完結小説図書館
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多重の図書館
みんなでいるっていいということを今、気が付いた気がするんだ
一🔷多重の図書館
ミーンミーンとセミが鳴いている。そうだ、もう夏だ。
ドアノブにてをかけ階段を降り1階に行く。
うるさいなあ、静かにしてくれと思いながらもテレビをつける。『今日は暑い日差しが差し込みお出かけ日和となりそうです』
学校行きたくないな。
キッチンでお母さんが料理を作っている。
「今日は目玉焼きだよ。どうしたの。元気ないね」
とお母さんが話しかける。それに応えて、
「あの、今日学校休んでもいい?」
「疲れたの?いいよ。たまにもこういう日があっても」
うちのお母さんは優しい。自慢の母親。
テーブルにご飯が並べられる。いただきますと手を合わせてからいつもなら醤油をかけるが、今日はソースをかける。これもいいなと目玉焼きを食べつくし、もう一度手を合わせる。
お母さんにもうちょっと寝ると言って上に上がる。
気がついたら8時半。普通学校に行く時間はこのくらいだから10秒くらい慌てて、10秒で気を取り戻す。
お母さんが行ってきますと言ったので、それに対していってらっしゃいといった。
もう少し寝ようとしたときに壁にカードが刺さっていた。窓ガラスが割れていないのに。なんだと思い窓を開けてみると上から人のようなものが2個落ちてきて家にはなかったはずの人一人分は入れるくらいの穴に落ちていった。私は正直すごくびっくりした。カードの中身を見てみると少し崩れた字で『今すぐご来館お待ちしてます ◯◯図書館』と人のような書き方で書かれている。
招待状のようなカードを握りしめて、早歩きで階段を降り、服を着替え、庭に出て、穴をそばまで行く。
「これなんだろう」
とっさに声が出た。注意深く覗いていると誰かに押されたように穴の中に入っていた。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああと思わず声が出る。視線にはたくさんの自分の家にそっくりな家が見える。4件くらいかな。そのくらいみえたときに本に囲まれた場所に寝転がっていた。
目の前には女性の姿があった。
「keanmsiwsqaxmzaotxactoinastnoxyvoenpiqnydveaszuイチジトバシテローーメジヨメガーガー失礼しました君たちの言語に合わせないといけませんでした。私の名前はハジマリあと四人来られるまで待ってください。すぐなので。せっかくなので話をしましょう。私からいきますね。フックをせせんであまるンダヨネー、あっごめんちょっと変なこと言ったね。おっと」
っとハジマリが話している間に二人倒れた状態で降ってきた。っていうかなんで落ちてきても一切痛くないんだろう。
「ご来館ありがとうございます。私はこの多重の図書館の執事のハジマリです」
といい手を広げた。
「この図書館には1000000000000000冊以上の本があります。ご自由に貸し借りしてください!」
元気に話している。と、ここで七人の中の一人が話し始めた。
「ここにそんなに本があるわけねーだろ。っていうかなんでこんなところに連れてこられたんだ。意味わかんない招待状も届いたし」
「お話はあとでご自由にお願いします。小学校で話の途中で言葉を挟んだらいけないって習ったでしょう。気を取り戻して、ようこそ多重の図書館に集められた七人の皆様。これから世界を救ってもらいます」
「「はあ?」」
と声が重なる。
「何言ってんの、SF映画でもあるまいし」
「まあまあ落ち着いて。これから来年の6月に地球が壊れるので皆さんで何とかしてください。ご自由に話しえください。自己紹介でもしといたらどうですか」
一人があのというとハジマリさんがなんですかと返しました。
「あのここへ連れてきたあなたならできるんじゃないですか。わざわざ私たちじゃなくても」
「私は色々なものを作ることでせいいっぱいで力を使いすぎてしまいました。あら、もう時間になってしまいました。最後にルールを言っておきます。9時以降この図書館にいないこと。帰るにはそこのエレベーターを使ってください。朝6時には空いていますのでいつでもご来館を」
そしてハジマリは煙のように消えていった。