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作者: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (総ページ数: 23ページ)
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≪舞台・用語≫
メゾン・ド・セグレート
本作の舞台であり、主要人物たちの住むマンション。通称「秘密館(ひみつかん)」。最強のセキュリティーを誇る最高級マンション。
その実態は特別な能力を持つ人間が組織・セグレートに能力を持っていることを一般市民にバレない為。自分の身を守る訓練もできる。
後に大人になると組織・セグレートに就職することになる。
表向きは、高額の家賃を払い、能力・家柄・経歴を認められた人間だけが住める場所とされている。
得体や素性の知れない人物が多いことから、近隣では「変人揃い」「お化け屋敷」と気味悪く思っている人間も多いが、
実際に能力持ちの関係者が多いので、あながち間違いでもない。
能力持ち
藤花の父がの封印を解いたことから始まった。能力の化身達は宿主を選び、選ばれた家系は繫栄すると言われている。
宿主にしゃべりかけたり乗り移ったりもするためそのまま取り込められてしまう恐れもある。
組織・セグレート
国家を狙う諸外国など、全ての災厄から国家を守るために立ち上がったのが「組織・セグレート」
と呼ばれる不思議な力を持つ組織である。
組織に入るにはセグレート能力の化身との契約が必要。
なお、市街の巡回は日替わり交代で行っている。
≪秘密館住人≫
日高 藤花
本作の主人公。セグレートの能力 普通の人が聞こえない音を聞く、あらゆることを聞き分ける。その代償に記憶を失ってしまう。
7号室の入居人。組織・セグレートの設立者でもありトップの地位にも君臨するボスの一人娘。
一部の人からはお嬢と呼ばれている。
紫水晶色の瞳をし長い黒髪をリボンで二つに高く結った美少女だが子供のころの記憶は能力を幼い頃使い失くしてしまったがため
親にも人見知りをし心を閉ざしてしまう。
旧家の令嬢だが有力な家柄ゆえの不遇や下心の透けた庇護を受け続け、個人としての価値の薄さに嫌気が差し、
人見知りを重ね、捻くれてしまい口を開けば傷つけてしまうので無口になった。
無意識にやってしまうもので本人にも制御できず、根は律儀かつ真面目な性格であるため、
悪態をついた後は性分から自己嫌悪で落ち込む。
高校入学を期に環境を変えて悪癖を矯正するため、家を出て館で一人暮らしを始めた。
九条 総司
7号室・藤花の従兄でもあり元婚約者。セグレートの能力 相手を眠らす能力を持つ。
6号室の入居人。青っぽい黒髪で瞳は青緑色。
読書好きで知的でクール。ときには厳しい理論派。藤花の記憶がない事を自分のせいだと思っており、
などと自分と藤花の関係については何も言わない。
穂高とは仲が悪く『おこちゃま』や『チビ』と言われたことを気にしている。
立ち振る舞いはスマートだが、本当はピュアで女の子や恋には鈍い。
実家は京都にあり、医療機器の研究などを行っている。
藤花の母・菖蒲を敬愛している。
藤谷 政宗
5号室の入居人。こげ茶色の髪を無造作におろした少し小麦色肌の青年。瞳の色は赤紫。
セグレートの能力 動きを止めることが出来る。
実家が家と近く、子供の頃から周囲との衝突が絶えなかった藤花と相手の仲裁をしばしば行っており、
自称「藤花の兄貴」。
おおらかで面倒見がよく、お兄ちゃん的立場になりやすい。
性格や嗜好は至ってノーマルであり、正反対の穂高からは若干引かれている。
普段は適当でだらしが無く脱力系全開だが、
周りのことをきちんと見ることのできる人柄。
見た目は大人びており、当初は高校生であることも忘れ去られていた。
異性からは割とモテるが、必ず相手から振られるとのこと。
北小路 紫
4号室の入居人。濃い茶髪色の髪は前分けに下ろしている、瞳の色は深みのある深海色。
セグレートの能力 ほかのセグレート能力を中和できる。
平常時はストイックかつクールな人物だが、男がジャガイモに見えるとのこと。
成清曰く「美人なのに惜しい」。
端麗な容姿を持つが、自身を着飾ることには興味がなく、
また自分が見られているという意識もない。
大抵のことは何でもできるが食事に喜びを見出すタイプではなく、
味に頓着しないため料理だけは壊滅的。
男性への扱いは適当かつドライ。特に穂高との仲は(一方的に)険悪。
日野西 穂高
3号室の入居人。黒髪を持ち、瞳の色は綺麗な金。
セグレートの能力 言ったことを実現できる。
総司のライバルで、藤花の今の婚約者。 藤花から手紙を受けるが、
汚い字なのでなかなか返事が送ることができず、
その間に藤花と徐々に仲良くなっていく彼に劣等感を抱いていた。
筆跡は後に通信講座で練習して多少まともな字になった。寝起きからテンションが高い。
観察眼が鋭く、時折他人の内心や性格に対して非常に核心的な発言をする。
誰の前でも尊大に振る舞うが、ちょっとした優しさも見せる。
特に瑠璃に対しては、他とは違い家族愛に近いようなかわいがり方をしている。
小倉 瑠璃
2号室の入居人。
ふわふわした金髪の髪を三つ編みにした女の子。瞳の色は瑠璃色。
セグレートの能力 重いものを持ち上げる力。
名前の由来はルリを瑠璃とも書くことから。
人間時の可憐な外見とはうって変わり、変化姿はである。
授業中に早弁するなど、食べることが大好きでいつも何かしら食している。
食べ物をおいしく作る・楽しく食べることにも深いこだわりがあり、
親しいものにはよくお裾分けしている。
盛と幼馴染で仲が良く、恋人未満ではあるが特別な感情を抱いている。
学校では藤花・盛と同じクラスで、彼女を中心として3人で行動を供にしている。
水無瀬 盛
1号室の入居人。より深みを持った茶色の髪色で瞳は抹茶色。
セグレートの能力 何にでも姿を変えることができる。
現時点では小さいものにしか変化できず迫力がなく可愛い。
自身はこの姿を嫌っており、藤花に撫でられそうになったときには怒りを露わにしていた。
何事にも本気で、少々的外れだが他人を思いやれる優しい人柄。
自称「ヒーロー」と言うが、その意味は瑠璃のヒーロー、瑠璃はお姫様だと思っている。
幼馴染である瑠璃に想いを寄せており、彼女のことになると熱くなりすぎて、他人とよく衝突する。
瑠璃が力を使わなくてもいいよう強くなろうとしている。
その様子を見たから、前世でも他人のために行動していたことが窺える。
幼少期には穂高・成清の幼馴染ツインズにいじられ弄ばれていた。
猫月成清
組織ナンバー2、8号室の入居人。
赤茶色の髪で瞳の色は銀、謎めいた男性。
いつも猫耳付きのパーカーを着ている。政治家の家系で外務大臣を祖父に持つ。
明るく掴みどころのない性格で飄々としているが、セグレートの能力上勘が鋭く、一個人としての洞察力も高い。
そのため、初対面から藤花の内面を言い当てており、
館の住人達に対しておどけた調子ながら何かと世話を焼いている。
周囲の人物の過去や未来などに思いのままにどこへでも行ける能力、「とぶ」力を持つ。
それ故に子供の頃は他人の醜い部分ばかりを見て他人を評価していたが、
穂高に「物事は多面的だ。お前は視野が狭い上に底意しか見てないからよく見ろ。」言われて考えを改める。
右目を閉じるとより強力に「とぶ」ようになるが、その分強い負担がかかる。
どこでも自由自在にとべるわけではなく、とべやすさには様々な要素が絡み合っている。
翔平に懐いているが軽くあしらわれている。穂高と仲が良く、共謀して騒ぐことも多い。
菖蒲
長い黒髪をハーフアップにしておろしている。瞳の色は髪の色と同じで漆黒。
姐さんと呼ばれている。
セグレートの能力 世界のすべてを見通すことができる能力、人々の未来を予知する。
藤花の母親、占い師をしている。総司、藤花の良き理解者。
総司と藤花の婚約を破棄した張本人。その理由は――?
貴和
繊細な色素の薄い髪をオールバックにしている。瞳は紫水晶色。
セグレートの能力 悪い記憶や消したい記憶、その人物に対する害のあるものを消す。
藤花の父親、組織・セグレートの設立者でもありトップの地位にも君臨している。
娘に対しては厳しく一人の部下として接している。本当は甘く可愛がりたい気持ちはあるが……。