SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

勇気 ( No.31 )

日時: 2018/05/26 21:15
名前: 大宮裕也


俺は勇気が欲しい

なぜかって、
俺は意気地なしだからだ。

木に登る事も出来ない

屋上から見下ろす事も出来ない

1人で遠くに出かける事すら怖い!

俺はこんな意気地なしだ。

そんな俺が憎い部分もある

だがしかしそれとは別に
勇気がない事は明らかだ。




さて勇気を
どうやって手に入れようか

インターネットで
調べた方法も役に立たない

本で調べたところで効果はない

このままじゃ俺は
意気地なしとして生きてく事になる

俺への罰としては良いが

それだけは流石に避けたい。

ただでさえ
会社では叱られているのに、

さらに憐れみの目を
向けられるなんて無理だ。

どうすれば良いんだ…

そうだ、
ドッキリを仕掛けよう

俺は驚かせれるって事が分かれば
意気地なしにはならない

それなら勇気があるも同然だろう、

思い立ったら行動だ。

だがどんなドッキリにしようか

やはりここはピエロだろうか。

よし

決めた






ちゃんとピエロの仮装もした、

道具も持った、

うん、完璧だ!

あとは会社へ向えば良いだけ、

車で移動するのは久しぶりだな…

いつも電車通勤だからな

あぁ、やっとこれで

勇気が

手に入る

もうそろそろ会社に着くぞ

さぁ、最期の準備だ!


よしよし、みんな驚いているな

私は道化師です、って言って…
『私は道化師です』

貴方達を殺しに来ましたって言って
『貴方達を殺しに来ました』

ナイフを構えて、

最後は

さよなら、だな!
『サヨナラ』

あとは簡単だ、
ナイフを刺してくだけ!

ほらもう五本も刺したぞ?

これで勇気が手に入った。

あぁ、

そう言えば今なら
なんでも出来る気がする

そうだ、

まだやり残した事があるじゃないか

本当の目的

それは "俺を殺す事" だろ?




あぁ

やっとここまで来た

前は木に登る事も

屋上から見下ろす事も
無理だったのに!

今じゃ屋上から見下ろせる

さぁ

終わろう



『あぁ、やはり勇気のお陰だ
俺への復讐はこれにて終了だな』



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