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時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
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戦兎
「天才物理学者の桐生戦兎は、時空監理局と共にファウストを倒すため今日も頑張っている!」

戦兎
「マスターが呟いた謎の組織『NPG機関』その名前に覚えがあったメルは翔太郎を連れて帽子世界へ向かうも、帽子世界の治安組織、プロバイダーのジャコウに狙われる!」

翔太郎
「ジャコウは途中、海賊フルボトルを使いハードスマッシュに変身したがアクセルのデコイを作りどうにか勝利する」

戦兎
「帽子世界のプロバイダーがファウストとの繋がりを見せるのだった....」

龍我
「なんか帽子世界が胡散臭くなってきたな」

戦兎
「ああ、それって政府が繋がってたのと同じだろ?まるでうちの世界みたいだ。」

メル
「巡ってる物が違うだけで、やってることは自分やシキと同じだからな」

戦兎
「仮面ライダーを戦争の兵器にさせるつもりはない!」

龍我
「そういや帽子狩りってお前一人でやってるのか?」

メル
「めんどくせぇからこの小説には登場しないだけで奴隷を一人連れてるぞ」

戦兎
「めんどくせぇってそれ作者の都合じゃねーか!」

ドーラ
「めんどくせぇが理由で序盤に殺されるトップテンだっているんだよ」

美空
「めんどくせぇが理由で存在を消されるヒロインだっているのよ」

石動
「これは絶許案件」

たくっちスノー
「わー!と、とにかく第十二話始めるよ!!」

石動
「待て、お仕置きだ!」

『スクラップフィニッシュ!!』

龍我
「お仕置きってレベルじゃねーよそれ!!」

...

第十二話
【ランチの姫】

現在、時空監理局は戦兎がフィフティ・シリーズのアップグレードを行っていた

戦兎
「よし、これで他のベルトのデメリットは大体解消された」

たくっちスノー
「すまないね、こんなこと頼んじゃってさ」

戦兎
「いや、こっちとしても中々不思議な装置をイジれて楽しかった!」

龍我
「なんだそりゃ...あ、ところでさ、フィフティ・シリーズって何個作ったんだ?」

松山
「そうそう、沢山作ったとは聞いてるけどよ」

たくっちスノー
「ああ、自分が作ったのは10種類、黒影に共鳴され突然産み出された物と、自分の成分を抜き取ってファウストが作ったものを合わせると現在は13種類」

ネメシア
「つまり、既に半分は回収したことになるんですね」

たくっちスノー
「そうだな...元々この時代に来たのもフィフティ・シリーズを回収するためだし、グローバル・ファウストの手に多く渡る前に集めちまおう」

メイドウィン
「そうだな...お!さっそく反応が出てきたぞ」

たくっちスノー
「マジで!?」

たくっちスノーは急いで装置を確認する...だが、反応を示しているその世界は、かなり見覚えのある時空番号だった

たくっちスノー
「ねぇ、かなちゃん様。」

かなちゃん
「はい?」

たくっちスノー
「時空番号、428-majって覚えてる?」

かなちゃん
「えっ....確か魔導界でしたよね」

たくっちスノー
「うん....」

メイドウィン
「俺の管理している世界だな」

たくっちスノー
「そうそう...うちの時代では嫌な思い出しかないけど...」

メイドウィン
「未来は未来、今は今だ!確か...今俺の世界ではあるイベントやってるはずだが...お!持ち主も参加しているみたいだ!」

戦兎
「イベント!?そんな目立ってるところじゃいつファウストに狙われるか...」

たくっちスノー
「黒影、どうにか参加できないか?」

メイドウィン
「いくらお前らでも贔屓は出来ないよ、特別な条件を満たさないと...」

享楽
「条件?」

龍我
「てか、何だよそのイベントって」

メイドウィン
「全時空グルメ祭り、俺が100年間時空を回って食った料理をまとめたような企画さ!百年に一度やってる!」

龍我
「こいつ、やっぱ時空移動を私用に使ってんじゃ...」

たくっちスノー
「未来で時空移動に資料と手続きが必要になった理由が何となく分かった気がする...」

メイドウィン
「この企画は人気でな、魔導界以外の生き物も参加してくる、だからファウストも来てもおかしくないかもな」

戦兎
「そして、ベルトの持ち主も相当なグルメだな...それで参加条件ってのは?」

メイドウィン
「よくぞ聞いてくれた!!」

メイドウィンは局長席に座りながらレバーを引き、上の階から落ちてきた大きな丼の器を両手で捕まえると、ドン!と机においた!

メイドウィン
「こいつを完食するんだ!」

たくっちスノー
「飯食べる企画に参加するために大盛りの飯用意するとかドSかお前?」

メイドウィン
「え?俺は余裕で食べれたけれど?」

たくっちスノー
「お前なぁ...そういう考えはダメって言われてるんだからな?」

龍我
「おおー!何丼だ?カツか?それともネギトロ?」

たくっちスノーが丼の蓋を開けると、そこには溢れんばかりの鶏の天ぷらが。

かなちゃん
「と、鶏天丼...鶏天デカくないですか?そんなのが10個はありますよ」

たくっちスノー
「つーかネギこぼれてる」

メイドウィン
「誰かこれ食べれる人!」

龍我
「はい!!!」

メイドウィン
「どうぞ万丈!!」

龍我
「よっしゃあ!!」

メイドウィンは丼をスーっと龍我に送る、その時またネギがこぼれるが、気にせず割り箸を割る

たくっちスノー
「食べれるの?」

龍我
「俺はな、現役時代はよく肉を食ってたんだよ!!」

戦兎
「そういやお前元スポーツ選手だったな」

龍我
「というわけで、ありがたく頂くぜ!」

メイドウィン
「制限時間はないからよく味わうんだぞー」

龍我
「よっしゃ!!」

龍我は手を合わせ、割り箸を割り大きな鶏天にかぶり付く、うめぇうめぇと呟きながらどんどん鶏天にありついていく

戦兎
「お、おい万丈!そんな美味しそうに食うなよ!!こっちまで腹減るだろ!」

龍我
「るっせぇ!旨いものを旨そうに食って何が悪い!!」

メイドウィン
「あ、全員分の丼用意できるけど?」

名月
「遠慮しておくよ...全部食べれる保証はないし...」

ルリ
「でも本当にお腹空いてきたなぁ」

享楽
「ホレ、腹は膨れんが飴でも舐めるか?今回は酢豚味じゃァ」

たくっちスノー
「なんだよ、酢豚味って....」

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