SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

浮気 ( No.26 )

日時: 2018/02/23 20:02
名前: マシュ&マロ

・ ・ ・やぁ...こんばんは、僕は今腹に包丁が刺さって自宅で横たわっているんだ.......まぁ、僕の命が尽きるまでの間だけ暇潰しにこれまでの経緯でも話そうかな....どうして、こうなってしまったかを..........。



僕は至って普通の人間だった...そこらへんの学校に通い、小さな中小企業にも就職でき、子供も二人できて平凡な家族にもなれた.......だけど僕には人には言えない部分があった.....それは“浮気”だ。

ダメなのは分かってる、分かってるのだけどバレるかバレないかのギリギリのスリルが僕はたまらなく好きなのだ....まぁ、これまでも浮気相手に挙げるはずのバッグを妻が見つけてしまい妻へのサプライズの物だったとか何とか言って誤魔化したり、他にも妻が僕の携帯を勝手に見てしまって浮気相手との連絡先を昔の女友達だと言って難を逃れたりした....そんな事なら浮気相手と別れるのが普通なのだが、僕の場合このスリルが堪らないんだよね。


しかし、そんな事を続けていたら妻もバカじゃないから僕を疑い始めてきた、だがそれも僕お得意の[嘘]で誤魔化し続けてきた。 これでやっと一安心かと思っていたが大間違いだった....それは、今までで一番のピンチだ、それは ・ ・ ・ ・ まぁ僕の回想と一緒にでも説明しようかな_________。





今は夜、僕は会社から帰宅する途中だった、そんな時に妻からの電話があった

「んっ もしもし.....えっ! 知らない女の髪?、それは何処に?....うん......はい..分かった、すぐ帰るよ」


僕は心臓の速まりと共に早くなる足取りで夜道を歩いていた、そして焦っていた....どうしてかって? それはね、浮気相手は実は外国人なんだよね....それでもちろん綺麗な金髪でそこも彼女に惚れた理由の一つだ....それは置いといて髪が見つかった場所が夫婦のベッドの枕元というのは凄くまずい事になった、あぁ神よ...お救いください ・ ・ ・ 。


家へ着いた僕は重く感じる心を背負って家へと入っていった。


「どういう事よッ!!」

「まっ、待ってくれよ、これは何かの手違いだよ、それと子供達も寝てるだろうし」

「そこは心配ご無用、子供達は隣近所に預けてあります!」

おっと、これでは僕を守ってくれるものは無いということになるな....それでは僕お得意の大嘘で誤魔化すしかないかな。

「それじゃあ夫婦二人でじっくり話し会おうじゃないか」

そう言って僕は妻と共に椅子に座り面と向かって対面した。

「それで、もし僕が浮気をしていたら君はどうするんだ」

「ん〜〜そうねぇ.....まずは殺すかしら」

何とも恐ろしいワードだ、しかもそれを淡々と言えるとは今の妻は本気だ。 僕の頬から一滴の汗が垂れ落ちた、今の状況はかなりまずい。

「な、なら一つ聞くが君はどうして僕を疑う必要がある?、今までとても愛し合っていたじゃないか?」

「 ・ ・ ・ ・ は〜〜、じゃあ証拠が欲しいって訳ね」

そう溜め息をつくと妻は何処かへと消えてしまった、だが少しすると彼女は包丁とスマホを片手に僕の目の前に現れてスマホを僕の顔に突き出した。 そこには寝言を言う僕がいた

「 × × × ちゃ〜ん、だいちゅきだよ〜.......ん〜君も僕をちゅきだってぇ〜 うふふふふ」


完全に浮気はバレていたようだ、これではどうしようも無さそうだ。 謝ろうかと顔を上げた僕は腹へと突き刺さる包丁の姿が一瞬だけ見えて僕の腹に痛みが走った。


「!!......あ!..あぁ...」

「アンタが悪いのよ、× × さん」

「.......!....!...」

腹の痛みに悶絶してしまい何も言えない僕は椅子から床へと崩れ落ちた ・ ・ ・ 。





そして今に至るわけだが....あっ! ごめん そろそろ僕には時間が来たようだ、こんな僕にはお似合いな死に様だろうな____________。

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