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時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
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戦兎
「着いた、ここが俺の行きたかった場所」

メイドウィン
「ここは...!」

戦兎は時空監理局に喫茶店へと出向く

喫茶店には客どころかウェイトレスもマスターもいなかった

戦兎
「黒影には前にちょっと話してたんだが、俺と万丈はここに居候させてもらっていたんだ」

ネメシア
「...もしかして、この喫茶店のマスターって」

戦兎
「ああ、ブラッドスタークこと石動だ...」

アンジー
「おー、コーヒー豆いっぱいだねー、神ってるー」

戦兎
「...実は!」

戦兎は裏方の冷蔵庫を開ける...冷蔵庫の先には隠し通路が掘られてあった

戦兎
「地下に俺や万丈が寝泊まりする仮面ライダービルドの秘密研究部屋がある、入ってこい」

冷蔵庫の中をネメシア達は潜っていく

七夜
「なぁ、これってあのスケベ大明神入れるのか?」

戦兎
「小さいから絶対詰まるだろうな...」


戦兎
「さて、俺たちの今後について考えるが...俺は最低限戦争での戦いを抑えたい」

戦兎
「その理由は二つ、1つは俺が研究所に配属された理由はパンドラボックスを解析すること、そしてもう1つは『仮面ライダー』はあくまでヒーローであり、戦争に使われる道具ではないこと」

戦兎
「嫌でも戦争に出ろと言うなら、ベルトではなくマシンガンを持って向かうつもりだ」

ラミス
「なるほど...」

戦兎
「あんた達時空監理局も、どうするかしっかり考えた方が...うおっ!?」

戦兎が話していると、戦兎の後ろからコップが投げられる


「...戦兎、なにしてたの!?」

戦兎
「や、やっべ...忘れてた」

「どこ行ってたの!?一人でさみしかったよ!お父さんからは連絡来ないし!」

メイドウィン
「なぁ、彼女は?」

戦兎
「あ、ああ...石動美空(いるすぎみそら)、マスターの娘だよ」

ルリ
「え、あの人、子供居たんですか....」

美空
「...誰?戦兎の友人?」

戦兎
「まぁ、そうだな...ごめんごめん、ちょっと色々あって」

美空
「...それで、お父さんと万丈は何処?」

戦兎
「万丈はその内来るよ、マスターは....多分どっかて遊んでるんじゃないか?」

美空
「なにそれ...」

戦兎
(マスターがスタークということは美空には黙っててくれないか?)

ネメシア
(分かりました...)

メイドウィン
「さて、氷室さんに呼ばれない間、俺たちも何をするべきか考えておくべきだな」

アンジー
「アンジーはいいとしてねー、何かやりたいことってあるー?」

ラミス
「そうですねぇ...」

そんな時、階段を上がった先...隠し通路の冷蔵庫から物音が...何かが突っかかるような音だ

かなちゃん
「お、押さないで!痛いですって!!」

龍我
「お前、ダイエットした方がよくないか...?」

かなちゃん
「無理ですよ!こういう体型で作られたんですから!!」

戦兎
「何やってるんだよお前ら!!」

かなちゃん
「た、助けてー!!」

一方その頃、たくっちスノーは

たくっちスノー
「....夢の世界から活気が感じられない、まさか本当に負けちまったのか?」

翔太郎
「...たくっちスノー、あれを見ろ!」

たくっちスノー
「え....あああ!?」

翔太郎が指を指した先には、帽子の無いメルが倒れていたのだ


たくっちスノー
「ちょ、マジで負けたのお前!?お、おいルメール!!しっかりしろよおい!!」

翔太郎
「メル!」

「.....メル?ルメール?」

「わからない....」


「私は、だれ?」

たくっちスノー
「...えっ」

....

「こうして対面するのは初めてだな、ビッグママ」

「ええ...貴方は帽子世界に一体何を?」

「そちらにとっても我々ファウストにとってもメルは驚異になり得る存在だったから少々...とは言っても、死んでないから安心しなって!」

「だが、当分は何も出来ないだろう...何せ、自分がどんな存在か、どんな名前か、どんな力を持っているか...全て忘れてしまっているからな」

「.....」

「おいおい、俺はあんたを思って殺さないようにしたんだぜ?同じく娘を持っている立場として行った行動なんだ、察してくれよ~」

「あの子は無事なのね...」

「でもさぁ、トップテンの一部のヤツらは帽子世界の真実に気付いちまったからな、こんなの見たら潰したくもなるでしょ...俺は怖いからやんないけど」

「そうそう、もう一人の帽子を奪おうとするヤツ...シキだったかな?あいつに関しても問題はないから気にせずに...」

「...ところで、アレに関しては?」

「あー、問題ない、そちらはお得意の【具現化エンコード】ってヤツをやればいいだけさ」

「...ええ」

「それじゃ...チャオ。」

【次回予告】

たくっちスノー
「メルの記憶がなくなっている...」

翔太郎
「まさかプロバイダーが...?」

メイドウィン
「こっちも...何か変だ!」

幻徳
「敵が攻めてきた、すぐに出撃しろ」

龍我
「おい、なんだよアレ!?なんでフルボトルが...」

戦兎
「理解できない...ありえない...ワケがわからないぞ!!!」


次回、第十四話
【帽子世界プログラム】

ブラッドスターク
「お前が守っていた世界の真実を知るのは、まだ早い」

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