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四章残された希望論
目覚めは最悪だった。罵声が響きわたる。
「起きたか。まぁ、しかたない。これだけ騒がれてんだし・・・。」
そういって、外を見る。
「失踪したガキ達があのゲームをやっていたのに、兵どもが気づいたんだろうな。うざったりぃ。あらかた、」
お前を元凶にするつもりだろうよ。そう告げ、狼は目を瞑る。
「隠れる場所、ないか?」
冷静に問う狼。そんなこといわれても・・・。
「あるかもしれない。」
「そうか、ならさっさとするんだな。俺は俺なりに逃げさせてもらう。潮時だ。」
隠れる場所はある。それは、僕が最も嫌いな場所。父を恨んだ場所。
そう、父の研究室。
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