完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~
*79*
………
sorutymata
「……と、こういう訳ですが理解出来ましたか?」
たくっちスノー
「………すみません、状況は理解しましたが、正直なところ信じられないところだらけです」
たくっちスノー
「自分がリセットされてむっちゃ量産されたとか、トレザード社とか、あっちの父さんの云々は分かりました」
たくっちスノー
「ですが………貴方の言う監理局の現状と今まさに監理局が時空を滅ぼそうとしている、というのが」
ヤード
「やっぱ信じたくないわな………」
たくっちスノー
「ええ………改めて、自分は時空監理局代理局長、たくっちスノーです」
たくっちスノー
「超天才メイドウィン、この時空の黒影と同等の局長候補が来るまで代理として活動しております」
たくっちスノー
「と言っても………時空犯罪者が局長なんて自分でもどうかと思いますけどね」
sorutymata
「一体なぜ貴方はリセットされたんですか?」
たくっちスノー
「リセットのつもりはありませんでした………この際、時空崩壊間際だと言うので告白します」
たくっちスノー
「僕は【僕自身の存在】を消してもらうつもりだったんです」
ヤード
「はあ!?どういうことだよ!?」
たくっちスノー
「さっきも言った通り、自分は時空犯罪者、自分の手で滅ぼした世界もありますし、許されないであろう事も過去にしてきました」
たくっちスノー
「その時の自分は、貴方達がよく知っているリニュ前に近いものと言った方が分かりやすいでしょうか」
たくっちスノー
「自分としては、復讐なり敵討ちなり、どうぞご自由にと受け入れるつもりだったのですが………犠牲者の事を考えると」
sorutymata
「だから貴方は自分の存在を消すつもりだったんですか」
sorutymata
「貴方が消えることで貴方の引き起こした犯罪の歴史が無くなり、貴方への被害者がいなかったことにするために」
たくっちスノー
「はい、ですが結果は何故かこの通り」
たくっちスノー
「…………結局僕は僕が傷つけた誰かを1人も救うことは出来ませんでしたけどね」
霊歌
「………」
ボーマン
(これが、あのロストメイドウィンの元になったたくっちスノーか)
たくっちスノー
「………監理局の人間が戦ってるんですよね?止めに行ってきます」
メル
「バカか?ここにはもうお前の言うことを聞くヤツなんていねぇよ」
メル
「それに………もうすぐ、みんなここに来る」