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のんのんびより 「お泊りした。」 
作者: なまはげ  (総ページ数: 10ページ)
関連タグ: 二次小説 日常系 特撮 コラボもあり その他もあり 
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*1*

「お泊りした。」 読んでくださった方、本当にありがとうございます。 今回は続きである「その2」となります。 

越谷家では不安なれんげが居間で夏海たち3人の様子を見ていた。
れんげ「・・・・・・」
小鞠「まったくもー! 夏海ってば!  お兄ちゃんからもなんか言ってやって!・・・ ん? れんげ、どうかしたの? 黙り込んじゃって。」
夏海「そういや、れんちょん、今日あんまり喋んないね。明日はせっかくお泊りだってのにさ。」
卓もさりげなくれんげに目をやる。
れんげ「なんでもないん。ウチ、今日はもう帰るん。」
夏海「え!? もう? まだ来たばっかじゃん。」
れんげ「明日いっぱいいるから今日はもういいん。さよならなのん。」
れんげはそう言うと、しんみりと帰ってしまった。
いつもなられんげはもっと明るいため、夏海たちは動揺していた。
夏海「どーしたんだろ。れんちょん。なんか今日は元気なさそうだったな。」
小鞠「夏海!あんたさっきれんげこっちに連れてくる途中で何か変な事言ったんじゃないの!?」
夏海「そんな事してないよ! さては、兄ちゃんがまたさりげなくれんちょんに何か変なもの見せたんじゃないの!? それでれんちょん、また『こんなの平成時代じゃないん』とか思って逃げ帰ったんじゃない!?」
だが卓は眉をひそめて首を横にふる。
そんなこんなしているうちに、このみが訪ねてきた。
このみ「こんにちはー。どうしたの?3人とも。」
夏海と小鞠はいきさつを話した。
このみ「そういえば、確かにさっきここに来る途中れんげちゃんがトボトボとなんか暗い感じで帰ってったけど、そんなことがねー・・・。」
このみは少し考えると、こう言った。
このみ「もしかするとれんげちゃん、なんだかんだ言っても寂しいんじゃない?1人ぼっちでここにお泊りに来るんだから。」
夏海「そっか、れんちょん確かによく考えたらまだ小1だしねー。やっぱ何か不安な事があって落ち込んでるのかもねー。」
小鞠「だとしたら明日、思ったよりも大変なお泊りになるかもね・・・。
れんげって泣き出すとどうなるか分からないから、心配だ。」
小鞠がそう言うとこのみはニヤニヤし始めた。
小鞠「な、なによ!このみちゃん。その顔は?」
このみ「いやいや。小鞠ちゃんもそういうことを言うようになったんだなって。小さい頃、なっちゃんと2人でうちに泊まりに来た時、すぐ隣なのに夜になって寂しくなって大泣きして、おばさんに迎えに来てもらったじゃない。その時なっちゃんの方はぐっすりと眠ってたのにさあ。」
夏海「ああ、思い出したわ。朝に目が覚めた時、なんで姉ちゃんいないのかって思ったもんだよ。姉ちゃんってば・・・アハハ!」
小鞠は顔を真っ赤にして怒った。
小鞠「なんなのよ!!2人とも!!大事な話してるときにそんな恥ずかしい
話は!!」
夏海「アハハハハハ・・・」
小鞠「もーっう!!笑うな!!」
小鞠は近くにあった座布団を夏海に勢いよく投げつけたが、夏海はそれをヒョイとかわして代わりにこのみに当たってしまった。
このみ「あはは、イッターい!」
夏海「中当てで鍛えたウチの反射神経をなめてもらっちゃ困るよ!」
しばらく小鞠はプリプリしていたが、やがて本題に戻った。
夏海「まっまぁ、確かにれんちょんに寂しい思いさせちゃうのは嫌だしね、なんかいいアイデアを考えますかー。」
こうして作戦会議が始まった。   

「その3」に続きます。

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