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作者: 藍 (総ページ数: 6ページ)
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第2話 8人のカミノコウホシャ
「恵美ちゃん…大丈夫?」
恵美ちゃんを慰めながらここから出る手段はないか、辺りを見回す。
が、薄暗い中で目を凝らしても遠くが見えない。
「有梨沙さん、もう大丈夫です…こんなこと…人を少しでも傷付けることをする人を許しません…。有梨沙さん、本当に心配かけてすみません…でももう吹っ切れたので!」
恵美ちゃんが笑顔に戻る
本当に吹っ切れたようだ。良かった良かった
「そっか、じゃあ早くこんなとこからでなきゃね」
そう言って画面に目を向ける。
それと同時に言葉が変わる
『カミノコウホシャ ノ ナカデ カミサマハヒトリダケ』
私はすかさずメモを取る。
『カミサマノゲイム デ カミサマヲキメマス 』
「カミノコウホシャとかカミサマノゲイムとか、私達になにをさせようとしてるの!?」
恵美ちゃんがたまらず声を張り上げる。
だが、質問の答えは返ってこない。
『ココニハ 8ニンノ カミノコウホシャ ガ イマス 7ニンヲ イケニエ ニシテ カミサマニナッテ クダサイ』
8人のカミノコウホシャ?とゆうことは私達以外に6人いるってこと?
「有梨沙さん!8人のカミノコウホシャってことは6人他にもいるってことですかね?」
恵美ちゃんも同じことを考えていたらしい
すぐにメモに記す。
「でもここには私達2人しかいない…てことは他にもここのような場所があるってこと…?」
これはまだ推測だけど…この場所に他にも人がいるなら私達のように目覚めているはず…
「とにかく、この場所を調べてみる価値はありそうですね…」
恵美ちゃんがそういい、私の手を取り歩き始める。
でも明かりが画面の明かりだけだからか、画面から少し離れると真っ暗になる。
「有梨沙さん!ここに電気のスイッチみたいなのがありますよ!」
恵美ちゃんが壁伝いに手をやり、見つけたスイッチ。
なんのスイッチか分からないが押してみないと進まないということはわかる。
カチッ
あたりが明るくなる。
電気のスイッチで正解だったらしい。
「有梨沙さん、この部屋、トビラが4つあります!」
そう言われ、この部屋を見渡すと、この部屋は四角形の形をしていること、壁には1つずつトビラがあることが分かった。
すると突然画面の言葉が変わる。
『カミノコウホシャ ・タカミズアリサ 86.3%・フジサワエミ 75.6%・サトウマリ 82.7%・イノウエユリカ 74.9%・タカノミホ 79.5%・コンノシオリ 85.2%・サイトウエミリ 76.4%レイノジュリア 90.2%』
「私達以外の名前が…?これはもしかして他の6人?」
そして名前の横にある数字…これはきっとカミテキカクドとかいうやつだろう。
だが数字が変わっている…
「有梨沙さん、トビラの奥に進みましょう!もしかしたら他の6人がいるかもしれない…」
他の6人の方は、もしかしたらここから出る方法を知っているかもしれない。
そうして1つ目のトビラをを進むのだった…