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作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 62ページ)
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デーリッチ視点
あれから一時間....ヅッチーはまだ帰ってこないでち。
Fell Papyrusが何も問題を起こしていないから良いものの...中々出ていってくれないでち。
エステル
「...ん、それにしてもさぁ、AUって事はいるんでしょ?」
デーリッチ
「ん、何が?」
エステル
「何って私達を元にしたAUよ、今までの流れからしてFellもいるでしょ?」
メニャーニャ
「....出来れば我々から見て根っからの悪人と出会いたいものですが」
シノブ
「そんな人物約1名しかいないわね、皆殆ど和解しちゃったし。」
Chara(shift)
「そうなんだ、ウチも似たような感じさ、こういうところで苦労するなんてね。」
Asgore(spin)
「君も元はあっち側だったよね?」
Chara(shift)
「そ、それは元の話だから....」
Papyrus(Fell)
「俺様の世界のよそ者がなんだ!!Bossは俺様だ!!そんな奴この手で叩き潰してやる!!来てみな!」
Papyrus
「スゴい好戦的だな、こっちの俺様...」
スネーク
「あれは好戦的なんて単純なものでは無いがな....」
※Fellの世界は本編開始前から主人公以外の人類はモンスターによって殺害されたそうな
デーリッチ(スワ)
「ヅッチー、早く帰ってこないだろうか....こっちのローズマリーを待たせてるのに。」
メニャーニャ
「そういえばそっちはどうしたんですか?」
Papyrus
「スワップマリーちゃんならSwap Sansが逃げないように監視〜だそうだ。」
デーリッチ(スワ)
「ようするにお留守番でち、まあ目で見える範囲にあるし、危なくなったらすぐ向かうでち。」
デーリッチ
「んん....そうでちか、そういえばそっちの王国ってどんな感じでち」
デーリッチ(スワ)
「ついこの間出来たばかりだよ、出会った頃にはローズマリー王国〜なんて言ったけど、まだ国の名前すら決めてなかった。」
ローズマリー
「こっちもその辺りの頃は国の名前も決めてなかったよね、ハグレ王国っていうのも初期案に過ぎなかったし。」
エステル
「へ〜、知らなかったわそんな事....」
Asgore(spin)
「やっぱりこういうのはシンプルな名前が良いんだよね、この地下世界だって【home】だし。」
Chara(storyshift)
「この世界では皆言ってるけど、本当にパパってネーミングセンスないよね」
Asgore(spin)
「それは元の世界の話だから....」
Papyrus
「....ん、何か覗いてないか?」
エステル
「え?どこどこ?」
Papyrus
「ほらあそこだ、ドアの隅っこ。」
エステル
「えっ....うわっ、なにあれ!?」
エステルちゃんの声に反応して皆がドアを見る....いや
【見られている】
何かがジーっとこちらを見ている。
Papyrus
「き、客か....?入っても良いんだぞ?」
Papyrusがそう言うと、気配は消えて...扉が開く。
....ああ。
身なりを見れば、君が何のAUか分かってしまう。
Papyrus(Fell)
「へへ...こっちに来い、お前俺様と同じ世界から来ただろ?」
.....その髪の色、クマだらけだけどはっきりと見えるその瞳...
Papyrus(Fell)
「...おい、聞いているのか?」
「私は、騒がしいのは嫌いでさ...」
Papyrus
「え、えーっと、ご注文は?」
「水でいい。」
デーリッチ(スワ)
「....ねぇ、君は今こう考えているだろう?【何故君なんだ】って、そうだろう?デーリッチ。」
Papyrus(Fell)
「おい、このbossを無視する気か?さっさとこっちに来い...と!」
「ねぇ、邪魔だからあっち行って。」
【あの人】は怯むことなくbossに答える、bossがだんだん苛立ち始めている
Chara(shift)
「ちょ、ちょっと....流石にまずいって、どんな命知らずなの君」
「関わらないで」
エステル
「....マリー、どう思う?」
ローズマリー
「どうしたもこうしたも無いよ....はぁ。」
「私の【AU】に会ったのは、これで二度目だよ....!!」
ローズマリー(Fell)
「.....」
三人の...ローズマリー...
こんなことがあるなんて....
Papyrus(Fell)
「そうか...貴様、ローズマリーという名前なんだな....」
boss Papyrusが魔法で骨を出す...その骨を折って尖った方をFellマリーに向ける。
ローズマリー(Fell)
「それ、魔法製だよね...ダメだよ、私の近くで魔法を使うのは....」
Papyrus(Fell)
「ローズマリー!その首貰った!!」
デーリッチ
「危ない!!」
デーリッチは思わずFellの元に駆け寄る...
骨が突き刺さろうとしたその瞬間、鍵が光る....これは....
デーリッチ
「え?」
どうして....?デーリッチは転送魔法を唱えてないのに....
考えてる暇もなく、デーリッチは【何処か】へ飛ばされた
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〜ここからローズマリー視点〜
bossがもう一人の私を突き刺そうとした瞬間、強い光が発生して...
Papyrus
「んんん...眩しかった...あ!Bossはどうなった!?」
スネーク
「気を失っている...天井から骨が生えているな、これはお前が?」
Papyrus
「いや、俺様は知らんぞ?」
Chara(shift)
「Fellが甦ったと聞いてAU骨兄弟もここを寄らなくなったし....」
ローズマリー(Fell)
「...自滅だよ、何故か私の回りにいると、魔法が暴発するらしいんだ。」
エステル
「えっちょっと待って、怖いんだけどそれ」
メニャーニャ
「先輩によらないで下さいね、ここ一面火事になりますから」
エステル
「ひ、人を火薬庫みたいに...」
シノブ
「炎魔法しか使えないし、間違ってないのでは?」
エステル
「ぐぬぬ...」
....魔法を強制的に暴発させる魔法?
....まさか
ローズマリー
「....さっき、デーリッチが君に駆け寄らなかったか?」
デーリッチ(スワ)
「ん、そういえば.....」
....目の前に、あの子がいなかった。
デーリッチ(スワ)
「あっちのデーリッチが、どこにもいない....!!!」
Asgore(spin)
「...そういえば、さっきあの子は転送魔法が使えると言ってなかったかい?」
Chara(shift)
「まさか....あれが暴発したの!?」
メニャーニャ
「そんな...あれはマリーさんが飛んでいく座標を調整して始めて成功する魔法ですよ!?暴発なんてしたら....」
シノブ
「.....デーリッチさんが危険な目に」
Papyrus
「さ、探すアテは無いのか!?携帯電話とか、SNSとか!!」
野獣先輩
「ざくざくアクターズの世界には....インターネットが無いんだよ...!!」
....デーリッチが、また何処か危険な場所に置き去りに。
スネーク
「....どこに行くつもりだ?」
ローズマリー
「....そんなの決まってますよね?」
スネーク
「....あの子の居場所は完璧に分からない...無闇に走り回ったところで犠牲が増えるだけだ」
ローズマリー
「しかし、あの子が....!!」
エステル
「マリー、今回は前と違ってどこに行ったかも分かりやしないんだ....私達に出来ることなんて....」
ローズマリー
「デーリッチ.....」
野獣先輩
「....ソウルの反応があるからまだ生きてることは確かっすけど、一人だとそう長くも持たないっすよ....」
君はどこへ行ってしまったんだ?デーリッチ.....
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【あの時】
デーリッチは一度無茶をしてたった一人でこことは違う異世界に飛ばされてしまった、ローズマリーとエステル、そして一部の国民は必死にデーリッチを探しだして....
【ざくざくアクターズ】でも1、2を争う名エピソード、前に書いた【デーリッチとローズマリーの出会い】もここで語られる。
【ローズマリー(Fell)】
本人も予期してなかった『三人目の自分』
大きな目のクマと、薄汚れたローブが特徴。
集団を嫌い、常に一人で行動している。
主人公三人に合わせて【近くにいる人物の魔法を暴発させる力】【オート再生魔法】【重度の不眠症】の三つの耐性を持っている