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名探偵コナン 謎の接続書 RIVEN
作者: 破壊神  (総ページ数: 9ページ)
関連タグ: MYSTの続編 アトラス ゲーン キャサリン ゲーム 混合作品 2次創作 
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*1*

 それは、ライム時代での探索を終えたコナン達は、再びアトラスの元に戻って来た。

すると、彼はこちらに気付き、アトラスは待っていたかのように言った。
「君達が戻って来てくれて、本当に助かった。唐突で悪いが、君に助けてほしい事が有るんだ。ここに、君に知っておいてほしい。一連の記録が有るんだ」
と、彼は、小さなノートをコナンに渡した。
「これは?」
「私の日記だ。だが、誰にも知られないように気を付けて。それと、君達がリヴンに行くのに、接続書を渡すわけにはいかないのだ。これを持って行ってくれ、一見すると、ドニの接続書に似てるが、実は、牢獄の本なんだ。ある男を閉じ込める為の……ゲーンを捕らえるには、これしかないんだ」
「ゲーンって誰や?」
と言う平次の言葉に、アトラスは顔を暗くした。
「私の実の父だ」
「え?お父さんなの?」
「ああ。その人を捕まえて欲しい。それと、妻キャサリンの救助を頼みたい」
「了解や。それはそうと、そのキャサリンさんが、どこにおるか知ってるんか?」
「残念ながら、私も知らないのだ。本来なら、私が行きたい所だが、私はその世界が滅びないよう、外側から手を加えるしかないのだ」
と、言うと、彼は一旦手を止めて、本を閉じ、表紙を開いて、こちらを見せた。
「もし、これがうまく行けば、君達の世界へ帰る道も見つかるかもしれない」
そして、2人が接続書の窓の部分に手を触れると、その世界に入った。

ところが突然、
「ガシャーン!」
という音と共に、いきなり閉じ込められた
「な、なんやと!?」
「おいおいいきなりかよ!?」
と、コナンと平次がビックリしていると、ある男がやって来た。

その男は、驚きながらも、こちらを見て、何かを話してくるが、何を言っているのか分からなかった。

だが、その男は、こちらにどんどん近づきコナンの持っていた接続書を取り上げた。
「しまった!!」
「こら!!このドアホ!返さんかい!!」
と、平次が怒鳴ると、いきなりその男は首筋を押さえて、倒れた。
「?」
「なんや?」
と、平次が不思議がっていると、男は倒れ、それを誰かが引きずって行った。

しばらくすると、別の男が現れ、レバーを引いてコナンと平次を解放すると、牢獄の本を持って、どこかへ行ってしまった。
「追うぞ工藤!」
「ああ!」
と、2人は階段を駆け上がるが、誰にも会わなかった。
「くっそ~!恐らく相手はゲーンの手先っちゅうわけやな!」
ところがコナンんは何か考え込んでいた。
「いや、それなら、わざわざ俺達を解放する必要はなかったと思うぜ。それにあいつは、俺達を解放した後、何かをつっかえ棒にして壊していたからな~。普通、ただ本が欲しかったのなら、それを奪えば済むはずなのに、助ける必要はなかったんだろ?」
「ん、まあ言われてみれば、そうやな」
「とにかく、この島を調べてみようぜ。何か手掛かりがあるかもしれねえし」
「せやな」
と、2人はまず、この島の謎を解く事にいた。

2人は橋とは反対方向に向かおうとするが、行き止まりと言うより、何かが閉まっていて、動けそうになかった。
「このままじゃ先には……ん?なんだコレ?」
と、コナンがちょっと背伸びしてボタンを押すと、
「ゴウンゴウンズズズズズという音共に回転した。
「このゲート回転式になっとるわ」
「よし、とにかく、かたっぱしから回していくしかねえな」
と、言っていると、リールが何かに気付いたかのように、階段を駆け下りて言った。
「ん?リール。どうしたんだ?」
と、コナンが追うが、平次はわずかに見える覗き穴を覗くと、何所にも道はなかった。
「クソ~どないなっとんねんや!」
と言っていると、コナンが、
「服部! もう一つの入り口を見つけたぞ~」
「もう1つの入り口やと?」
「こっちに来てみてくれ」
と、コナンの言葉に、平次が行くと、そこには、鍵のかかった木戸が有ったが、何者かによって、若干掘り下げられていたが、平次では流石に無理があった。
「しっかしこの鍵どうにかせんと、俺が入られへんで?」
「服部は上で待っててくれ。俺とリールで何とかするから」
「お、おお。ほなリール。頼んでええか?」
「まかしておけ」
「それじゃ、行くぞ」
「ああ」
2人は木戸をくぐって梯子を上ると、すぐにゲートルームが見えた。

「なるほど、こういう仕掛けか」
と、コナンが仕掛けを理解していると、リールは、何かのレバーを見つけ、それを倒してみた。
「なんなんだ? これは」
「どうした? リール」
「見てみろ、こいつを」
「あれ? これって俺達が最初に閉じ込められた時に見た奴じゃねえか」
実はさっき、ここのレバーを倒してみたんだが、何の反応もないんだ。」
「まあ、それは後でわかるだろう。とにかくゲートを回そう」
と、コナンとリールがゲートに向かうと、そこにはレバーが付いていた。

ところが厄介な事に、そのレバーが少し高い位置にあったので、コナン1人の力では無理があった。
「くそ~もうちょっとなのに……!そうだ。このキックシューズで」
と、彼はその靴を使って、少しジャンプすると、無事にレバーを上に上げる事が出来た。
「おし、後は、ボタンで……」
と、扉が何回転かすると、ゲートが1つだけ空いていた。

そこに行くと、今度はリールがコナンを念力で上げ、レバーを上げさせた。
「お、お前こんな力持ってたのか」
「まあな。ただ、平次には言うなよ?」
「え? なんで?」
「あいつに分かると、色々と面倒なのでな」
という彼に、コナンは、少し不思議に思いながらも、
「まあ、そりゃかまわねえけど」
と言った。
「とにかく、レバーは上がった。これで、あそこを通れるはずだ。とにかく回転させて、奴のいる場所に行くぞ」
「そうだな」
と、コナンはゲートルームを回して、平次の元へ戻って来た。
「お~工藤。全部開いたか」
「ああ。これで、先に進めるぜ」
と、コナンは走り出し、リールは平次の肩の上に乗って、平次と共に移動した。
すると、中は水があり、上に破何かの装置の様な物がアチコチに伸びており、コナンはそれを気にしながらも、階段を下りて行き、ようやく外に出ると、遠くで白い煙が見えた。
「あそこか」
と、コナンはレバーを、橋に繋がるレバーを横にした。
「よし、これで他の島からもここに来られるな」
と、コナンが言ったその時、平次の目に、ある物が映った。それは何でもないただの回転していうドームに見えたが、それがさっき見た大きなドームから、一本の大きなパイプが繋がっていた。
「なんかきになんな~」
と言うと、今度は、ドームとゲートルームを繋ぐパイプを見つけた。
「これで、全部そろったな」
「ああ。後はあの橋の先やな」
と、2人は端に戻って、どんどん歩いてくと、洞窟の中に扉が有った。
「なんやこれ?」
と、平次が触ると、鍵がかかっていなかった。
「ひょこっと覗いても、何もなく、有るといえば、金色の椅子にピンクの丸い背もたれが有るだけだった。
「なんやあれ」
と、気になった平次とコナンがアチコチ見ていると、平次は、右側の丸い窓の横にレバ―を見つけ、それを上にあげてみると、どこかの扉が上に開いた。
そして、全部開ききると、もう一つの方は、何かの発着場みたいな物が見えた。
「おい工藤行くで」
「あ、ああ」
「で、何やったんや? さっきの椅子」
「これはあくまで、俺の仮説だが、あの装置を使って、何か……宗教な事をやっていた。つまり、あのゲーンって奴は、自分はこの世界のあ神だって思わせる為の装置だったとしたらどうだ?」
「あ、なるほど。一利有るけど、でも、裏付ける証拠が……」
「ゴン!」
「アタ!」
と、平次は何やら固い物に当たった。
「イッター……おれ?行き止まりやぞ?」
と平次が言うと、コナンが、時計形ライトであたりを照らすと、やはりノブが有った。
「やっぱりな。と、コナンが開けようとするが、もう少し届かない。
「服部、ここを開けてくれ」
「ああ」
と、平次が上げると、そこは大聖堂の様な広い部屋だった。
「やっぱりな。顔を大きく見せれば、誰だって信じちまう様にしてたのか」
「おい工藤。こっちは行けるで」
「え?行けるってどうやってだ?」
「まあ、見とき」
と、平次が青いボタンを押すと、遠くから、何かが近づいてくるのが見えた。
「何か来るぞ」
そして、その乗り物は、徐々に減速し、出入口で止まり、扉が開いた。
「中を見てみると、大人1人でもギリギリの部分しか無かった」
「すまんな工藤。俺、先に行っとるさかい、なんか連絡するもんないか?」
「え?あ、それなら、これを使え。少年探偵団のバッチだ。これなら、この世界でも使える。もう1つ灰原から借りたのがあるから、それで連絡してくれ。俺もすぐに行くから」
「よっしゃほな決まりやな」
と、平次はその乗り物に乗ると、レバーを回して、多きな前進のレバーになり、それを倒すと、レールの上をスゴイスピードで走り抜け、あっという間に付いてしまった。

「よっしゃ工藤に連絡やな」
そして、平次はコナンに着いた事を知らせると、すぐさまその乗り物で、到着し、第2の島に着いた。

そして、これが本格的な大冒険になるとは思わなかった。

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