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壊れた後の物語
作者: 彩都  (総ページ数: 20ページ)
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10~

*1*

少女は蒼かった。
若過ぎて蒼かったのだ。
そして少女はとある同年代の少年と出会う。
少年の名は*****。
そして少女は彼によって、壊された。
人格も人生も性格も精神を肉体を心を感覚も…
そして自我さえも壊された。
そんな事をしたので、少女の親は十二歳であった少年を単身、アメリカへ行かせた。
少年は仕方なく生活し、七年が経った。
少年は日本に戻ってきたのだ。
『友』を失ったので戻ってきた。
そんな彼をいち早く見つけたのは他でもない、少女だったのです。
少年は驚きます。
昔と変わらない声、身長だったのです。
それは彼女が破壊された後遺症だったのです。
少年はその現実を受け止め、彼女から離れない様看護しようとします。
これが彼と彼女のお話。
少年は彼女を守れるのか?
それは誰にも分からない。
少年と少女は前に歩き続けるだけだ。
少年は空港を出て、空を見ながら呟いた。
「おいおい嘘だろ?太陽弱いのに日差しが痛いよ…」
少年は溜息を吐きながら、コートに身を包んだ。
それは三月の中旬の事だった。

少女は小柄だった。
身長約130センチ程。
緑色の髪を自分は綺麗だとは思わない。
彼女はピンク色の髪の色を所望だった。

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