くなってきた」
トレ子「マックさん」
マック「トレ子さん……」
トレ子「安心して、その恐怖すらそのうち快楽に変わるから!!」
マック「ど変態!! しかもその無駄に良い笑顔が腹が立つッス!!」

 トレ子が変態なのは今に始まったことじゃない。

リンク「カービィ、食欲を押さえるために上を向く努力は認めるがせめてヨダレは拭け」
カービィ「ち、違うよ!! これは……そう! 唾液だよ!!」
メタナイト「唾液とヨダレは同じだ」

ピーチ姫「あれ、サンドリヨンはお酒じゃないのかしら?」
サンドリヨン「その……私はアルコールに弱くて……」
ピーチ姫「ふーん」

 サンドリヨンの言葉にピーチ姫は軽く返事するも、目付きは怪しく輝いていた。

ゼルダ「あ、ピーチ姫がよからぬこと考えてますわ……」
ベヨネッタ「良いんじゃない? 面白そうだし」
リンク「いや、見てないで止めろよ」
クルール「ドンキー! 今度こそ決着をつけてやろう!」
ドンキー「そんなことよりバナナ食べてぇ!」
クルール「聞けよ!?」

 グダグダになりつつある空気にマリオは自分達らしいと軽く微笑み、周りに聞こえるように声をかけた。

マリオ「まぁ面倒なんであとは以下省略して、カンパーイ」
全員『『『カンパーイ』』』
キリト「ほんと雑だな!!」

 今更である。


 まだ続くので、コメントはまだ。

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.375 )
日時: 2018/12/10 18:08
名前: トクマ


 何はともあれ、始まった歓迎会。和気藹々わきあいあいと話ながらご飯を食べる姿が確認される。

マグス「やぁ、マリオ」
マリオ「おぃっす。マグス」

 マリオに声をかけたのは、何と幾度もトクマ達と対峙していたマグスだった。

マグス「僕を呼んでくれるなんて驚きだけど、大丈夫かい?」
マリオ「裏切りを心配してるなら平気だ。身内に何人もいるからな……それに、あんな存在に対して足掻いたお前を評価しない訳にはいかないからな」
マグス「……やれやれ。まいったよ」

 マリオの不敵だが人柄の良い言葉にマグスはやれやれと肩をすくめた。

マリオ「そういや、ジュゼはどうした?」
マグス「彼女なら、あっちだよ」

 敵対していた時にマグスのパートナーとしてトクマ達を苦しめたキノピオが原典のボクっ娘で意識を持つ殺人人形キリングドール――ジュゼのいる場所を指差した。

ネス「来年の初イタズラはどうする? 個人的には羽子板の羽の黒い部分をボム兵に変える」
ブラピ「お雑煮の餅を阿部さん顔の動物シリーズのフィギュアにする」
子リンク「甘酒にスピリタスを混ぜる」
インクリング「水道タンクの水を全てワタボー酒に変える」
ジュゼ「……全部やった方が良くない?」
四人「それだ!!」

 ……正月早々から大変になりそうだな……

マリオ「……大変な一年になりそうだな」
マグス「そうだね」

 少し人間らしくなった彼女と近い未来に起こすであろう騒動に苦笑しながら同意するマグス。
 耳を傾けると様々な会話が聞こえる。

オリマー「おや、貴女も植物が好きなのですか?」
しずえさん「はい! 村長さんがよく育てているんで、私も一緒にやってたらハマりました!」

 趣味について語る者。

シモン「とうまくん。君の能力を活かしてヴァンパイアハンターになる気はないかい?」
当麻「いやいや、なる気は無いですって! それに俺は学生ですし、役に立ちませんよ!」
リヒター「いや、君の幻想殺しは我々が戦う存在にとっては最強の矛と最堅の盾を装備したようなモノだ……呪いや幽霊にとっては触れるだけで消されてしまう強力な力。鞭やアイテムを使わないと倒せない我々とは大きな違いだから考えて欲しい」
当麻「いや、聞いてますか!?」

 新しく勧誘するもの。

リーフ「い、色んなポケモンがいる……お師匠さまから『頑張ってこい』と言われたけど……緊張するなぁ……」
ルカリオ「あろーらという地方から来たポケモンか……後で手合わせを願えるか」
ガオガエン「ガウ!」
リュウ「ケン、明日から乱闘に参加しないか?」
ケン「おう! 久しぶりにやるぜ!」
ロイ「キィェェェェ!! 日頃の恨みィィィィィィ!!」
アイク「ぬぅん!?」
妲己「ふふふ、おもしろそうなヤツばかりじゃん」
マリク「余計なことをするなよ女狐」

 強さを磨くもの等々、目的が様々な者がいた。

ルキナ「参戦おめでとうございます。お父様」
クロム「やはり、切り札と呼ばれるとは違って、戦場の空気は違うな」
ルフレ「敵として戦う時は遠慮はしないぞ。クロム」
クロム「それでこそ俺の半身だ。遠慮せずにかかってこい」

 ルフレとルフルの相棒とも言えるルキナの父親でイーリス王国の国王――クロムも参戦する一人である。

ルフル「あの、クロムさん……どうかしましたか?」

 ふと、クロムが周りを見渡して何かを探すような仕草に気付いたルフルがクロムに質問した。

クロム「いや、見渡しても姿形が見えなくてな……トクマっていう人物がどこにいるかわかるか?」
ルキナ「……トクマさん、ですか?」

 クロムの言葉にルキナが答える。

クロム「ルキナとお前達二人がよく話していた人物が見当たらなくてな……少しばかり話をしたかったが、いつも側にいる小さな草ポケモンの姿もない」

 そこまで言って、クロムは三人の様子がおかしい事に気付いた。まるで気付かさせたくなかったように見える小さな変化を逃さずにルフレに問いかけた。

クロム「……何かあったんだな」

 賑やかな声がクロムの周囲だけ静かに聞こえる。しばらくして、ルフルの口が開いた。

ルフル「……その――」

 瞬間、扉が大きな音をたてて開き、何者かが入ってきた。

 まだまだ続きます。

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.376 )
日時: 2018/12/10 18:19
名前: トクマ






 ※久々に注意(笑)













ワリオ「スマブラSP発売おめでとぉぉぉぉ!!」
スネーク「待たせたなァァァァ!!」
フォックス「全然待ってねぇよコンチクショォォォォォォ!!」

 入ってきたのは、全身が黄金に光る全裸のワリオとスネークだった……てか、なんで全身が黄金に光輝いてるの!? ホタル!? 化学反応みたいに光ってんの!?

インクリング「ちょwwwきちゃったよwwwヤバイ、生裸族だwww」
ネス「全身金ピカに光輝いてやがるwwwヤベェwww 腹痛いwww」
ワリオ「今回はめでたい日だ。全身を金色の絵の具で塗ってきた!」
スネーク「何時もより輝いているだろう?」
ピーター「ちょwwwドヤ顔やめwwwろww」

 ギャグカオス組にとっては光輝く裸族に笑いすぎて過呼吸起こしてるヤツがいるけど、いくらなんでも全身金ピカはゴールドキノコ取ったマリオとルイージか!
 なお、スマブラステージでもコインが出現するステージがあり、コインを100枚獲得すると全身が金色になって無敵状態になります。
 余談ですが、『全身に金粉を塗って窒息する』という話は迷信で死にません。元ネタは『007 ゴールドフィンガー』でそこから誤解が広まった感じです。

ドロシィ「え!? なんやあれ!? 変態やん!?」
ファルコ「おい、純粋組と耐性が低いヤツはすぐに避難させろ!」
シレネッタ「」
ロゼッタ「」
ルカリオ「間に合わずに気絶してしまった!!」
チコ「ママァァァァァ!!」

 そうこうしてる間に被害が広まったァァァ!? わずかな短い間に被害が拡大している事に戦慄する。

クロム「ルフレ、あれがお前の言ってたトクマか?」
ルフレ「んな訳あるか……あれは裸族っていう裸で暴れまわる集団だ」

 クロムの言葉に軽く頭を抱えるルフレ。頭痛が発生してるの眉間にシワを寄せる。

ワリオ「今回は俺様達の新たな同士を紹介するぜ!」
キリト「当麻、俺の耳が腐ったのかな? 何か変な言葉が聞こえたんだが」
当麻「奇遇だな。俺もだ」
ワリオ「カモォン! マイフレンド!!」

 その言葉と共に、三つの人影が窓をダイ・ハードよろしくなアクションで壊しながら現れ――いや、普通にドアから入れよ!! ここ二階だぞ!!

キングクルール「オレ様の登場だ! ファンファーレを鳴らせぇ!!」
メロウ「ふふ、よろしく」
シグルドリーヴァ「初めまして」
ドンキーコング「嘘だろォォォォォォ!?」
ディディー「えぇぇぇえぇぇ!?」
アリス「」
シュネー「」
ルフレ「ワンダーランドウォーズ側にも裸族出やがったぁぁぁぁぁ!!」

 な ん て こ っ た !

 まさかワンダーランドウォーズに二人も裸族が出るという予想だにしない結果にギャグカオス組のアリスが珍しく固まり、シグルドリーヴァと瓜二つの姿をしたシュネーが唖然としている。

クルール「ふふ、驚きで声も出ないかドンキー……」
ドンキー「クルール、お前なんで裸族になったんだ!! アイツらに何を吹き込まれたんだ!」

 自身の宿敵が裸族という現実を受け入れられないドンキーがクルールに訴えかける。

クルール「……ふん……お前は未だに誤解しているのか……」
ドンキー「な、なんだと?」










































クルール「オレ様は最初から露出狂だ」
ドンキー「」
マリオ「しっかりしろ、ドンキー!!」

 爽やかな笑顔を浮かべながら衝撃的な発言をしたクルールを見てドンキーが倒れこむ。マリオがそれをナイスキャッチするが、ラスボスならぬスボスは呑気に会話を続ける。

クルール「お前が裸ネクタイで戦ってたから対抗して裸マントでオレ様も戦っていたら予想以上にパワーを発揮できてな……恐らく開発スタッフがオレ様が裸マントで舞う勇姿を見たくなって採用したに違いない」
ルフレ「そんな訳あるか、いい加減にしろよワニ野郎」
ドンキー「ガッフ!!」
マリオ「ドンキぃぃぃぃぃ!! それは致死量の吐血だ!! メディック!! メディィィィィィック!!」

 洒落にならない量の血を吐いたので、マリオが慌てて衛生兵を呼ぶ。するとクッパがワープしてきてくれたのでドンキーを救急搬送していただいた。
 そんな惨劇を他所にシュネーが自身と瓜二つの姿をしたシグルドリーヴァに問いかけた。

シュネー「どうして……どうして裸族なんかになったの! シグル!!」
リーヴァ「…………」
シュネー「黙ってないで、答えてよ!!」

 悲痛に声をあげてシュネーはシグルドリーヴァに訴えかける。リーヴァはシュネーの言葉に黙している。

ワリオ「ふふふ、それはもちろん。俺様達の熱意に共感して――」
リーヴァ「土下座で『今日だけでも裸族になってください』と頼まれました」
ワリオ「――って、ちょぉい待った!!」

 …………………………え…………?

スネーク「タイムだ! タイム!」
ワリオ「話聞いてた? 聞かれても『魅力にハマった』とか言って誤魔化してって……」
シュネー「しかし、自分に嘘をつくのはいけないと本に書かれてあったのですが……」
ワリオ「エッセイ本読んで実行する意識の高さは認めるから、誤魔化してくれよ」
マリオ「…………」
ルフレ「…………」
ルフル「…………」
フォックス「…………」
リンク「……まさかと思うが……」

 予想だにしない返答に固まる裸族以外の全員にメロウが質問に答えた。

シュネー「……あの、これはどういう意味で……」
メロウ「トレ子が変隊を創立してから、裸族でも何かしようと考えた結果よ……彼らなりに祝おうとしたけど、空回りしたみたいね」

 どうやら、裸族なりに祝おうと考えた結果があれだったようだ……よく考えるとまだ裸族技による被害を出していない所から今回は素直に祝おうとしたみたいだ。

シュネー「……メロウさんは、裸族じゃないんですか?」
メロウ「今日から裸族になったけど……私は公式でもあんな格好だからね……なってもならなくても、変わらないわ」
裸族以外の全員「……あ~……」

 メロウの言葉に全員が納得してしまう。
 健康的に日焼けしたシレネッタとは一転、身体の色が青色となっている。
 キャストの性格だが、一言で言うならやたらエロい……というか格好からして『上半身には何も着けず、大事な部分は泡で隠している』というとんでもない姿をしている。エロい。
 しかも、全て公式である。

メロウ「デスラーとかガミラス人とか言ったヤツ、表出ろ」
リンク「いきなりどうした!?」

 閑話休題。

メロウ「まぁ、私は保護者みたいな位置にいるから、やり過ぎたらブレーキ役にまわるとするわ」

 とりあえず裸族側にも常識人ポジが入ってきた事に安堵するべきなのだろうか……

シュネー「あ、ありがとうございます。できれば、格好も変えていただけると……」
メロウ「イヤよ」
シュネー「……即答……」

 ……安堵するべきなのだろうか……

 本当に『公式が病気』って言葉はあるんやね……次でラストォ!!

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.377 )
日時: 2018/12/10 18:13
名前: トクマ


 ※ここからギャグが少なくなります。

ワリオ「ふんがー! こうなりゃ予定変更で全員裸族にしてやるー!!」
スネーク「手伝うぞワリオ!」
クルール「祝え! 王の誕生だ!!」

 自分達の目論見がバレ、温かい視線を向けられてヤケになったワリオが暴走し始めた。それに同調してスネークとクルールも賛同する。
 おい待てクルール。なんでライダーネタに走った。

クロム「そうはさせん。このファルシオンでお前達の目論見を破ろう」
ルフレ「クロム、それはファルシオンじゃなくてフライドチキンだ。ファルシオンは自室に置いてきただろ!」

 そう言ってクロムが裸族達の前に立ちはだかるが、手に持っているのは武器ではなく今回の歓迎会で出されたフライドチキンだった。

クロム「大丈夫だ。例えうまい棒でもファルシオンと思えば、全てがファルシオンだ」
ルフレ「大丈夫な訳あるか! お前は後ろにさがっていろ!!」
クロム「俺の好きな味はコンポタ味だ!」
ルフレ「誰もうまい棒の味について聞いてねぇよ!! 後退しろ!!」
クロム「サラミ味があるか? 大丈夫。買ってあるぞ」
ルフレ「どんな聞き間違いだ!! 親指立ててグッドするな!」
ルフル「クロムさんの天然が出ちゃいましたね……こうなったら素直に聞きませんよ……」

 クロムの発言に振り回されるルフレ。ルフルの言葉からわかるようにここのクロムは会話をするときに人の話を聞いているのかいないのか、自分の思惑だけを淡々と話すことが多く、相手の逆鱗に触れることもしばしば。
 わかりやすく言えば、銀魂の桂小太郎をイメージして欲しい……まさしくそれだ。

クロム「ルフル、天然とはどういう意味だ? 俺はイーリス王国で産まれたが?」
ルフル「前! 前を見てください! 裸族が襲いかかって来ましたよ!!」
クロム「俺の前にはルフルがいる!」
当麻「後ろ向けって言ってるんだ!!」

 あまりにボケ倒すクロムに当麻が指摘する。接近してくる裸族との距離が目と鼻の先になろうとした瞬間、小さな何かが現れた。

ワリオ「あべしっ!?」
スネーク「ひでぶっ!?」

 その小さな何かはワリオとスネークを殴り飛ばして気絶させ、クロム達の前に立った。

ドレディア「…………」

 小さな何かの正体はドレディアだったが、その見た目は違った。
 綺麗な髪はボサボサに荒れ、目の下に隈ができ、知るものが入れば何時ものような覇気の欠片も無い姿に驚くだろう。

クルール「な、なんだこのみど――」
ドレディア「……ア"ァ"?」

 何か言おうとしたクルールにドレディアは睨み付けた。その視線にクルールは身体が固まるように動けなくなり、ドレディアはクルールから視線をそらした。

ドレディア「…………」

 クロムをじっと見つめるドレディア。クロムはその姿にどこか寂しさのようなモノを感じた。しばらく見つめていたドレディアはクロムに興味を失ったのか、はたまた飽きたのかスタスタと食堂の出入り口まで歩き始める。

 ……な、ナメられたままで終われるか……このオレ様をナメるな!!

 しかし、ラスボスとしての意地でクルールが去ろうとするドレディアを後ろから横スマッシュを仕掛けようとする。

ルフル「ドレディアさん! うし――」

 ルフルが言おうとした瞬間、ドレディアは後ろから迫る横スマッシュを軽々と避け、クルールの横面を強く殴った。

クルール「……がひゅ……」
ドレディア「…………」

 壁に顔から埋まるように殴り飛ばしたクルールを一瞥してそのまま去るドレディアを見るクロム。

クロム「……ルフレ……ルフル……」

 不意にクロムがルフレとルフルに話しかけた。

クロム「教えてくれ……トクマという人物に何があったのかを……」

 クロムの質問にルフレとルフルが沈黙し、重い口を少しずつ開きながらとある男の物語を語り始める。



 ~終点~

 ルフレとルフルがクロムに語り始めた同時刻。乱闘のステージとして障害物もないシンプルな作りである終点に五つの人影が現れた。

マスターハンド「みんな、集まってくれてありがとう。大事な会議だから場所を創るのに時間がかかっちゃって……」
クレイジーハンド「お前が余分なモノを創ろうとしたからだろ……」
マスターハンド「えぇ~……余分かなぁ?」
クレイジーハンド「ネオアームストロングサイクロンジェットアーム​ストロング砲を空間の周囲360°配置させようとしたバカな創造神はどいつだ?」
マメール「ケンカはそこまでにしましょう。今回の話はマリオさん達ファイターには話せないことです」

 ブーブーと文句を言うマスターハンドにキレかけるクレイジーハンド。その二人の間にマメールが間に入って仲裁する。

シェハラザード「そうそう、こうやっておふざけで話せる空間を作ってくれたお陰で私達は気軽に話せるんだから」
ヴィルヘルム「だとしても、四創世としての重責まで外す訳にはいかない」

 褐色で占師にしては少し大胆な格好をした女性――シェハラザードが笑い、モノクルをかけた筋肉質な身体をした男性――ヴィルヘルムが指摘する。
 なお、ヴィルヘルムの声を担当しているのはクロムと同じ杉田智和さんである。

シェハラザード「もう、相変わらず硬いな~ヴィルヘルム……」

 愚痴を言うシェハラザードだがヴィルヘルムは聞く耳持たずにマスターハンドが創造した椅子に座る。
 五人が椅子に座り、マスターハンドが先導して会議が始まった。

マスターハンド「さて、本題に移るとしよう……知っての通り“灯火の星”事件で我々の世界にも小さくない被害が発生している……君達の世界ももちろん、幻想郷を管理する八雲紫も今回の事件でファイター達を戻している」
ヴィルヘルム「ファイター達の殆どが世界に戻っている現状……スマッシュブラザーズは滅多にない人材不足に陥っている」
クレイジーハンド「人材を集めようと考えているが、この状況下では集まらない……だからと言ってハードルを下げれば烏合の衆になってあの時と同じ全滅を辿ってしまう」
マメール「ですが、他の世界も人材不足は同じ。そう簡単に集まるのは難しいでしょう」

 黙々と進む会議。その話し合いは進行してるようでしておらず、決め手となるものがなかった。

シェハラザード「……ん~……少し質問していいかな?」

 シェハラザードが四人に対して律儀に手を挙げて質問する。

シェハラザード「は呼ばないの?」
四人「…………」

 その言葉に四人が沈黙する。

マスターハンド「……確かに、今回の件はカービィと彼がいたから解決できた……ドレディアも彼には心を開いている」
ヴィルヘルム「だが、俺は反対だ」

 マスターハンドの言葉を否定するかのようにヴィルヘルムが異議を唱えた。

マスターハンド「ヴィルヘルム……」
ヴィルヘルム「元を辿れば、マスターとクレイジー……お前達二人が考案した計画に巻き込まれた人物に過ぎない」
クレイジーハンド「…………」
ヴィルヘルム「……知らないとでも思ったか? 多くの英雄達の中に一般人を入団させて影響力と成長過程を調べる――“唯一人アナザーワン英雄・ヒーロー計画”……現代社会においてズバ抜けた精神力を持つ彼を迎え、英雄達と共同生活し、目を見張る成長を見せた……そして、その結果があれだ!!」

 マスターハンドとクレイジーハンドを責めるかのように大声で言うヴィルヘルムに珍しく沈黙する創造神と破壊神。その姿にマメールは表情に曇りを見せた。




 ~???~

 スマブラ邸にて、使われてない一室がある。室内にはモノがあまり置いてないにも関わらずに新品のように埃がない。その一室に一つの小さな影が――ドレディアが訪れた。
 ドレディアはゆっくりと、室内の主について一つ一つ思いを噛み締めるかのように進んでいく。

ドレディア「……ァー……」

 か細い声を出しながら、部屋の一角に視線を向ける。そこには、ボロボロになった赤ジャージの上着がハンガーにかけられていた。

ドレディア「……」

 ドレディアはその赤ジャージをハンガーからハズし、引きずりながらも大切に抱えて部屋を出ていった。
 その小さな後ろ姿には大きなナニかも抱えているようにも見え、その姿を二つの人影が見送った。

 小さな草姫の背中を写す瞳には、何が込められているのか……


 珍しくシリアスで終わった……コメントOKです!!