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最期のメッセージ
作者: 朝霧 (総ページ数: 14ページ)
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作者: 朝霧 (総ページ数: 14ページ)
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*11*
やることは決まった。だがしかし、手段はどうしようか。
直接言う?いやいや、それだけは絶対にあり得ない。
かといってメールだと、すぐ届いちゃうし・・・
やっぱ手紙か?最期に気まずくなりたくないし。
でもやっぱり、
「それもそれで緊張するなぁ・・・」
でも覚悟は決めた。最期に後悔しないように。
私の想いが君に届くように。
「君へ
君がこの手紙を読む頃にはもう私はいないんだ。
そんなことを思いながら今書いています。
正直、死ぬことは怖い。でも、少しでも君と離れるほうが怖い。
そう思える私は幸せ者だなぁと思います。
まだまだ伝えたいことはあるけど、君にまた会えると信じてるから
言わないことにします。
でも、最期にどうして伝えておきたいことがあるんだ。
今まで恥ずかしくて言えなかったけど、
これまでこれからも君のことが
大好きです。」
「よし!これでいい、かな?」
私にしてはよく書けたほうだと思う。
君ならきっと見つけてくれる。だから
「もう大丈夫だな!」
もうやり残したことはない。
私は、少し図々しい想像でもしながら逝くとしますかな。
私の最期の日、君は必ず見つけると約束してくれた。
「それじゃあ、また。また会おうね!!」
私は君の背中にそう投げ掛けながら笑顔でこの世を去っていった。
〜END〜
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