二次創作小説(新・総合)

覚醒・ドルピック島編【一日目】 ( No.39 )
日時: 2016/08/25 23:36
名前: トクマ


 旅行当日。スマッシユブラザーズは予定通りドルピック島へと向かった。天気にも恵まれ、今日から一週間は南国特有の大雨や嵐はなく、ドルピック島の天気は快晴が続くらしい。

 そして、スマッシユブラザーズを泊めれる所はそんなに多くなく――むしろ50人以上の人間+αを泊めれる所が多くあってたまるか――ドルピック島で唯一全員泊まれる【ホテル・デルフィーノ】はそう簡単に空き部屋に恵まれる訳もないうえに三泊もすればかなりのお金がかかってしまう。

 幸いにもマリオがホテル内の事件を解決してくれた事とオーナーがスマブラのファンという事を含めて多少料金を負けてくれた故に最初はいくつかのグループに別れて各エリアの民宿やホテル、ピーチ姫やマリオ、ワリオの別荘に一泊してから二日目に【ホテル・デルフィーノ】に新メンバーと合流しながら集合し、残りの日数を過ごすという計画になった。

 そして、トクマ達はドルピック島の観光名所の一つであるリコハーバーに来ていた。

アリス「あっっつーい!!」
美琴「南国の島なんて夢みたいねー」
ガノンドロフ「あまりはしゃぐな。目立つと迷惑になるぞ」
ルフル「でもガノンさん――」

 初めての南国の島にいつもよりはしゃぐアリスと体からソワソワと擬音が溢れている美琴を落ち着かせるガノンドロフ、しかしルフルの指を指す方に顔を向けるとそこには――

トクマ「しゅうぅぅぅくぅぅぅ(祝)!!」
当麻「ド」
ルフレ「ル」
ピーター「ピ」
リンク「ッ」
マリオ「ク」
ピーチ「島」
マック「到」
ピカチュウ「着!!」
八人+一匹「Yahoooooooo!!」

 ――テンションが天元突破して振りきった作者と愉快なファイター達がいた。何気にピーチ姫とリンク以外全員水着であることからテンションの高さが伺えるだろう

ルフル「――アレに関してはどう思います?」
ガノンドロフ「……ノーコメントだ。少し待っていろ」

 マリオ達のテンションが落ち着くまで少しリコハーバーについて軽い説明をしておこう。リコハーバーはイカが名産の漁港で大小さまざまな船が係留され、ジャングルジムのような鉄骨が立ち並ぶ名所。イカに乗って水上を走るイカサーフィンが名物である。

当麻「それで、これからどうするんですか?」
トクマ「海ですか? シーですか? それともオーシャンですか?」
ガノンドロフ「全部海ではないか……どれだけ泳ぎたいか知らないが今日は泳がない。海水浴は三日目だ」

 ガノンドロフの(物理的な)鶴の一声で落ち着きを取り戻したメンバーは海にまだかまだかとソワソワしていたが、ガノンドロフの一言にピーチ姫とリンク以外はあまりのショックに膝から崩れ落ちた。

マリオ「そ……そんな……」
当麻「目の前に海があるのに……不幸だ……」
トクマ「どうして……どうしてそうなったんだよ!!」
ガノンドロフ「そんな『大事な娘が不治の病にかかった事を知って嘆く父親』みたいに言っても格好のせいでシリアスがあまり伝わらないぞ」
リンク「てか、マリオは今回の計画を知っているのになんで落ち込むんだよ……」

 テンションの落差と格好で落ち込むメンバーを少し戸惑いながらガノンドロフとリンクは呆れた目で見ていた。

ピカチュウ「……」
ピーチ「どうかしたのピカチュウ?」
ピカチュウ「な、なんでもないよピーチ」
???「もしかしてマリオか?」

 そんな中、ピカチュウだけは何やら考える様子を見せる。気になったピーチ姫は声をかけるが誤魔化されてしまい、さらに聞こうとしたら後ろからマリオを呼ぶ声がした。

モンテ「やっぱりマリオじゃないか!!」
マリオ「ん? イカのおやっさん!!」

 声をかけた人物にマリオは久々に友人に会ったかのようなテンションになり、モンテ族のおっさんの肩を互いに叩きあう。

ガノンドロフ「知り合いかマリオ?」
マリオ「ドルピック島の事件に巻き込まれた時に会ったんだ」
モンテ「元気そうで何よりだよ。あれからイカサーフィン体験者が増えてこの前の雑誌に載ったんだ!」
マリオ「見たよ。おめでとうな」

 ガノンドロフの質問に答え、モンテ族のおっさんがやっているイカサーフィンが雑誌に載った事を祝福する。

ピーター「イカサーフィンってあんたがやってるのか?」
モンテ「そうだとも。イカサーフィンやっていかないかと言いたいんだが、その前に何人かモニターをやってくれないか?」
リンク「モニター?」
モンテ「あぁ、少しついて来てくれ」

 その言葉に首を傾げながらモンテ族のおっさんの後ろについて行くと三匹のイカに三人まで乗れるような浮き輪と同じ材質で創られた大きな空気入りソファが丈夫そうなロープとつながり、イカとソファの間に運転席のようなモノがある乗り物があった。

マリオ「……これは……?」
モンテ「【イカボード】という新しいマリンスポーツだ。内容はバナナボートと同じだが水上バイクの代わりにサーフィン用のイカ数匹がこのソファを引っ張るんだ。スピードもあってスリルがあるぞ」
ルキナ「そこまでわかるなら何故モニターを?」
モンテ「殆どがイカサーフィン目的なんだ。イカボードが空いていても数時間待ちでも良いからイカサーフィンをやりたいヤツが多くて意見があまり集まらないんだよ……有名になるのも考えものだな」

 モンテのおっさんがやれやれとジェスチャーし、それを見かねたマリオがまだ水着姿のメンバーに声をかける。

マリオ「トクマ、行ってみたらどうだ?」
トクマ「ぅえっ!? いや、オレはジェットコースターみたいなスリルがあるヤツはあまり……」
ルフレ「折角だし乗ろうぜトクマ」
トクマ「だからオレは――」

 ルフレの誘いにトクマは否定しようとする。

ルフレ「そんで賭けでもしようか?」
トクマ「――はぁ?」
ルフレ「ルールは簡単。最後までイカボードに乗っていたら勝ちで勝者には敗者に一度だけ命令する事ができる」
トクマ「いや、だから……」

 しかし、突然の提案に戸惑う。それでも乗りたくないので遠慮しようとする――

ルフレ「無論――お前が怖いと言うなら仕方ないな」

 ――が、ルフレの挑発にトクマは旅行前の罠にはめた事を根に持っている事に気付き、ほっとけば何回も提案される。そうなればルフレがルキナに告白できないと考えたトクマはこの提案を――

トクマ「言ってくれるじゃねぇか……上等! その勝負乗ってやる!!」

 ――受けた。その言葉に予想外だったのかルフルはトクマに質問した。

ルフル「いいんですかトクマさん? これは一種の戦いだから苦手だったハズじゃ……」
トクマ「振り落とされても救命胴衣もあるしなんとかなるだろ……作戦もある」
ルフル「作戦?」

 トクマの口から出た“作戦”という言葉に怪訝な表情になるもやる気に満ち溢れた目をしたトクマはイカボードに歩き始める。

トクマ「それに、いつまでも逃げてなんかいられないからな」

 軽く手を振りながら進む姿にルフルはいつの間にか成長した一人の人物の背中を見ながら呟く。

ルフル「……そうですか」

 それにどんな感情が含まれていたのかはルフル本人も知らない。


 感想はまだ。

覚醒・ドルピック島編【一日目】 ( No.40 )
日時: 2016/08/25 23:48
名前: トクマ

 イカボードに乗ったのは右からルフレ、ルフル、トクマという順番であるが二人はルフルが乗ったことに驚いたがこういうスポーツに乗ってみたいという好奇心からだと納得した。

ルフル「ところで、コレ振り落とされる事ってあるんですか?」
モンテ「滅多にないなー」
ルフレ「それなら勝負はつかないかもな」
トクマ「だなぁ」

 運転席にいるモンテのおっさんの返答に笑いながら会話するルフレとトクマ。その様子は仲の良い親友と言われても違和感はない。

ルフレ「まぁ、それならそれで」
トクマ「気持ち良くマリンスポーツを楽しもうか」
モンテ「そんじゃ、その取っ手にしっかり掴まってくれよ」
トクマ&ルフレ「うーす」

 モンテのおっさんの言葉に返事して座り、近くにあった取っ手を掴み――
























 ――トクマとルフレの手からぬちゃ、ぬる、という何か滑るような音がした。確認してみるとその手にはサンオイルが付着していた。

トクマ&ルフレ「キサマァァ!!」

 心当たりがある二人はすぐに立ち上がって互いをルフル挟んで不良同士のケンカよろしくメンチをきりあう……てか、勝つ為とはいえ容赦なさすぎだろ! お前らにスポーツマンシップはないのか! コロナマウンテンの火山口に捨ててきたのか!!

トクマ「なんて卑劣な野郎なんだお前は!! それでも魔導軍師か!!」
ルフレ「お前こそ、よくこんなゲスな事を思いつくな!! 同じ人間として恥ずかしいだろ!!」
ルフル「二人とも同じ事をやってるんだけど……」

 トクマとルフレは罵りあうがやってることはお互い同じ事を棚にあげている事に冷静にルフルは指摘する。勿論二人は聞いているはずもない。

モンテ「行くぜー」
トクマ&ルフレ「ふおおおおおっ!?」

 トクマとルフレがメンチをきりあっている。でもそんなの関係ねぇ!! と言わんばかりにモンテのおっさんはアクセル全開と言っても過言じゃないスピードでイカを走らせ、二人は強制的に座らせられ、飛ばされないように必死にしがみつく。

トクマ「どうしたルフレ……顔が引き攣ってるぜ?」
ルフレ「お前こそ……っスピードが怖くてビビってるんじゃないのか?」
ルフル「……」

 思わず『お前ら鏡を見てから言え』と言いたくなるぐらい引き攣ってる二人は挑発しあい、ルフルは耳を傾けても意味はないと判断したのか無表情に徹する。

ルフレ「な、なんなら片手で勝負してやるが?」
トクマ「じ、じょ、上等じゃねぇか!」
モンテ「加速するぜー」
トクマ&ルフレ「ふおおおおっ!!」
ルフル「……バカばっかりですね」

 二人のバカさ加減にルフルが思わず呟いてしまったのは余談だろう。場面を変えてマリオ達はイカボードのスピードや見た感じ等の感想を言い合う。そんな中で美琴はどこか羨ましそうな目でトクマ達が乗っているイカボードを見つめる。

美琴「……」
ピーチ「あら? どうしたの美琴ちゃん?」
ピカチュウ「なんか羨ましそうな顔してるね」

 美琴視点ではイカボードの速さを楽しむ笑顔で楽しむトクマとルフレ、そして少しだけ怖がるような素振りで兄のルフレに抱きつくルフルの姿が目に映っている。

 しかし、現実は片手を挙げた状態で振り落とされないように必死の形相で耐えるトクマとルフレ、その間に挟まれ、無表情のルフルがいた。

 ――“いける……! 脚で踏ん張ればなんとか……!! だが、それはヤツとて同じ事……あの脚をなんとかしなくては!!”

 この間わずか一秒。まるでバトル漫画の記憶がないキャラが戦闘での動き方を知っていたかのような動きでトクマは隠し持っていたサンオイルを取りだし、蓋を開け、ルフレの意識をそらす為に動いた。














トクマ「向こうでルキナが!!」
ルフレ「向こうに藤岡弘(初代仮面ライダーである仮面ライダー一号を演じた俳優)が!!」
トクマ&ルフレ「なにぃっ!?」
ルフル「……」

 訂正、ルフレも同じ事を考えていた。その結果二人が豪快に水面に叩きつけられて沈んだ。

ルフル「……バカばっかり」

 全く持ってその通りである。

トクマ「この卑怯者!!」
ルフレ「お前がな!!」
ルフル「どっちもどっちです」
ピーチ「お帰りなさい」

 イカボードから帰ったトクマとルフレは騙した事と汚い手を使ったことについてケンカしているがルフルの言葉通りお互い様である。その二人に呆れながら歩くルフルにピーチ姫は労いの言葉をかける。

美琴「楽しかった!?」
ルフル「私は楽しかったです……あの二人は置いとくとして」

 美琴の質問に答えてチラッ、と二人の方を見るとリンクとガノンドロフの拳骨に沈む姿が確認された。

美琴「私も乗ってみようかしら……」
当麻「それなら一緒に乗るか?」
美琴「えっ!?」

 ま、まさかの当麻×美琴NLフラグキタ――ッ!! 予想だにしない展開にマリオ達は呆然とするが、こんなおいしい展開を見逃さないヤツらがここにはいた。

ピーチ(〈●〉〈●〉)
トクマ(〈●〉〈●〉)
アリス(〈●〉〈●〉)
ピーター(〈●〉〈●〉)
イカサーフィンのおやっさん(〈●〉〈●〉)
そこら辺にいたモンテ族の女性(〈●〉〈●〉)
そこら辺にいたモンテry(〈●〉〈●〉)
そこら辺にいたモry(〈●〉〈●〉)
そこら辺にいry(〈●〉〈●〉)
そこら辺ry(〈●〉〈●〉)
そこry(〈●〉〈●〉)

 NL好きカムバック……いや、予想以上に多すぎだろ!! スマブラメンバーはともかくイカサーフィンのおっさんとそこら辺にいたモンテ族の女性まで食いついちゃったよ!!

 そんな事なんて気付かずに美琴は顔を赤くしながらも震えるような声で答える。

美琴「い……いいの……!?」



























反応した全員(〈●〉Д〈●〉)パッカーン

 何その一体感!?


































当麻「……」
ガノンドロフ「……」
美琴「……」

 ……えぇ……まぁ予想はしていたよ……三人乗りで不幸体質の上条当麻がいるんだから……そんな美味しい展開が来ると私は思っていたのに!! そしてなんでよりによってガノンドロフなんだよ! なんかカップルの旅行に両親がついて来ちゃった並の気まずさが出てきたよ!!

当麻「次、右に曲がるみたいです」
ガノンドロフ「うむ」
美琴「……」

 当麻の言葉通りイカボードは右に曲がるが先程より緩やかに曲がっていく……頑張れ美琴。きっと旅行中にいいことあるさ……

美琴「(予想外にすっごい安定感……っ!!)」
ガノンドロフ「どうした御坂?」
当麻「海水が目に入ったか?」

覚醒・ドルピック島編【一日目】 ( No.41 )
日時: 2016/08/26 07:29
名前: トクマ

 待ちに待った新キャラ登場回!!



トクマ「随分と楽しんでるな……」

 遠目でしかわからないトクマは当麻達の様子を見て呟く。

ピーター「これからどうするんだ? マリオの旦那?」
マリオ「そうだな……昼の15:00からここで市場が始めるみたいだからそこで夕食の買い物をしてから別荘に行くとしよう。それまでは自由行動だ」
アリス「イカサーフィンしてきまぁす!!」
ピーター「あ、待てよアリス!」
マリオ「どれ、俺も久々にやるか!!」

 マリオから予定を聴いたアリスはイカサーフィンするために走り出し、ピーターとマリオも後を追う。ルフルはイカボードの勝負を思い出し、リンクに結果を聞いた。

ルフル「そういえば結果はどうなったんですか?」
リンク「そうそう、お前達の勝負なんだが……波の差でトクマの勝利だ」
ルフレ「そんなバカな!?」
トクマ「よっしゃぁぁぁ!!」

 あり得ないものを見たような表情で驚くルフルを尻目にトクマは勝った事に対してガッツポーズをとる。

ルフレ「波の差なんて誤差だろ!!」
トクマ「男らしく負けを認めろ……さぁて、何を命令しよ……う?」

 ルフレの言い訳をスルーしながら何を命令しようか考えていたら不意に服を引っ張られる感覚を感じた。振り向くとピカチュウが何やら真面目な表情でトクマを見つめていた。

ピカチュウ「トクマ、少し来てくれないかな?」
トクマ「……はい?」

 その言葉にトクマは疑問に思いながらも答えた。















トクマ「新メンバー?」
ピカチュウ「うん。ちょっとした事情でボクとルカリオ、リザードンで面倒を見てたんだけど……彼女にも交流を持って欲しくて呼んだんだ」

 マリオ達と別れ、ピカチュウに連れていかれながら説明を聞くとどうやら新メンバーとの交流の話だった。

トクマ「事情……それってポケモン側の?」
ピカチュウ「……最近、外来種として持ち込まれたりでもしているのかな? 君もボク達のゲームをした事があるってマリオから聴いたけど知ってるよね。別の地方にいるはずのポケモンが普通にこっちに居たりしたこと」

 ピカチュウの言葉にトクマは少しだけ覚えがあった。遊んでいたポケモンルビーでサファリパークという施設があった。その施設は無料もしくは500円を払うことで園内に入ることができ、手持ちポケモンを戦わせずにポケモンを捕獲する事ができる。ボールはサファリボールという専用のボールを使って捕獲するのだが、その施設にはケンタロスやピカチュウといったその地方にはいないハズのポケモンがいるのだ。

 最初はラッキーとしか思わなかったが、今になってよく考えれば不思議に思う……恐らくサファリパークはなんらかの理由でこの地方に来てしまった別の地方にいるポケモンを心優しいトレーナーに引き取って貰うことを願って建てられたかもしれない。

トクマ「オレに会わせるポケモンて、なんか問題を抱えているのか?」
ピカチュウ「……察しが良くて助かるよ。その子の種族は基本穏やかな性格が多いハズなんだけど面倒を見てる彼女はなんというかやんちゃな性格をしていて通常のステータスもあり得ない方向に突出してるんだよ」

 そう言われて心当たりがあったのはポケモンの性格だった。捕まえたポケモンの性格がわんぱくやおくびょう等があった事を思い出し、それと同じ感じかとトクマはイメージする。

トクマ「ようは個性的ってことか」
ピカチュウ「正直言って苦労すると思うよ?」
トクマ「上等だ……ギャグカオス組の騒動に巻き込まれたり、戦闘バカにしつこく戦闘しろと迫られたり、もふぷに派に動物ビスケット片手に追われたり、裸族に反復横跳びで追いかけ回される苦労を知っているんだ……今さら苦労が一つ増えようが問題ない!!」
ピカチュウ「清清しい程に諦めてるね……でも、それなら心配ないかな?」

 ピカチュウの言葉に何か引っ掛かりを感じ、聞こうとするがいきなり止まった。前を見ると花畑がある小さな丘がそこにはあった。

ピカチュウ「この先の丘にある花畑に彼女はいるよ」
トクマ「そういや、さっきから彼女って言ってるけどそのポケモンの性別は女性なのか?」
ピカチュウ「女性しかいない種族なんだ……だから女性である事は確かだよ」
トクマ「……わかった」

 気を引き締めてトクマは丘の上にある花畑を目指して歩き始める。後ろにはピカチュウが心配そうな表情で見守っている。

 進んでいくと花畑に緑のコントラストが目立つ子が居た。見た目が緑で占められている割合が多い分草っぽい感じがし、ピカチュウが言っていた彼女だとトクマは理解したと同時にこのポケモンを思い出した。

 草を表す風体の他に、頭にちょこんと乗った花と見える部分も可愛らしさを強調しており、まるで草のお姫様の様なフォルムである。そんな彼女に似合いそうなニックネームはやはりストレートに『お嬢様』や『姫様』、臭くなると『プリンセス』と言った言葉になるけどこのポケモンは間違いなく……――

トクマ「ドレディ――」













































ドレディア「……………………ア"ァ"?」

 ――……ドレディア……のハズだった。

 声を掛けた瞬間にダミ声を上げつつ振り返り、可愛い顔が台無しになるレベルでこっちを睨んでいる。額に青筋を立て、どうやったらああなるのか下半身の膨らんだかぼちゃパンツのような部分が若干平べったくなっていて、その上に腕(細長く平べったい葉っぱ)と思われる部分の肘を両側に乗せ――ヤンキー座りのような体勢をしたドレディアがトクマの目の前にいた。

 ――“とりあえずチェンジお願いします”

 トクマのドレディアに対しての第一印象が決まった瞬間である。


 今日はここまで。感想やコメントOKです!!