SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

Beyond of War 戦乱の彼方に ( No.20 )

日時: 2017/12/17 14:25
名前: 流沢藍蓮 ◆50xkBNHT6.

※ 未発表作品のテーマソングです。メロディーは存在しないので、一種の詩のようなものとお考えください。
 様々な隣国を侵略した大帝国と、それに抗う二つの国の連合軍のお話。


  ◆


〈1〉
 戦乱の彼方で見つけたものは 戦士の涙と血の涙
 戦乱の果てに得られたものは 叶った理想と数多の死
 誰もが今を変えようと望み 誰もが今を生きようと望んだ
 死屍累々の惨状は 運なき者のなれの果て

 昔々 戦争があったよ 連合軍と大帝国と
 民の不満と隣国の不安に ある日 火がついたのさ
 昔々 帝国があったよ 多くの国々支配した
 民の不満と隣国の不安に その日 倒されたのさ

 望めど得られぬもの欲し 立ち上がった連合軍
 何があっても守りたいから 立ち向かった大帝国
 それぞれの正義は違ったが 抱く想いは同じだった
 「この戦いを絶対に勝ち抜く」 ただそれだけなんだ

 掲げた正義は剣に魔法に 信念乗せて突き進む
 切り開く未来のその果てに 幸せがあること疑いもせず
 たとえ傷つき倒れても 信念までは折れやしないから
 改革の暴風が吹き荒れた先 戦禍の中につかみ取った戦果

〈2〉
 戦乱の彼方で出逢ったものは 信念の瞳と火の瞳
 戦乱の果てに成されたことは 始まる改革、すべての帰結
 誰もが未来を変えようと望み 誰もが未来に生きようと望んだ
 欣喜雀躍(きんきじゃくやく)、その裏に 運なき者の夢の跡

 願えど叶わぬこと欲し 立ち上がった連合軍
 命捨てても傷つけさせない 立ち向かった大帝国
 それぞれの目的は違ったが 抱く願いは同じだった
 「この戦争を絶対に勝ち抜く」 たったそれだけなんだ

 抱えた展望は魔法素(マナ)弓矢に 信念預け突き進む
 切り拓く未来のその向こう 楽園があると疑いもせず
 たとえ命を奪われても 信念までは消え去りはしないから
 革命の烈風が吹き荒れた先 因果の中につかみ取った結果

〈3〉
 戦乱の彼方に目指したものは 絶望の終わりと死の終わり
 戦乱の果てに途絶えたものは 永(なが)の支配と彼らの理想
 誰もが「いつか」を変えようと望み そのために今を生きようと望んだ
 いつか書かれる歴史書に 運なき者の名はいずこ

 地に横たわる無数の遺体に 涙を流す者知れず
 無慈悲なる戦の終わった地には ただただ赤が散りゆくのみ
 弔われず 弔いもせず 腐りゆくだけの遺体に
 天が涙を零すよう はらりと雪片(ゆきひら)ひとつ

 戦乱の彼方にかがやくものは 心の強さと義の強さ
 戦乱の果てに散りゆくものは 敗者の理想とその命
 誰もが何かを変えようと望み そのために何とか生きようと望んだ
 理想の地へのその途上 運なき者の永遠(とわ)の墓

〈4〉
 戦乱の彼方で見つけたものは 戦士の涙と血の涙
 戦乱の果てに得られたものは 叶った理想と数多の死
 誰もが今を変えようと望み 誰もが今を生きようと望んだ
 死屍累々の惨状は 運なき者のなれの果て

 死屍累々の惨状は 運なき者の夢の跡

メンテ