完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

馬(シリアス)
作者: 栗おこわ  (総ページ数: 10ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

*1*

第一話

「おはよー♪」
「ブルルルルル」
私の日課は、朝一番の、馬達のブラッシング
「よーし、よーし」
今触っている馬は、真っ黒な「シン」。見た目はこわいが、実際は穏やかで、とても人懐っこい。
隣に居るのは、白と茶の、「カーウ」

そこに、いつ来たのか、父が来ていて、
「おいおい、恵。また、こんな朝から馬かい?」
「え?えへへへ」
「ったく、馬もいいが、勉学に励めよ?」
父は、温厚な性格の馬使い。
「でも、この後、餌やりに倉の掃除…いっぱいあんの!」
父は、軽く笑うと
「朝ごはんができたそうだから、早く終えなさいな」
「はあい」
と言い、帰って行った

「勉強よりも、あなた達と一緒のほうが100倍いいわ」
そう言いながらシンを撫でる
シンは、気持ちよさそうに鳴いた

             つづく

1 > 2