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*12*
あれから5日も経つ。
なのに、グレイの足の赤い痕は治らない。
むしろ、悪化していた。
「…なんで、痛くねぇんだろ?」
グレイの足の痕はもっと赤黒くなっているが、痛みなど何も無かった。
隣で涙目のウェンディが謝る。
「治ると思ってて…!すみません!」
「いいって、痛くねぇし。」
グレイはカレンダーをちらりとみる。
二ヵ月後まで、あと5日だ。
マスターが立てた対策は何か知らないが、少し恐れていた。
(今の俺は)
本当に大丈夫なのか、と頭に浮かぶ。
ナツの叫び声が聞こえた。また勝負するらしい。
少し苦笑いを浮かべ、剣を造る。
「あっ、おい!滅龍魔法使えよな!!」
「使ってもお前はすぐに負けるだろーが。」
ナツは何だとと怒り出し、殴りかかる。
造型魔法とは、いい勝負だった。
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