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罪人の娘 「end」
作者: 水沢麻莉衣  (総ページ数: 27ページ)
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10~ 20~

*1*

この小説は本編である、アリウスワーズの、番外編という感じで、これを外記とさせていただきます!ぜひ、本編もよろしくお願い致します!


「ミルカさん!駄目じゃないですか。仕事くらい真面目にお願いしますよ」

あたしに頼む方がおかしいんじゃないのか?
回りから人格破綻者と呼ばれてるんだぞ?

「いやだね」

「また、そーゆー…」

「クビになりますよーミルカさん」

「なんねぇよ。あたしみたいな有力な人材を失うようなことするほどバカな最高司令官さまじゃねーだろー」

はっ。
くっだらねぇ。
やってられねんだよ、警察なんて、仕事。
ダルいし。

「貴女は全てがダルいでしょうに」

ハルトは呆れた様子を見せる。
ハルトか。
舞黒ハルト。姉さんの息子であり、緑の髪をしたペルクティル族の几帳面なーーインテリ野郎だ。

長い緑の髪を後ろで束ねる、そいつは少し女々しい。
姉さんゆずりの真面目だった。

もちろん、姉はあたしと同じベリーピンクの髪を持つ。そしてもちろんインテリで王国一番のエリートが行けるとする、ルフェリの医療大学を出ており、今はルフェリの付属の病院で医師としてあの日からやり直している。

やり直せないのはあたしだけ。

アデス警察本部。
もちろんあたしの職場である。
あたしの職はアデス警察の本部の司令官であり、アデスの秘密組織、特務部隊を受け持つ隊長である。

ちなみに姉さんは頭は良いが、あたしはというと。
バカのバカである。
もちろんテストで百点など夢のまた夢の話であるくらいに、バカである。

が、あいつゆずりの優れた運動神経を持っている。
この本部ではもちろん司令官というだけに二番目に権限をもつ。

つまりはな、天才だ。

「まぁ、いい。徹夜で片付ける」

「おお、流石。待ってますね」

「ああ。待ってろ、インテリ」

「はい、ミルカさん」

「インテリ、なんとか片付けるが間に合わない可能性のほうがあるが。」

「インテリインテリーーやかましいわ」

「そうだな、インテリ」

「まだ言いますかっ!はぁ、疲れた。キャラ崩壊ですよ、ミルカさん…」

困るのは貴様だけだからな。
あたしは困らん。
他人に興味はないしな。

まぁ、いいだろう。
早く仕事を終わらそうと、あたしは自分の部屋に向かう。

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