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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 8ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 MM○○中 戦闘中 逃走中 ゼンカイif編 猿展開注意
*1*
クロノス社は今日も忙しい。
逃走中の準備に追われ、会議を行い、大抵上手くいかないゲームを行い……そしてまた反省会。
ある時は侵略者の戦い、ある時は壊滅した舞台の修理……
そんなある日のこと。
「はー………今日の反省会終わり、各自解散!」
逃走中特別スタッフ。
ゲームに参加しながら逃走中運営や管理を行う特別な役職。
そして、今現在最も苦労している人達でもある。
その内のリーダー、たくっちスノーはもう全てが嫌になって横になっていると……
「たくっちスノーはいるか」
「ほひっ!!……あ、確かえーと、高月さん?」
高月ハンゾウ、クロノス社のエンターテインメント部門のチーフ、たくっちスノーの上司である月村サトシの更なる上司である。
そして彼自身もまた『戦闘中』というゲームを立案、今も尚ゲームマスターとして活動している。
「なんか、高月さんと話なんて全然しなかった気がするな」
「実際、俺もここ暫くは顔も見せられなかったからな」
「それで用件は?」
「明日のゲームだが……戦闘中を行おうと思う」
「戦闘中……あ、そういえばやってなかったな」
「こっちも大型研修期間をやっていたがルールまで大きく一新させたからな、月村の物より時間がかかってしまった。」
「ここからが本題だが、逃走中とは別で『戦闘中特別スタッフ』をこちらで用意する事にした」
戦闘中の特別スタッフ……これにはたくっちスノーも首を傾げる。
逃走中の特別スタッフは自ら選んだが、こちらに関しては一切何も聞いていない。
だが……
「……なんで俺に選ばせなかったんです?」
「腕が立つからと言って企業スパイを雇うような男に選ばせる訳にはいかない」
正論である。
「さっきも言ったが戦闘中は明日からルールを大きく変える、お前も目を通しておけ」
「はいっす 」
たくっちスノーはハンゾウから戦闘中のルールブックを受け取り、明日に向けて一気に読み始める。
明日はまた、別の意味で忙しくなりそうだ。
そして、特別スタッフ室では。
「これからボク達と一緒に働く事になる特別スタッフの皆さんですね」
「は、はい!えっと……よろしくお願いします!」
「………一応聞くが、皆別世界出身か」
「そうですね、ボクはどうしてもジーカが必要になるので参加しました」
「なら、全員おなじ理由と言ったところか」
「そうですね、では……」
「僕達も準備をしておきましょうか 」
特別スタッフ3人はたくっちスノーに合流する準備を終えて、今回の戦闘エリアへと……
「ところで『アレ』は覚えておきました?」
「ええ、もちろん……ボク達が言うルールになっちゃいましたからね」