完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*2*
何か持ちたい 何を持ちたい?
俺にないもの 何がないの?
そんなの知らない 知ればいいじゃない
どうやって……? にこりと笑って
笑えない! 笑えるよ……ほら
どうして? どうしてって?
だって……俺なんか 笑顔は誰にだってある
振り向けば、キミがいる。
それだけが。ただ、それだけが……。
俺の宝物。
何か持ちたい 何を持ちたい?
俺にないもの 何がないの?
夢とか希望 誰にでもあるよ
そんな証拠は? 理屈じゃないよ
理屈とかはどうでもいい ほらまた話をそらす
別にいいだろ 夢はある?
私にはあるよそれはね…… ……何だ?俺にはないものか?
振り向けば、貴方がいる。笑ってるキミがいる。
ほら、笑ってるでしょ?これでいいんだよ。
それに、楽しくても辛いこの毎日が、
私の宝物。
キミがいて 貴方がいて
仲間がいるこの毎日が
きっと俺たちの 沢山の
宝物
序章 1 〜はじまり〜
???視点
鉄の床に靴が触れる音がする。
こつ、こつ、こつ、と寝室位の待ち部屋を、私は行ったり来たりしている。
どれ位そうしていただろうか。
「ファンネスさん、ファンネスさん!」
部下レインの声が聞こえる。
――ということは、まさか!
「や……やったのか!?」
レインがドアを開け、息切れ切れにしながら答える。
「はい!ID91‐2が……完全起動しました!!」
本当か、ともう一度問う。
だがレインの反応は同じだった。
それほどまでに確実なのだろう。
足取りもよく、私は楽に移動できた。
「おお……」
目の前にあるのはカプセル。
淡い青のカプセルの中には、人間が一人。
――いや、アンドロイドが一人と言ったほうがいいのか。
カプセルの中には、‘ID91‐2’というアンドロイドが入っているのだ。
91――‘人間型知能アンドロイド’。
課題をクリアしたのかは、言葉次第――。
「名前は何にするのですか?」
「それは――」
希望の翼の言葉を授けようか――。
「お前の名前は」
「オマエノ……ナマエハ」
「セルディ・ホープクリル」
序章 2 〜セルディ・ホープクリル〜
希望を背負いし少年は 絶望の記憶を忘れ 翼を羽ばたかせる
「…………」
正直暇だ。
暇すぎだ。
さあさあと、草原の草達が春風に揺られて、音を立てる。
‘草花踊る『パラスタ大草原』’。
その名轟く三大名所で今、俺は寝転がっていた。
コレット村の近くにある『コレット山道』を抜ければここにでる。
……正直楽。
ここのほうが楽しめる。
そんな理由で大草原に遊びに来ていた。
――寝転がりに。
「……気持ちいい」
とろん、と眠気が襲ってくる。
瞼が重く、頭もぼんやりする。
「……眠いな」
いっちょ、眠るか――。
そう考えたところで、睡魔に負けた。
ちょっとー。
ちょっと、起きて。
起きなさいっ!!!
――――――― ***
でも、幼いころは感情を文章に表していたんですね。
つまり、固くない、と。
こういうところは見習いたいけど、文が幼くなるのは嫌です。
これも機会があったら書き直したいと考えています。
…とか言って、ホントは全部書き直したいんですが!