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鳳凰学園協奏曲-カルテット-【完結!】
作者: 鳩麦白夜  (総ページ数: 101ページ)
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*67*

「失礼するよ、パンにゃ君…、いや、古の王よ」
「誰だ貴様は」


源次郎は警戒心丸出しのパンにゃであってそうでもないものに構わずパンにゃ(仮)に近づいた。


「貴様には関係ない」
「そうともいえません。私はこうみえても神話には詳しくてね、…あなた様にはもう愛すべきお妃や信頼すべき部下もこの世界にはもういない。もはや、あなた様の出る幕はない」


源次郎の淡々とした言葉にパンにゃ(仮)は目を閉じて何も言わなかった。


「けど、その遺志は生きている」


こいつを通じてな、と短い腕で自らの胸を叩いた。


「…そうですか。そこまでおっしゃるのならもう何も言いません。ですが、秘宝はいただきます」
「…………」


妖しい笑みで歩き出す源次郎を黙ってパンにゃ(仮)は見送った。












***
そして、一時半からしばらくたった。
決勝を決める準決勝を決めていた。
結果はまずは鬼柳とクリス。
辛くもギリギリでクリスの勝利。
次は憲章と海馬の戦い。
最初は憲章の善戦だったが、後程に海馬に押し込まれ敗退してしまった。
そして、運命の決勝戦が始まろうとしていた。


「それでは決勝戦!!神宮クリス対八神海馬!バトルスタート!」

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