完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

最期のメッセージ
作者: 朝霧  (総ページ数: 14ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*11*

やることは決まった。だがしかし、手段はどうしようか。
直接言う?いやいや、それだけは絶対にあり得ない。
かといってメールだと、すぐ届いちゃうし・・・
やっぱ手紙か?最期に気まずくなりたくないし。
でもやっぱり、
「それもそれで緊張するなぁ・・・」
でも覚悟は決めた。最期に後悔しないように。
私の想いが君に届くように。
「君へ
 君がこの手紙を読む頃にはもう私はいないんだ。
 そんなことを思いながら今書いています。
 正直、死ぬことは怖い。でも、少しでも君と離れるほうが怖い。
 そう思える私は幸せ者だなぁと思います。
 まだまだ伝えたいことはあるけど、君にまた会えると信じてるから
 言わないことにします。
 でも、最期にどうして伝えておきたいことがあるんだ。
 今まで恥ずかしくて言えなかったけど、
 これまでこれからも君のことが

 大好きです。」
「よし!これでいい、かな?」
私にしてはよく書けたほうだと思う。
君ならきっと見つけてくれる。だから
「もう大丈夫だな!」
もうやり残したことはない。
私は、少し図々しい想像でもしながら逝くとしますかな。
私の最期の日、君は必ず見つけると約束してくれた。
「それじゃあ、また。また会おうね!!」
私は君の背中にそう投げ掛けながら笑顔でこの世を去っていった。
                〜END〜

10 < 11 > 12