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つま先。
作者: nagi (総ページ数: 1ページ)
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*紹介文/目次*
「向かう先」
さぁ目を閉じて前を向け。
一歩一歩、足の指先まで力を入れて歩き出す。そうすると、どうだろう。見えてくるのはいつの日か捨てた美しい故郷の田園風景、山々が連なり空を切り裂く。子供たちの笑顔に友人と将来を語り合った丘。
夕日が沈み、故郷が真っ赤に染まった光景は私の心を切なく軋ませる。
目を開けろ。何が見える。ここにいることの意味、今までの自分との自問自答の会話をしよう。
前に向かうか、後ろを探すか。
夕日に照らされギンヤンマが飛んだ。