SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

前科者 ( No.70 )

日時: 2020/05/06 17:17
名前: むう


 道の傍らに花が咲いた
 人はそれを足で踏みつぶした
 そんな事実どうでもいいやって
 捨てられる徒花は泥まみれ

 ねぇ君は「元気ですか」って
 昔から笑いかけてくるけど
 同じ人生なのに何でだろうか
 君がほほ笑み僕は泣いた

 ずっと前から夜の喧騒が
 鳴りやまない まだ鳴りやまなくて

 きっと今から朝のニュースタイム
 ごめんねって心で呟いたんだ

「さよなら」


 oh アイアムア前科者
 凍り付いた日々の中で少年は
 ナイフを振り 壊して砕いて
 また一つ大きな罪を抱えて

 oh アイアムア前科者
 僕の心と頭の中身は空っぽ
 ナイフを蹴り 叫んで喚いて
 また一つ大きな忘れ物をして


 

 道の傍らに花が咲いた
 私はそれを手でつかんだ
 そんな事実どうでもいいやって
 捨てられる徒花は君みたい

 ねぇ君は「元気ですか」って
 もう会話もできなくなったね
 同じ人生なのに何でなのかな
 君が死んで私が生きてる

 ずっと前から昼の言葉が
 忘れられない 忘れられるもんか

 きっと明日も明後日もずっと
 君のターンはないんだよこれからも

「馬鹿なの?」


 ohユーアー・ア前科者
 凍り付いた日々の中で少女は
 マイクを取り 歌って零して
 もう一度許さないと誓うよ

 ohユーアー・ア前科者
 君の命が空になる前の日に
 またひとり 笑って伝えた
「好きだよ」はちゃんと届いてるかな

 

 ずっと前から夜の喧騒が…
 きっと今でも夜はドンライク
 ずっと前から朝のニュースタイム…
 きっと今でも朝はドンライク


「ありがと」「また会おう」


 oh アイアムア前科者
 凍り付いた日々の中で僕は
 手足を振り 走って走って
 君への遅い告白を送るよ

 oh ユーアー・ア前科者
 残された私の日々の中で
 ナイフを振り 泣いて笑った
 最後のあなたを思い出すよ


 忘れないでね
 忘れないよずっと

 許してほしい
 多分一生許さないだろう

 ありがと
 どういたしまして


 また会おう
 いつかきっと

 好きだよ
 私も。


 

 

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