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最期のメッセージ
作者: 朝霧 (総ページ数: 14ページ)
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作者: 朝霧 (総ページ数: 14ページ)
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*9*
「もう長くはもたないでしょう。」
そう告げられた私は自分でも驚くくらい穏やかだった。
死ぬのは怖いと思っていたけど、いざそう言われると実感わかないなぁ・・・。
先生は、
「最期に自分がやりたいことを。悔いの残らないように。」
そう言っていたけれど、突然のことで何も思いつかない。
「せめて幼なじみのあの人に、最期にあいさつしなきゃ・・・」
そう言った瞬間、私はやっと気づくことができた。
そうだ、死ぬことはあの人と離れるってことなんだ。
最期になって気づくなんて、私、馬鹿だなぁ・・・
そうか、私はあの人が好きだったんだ。
今まで近くに居すぎて気づけなかった。
でも、やるべきことわかった気がする。
私が最期にしなきゃいけないこと、したいことが。
〜続く〜
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