二次創作小説(新・総合)

覚醒・ドルピック島編【三日目】 ( No.75 )
日時: 2016/11/20 22:37
名前: トクマ

トクマ「さぁ、始めるザマス」(吸血鬼コス)
当麻「行くでがんす」(狼男コス)
ルフレ「フンガー」(フランケンコス)
マック「マジメにやれよ!」
ルフル「てか、今更なハロウィンコス!?」

 てなわけで、始まるよ!




      “マンマビーチ”

 ドルピック島の観光名所であり、サンゴ礁がある美しい海水浴場。土地の中心には、光を集める鏡に囲まれた太陽の塔があり、おおすなどりの卵が奉られている。

 砂浜には【砂山の芽】があり、うっかり水をかけると砂が急に盛り上がって跳ね上げられる。

 サンゴ礁側の海の家の屋根に備えつけられたミキサーでスイカを粉砕して作る、スイカジュースが名物。

 もったいぶったが、早い話――

全員「海だァァァァァ!!」

 ――待ちに待った海水浴である。

 スマブラメンバー全員がここマンマビーチに訪れ、海水浴を楽しもうとしていた。とはいえ、マンマビーチと言っても人があまり来ない一角で楽しむ――俗に言うプライベートビーチである。

リンク「準備体操は各自で行ってくれ。周りに迷惑がかからないように気を付けるように……それじゃあ解散!」
トクマ「ヒャア! もう我慢できねぇ! 海だ!!」
ルフレ「体操してから海に入れ!」
ゼルダ「あそこで体操もせずに飛び込もうとするおバカにならないよう気を付けて下さいね?」
こども組「はーい!!」

 リンクの注意を聞いてなかったかのように海に全力疾走で走るトクマとそれを止めるルフレ、それを見て毒の入った言葉でこども組に言い聞かせるゼルダ。

 どこかで夏の魔力という言葉が脳裏によぎるが、なるほど。一分も経たない内にカオスを作り上げた所を見るとあながち間違いはなさそうだ。

ルフル「あの……マリオさん」
マリオ「どうしたルフル?」

 浮き輪を身に付けて海に走ろうとしたマリオにルフルがヒソヒソとマリオに声をかける。

ルフル「こんな事してて大丈夫なんですか? 亜空軍が動き出してる可能性があるって言ってたのに……」

 そう、前回の話で亜空軍について話したマリオが予定を変更せずに海水浴になった事をルフルは心配する。

マリオ「……実を言うとな……今回の騒動はタブーは関与してないんだよ」
ルフル「……はぁ!?」

 まさかの一言にルフルは大声をあげた。普段の冷静な様子を捨ててマリオに詰め寄る。

ルフル「自分で亜空軍って言ったじゃないですか!」
マリオ「そうなんだが、オレの知るアイツはこんな証拠が残るような事はしないんだ……アイツは戦闘もそうだが戦略の方が長けているんだ。普通に戦うより人のトラウマを抉ったり、仲違いさせるような方法を選ぶ」
ルフル「……エグいですね」
マリオ「だからこそだ。アイツは確実性を求める。これぐらいの不安は逆効果だからな」

 ……一理ある。

 マリオの説明にルフルはそう思った。確かに今までの様子から見て一種の作戦や警告というより『私達にはこんなスゴいものがあるぞ』っという子供のような自慢にも見える。

 その事から考え、ルフルは一つの答えを頭に思い付く。

ルフル「……私怨ですか?」
マリオ「そうだ。恐らく亜空軍の新参者が独断でやった行動なんだろう……対策もしてあるが、どっちみち大丈夫だ」

 ルフルの呟きにマリオは答えた。

 よく見ればサンドリヨンにゼルダとサムス、吉備津彦にファルコンとガノンドロフ、ピーターとアリスにネスとブラピ、ミクサとシネレッタにカービィとピーチ姫が周りにいた事に気付く。

トクマ「ルキナ、ルフレにサンオイル塗ってあげたらどうだ?」
ルキナ「……へぁ!?」
ルフレ「トクマァァァ!!」

 ……とある一角を除いて……

 予想だにしないトクマの一言にルキナは顔を赤くし、ルフレはラリアット気味にトクマを連れていった。

ルフレ「何言ってんの? おまえ、本当に何言ってんの?」
トクマ「旅行前に言っただろ……『応援するからよ……頑張れよ……』って」
ルフレ「だからってこれの他になかったのか!!」

 トクマとルフレの聴こえる話し合いにルフルは一生懸命に、無駄だと思いながらも他人のふりをする。

トクマ「……ごめん。お前の恋愛面に関してのヘタレっぷりを見たらこれしかないんだ……諦めてくれ」
ルフレ「頑張れよ! 少しでいいから他の案がないか考えてくれよ!」
トクマ「ごめwwwムリポwww」
ルフレ「笑いながら即答すんな! 今のオレはバンジージャンプしたら途中でゴムが切れた事に気付いてしまった気分なんだぞ! この裏切り者!!」

トクマ「え? フラミンゴ?」
ルフレ「違うわこのバカ!!」

 もはや、バカの話し合いにしか聞こえない。その証拠に周りのファイター達は彼らに生温かい視線を向けている。

ルフレ「ルキナ、このバカの言葉は気にしなくていいか――」












































ルキナ「ふ、ふふふちゅ、ふちゅちゅかかかものででてすが、よろ、よろし、よろしくおねがいしましゅ」
ルフレ「――ルキナァ!?」

 ルキナ・ランナ・ウェイ。

 ルフレが振り向くとルキナがもはやどこに走り出したのかわからない程に混乱しており、リンゴやトマト顔負けの赤面で目がグルグルと回っている。

 何処からか出したエアマットの側でひたすら粘りけのある液体――ローションをひたすら手で混ぜていた。

 ……まぁ、言いたいことは色々あるけど一つだけ言うとしよう……誰だエアマットとローションを用意したヤツは!!

トレ子「あ」

 お ま え か !

ルフレ「……」
トレ子「やっべ! 無言で走ってきました!」
マック「トレ子さん何でこっちに来るんスか!」
当麻「ルフレも武器構えてこっちに来やがった! 不幸だぁぁぁぁ!!」

 魔導書と剣を持ったルフレから逃げるトレ子、巻き込まれたマックと当麻、トレ子を追うルフレをトクマは苦笑いで見送った。

 ……随分、変わったな。

 自分に対してどこか懐かしむような感じで小さく思うトクマ。

???「アイスはいりますか?」

 思っていると、帽子を深くかぶった長い銀髪の女性が小型のクーラーボックスを肩にかけてアイスを勧めてきた。

ドレディア「ディーア!」
トクマ「あ、一つ下さい……あれ? プライベートビーチなのに何故ここに?」
女性「ここの所有者に頼まれたんですよ……差し入れのようなモノだと受け取ってください……あれ? もしかしてマリオさんですか?」

 ドレディアが両手にアイスを持って喜ぶ様子にトクマが微笑んでいると女性がマリオに気付く。

マリオ「ん? そうだが?」
女性「やっぱり! 私、大ファンなんですよ!! 握手……してもらえますか?」
マリオ「あぁ、別にいいぞ」

 女性の対応にマリオは笑顔で対応し、手を差し伸ばす。その反応に女性は喜びを露にする。

女性「ありがとうございます!!」

マリオ「ハハハッ……










































         潰れろ」

 瞬間、マリオが女性を地面に強く叩きつけて拘束した。

トクマ「………………え?」

 まさかの行動に頭が追い付かず、呆然とするトクマ……やがて意識を取り戻した。

トクマ「ま、マリオさん! 一般人の女性になにし……っ!?」

 マリオに訳を聞こうとしたら、女性の帽子が取れ、頭部に金属特有の鈍い銀色の光が日光の反射によって輝く。その頭部の中心には赤い電子文字がカウントダウンを行っていた。

トクマ「ロボット!? それにこれって……!!」
マリオ「総員! 全力で俺から離れ――」

 マリオの声が言い終わる前に拘束した機械の体が開き、マリオの両手を拘束した。そしてカウントがゼロとなり、爆発と同時に周囲一帯を紫色の煙幕が広がった。

マリオ「……ぐっ!!」

 苦悶の表情を浮かびながら体勢を崩すマリオ、そして彼の目の前に紫色の霞がかった黒い穴が現れる。

???「……厄介でしたわね」

 その穴から声が聴こえ、気温が暑いのに謎の寒気が感じ取れた。

???「気さくで陽気な外見に反して微量の殺意に過剰戦力で圧し潰す……ロボットを仕向けなかったら文字通り私達が潰れていましたわ」
???「デモ、その警戒心が裏目に出たわネ」

 穴から現れたのは紫色を主体にしたドレスに鎧を身に付けた二人である。一人は背が高くてレイピアを持った長めの銀髪の女性、もう一人はさっきの女性と対照的に背が低くて身の丈以上もある大剣を担いだ縦巻きロールの女性が現れた。

???「久しぶりねサンドリヨン」
サンドリヨン「そ、その声は――!!」

 その姿にサンドリヨンは驚きを隠せなかった。何故なら、サンドリヨンにとって二人は――

???「相変わらず、生意気な顔をしていますわね。全く以て憎らしい」
???「妹のブンザイデ、偉ソウにアタシを見下ろしヤガッテ! あンた、何様よ!!」
サンドリヨン「メリザンドお姉様と、アドリエンヌお姉様……!!」

 ――身内同然の人物なのだ。

 旅は予想だにしない暗雲と邂逅かいこうをもたらした。


覚醒・ドルピック島編【三日目】 ( No.76 )
日時: 2016/11/20 22:39
名前: トクマ

マリオ「知り合いなのか……サンドリヨン」
サンドリヨン「はい、かつての闇との戦いの後、二人とも姿をくらましていたのですが……」

 マリオの問いサンドリヨンに答える。しかし、アドリエンヌとメリザンドはサンドリヨンを蔑む目で見つめながら荒く息を吐く。

アドリエンヌ「フン、オマエなんか、妹と思ったことなんて、一度もナイカラ!」
メリザンド「弱い新米の時には目を掛けて可愛がってあげましたのに、城の【舞闘会】でまぐれ勝ちした程度で、図々しく王子に取り入って、ワタクシたちをないがしろにしましたわね。この恩知らず!!」
サンドリヨン「私はそのようなことは! お姉様たちにはお世話になって、感謝していましたし」

 過去の恨み辛みをぶつけられ、サンドリヨンは困惑する。

マリオ「……どういうことだ?」
サンドリヨン「入ってきた私をお姉様たちが鍛えて下さったのではありませんか」
マリオ「なるほどな……」

 サンドリヨンの言葉にマリオは理解した。つまり、新米のサンドリヨンをあの二人は自分たちより才能があるサンドリヨンを陰湿なイジメで潰そうとしていたが、それが空回りし、ますます鍛えられてサンドリヨンを強くしてしまったという事だ。

マリオ「完全な自業自得だな」
アドリエンヌ「ダマレ! チビ!!」
マリオ「お前もチビだろ」
メリザンド「ですが、今のあなた達は陸にあげられた魚同然……数日前から息を潜めていた甲斐がありますわね」

 アドリエンヌの軽口に指摘するもマリオは内心考えていた。メリザンドの言う通りメンバーは何処にいるのかわからず、自分の両手は拘束されてる。無理に力づくで外そうにも自身の勘が外すなと告げている。

 まさに八方塞がりである。

マリオ「……何が目的だ」
メリザンド「サンドリヨンが住む世界の消滅……ですが【タブー様】はそれを望んでおられないため、誠に不服ですがサンドリヨンを完膚なきまでに倒す事ですわ」

 メリザンドの言葉にマリオは目を瞑る。静かに考える姿に敵であるメリザンドとアドリエンヌはモチロン、サンドリヨンは動くことが出来なかった。

 戦いを体験してる三人だからこそ理解できたのだ――下手に動けばやられると。

マリオ「そうか……」

 やがて、目を開けたマリオは軽く息を吐き、回りを見渡して息を吸って声をあげた。

マリオ「総員! ワープブロックを直ちに起動! 撤退だ!!」
アドリエンヌ「血迷ったカ! ソレは悪手ダゾ!!」
メリザンド「出番だ! クロノダイル」

 周りに響くような大声にアドリエンヌはバカにしたような感じで笑い、メリザンドが海に向かって叫ぶ。

クロノダイル「■■■■■■■――ッ!!」

 メリザンドの声とともに海から体格がクッパよりも大きく、二本足で立ってその身体に時計が巻きつき、両腕が剣になったワニが現れた。

サンドリヨン「あれは禁書の!?」
アドリエンヌ「まさかこれを渡されるナンテ驚きダワ。デモ、アンタをボロボロに出来るナラ問題ないイワヨネェ!!」
メリザンド「やりなさい。クロノダイル」
クロノダイル「■■■■■!!」

 メリザンドの命令にクロノダイルはマリオに向かって襲いかかる。その様子をマリオは微笑んだ。

マリオ「今だ!!」

 マリオの声とともにすぐ側の砂からドレディアとトクマが現れた。

 あの爆発の瞬間、ドレディアはトクマと一緒に砂に伏せて身を隠していたのだ。それを知ってたマリオは敢えて考えるフリをして時間を稼いでいたのだ。

アドリエンヌ&メリザンド「なっ!?」
トクマ「名も無き咆哮ハウル・オブ・ゼロ!!」

 トクマは武器である斧を大砲形態に変えてクロノダイルに向けて放った。

クロノダイル「■■■■■■ッ!?」

 大きなダメージを与えることは出来なかったが体勢を崩す事に成功し、クロノダイルは倒れた。その衝撃で砂浜の砂が大量に舞い、煙幕の役割を果たした。

アドリエンヌ「クソっ! 砂煙で前ガ見えナイジャナイ!!」
メリザンド「くっ……しかし逃がしてな――」


































『アーソーボ』


























アドリエンヌ&メリザンド「ッ!?」

 追おうとした直後、アドリエンヌとメリザンドの首に黒い人形のような手が掴まれ、この世のモノとは思えない程に底冷えした声が聞こえた。

 二人は反射的に自分達の後ろに武器を力の限り振るうと、その武器に当たらぬように人影が飛び出した。





























トレ子「あっぶな!! クビチョンパになるとこだったぁ!!」

 ま た お ま え か ! !

 ゴキブリ顔負けの変態軌道で高速に移動しながら、トレ子はワープブロックを起動させたゼルダとリンクのペアに滑り込む。

メリザンド「待ちな――」
ゼルダ「ディンの炎!!」
メリザンド「――ぐ!!」

 ゼルダの追い討ちもあってメリザンドとアドリエンヌは動くことが出来なかった。

『ワープブロック、転移開始します』

 無機質な声とともにスマブラメンバー全員はマンマビーチから姿を消した。

覚醒・ドルピック島編【三日目】 ( No.77 )
日時: 2016/12/31 23:54
名前: トクマ

 本編に登場したアドリエンヌとメリザンドはオリキャラではありません。ワンダーランドウォーズの公式小説である【文学少年と双剣のシンデレラ】に登場したキャラクターです。

 ついでにクロノダイルはゲームのレイドイベントの敵で出てきます。

 それでは、どうぞ。




マリオ「フォックス! ホテル内のパソコンから館のアイテム倉庫に繋げてアイテムを引き出してきてくれ! オーナーには了承取ってる!!」
フォックス「他に必要なのは?」
ピーチ「回復アイテムと少しの武器かしらね?」
リンク「治療用具も頼む」
カービィ「お菓子もお願い!!」

 撤退後、ホテル・デルフィーノではスマブラメンバーは忙しなく動いていた。

 両手を拘束されても自分ができる範囲を動こうとするマリオと迅速に行動するフォックスとピーチ姫、カービィ。

ゼルダ「状態回復が使える人は来てください!」
ルフレ「はい!」
ルフル「わかりました!」

 二の腕に包帯を巻いたゼルダの後をルフレとルフルが追いかける。

リュカ「ヒーリング……ふぅ」
ネス「大丈夫? リュカ?」
リュカ「なんとか……」
ゼルダ「ネス、交代です」
ネス「ありがとうゼルダさん」

 足に包帯を巻いたネスとリュカがお互いを支えながら目の前に倒れているメンバーにキュアをかけ、ゼルダと交代して回復する。

ピーター「あぁ……はぁ……」
吉備津彦「ぐぅ……ぅぅ……」
アリス「あぁ……うっ……」
ルキナ「はぁ……はぁ……」

 ネスとリュカ、ゼルダとルフルとルフレが目の前で苦しむメンバー達の治療に勤しむ。

トクマ「……」
ドレディア「……アァ……」

 ホテルの裏側。トクマは苦しむメンバーを見ることに耐えきれずここまで逃げるように走り、座り込んでいた。

 ドレディアも走るトクマを追ったが、声をかけてもピクリとも反応しない彼を心配する。

マリオ「ここにいたか」
サンドリヨン「……トクマさん、ドレディアさん」

 ふと、声がしたので視線を向けるとマリオとサンドリヨンがこちらを見ていた。

トクマ「……マリオさん、サンドリヨン」
マリオ「コーヒー飲むか?」
トクマ「……ありがとうございます……抜けて大丈夫なんですか?」
マリオ「安全域に到達したから大丈夫だ」

 カラカラと笑うマリオを見ながらトクマは静かにコーヒーを飲む。コーヒー特有の苦味を感じるが、特に気にしない様子を見せる。

トクマ「なんで、吉備津彦達は苦しんでるんですか……ケガなんてないのに」
マリオ「調べた結果だが、毒にやられたようだ」
トクマ「ど、毒!?」
マリオ「あぁ、それも遅効性でじわじわと苦しみを与えるタイプ毒だ」

 マリオの口からまさかの言葉に静かだったトクマは慌てる。

トクマ「だ、だったら早く解毒しないと!!」
マリオ「落ち着け、フォックスが館のアイテム倉庫にあるアイテムを引き出してきてくれてる」
トクマ「パソコンから道具って引き出せたっけ……?」
マリオ「ポケモンのパソコンと同じ原理だ」

 とりあえず解毒できることにホッとするが、マリオの手に紫色をしたアザのような模様を見つける。

トクマ「そのアザみたいなのは……?」
マリオ「これか? 相手も念入りに考えたようでな……【呪縛】っていう呪術の一つだ。本来なら身動き一つも出来ないが、俺の場合は動きづらくなるだけだ」
トクマ「……マリオさんって人間なんですか?」
マリオ「お前失礼だな。いいか、呪術のような精神系統の能力ってのは自身の精神力によって左右されるんだ。例え強い呪術を唱えても相手の方が高ければ簡単に抵抗されるんだよ」

 まぁ、この拘束具を下手に壊して悪化する訳にはいかないからなー、軽い感じで言うマリオの言葉を聞いてトクマは表情を暗くする。

トクマ「……すみません。オレが近くにいなかったらマリオさんは……」
マリオ「……気にするな、あれは誰でも――」
トクマ「マリオさんだけじゃない……他の皆さんも毒や呪術にかからなかった」

 その言葉にサンドリヨンとドレディアは驚き、マリオは眉を少しだけ動かす。

トクマ「リンクさんの言葉……回復呪文を使えるやつは少ないけどマリオさんの行動のおかげで治療用具が必要な程ケガ人なんていない……それなのに、包帯を巻いてる人が多かった……」

 あれは恐らく、周りを心配させないように考えた結果なんだとトクマは理解した。理解したと同時に能力も実力も不足している自分自身に後悔した。

トクマ「……何が変われただよ……同じじゃないか……昔のオレと……何も変われてないだろ……オレは――」

























 ――……弱い……――
























マリオ「ソイヤッ!!」
トクマ「マギラオッ!?」

 直後、マリオの理由の無いビンタがトクマを襲う!!

トクマ「……なに……するんすか……」
マリオ「カミハーイイマシター。『ナイテルヤツニーハーマボロシノヒダリヲアタエナサァァァァァイィィ!!』と」
トクマ「なにそのアグレッシブな神様!?」
マリオ「モシクハー『ナイテルヤツノクツニーマヨネーズヲナガシコメバイイジャン!!』と」
トクマ「神様そこまで鬼畜じゃねぇよ!!」
マリオ「カミハーイイマシター『……バレナキャイインデスヨ。バレナキャ……』」
トクマ「それ犯罪者! 神様じゃなくて犯罪者の言いぶん!! あとそのカタコトな言い方やめろ! なんかムカつく!」
マリオ「アーアーワシナーンニモキコエナァァァァァァァイィィィィ!!」
トクマ「ウゼェェェェェェ!!」
ドレディア「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!」






























     \マッテ! ホントウニマッテ!/
    しばらくお待ちください。
     /タイム! タイ、ギャァァァ!!\



































トクマ&マリオ「すいませんでした」
ドレディア「ディア」

 満足したような表情でドレディアは自身の拳で鎮圧した二人に見て、その様子に苦笑いしつつもサンドリヨンはトクマに近付く。

サンドリヨン「トクマさん……マリオさんが言いたいことを私には少しだけわかります」

 ……あんな無茶苦茶が?

 トクマは言いそうになったが、サンドリヨンが話してる事とそのサンドリヨンの後ろでドレディアがシャドーボクシングしてる所を見て必死に止める。

サンドリヨン「確かに貴方は弱い……戦闘開始と同時に逃げたり、特殊な力も持っていない、他の方々に比べて戦い方も知らない……でも、本当の強さを知っている」

 優しく、泣いている子供に言い聞かせるような声で話しかけるサンドリヨンをトクマは黙って聞く。

サンドリヨン「戦闘でも逃げはするけど諦めは決してしなかった……最後まで諦めない不屈の意志を持っていることを私は知っています」

 不意に、サンドリヨンの姿が自分の知る誰かに重なる。

サンドリヨン『「貴方は弱い――












































  ――だからこそ、強いんですよ」』

 サンドリヨンの言葉に誰かを思い出して泣きそうになるトクマ。そのトクマの頭をマリオは無造作に撫でる。

マリオ「サンドリヨンの言う通りだ……諦めなければチャンスは来る……そして、その言葉通りに――」

 ――希望はまだ消えていない。

 マリオの言葉でトクマの目に火が灯された。

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