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*2*
3.かなり酷い話。
Aは目の前にBを見つけた。
「Bちゃん…」
Bは優しい笑みを浮かべていた。
…この時点で、ボクなら疑うけどなぁ。
おっと、失礼。
Bはゆっくりとこちらに向かってくる。
「A、今までホントにごめんね。」
「ううん!悪かったのは私だもん!…こっちこそ、ごめん。」
夕陽が2人を照らす。
これで一件落着のはずだったんだけど。
「じゃあ、そういうことで。」
「え?!」
Bの様子は豹変したんだ。
今までの優しい顔が、悪魔のように怖い顔になってたんだって。
そして、
BはAを屋上から突き落とそうとしたんだ!
「ちょっと!どうしたのよ、Bちゃん?!」
その問いにも答えず、BはどんどんAを引きずっていく。
実はその時、
かげでこっそりその様子を見ていたクラスメートの女子がいたんだ。
じゃあ、その人はCね。
Cはとても焦っていた。
悪魔のようなB、蒼白になっているA。
そして
思い出したんだ。
今日の日付が、
3月13日の金曜日だと――
Cは勇気を振り絞って、
ランドセルについていた 十字架のキーホルダーを
Bめがけて投げつけた!
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